9月 2016 - Cinema A La Carte

『スーサイド・スクワッド』感想、ハーレイ・クインを拝む映画です

(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

『スーサイド・スクワッド』、褒め言葉として「バカ映画」でした!そしてマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインがもう最高にチャーミングでした!





どんな映画?

バットマンをはじめとするヒーローたちによって投獄されたヴィラン(悪役) たち。死刑や終身刑となった彼らは、政府の秘密機関によって、減刑と 引き換えに命の保障のないミッションを強制された集団スーサイド・スクワッド(自殺部隊)への入隊を余儀なくされる。全身に武器をまとっ た狙撃手、狂気の道化師、ブーメラン使い、復讐心に駆られた女侍、妖 艶な魔法使い、ウロコに覆われた怪力男、必殺縄師、地獄の炎を操る男、 そしてバットマンの最大のライバルにして、泣く子も黙る最悪のスーパー ・ヴィラン、ジョーカーも登場!強烈な個性が揃った映画史上最狂のチー ムが誕生した! 
監督
=デヴィッド・エアー

出演
=ウィル・スミス(デッドショット)
=ジャレッド・レト(ジョーカー)
=マーゴット・ロビー(ハーレイ・クイン)
=ジョエル・キナマン(リック・フラッグ)
=ビオラ・デイビス(アマンダ・ウォーラー)
=ジェイ・コートニー(キャプテン・ブーメラン)
=ジェイ・ヘルナンデス(エル・ディアブロ)
=福原かれん(カタナ)

公式HP

公開日
=2016年9月10日


(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

最大の見どころはハーレ・クインだ!

バットマンやスーパーマンなどのDCコミックスの悪役たちが主人公で、3月に公開された『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』と同じ世界観の中で展開される映画。


ですが、予習なしの単体で楽しめるのでご心配なく!!


『マン・オブ・スティール』、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』と、シリアスなアメコミ映画となっていましたが、本作は褒め言葉として「バカ映画」です!

イカれた悪役たち、指示する側もイカれてる、対峙する敵もイカれてる。そんな闘いの中で1人目的が違う行動をするジョーカーもイカれてる。

イカれてるキャラクターたちのケミストリーは言うまでもなくイカれた世界観を作り上げていて、それが見どころです。

シリアスな展開はほとんど皆無。『ダークナイト』が大好きで、その世界観を望んでしまうと肩透かしというか、おそらく「この世界観嫌い」となって先入観から楽しめないでしょう。久々に登場する明らかに日本人じゃない片言の日本語を話す日本人役なども突っ込みどころ。

しかし、それらは肩の力を抜いたら最強の娯楽映画であるという意味になります。実際アメリカでは(9月1日現在)3億ドル近い大ヒットとなっていて、多くの方が楽しまれています。


そんな本作最大の見どころはマーゴット・ロビーが演じるイカれたお嬢ちゃん、ハーレ・クインで間違えなし!

ウィル・スミス演じるデッドショットも、ジャレッド・レト演じるジョーカーも凌ぐ存在感とチャーミングさで観客を魅了します。これはもう「考えるな!感じろ!」ですね。結構露出をしていますが、エロいとは何か違うイカれたセクシーさを持っていると思いました。(私見です)


このハーレ・クインを楽しまずして何を楽しむ!?


と言えるくらい、「見どころはハーレ・クイン」と断言できるのです。


逆に、ジャレッド・レト演じるジョーカーは魅力的ですが、登場時間が少ないです。がっつりカットされたとの噂もあり、歴代ジョーカーとの比較も難しいところ。

「ヒース・レジャーやジャック・ニコルソンと比べてどう?」と聞かれても、「そもそもそんな出てないんだよね・・・。」という感じになります。でも、魅力的でしたよ!そこは間違いなし!

(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

こんな人にオススメ!

バカ映画に仕上がっていて、シリアスでも無いので、意外と誰でも楽しめる映画かなと思います。

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』と繋がっていることは映画を見ると「なるほどね」となりますが、知らないところでストーリーがわけわからなくなることも無いです。

変な捻りもなく、「え?わからない、あそこどういうこと?」となることもほとんどないでしょう。

大切なのは変に最近のDCコミック路線(クリストファー・ノーラン監督のダークナイトシリーズ含む)からシリアスさを期待して行かないことです。バカ映画なのでアメリカに批評家ウケはすこぶる悪いですが、一般客は楽しんでる感じですし。

予告編見て、「お、何か面白そうじゃね!?」となった方はその延長で楽しめちゃう感じの映画です。そこで面白いと思ったらゴーサインと言えるでしょう。


という感じの『スーサイド・スクワッド』。

9月10日から公開です!!

『HiGH&LOW THE MOVIE』感想、これ、アクションとんでもないよ

(C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

EXILE TRIBE」の総合エンタテンメントプロジェクト『HiGH&LOW』の映画版。ドラマ見てなくても、EXILEを全然知らなくても「アクションとんでもないよ」とびっくりする魅力がここにはありました。


どんな映画?

「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」という5つのチームがしのぎを削り、各チームの頭文字をとって「SWORD地区」と呼ばれる荒廃した危険な街。5つのチームが台頭する以前、一帯は伝説のチーム「ムゲン」によって支配されていた。そんなムゲンと、彼らに屈しない雨宮兄弟が激突し、ムゲンは解散してしまうが……。 
監督
=久保茂昭

出演
=AKIRA(琥珀)
=青柳翔(九十九)
=TAKAHIRO(雨宮雅貴)
=登坂広臣(雨宮広斗)
=岩田剛典(コブラ)
=鈴木伸之(ヤマト)
=黒木啓司(ROCKEY)
=山田裕貴(村山良樹)
=窪田正孝(スモーキー)
=林遣都(日向紀久)
=V.I(李)

公式HP

公開日
=2016年7月16日


(C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

初めて見ても混乱なし!圧倒的エンターテイメント!

テレビドラマからの映画化って正直敷居が高いと感じてしまうもの。そりゃストーリーが繋がってるわけですので、どの作品でもそう思ってしまいます。そして時には本当にテレビドラマを見てないと楽しめない作品も存在しています。

が、『HiGH&LOW THE MOVIE』はドラマ見てなくても大丈夫!しかもアクションとんでもない。

『HiGH&LOW』の物語もテレビドラマからストーリーが繋がっていますが、この映画では映画の最初にここまでの物語をとてもわかりやすく解説してくれます。



本作、登場人物がかなり多いので「覚えられないよ」と思われる方も多いでしょう。チームも複数ありますしね。

が、登場人物を把握し切れなくてもストーリーで混乱することはないです。

というのもストーリーがとてもシンプルなのです。凄く乱暴に言うと「AKIRA演じる琥珀VS全員」です。かなり乱暴に書いてますが、結構これで間違えてないです。AKIRAが全力でほぼ全ての登場人物たちに闘いを挑む感じで考えておきましょう。

という感じでストーリーはシンプル。だからこそ様々な魅力が炙りでてきます。



本作は何と言ってもアクションが凄まじいです。特にコンテナ倉庫で繰り広げられる全員バトルは圧巻!これ、ちゃんと実写で撮ってるんですよね。結構本気で『ダークナイト・ライジング』のクライマックス顔負けの規模です。本当にこれとんでもないです。他にも『マッドマックス』のオマージュ確実の走行シーンなども見事です。


そして本作の魅力で忘れてはいけないのがイケメンの豪華出演陣でしょう。EXILE TRIBEの面々はもちろん。山田裕貴、窪田正孝、林遣都らも存在感をかなり発揮しています。

同性としては窪田くんが一番カッコ良いなと思いました!普段おどおどしてる役なども見てる分、クールなスモーキー役のハマりっぷりは見事だなと思いました。

好きな出演者がいる方は見てないなら大損。多くの出演者に見どころがあるので、是非お見逃しなくです!

(C)2016「HiGH&LOW」製作委員会

こんな人にオススメ!

EXILE TRIBEのファンの方、そして前述の山田裕貴、窪田正孝、林遣都らのファンの方は見逃してたら損です。

EXILE TRIBEのファンでない映画ファンの方含め「ドラマ見てないからDVDまでとりあえず待とうかと・・・」と敬遠してる方は多いのではないでしょうか。

前述の通り「この映画から見ても全然大丈夫!」ですので、このような懸念から敬遠してる方は劇場でド迫力を体感できるうちに見といて損なしです。

アクションシーンがホント大スクリーンで見るべき圧巻なものなので、劇場で完全終了するまでに是非劇場で御覧くださいませ!

『HiGH&LOW THE MOVIE』は、7月16日から大ヒット公開中です。

『シン・ゴジラ』感想、自分の中では災害シュミレーション映画

(C)2016 TOHO CO.,LTD.

想定を超える大ヒットと大反響となった『シン・ゴジラ』、遅ればせながら感想を書いてみます。自分にとっては災害シュミレーション映画でした。


どんな映画?

東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していく。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが……。

総監督
=庵野秀明

監督
=樋口真嗣

出演
=長谷川博己(矢口蘭堂内閣官房副長官)
=竹野内豊(赤坂秀樹内閣総理大臣補佐官)
=石原さとみ(カヨコ・アン・パタースン米国大統領特使)
=高良健吾(志村祐介内閣官房副長官秘書官)
=大杉漣(大河内清次内閣総理大臣)
=柄本明(東竜太内閣官房長官)
=余貴美子(花森麗子防衛大臣)
=市川実日子(尾頭ヒロミ環境省自然環境局野生生物課長補佐)
=國村隼(財前正夫統合幕僚長)
=平泉成(里見祐介農林水産大臣)
=松尾諭(泉修一保守第一党政調副会長)
=塚本晋也(間国立城北大学大学院生物圏科学研究所准教授)
総計328名のキャスト→一覧

公式HP

公開日
=2016年7月29日




(C)2016 TOHO CO.,LTD.

災害シュミレーション映画と捉えた

大反響で様々な視点で多くの方が本作を語っているので、今更見どころとかまとめなくても良いかなと思います。

私は本作を「災害シュミレーション映画」の視点で捉えました。感想としては「凄すぎる・・・」と多くの方と同じ感覚で、割と手放しに大絶賛のスタンスです。


私は埼玉県出身ですが、高校生の頃から都内で遊ぶことが多かったです。社会人になってからもずっと東京ベースで働いています。ですので、本作で東京が襲われるシーンは「思い出の場所が次から次へと破壊されていく」という感覚で見ていたわけです。

「本作はリアルな今この世界にゴジラが現れたら?」という切り口の作品。ファンタジーではなくリアルに私たちに迫ってくる映画でした。

なので、大災害で東京が破壊されていく様を映画を通して疑似体験した感じです。とにかく緊張して破壊されていく東京を見ていました。

同じく庵野秀明監督の『エヴァンゲリオン』が好きな知り合いと本作を語った時、この映画の見方が全然異なることがわかりました。もちろんお互い本作の凄さを認め合っているわけですが、とにかく見てる視点が違う。

軽く分類しても以下の切り口は存在することでしょう。

・映画詳しい人視点
(岡本喜八監督の写真が出たり、『日本のいちばん長い日』っぽかったり』視点)

・ゴジラ詳しい人視点
(ゴジラの過去作との比較)

・エヴァンゲリオン詳しい人視点
(エヴァンゲリオンとの類似点論や音楽についての視点)

・庵野秀明信者視点
(エヴァ以外含めた監督の作品や考え方からの視点)

・東京で生きてきた人たち視点
(思い出の街が破壊されていく恐怖を感じる)

・東京に関係の無い人たち視点
(何となく知ってる東京が破壊されていくという第三者視点)

・軍事関係者や軍事関連好き視点
(自衛隊の活躍や奮闘についてのあれこれ)

ここに上げたのはほんの一部かと思いますが、これらそれぞれの視点で見れば本作は全然捉え方が変わってくるのは間違いでしょう。鉄道好きさんが「京急の仇をJRが取って涙が出た」と発言されていてそれもなるほどと思いました。

そんなあらゆる視点で捉えることができて、終わった後は熱く語れる映画。それが『シン・ゴジラ』の魅力なのでしょう。


東京に思いである人間としては、破壊されていく街を見るのは大災害で街が壊されていく悲しさを感じましたが、映画の登場人物たち(特に長谷川博己演じる官房副長官)が前向きなメッセージを持ってくれていたので救いを持てました。

素晴らしい映画だと思いますが、それ以上に「凄まじい映画」という言葉がお似合いの映画と言えるでしょう。

(C)2016 TOHO CO.,LTD.

こんな人にオススメ!

公開から1ヶ月経ってますので「見たい」と思っていた方々はだいたい見たかと思います。

「気になってるけど見てないや」の人は是非見て頂きたいです。

前述の通り、見る人によって全然作品の捉え方が異なるからです。そして既に見た人と(リアルでもSNSでも)語ることで、よりこの作品の面白さを感じることができます。

あと、「日本はまだまだやれるぞ」というメッセージがある映画なので、この日本を「日本国」、そして「国民一人ひとり」の両面で考えることで、今と未来を生きる前向きなメッセージを持つこともできます。

9月いっぱいはまだまだ公開してると思いますが、ぼちぼち上映回数も減ってきてるので、気になる方はお早めに。

『シン・ゴジラ」は、7月29日から大ヒット公開中です。


『君の名は。』感想、語りたいのではなく、噛みしめたい映画。

(C)2016「君の名は。」製作委員会

『君の名は。』、今年一番と言っても過言ではない大絶賛の嵐。それは何もおかしなことではありません。それくらいの作品がここに生まれたわけです。


どんな映画?

1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。 
監督
=新海誠

出演
=神木隆之介(立花瀧)
=上白石萌音(宮水三葉)
=長澤まさみ(奥寺ミキ)
=市原悦子(宮水一葉)

公式HP

公開日
=2016年8月26日




(C)2016「君の名は。」製作委員会

語りたいのではなく、噛みしめたい映画。

公開3日間で10億円超えの特大ヒット。

Yahoo!映画の平均評価4.6という異常の高数値。

大絶賛続出。

号泣者続出。

リピーター続出。

関連書籍購入者続出。

社会現象ここにあり。


「こんなになってます。みなさんの目で確かめてみてください。」と言いたくなります。


私は本作を見て思ったことは「これは傑作だ!」とか「新海監督最高傑作!」とかではありませんでした。「あのシーンいいよね!」でも「感動したよね!」でも無いんです。

作品を通して自分自身のことや、「運命」という定義が難しいものを考え、映画を噛み締め続けている自分がいます。

映画を思い返してぼーっとしてる感じ。

今これを書きながらもテーマ曲「前前前世」を聴きながら映画を噛み締め、ポジティブな意味で、今までの反省やこれからの未来を考えています。


考え方が大人になればなるほど、「運命なんて」と偶然や奇跡を揶揄したり馬鹿にしたくなったりします。それは非論理的だから。理解できないものだから。


しかし、本作を見ると頭ではわかっていても心でわかりたくなかった「そういうのを馬鹿にしちゃいけないよ」というのがまた純粋にしっくりくるようになるんですよね。


本作はフィクションです。というかファンタジーです。現実で起きる話ではありません。


それでも本作には「運命を信じたくなる力」があります。


本当に本当に、奇跡のような、素敵な素敵な映画がここに誕生しました。この物語に出会えた喜びを今感じています。

(C)2016「君の名は。」製作委員会

こんな人にオススメ!

大人も子供も全ての人が安心して見れる作品です。これはもう大絶賛の嵐と大ヒットが保証しています。

ただし、もちろん全ての人が満点を出す映画などこの世には存在しませんので、その点は気に入らなくてもご容赦ください。


子供同士で行ってもいい。

友人と行ってもいい。

恋人と行ってもいい。

付き合うか付き合わないかの男女で行ってもいい。(というか行け。)

夫婦で行ってもいい。

家族で行ってもいい。


ただ男女が入れ変わる映画だと思ったら大間違え。何も言えませんが後半とんでもない展開を迎え、見事な着地を迎えます。


そして最後の描写と台詞・・・見ましょう。見てください。


『君の名は。」は、8月26日から大絶賛公開中です。

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