『ラプラスの魔女』の意味を考えながら感想を述べる。「幸せって何なのでしょうねえ」

(C)2018 映画「ラプラスの魔女」製作委員会

2018年5月4日(金・祝)から公開される『ラプラスの魔女』の感想を書いていきたいと思います。


大きなネタバレは避けますが、一切の情報を得たくない方は鑑賞後にお読み頂ければと思います。

なお、本記事は映画評や解説というものではなく、あくまでも個人の感想に終始しますので予めご容赦ください。

この記事の目次
※クリックで各項目へジャンプできます。
本作の超簡単紹介
本作の率直な感想
豪華俳優陣について
三池崇史監督について
『ラプラスの魔女』の意味
この記事の最後に
『ラプラスの魔女』作品概要

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『ラプラスの魔女』超簡単紹介

まずは『ラプラスの魔女』を超簡単に紹介していきたいと思います。

主役は嵐の櫻井翔さん。キーパーソンとなる準主役に広瀬すずさんと福士蒼汰さん。その他にも、志田未来、佐藤江梨子、TAO、玉木宏、高嶋政伸、檀れい、リリー・フランキー、豊川悦司と豪華キャストが集結しています。

原作は東野圭吾さんの同名小説。
ラプラスの魔女
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硫化水素中毒の死亡事件を櫻井翔さん演じる地球化学専門家が捜査して真相に迫っていく物語。そこに広瀬すずさんが「ラプラスの魔女」を名乗りながら怪しげに登場。そこから事件の真相へと迫っていき、割りと想定外な展開へと進んでいく物語です。

予告編はこちら

本作の率直な感想

映画の率直な感想は、一言で表すなら「幸せって何なのでしょうねえ。」という感じですね。記事のタイトルそのまんまで。

ネタバレができないので、例え話での感想になりますが。
例えば、「今の便利な世の中と昔とどっちが幸せかな」とかそんな感じのことを考える映画でした。

今の時代ってスマホがあって、いつでも気軽に通話もメッセージのやり取りもできるけれど、それがあることは幸せの向上に繋がっているのかなあと。
※あくまでも例え話です。

もちろんいつの時代も幸せは人それぞれですが、テクノロジーとかそういう進化自体が幸せの向上には繋がってないよなあと。

本作においての“真相”というか、“例のアレな二人”を見て、「自分もそれを身に着けたい」とは1ミリも思わなかったのです。

(C)2018 映画「ラプラスの魔女」製作委員会



物語の真相は明快になるのですが、何か登場人物たちというか“例のアレな二人”に同情してもやもや〜もやもや〜としている感じです。

と、書きましたが、これはつまるところそれくらい映画の世界観を色々と考えるようになったということです。この映画にはのめり込んだ感じですね。

このもやもや感は映画的には非常に良い体験です。物語はちゃんと起承転結で終わり、登場人物たちに感情移入してもやもやしているわけですので。

これって東野圭吾さん原作作品なので、「容疑者Xの献身」で後を引きずるアレににています。良い言葉を使うなら“余韻”でしょうかね。

それを非常に感じる作品でした。

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ある種の超常現象を描いていますが、ぶっ飛んだ感じにはなっておらず現実の延長線で楽しむことのできるサイエンスミステリーの本作。

事件の真相や“ラプラスの魔女”の意味を考えながら、たどり着く結末はどんなものかを考えて、頭フル回転で楽しむと良いと思います。

とは言っても難しく考える必要はありません。変に入り組んだ物語でも無いので、肩の力を抜きつつ、頭使いつつで楽しむと良いと思います。

変にグロテスクだったりもしないので、ミステリー好きの方全方位でオススメします。

豪華俳優陣のファンの方には必見かなと

映画には様々な見方があって、出演俳優のファンの方がその俳優の演技を楽しむのも一つ。これらを否定する方もいらっしゃいますが、映画の見方は個々人の自由ですので好きな見方で良いと思います。

本作は嵐の櫻井翔さんが地球化学専門家の教授という役どころで主人公。事件に向き合う立場なので教授のバックグラウンドだったり、教授自身に感情移入するような大きな出来事は起きません。あくまでも私たち観客と共に事件の真相に迫っていくという役柄です。「ガリレオ」シリーズの湯川教授的ポジションですね。それが魅力でもあります。実際も知的な櫻井翔さんが知的な大学教授を演じているということで非常にハマり役だなと思いました。

役柄はここでは述べないでおきますが、準主役となるのが広瀬すずさんと福士蒼汰さん。出演時間も非常に長いのでお二人のファンの方も必見です。

(C)2018 映画「ラプラスの魔女」製作委員会


他にも、志田未来、佐藤江梨子、TAO、玉木宏、高嶋政伸、檀れい、リリー・フランキー、豊川悦司と豪華キャストが集結していますが、個人的には玉木宏さんと豊川悦司さんは見どころが満載だったなと思います。

特に玉木宏さんは、2018年5月現在放送中のテレビドラマ「あなたには帰る家がある」と全然違う正義感溢れる役柄なので、ファンの方はそのギャップも楽しむことができるでしょう。

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また、志田未来さんがいい感じで笑いを誘う場面を担っているので個人的には非常に楽しませて頂きました。

(C)2018 映画「ラプラスの魔女」製作委員会


総じて豪華キャストはそれぞれ大活躍している映画ですので、是非各キャストのファンの方は映画の方チェックして頂ければと思います。

ところで三池崇史監督ってどうなの?

本作の監督は三池崇史監督。

直近の作品だと、

『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

『無限の住人 』

『土竜(モグラ)の唄 香港狂騒曲』

『テラフォーマーズ』

『極道大戦争』

といった感じ。

人によっては正直なところ「ああ・・・」となる方もいらっしゃるかもしれません。

多くの漫画原作の映画化を請け負ってきた監督なので、それに気に入らない方もいらっしゃることでしょう。

しかし、その経験はやはり経験値となるものであり、映像化不可能に果敢にチャレンジした成果が今作にも活かされていると思いました。

今作は小説の映画化ですが、超常現象を扱っているので三池崇史の強みが活かされています。

とは言いつつも、三池さんぽさもあるけど、特にその色を濃くは感じませんでした。こういうと失礼になってしまうかもしれませんが、100%の褒め言葉として「うまく映画化したな」と。

ですので、監督の切り口で本作に不安を抱いている方は、思い切って映画館で鑑賞してみてはいかがでしょうか。

※あくまでも個人の見解です。

(C)2018 映画「ラプラスの魔女」製作委員会

ところで『ラプラスの魔女』の意味とは?

ところで気になるのがこの『ラプラスの魔女』というタイトル。

※この説明は勘の良い人だと映画のネタバレに繋がるので、ここから先は極力映画鑑賞後にお読みください。ストーリーには言及はしてません。


この“ラプラス”とは、「ピエール=シモン・ラプラス」のことです。

■ピエール=シモン・ラプラス(Pierre-Simon Laplace)
 1749年3月23日 - 1827年3月5日
 
 フランスの数学者、物理学者、天文学者。「天体力学概論と「確率論の解析理論」という名著を残した。1789年にロンドン王立協会フェローに選出された。
(wikiより軽めの引用)

このピエール=シモン・ラプラスの「確率の解析的理論」が本作と密接に関わっています。

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「もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力を有する知性が存在するとすれば、この知性にとっては不確実なことは何もなくなり、その目には未来も過去同様に全て見えているであろう。」

要するに未来を予見するということは、超能力ではなく物理学的にその状態を把握することで可能ということ。

もちろん「とは言っても、それは無理でしょ」と思いますが、映画を見ると「なるほどな」という感じでした。(もちろん実際にそれができるかどうかは専門家ではないのでわかりませんが)

ちなみにこの理論は“ラプラスの霊”や“ラプラスの悪魔”とも呼ばれています。その延長線で原作(&映画)のタイトルは『ラプラスの魔女』となっています。

ただし、「全てラプラスの魔女の仕業でした」とかそんな簡単な話ではないので、その辺りはさすが東野圭吾さん原作だなと思いました。

ネタバレ避けようと気を使って書いてみましたが、別にネタバレにならなそうです…。

ここまで読まれても安心して映画をご覧頂けると思います


(C)2018 映画「ラプラスの魔女」製作委員会

という感じで、

『ラプラスの魔女』について思ったことをあれこれ書いてみました。

どの切り口でも「何か面白そう」と思われた方は是非ご覧になってみてください。

ということで、久々の映画の感想記事でございました。

「シネマズby松竹」の編集長になってから、そちらがメインのお仕事になっておりブログの方での感想執筆が減っておりましたが、何となく最近語れるモチベーションが復活してきましたので、徐々にではありますが、こういう感じの好き勝手な感想ですが改めて書いていきたいなと思っております。

それでは、最後に本作の作品概要をまとめて今回の記事はおしまいとさせて頂きます。お読み頂きありがとうございました。

『ラプラスの魔女』作品概要

映画タイトル
『ラプラスの魔女』

キャスト
櫻井 翔
広瀬すず 
福士蒼汰
志田未来 
佐藤江梨子 
TAO
玉木 宏
高嶋政伸 
檀れい 
リリー・フランキー
豊川悦司

原作・スタッフ
原作
東野圭吾「ラプラスの魔女」(角川文庫刊)

監督
三池崇史 

脚本
八津弘幸 

ストーリー
かつてフランスの天才数学者ピエール=シモン・ラプラスは言った。
ある瞬間の全物質の力学的状態とエネルギーを知り、計算できる知性が存在するならば、その知性には未来が全て見えているはずであると。
全てを知り、未来を予見する者…神にも等しいその存在を、のちの学者は[ラプラスの悪魔]と呼んだ。
連続して起きた2つの不審死。それぞれの事件現場が遠く離れているにもかかわらず、死因はどちらも同じ自然現象下での<硫化水素中毒死>…そして、驚くべきことに、死亡した二人は知人同士であった。
警察はこの不可解な事件の調査を、地球化学の研究者である大学教授・青江修介(櫻井翔)に依頼する。
もし一連の事件が事故ではなく、他殺と仮定するならば。
犯人は「完全無風状態になる一瞬」をあらかじめ知っていて、「その瞬間、致死量の硫化水素が発生する場所」へと「ピンポイントで被害者を誘導した」ことになる。そんなことはおよそ不可能だ。[ラプラスの悪魔]でもない限り…。
青江は封鎖された事件現場の地形や地質、気象などを念入りに検証し、自然科学的見地から事件性を否定する。
ところが、事件現場に現れた1人の女・羽原円華(広瀬すず)が、青江の目の前で、その場で次に起こる自然現象を言い当てていく。
それは奇跡か、偶然か…。なりゆきで円華と行動を共にすることなった青江は、彼女が失踪した甘粕(福士蒼汰)という青年を探していることを知る。
一方、警察は「円華には、なにか不思議な力が備わっている」として事件への関与を疑い始めた。そして、ついに第三の事件が起こる…。
公開日 
2018年5月4日

公式サイト 
http://laplace-movie.jp/

上映スケジュール
Yahoo!映画のページ参照をオススメします。

鑑賞者のレビュー
Filmarksの参照をオススメします。