アカデミー賞が迷走で批判噴出?大作向けに"Popular film"部門を新設?

時代の流れの中で変わる必要も出てきたということでしょうか。


アメリカのアカデミー賞(映画芸術科学アカデミー)は、通常のアカデミー賞ではノミネートされにくい大作・娯楽映画向けの"Popular film"部門賞(Outstanding Achievement in Popular Film)を新たに加える予定とのこと。


これは今年度、つまり2019年2月に開催されるアカデミー賞から設けられるようです。

※こちらの情報はVARIETYからです。以下、個人的見解です。


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アカデミー賞と大作・娯楽映画との関係は色々とありまして、特に大きく記憶に残っているのが、2009年に開催された第81回アカデミー賞。2008年度は『ダークナイト』が公開された年でして、あまりの傑作&世界的大ヒットにアカデミー賞作品賞ノミネートは必要との声が多数出ました。しかし、結果はアメリカンコミック原作なのもありノミネートされずでした。

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『ダークナイト』が作品賞にノミネートされなかったため、翌年から作品賞の枠が5作から10作品なりました。(現在は最大10作品で、年により変動)

という事がありましたが、その後もどうも大作・娯楽作品は作品賞から外されがちな印象。その状況はアカデミー賞の視聴率にも影響が出ており、近年低迷しております。

それもあっての今回の"Popular film"部門(Outstanding Achievement in Popular Film)新設なのでしょう。

とは言っても、何か変な感じですよね。

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そもそも、『タイタニック』や『グラディエーター』、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』など、大衆も支持する作品が作品賞を受賞した年もあります。

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『ダークナイト』が作品賞すらノミネートされずに間口を広げて柔軟にもしたはず。

それでもうまくいかなくて、"Popular film"部門(Outstanding Achievement in Popular Film)新設と。

アカデミー賞作品賞にノミネートされる基準だったり、そもそものアカデミー賞の体質や会員の属性など抜本的な改革をして、あらゆる作品にスポットが当たるようにするのが本来の役割なのではと思いますし、実際そういう声が大多数のようです。

何か"Popular film"部門(Outstanding Achievement in Popular Film)新設=「作品賞で評価されないけど、こっちで救済するから許してね」感が出ていて何だかなあと思います。

ちなみに、アメリカの各メディアは「まあ新設されたら今年の受賞は『ブラックパンサー』だよね」と予想されています。

近年、アカデミー賞前哨戦の1つとも言われるゴールデングローブ賞の視聴率が好調で、ゴールデングローブ賞はコメディ映画へもスポットが当たります。この辺りもあり、アカデミー賞(映画芸術科学アカデミー)なりに悩み考えた案なのかなとは思いますが、何事も抜本的な改革をしないと支持は得られませんので、とりあえず新設して色々問題が出た上で、数年かけて改善していくのが現実的な流れでしょうね。

視聴率が低迷しても、映画ファンとしては一年で一番のお祭りであるアカデミー賞。

少しずつでも正当に各映画へスポットの当たる賞へと改善・修正されていったら嬉しいものです。