第40回ゴールデンラズベリー賞『キャッツ』が最低作品賞を受賞!

2020/03/17

07:映画ニュース(厳選)

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最低映画を決める不名誉な祭典「ゴールデンラズベリー賞」が今年も発表されました。コロナウイルスの影響を揶揄するバナーが何ともブラックジョークです…。




(1) 今年は『キャッツ』無双!

まずは結果をお伝えします。以下の通り!

最低作品賞

キャッツ

最低監督賞

トム・フーパー(キャッツ)

最低主演男優賞

ジョン・トラヴォルタ(The Fanatic、Trading Paint)

最低主演女優賞

ヒラリー・ダフ(ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊)

最低助演男優賞

ジェームズ・コーデン(キャッツ)

最低助演女優賞

レベル・ウィルソン(キャッツ)

最低脚本賞

キャッツ

最低スクリーンコンボ賞

半分猫半分人間の毛玉のいずれか(キャッツ)

最低リメイク/盗作/続編賞

ランボー ラスト・ブラッド

人間の命・公共財産の軽視賞

ランボー ラスト・ブラッド

名誉挽回賞

エディ・マーフィ(ルディ・レイ・ムーア)

(2) 『キャッツ』無双!何が起こった?

上記の通りで、今年は『キャッツ』が無双となりました。



不朽の名作ミュージカルが原作であり、アカデミー賞受賞監督であるトム・フーパーの元に数々の盟友が集結。

誰がどう考えても大成功すると当初は思われていました。当初はね…。


結果として映画は…

「興行的大失敗!(大赤字)」

「批評的大失敗!(酷評の嵐)」

となってしまいました。

誤解なきよう、映画の感想は人それぞれでして「そんなに悪いか?」という擁護意見も多くありました。

しかし、何よりもヒットしなくて大赤字になったことで、2020年の最低映画に上り詰めてしまったわけです。

「そんなに悪いか」という部分ですが、酷評されているのはストーリーや歌唱パフォーマンスではありません。

猫の風貌です。

(C)2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.

原作の舞台版とは異なり、CGを使用して後から猫のようにする手段が取られたのが今作。

身体がリアルな猫感、顔は人間。

私自身「これで…いいんだ…」と予告編を見たとき引っかかりましたが、「でも、この監督とキャストだし、良いのだろう。自分の感性がおかしいんだ」と思いました。

もしかしたらみんな同じこと考えていたのでしょうか…。

兎にも角にも、『キャッツ』は最低映画となりました。

今後ミュージカル映画を製作するに際して、この失敗は必ずケーススタディとなることでしょう。

そうやって活かしてもしないと、関係者のみなさまが救われませんので…。

(3) そもそも何で「ラズベリー賞」という名前?



「ゴールデンラズベリー賞」、実は正式名称は「ラジー賞」です。

「野次」を意味する「Razz」から「Razzie Award」と冠され、その後「ゴールデンラズベリー賞」という名前も合わせて使われるようになったのです。

つまり、ラズベリーに罪はありません。

最高映画を決めるアカデミー賞の会員になるには映画界で功績を残さねばなりません(アカデミー側から招待がきます)

しかし、ラジー賞は有料会員になって一定の条件を満たせば誰でも投票できるそうです。適当だな…。

例年ネタにされやすい映画(馬鹿にされやすい映画)が受賞することが多いです。コメディ映画とか。

今年のように「絶賛される大ヒット映画」を見越して作られて失敗した『キャッツ』が無双状態になるのは、完全に大事故。

ネタにしていいのかいけないのか…映画好きの身としてはもやもやする次第です。

最後に

このもやもやは日本人気質なのかもしれません。

どうも小馬鹿にすることがはばかられると言いますか、否定することを躊躇する気持ちが私自身どこかにあります。

しかし、ラジー賞は毎年恒例ですし、不名誉という名誉でもあります。誹謗中傷ではなく、愛を持ってネタにしている感がそこにはあります。

その辺りのアメリカの寛大さは見習うべきなのかなと思ったりも。この辺りは映画の価値観と言うより文化的な要素なので、色々悩みながら自分なりの見解を今後出していければと考えております。


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自己紹介

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現在(2020年1月)33歳で、映画メディア「シネマズPLUS」の編集長をフリーランスで請け負いながら、その他複数メディアの監修やアドバイザーをしています。 個人活動としては、このブログを2020年より再稼働し、YouTubeも併せて頑張っています。みなさんのお役に立てる情報発信をしていけたらと考えています。

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