3月 2016 - Cinema A La Carte

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』感想、わたし、心ここにあらず【ネタバレ出来るわけがねえ】

(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

3月25日に公開となる『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』、マスコミ完成披露試写会で鑑賞させて頂きました!愛する人達を守るための究極の闘いに感無量、クライマックスは完全に想定外!お見事な1本でした!


(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

※本作は大きく2つネタバレできない部分があると私は考えます。これは何があっても書いてはいけないと考えます。つきまして、そこは絶対に書きません!

※大きなネタバレはしていませんが、さわりのストーリー言及はしております。予めご了承ください。映画を見れば「計算して重要なところは書かないようにしてるな」とは思って頂けるとは思います。

感想:「わたし、心ここにあらず」

絶対に言えないクライマックス。その結末に私は放心状態となりました。

「そうするんですか。そうしちゃうんですね…。」

エンドロールを眺めながらそんな事を心でぶつぶつ唱えていました。


感動しました。

熱狂しました。

興奮しました。


悲しいシーンには目頭が熱くなりました。

激しいシーンには心身が熱くなりました。

面白いシーンでは笑うこともありました。


バットマンの信念と行動には圧倒されました。

スーパーマンの苦悩には心揺さぶられました。

そしてレックス・ルーサー強烈過ぎて唖然。


「バットマンVSスーパーマン」の基本構図がありつつも、あまりにも見どころが多い作品でした。様々な言葉で感情を表現できつつも、とにかくクライマックス(結末)には放心状態でした。

初の「バットマンVSスーパーマン」映画、こんなラスト想像できるかい!!あまりに衝撃的な終わり方にただただ心ここにあらずになりました。

もちろんこれは褒め言葉です。来年2017年にはDCコミックのヒーロー集結映画『ジャスティス・リーグ Part1』が公開されるのです。となると最後は「ヒーロー集結!後は来年ね!」みたいに終わると思ってたわけですよ。

完全に想定を超えてきました。迫力あるアクションと重厚過ぎるドラマ、もうお腹いっぱい感無量です。

ありがとうザック・スナイダー監督!ありがとう脚本のクリス・テリオ&デヴィッド・S・ゴイヤー!


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『マン・オブ・スティール』の18ヶ月後だが、未見でもいける!

本作は2013年に公開されたスーパーマン誕生物語『マン・オブ・スティール』の18ヶ月後の物語です。

と言っても『マン・オブ・スティール』を見てない方でも物語がわかるように工夫がされています。

それは今回初登場の「ブルース・ウェイン/バットマン」の物語から映画を始めるという工夫です。ブルース・ウェインは『マン・オブ・スティール』のスーパーマンとゾッド将軍の戦いの時に街にいたのです。ブルース・ウェインは地上からスーパーマンを見ていたのです。

しかもあの戦いでブルース・ウェインは自社ビルを破壊されてしまいました。ブルース・ウェインの中でスーパーマンは「悪」になったわけです。そして「あの宇宙人はいなくなれば良い」と思うわけです。

そこから物語が始まるので、『マン・オブ・スティール』未見の方はブルース・ウェイン/バットマンと同じ視点で徐々にスーパーマンを知っていくことができるというわけです。

もちろん『マン・オブ・スティール』を見ていてこそ「おお!」と思う部分もあります。予習はしなくて良いので、『バットマン vs スーパーマン』を見て気になったら後から『マン・オブ・スティール』を鑑賞してみてください。

※本作に出てくるブルース・ウェイン/バットマンはクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』3部作とは別です。全く関連してないのでご注意を。

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「スーパーマンは悪か?」が突き詰められていく物語

本作のストーリーはタイトルそのままでバットマンVSスーパーマンです。バットマンとスーパーマンが本当に戦います。

そんなバットマンとスーパーマンのバトル映画ですが、映画の軸となるのは「スーパーマンは悪なのか?」ということなのです。ここが「神」を引き合いに出し時に哲学的に語られていきます。

スーパーマンはその能力を使って人々を助ける一方、『マン・オブ・スティール』でのゾッド将軍との戦いなどで地球へ甚大な被害をもたらしもしました。初めは小さな声だった「スーパーマンは悪なのか?」が、アフリカでのある銃撃戦が発端に大きな声になっていってしまいました。

そんなスーパーマンを食い止める、悪く言えば潰そうとする人間が二人いました。一人はブルース・ウェイン/バットマン。そしてもう一人がレックス・ルーサーです。

ブルース・ウェイン/バットマンは『マン・オブ・スティール』の件もありスーパーマンを悪と持っています。バットマンとしてスーパーマンを倒すことを目標としています。これはブルース・ウェイン/バットマンとしては正義の行動であります。

一方大企業レックスコープの若き社長のレックス・ルーサーはある種「悪」としてスーパーマンを倒そうとします。彼が目を付けたのはクリプトナイト。『マン・オブ・スティール』にも少し出てきますが、スーパーマンの出生の星クリプトン星の放射性物質。これはスーパーマンに有害で、スーパーマンの力を弱めることができるのです。

「スーパーマンは悪なのか?」

その情勢が何度も変わるのがまあ面白い面白い。映画の中の一般市民目線だとどう見てもどんどんスーパーマンが悪に見えてくるのです。でもあのスーパーマン/クラーク・ケントです。両親の愛を持って育てられたのに悪に染まるのでしょうか?

なぜスーパーマンがどんどん悪に見えていってしまうのかは、是非みなさん自身スクリーンで目撃してみてください!

対立構図は刻一刻と変化するのですが、人物相関等で混乱することは無いと思います。そこは割とシンプルですので肩の力を抜いて楽しむことができると思います。

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物語の本質は「愛する人を守る」にあり

この映画の本質的な見どころはアクションではなく、「愛する人を守る」という人間ドラマにあると思います。

幼い頃両親を殺されたブルース・ウェイン/バットマン。同じく孤児のレックス・ルーサー。生みの親と育ての親に愛されながらも今は育ての母しか生きていないクラーク・ケント/スーパーマン。

「愛する人を守る」はクラーク・ケント/スーパーマンの場合は恋人のロイス・レインと母親マーサ・ケント。

ブルース・ウェイン/バットマンの場合は両親は亡くなっていますが、愛すべきゴッサム・シティの市民たちを悪のスーパーマンから救うという使命を抱えています。

この「愛する人を守る」はここでは言及できないあるドラマティックなシーンでも語られます。クラーク・ケントの育ての母親の名前がマーサ・ケントであることを覚えておくと「お!」となるかもですよ。

クライマックス付近もこの「愛する人を守る」が軸にあります。戦っている本質もここにあるんですよね。それを意識してみた時、この映画の全てのアクションシーンは相当胸熱なものに映るのです。

ここ意識してみてみるのオススメです。

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たくさんあった不安は吹き飛んだ

私はクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』3部作が大好きで、『マン・オブ・スティール』も大好きな人間です。なので今回全く新しいバットマンが出ると知った時複雑な気持ちでした。

しかし、その不安は今回鑑賞して完全に吹き飛びました。

なぜなら『ダークナイト』3部作のバットマンを意識することが一切無かったからです。ベン・アフレックが演じたブルース・ウェイン/バットマンはあくまでもベン・アフレックが演じたそれであり、魅力的に映っていました。

これは執事のアルフレッドもそうです。『ダークナイト』3部作のマイケル・ケイン演じるアルフレッドがお見事過ぎたのでこっちの方が心配でした。結果ジェレミー・アイアンズ演じるアルフレッドは全く異なる、ある種ぶっ飛んだ部分も際立つダンディーなおじい様になっていて物語の良いスパイスになっていました。


これはレックス・ルーサーを演じたジェシー・アイゼンバーグもでした。ジェシー・アイゼンバーグと言えば『ゾンビランド』から『エージェント・ウルトラ』までヘタレがお似合いの俳優さん。

少しテイストが異なりアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた『ソーシャル・ネットワーク』でも、演じたマーク・ザッカーバーグは天才で富豪でありつつも不器用な人間でした。

要するに「カリスマ性の無さを出せるカリスマ」がジェシー・アイゼンバーグなのですが、今回のレックス・ルーサーはまあカリスマ性が見事なまでに引き立っていました!実質悪役ポジションなのですが、ぺちゃくちゃ喋るその姿がまあ悪どい悪どい。

これはもう見ればわかりますよ。特にタワーの屋上でスーパーマンを脅すシーンとか怪演が凄まじかったです。ここまでカリスマ性を持った映画の悪役は大げさではなく『ダークナイト』のヒース・レジャー、『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツ以来と言っても過言ではないと思います。

悪役ですがこのジェシー・アイゼンバーグも見どころなので是非楽しみにしていてください。


と語っても語っても終わらないほどこの映画はもう最高でした。音楽も良いんですよ。ハンス・ジマーとジャンキー・XLの共作ですが鳴らしまくりでありながら悲しいメロディー(オープニングとか)も耳に残りました。

そんな中でも「この曲最高!!」だったのがワンダーウーマンのテーマ曲"Is she with you?"です。これは本当にカッコいい!!



というか!!

ワンダーウーマンが本当に最強で最高だったんです!結構もったいぶってからの登場でしたが満を持しての登場という感じでかなり熱かったです!!

そもそもこのワンダーウーマンだけでこの映画は5億点です。映画は好みがあるので本作も賛否はあることでしょう。

しかし、否定派の人でもワンダーウーマンは良かったですよね!?良くないというわけがない(真顔)

と、テンションがよくわからなくなってきたのでこの辺で締めるとしましょう。


『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は3月25日(金)より公開です。大スクリーンで堪能せよ!!

(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC


written by shuhei


映画レコメンドアプリ「WATCHA」の総評価件数が150万を突破したらしいので、映画アプリについて色々考えてみた【一応PR】


今回は映画レコメンドアプリWATCHA関連の記事を。本記事は直接的なPR記事ではありませんが、Cinema A La Carteに広告表示もして頂いてるので【一応PR】としておきましょう。ただ好き勝手質問した内容をまとめはします(笑)


Cinema A La Carteをモバイルで見ると記事の上のところに広告表記も出る映画レコメンドアプリ「WATCHA」。WATCHAの運営会社さんとはアプリ関連以外の様々な映画事業でご一緒させて頂いております。

今回総評価件数が150万を突破したということで色々と担当者とのやり取りの中で質問したりした内容を踏まえて記事にしてみます。

「総評価件数」とは?

そもそも「総評価件数」って何ぞや?

というところから入るわけですが、ユーザーが評価したりチェックしたりした映画の本数のことのようです。これが150万を超えたのはなかなか凄いなと。

ただ、あえて言いますが全ユーザー数でこの150万という数なのでユーザー数はそれ以下ではありますね。正式なユーザー数は非公開とのことでした。ここはFilmarksさんも非公開ですしまあ致し方なしですね。

今後晴れて「ユーザー100万人突破!」みたいになる日がきたら良いなと願っております。


150万という数字は国内?

WATCHAは国内専用アプリではありません。

で、150万という数字は「いつを起点にした数字なのか」気になるところ。

これ結論から言うと「日本単体で、リリースされた2015年9月から2016年3月上旬の数値」だそうな。そう考えると半年で150万なので結構普通に凄くないか?と思ったりも。


WATCHAの中の方々、優しすぎ問題

WATCHAの中の方々、複数名お知り合いがいるのですが優しすぎて本当にいい人たちです。

私ごときの「アプリの◯◯こうした方が良いかと」「あれは直さないとユーザー離れるのでは」という意見、ちゃんと押さえて改善に次ぐ改善を日々行ってくれるのです。

映画という膨大なデータベースを取り扱うアプリなのでまだまだデータベースを中心に改善点が多いのですが、「ちゃんと支持されるサービスを作るんだ!」という姿勢が一貫してるのが本当に素晴らしいと思います。

"好み分析"はおそらく結構推し機能

WATCHAの方とやり取りする際に「この機能オススメなので使って下さい!」など押し売り的なことは一切ありません。本当に謙虚な方々なので。

"好み分析"という機能がありますが、この機能に関しては結構思い入れがあるのかなと勝手に思ってます。結構話題に出たり、修正もどんどん行っているようなので。

関連記事
WATCHAの新機能「好み分析」を試してみた!良い感じなので、出てくる作品をもっと柔軟にすべし!


オールインワンアプリになったら強い

「映画の情報は全部ここ」というものがあったら強いなといつも思うんですよね。

私はレビューを書く側の人間なので人のレビューはあまり読みませんが、「ニュース・ランキング・公開情報・レビュー・試写会情報・コラム」がオールインワンのアプリがあると絶対重宝できるんですよね。

これは私が編集長を務めるシネマズby松竹もサイトとしてその一役を担わないとな部分もあるので他人事では無いですけどね・・・。

WATCHAさんにはまだまだ改善の余地があり、改善のポテンシャルがありますので、今後より良いアプリへの成長を願いたいと思います。


▶アプリはこちらからダウンロード


written by shuhei

初開催「映画の食事会 ラピュタ&魔女宅」レポート!ニシンとかぼちゃパイが断トツ人気!


「映画に出てくる料理を映画に出てくる以上においしくアレンジして堪能したい」、ずっとそんな夢を抱いていました。3月19日に「映画の食事会」として実現させました!


初開催は『天空の城ラピュタ』&『魔女の宅急便』でした!

2年間続けてきた「映画ファンの集い」のケータリングでもお馴染みの青山(渋谷)の0cafeさんの店舗を貸切って今回初開催致しました。

ただ再現するだけでなく、映画の料理を映画以上に美味しくアレンジしてほしかったので、この案件は0cafeさんにしか出来ないと思いお願いをしました!

結果的には大成功!

以下料理の数々です。


「魔女の宅急便」に出てくるニシンとかぼちゃのパイ。これが圧倒的な人気でした!


キキのチョコレートケーキ。とても美味しいのですが、切るのが心苦しかったです笑


ラピュタの目玉焼きトーストはミニサイズをたくさん!



こっちはミニパンケーキ

全体像を横から撮ってみるなど。手前の鍋は肉団子スープ、奥はビーフシチュー。どちらもラピュタからです。


肉団子スープはこんな感じで具だくさん!


ビーフシチューは家庭的な味に仕上げて頂きました!


もういっちょ全体像!

今回の開催概要

日時
2016年3月19日(土曜)
13:00〜16:00

場所
渋谷0Cafe(貸切)

予算
4000円(料理+ワンドリンク)
※2ドリンク目から有料

申込方法
イベントサービスPeatixより完全事前決済
(クレジットカード以外にコンビニ決済や振込決済に対応)

参加者
31名(男女比9:22)
初回は圧倒的に女性比率の高いイベントとなりました!

料理ラインナップ
『天空の城ラピュタ』より
・目玉焼きトースト
・肉団子スープ
・ビーフシチュー

『魔女の宅急便』より
・ニシンとカボチャのパイ
・パンケーキ、ソーセージ・トマトの盛り合わせ
・キキのチョコレートケーキ


今回の反省点

料理は0cafeさんの本気もありほぼ完璧!参加者の誘導や司会周りも毎月「映画ファンの集い」で100名規模をやっていたので問題なしでした。

少人数ですのでもっと席替え等をできるシステムを次回からしっかり導入しようと思いました。


第2回〜第6回のご案内

5月末までに思い切って5回「映画の食事会」を開催いたします。とは言っても同一イベントを昼夜2回などもあるので「実質3イベント」です。

今回大好評だった「ラピュタ&魔女宅」もまたやります!

※Vol2は一時的に販売を休止しています。

4/16 17-20時
Vol.3『カリオストロの城』『紅の豚』『アルプスの少女ハイジ』

5/7 13-16時
Vol.4『グランド・ブダペスト・ホテル』スイーツパーティー

5/21 13-16時
Vol.5『天空の城ラピュタ』&『魔女の宅急便』

5/21 17-20時
Vol.6『天空の城ラピュタ』&『魔女の宅急便』



実質「カリオストロ/紅の豚/ハイジ」、「グランド・ブダペスト・ホテル」、「ラピュタ/魔女宅」の3つです。

ご都合の良いお時間&食べたい料理のイベントを是非みなさんピックアップしてご予約頂ければと思います。

まだまだ始まったばかりの「映画の食事会」ですが、是非みなさんの舌と目を楽しませる新たな映画イベントとなっていければ幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。


written by shuhei

『レヴェナント 蘇りし者』感想、実話だってよ、ディカプリオが圧巻過ぎて疲労困憊・・・

(C)2016 Twentieth Century Fox

レオナルド・ディカプリオが遂にアカデミー賞を受賞した作品『レヴェナント 蘇りし者』、お先に見てまいりました。が・・・こりゃ強烈だ・・・こりゃ獲るわ・・・獲ってよかったよホント・・・。


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スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4/5)
=やんごとなき傑作だけどきっつい作品ですよこれは・・・

◯ファミリーオススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=いや・・・無理でしょ・・・

◯子供オススメ度
☆☆☆☆☆(0/5)
=R15指定だから良い子は見ちゃダメだよ!!

◯友人オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=きっついっすよ。でもディカプリオ凄いっすよ。

◯デートオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=上に同じ。

◯映画リピーターオススメ度
★★★★★(5/5)
=ディカプリオの演技凄いし、ルベツキの映像凄いし、イニャリトゥの熱意凄いから必見!!

(C)2016 Twentieth Century Fox

感想:2度目見るのは勇気がいる…

記事のタイトルにするのを躊躇した最初のタイトル候補は、

「2度と見たく無い」

でした。まあ上の評価を見て頂ければおわかりですが、作品は素晴らしく見応えも抜群なのですが、如何せんもう内容がヘヴィー過ぎる。というかディカプリオがひたすらかわいそすぎるのですよ。

これアカデミー賞獲れてなかったらもっと悲痛に見ていたのかなと(笑)


内容は超ざっくり言いますと、

「クマに襲われて喉をかきむしられ、瀕死の重体になって、目の前で"仲間に"息子を殺されて、ディカプリオは重体のまま生き埋め食らって、でも何とか生き返って、全身全霊で埋めた"仲間に"復讐する話」

です。


もうこれだけで伝わりますよね、相当ヤバい話だって。

ついでにディカプリオやトム・ハーディたちは毛皮ハンターで、先住民たちからも追われる始末なので色々カオスです。話自体が難しいことは無いです。

「何もそこまでディカプリオの熱演のために脚本えげつなくしなくて良いのに」と思われる方もいらっっしゃるでしょう。


あのね、これね、実話だってよ!!


(C)2016 Twentieth Century Fox

マイケル・パンク著『蘇った亡霊:ある復讐の物語』(The Revenant: A Novel of Revenge)が原作で、1800年年代アメリカにいた実在の罠猟師ヒュー・グラスのサバイバルを描いた作品 参照:http://www.foxmovies-jp.com/revenant/story.html

とのことです。


もう概要書いただけで伝わっているかと思いますが、とにかく凄まじい体験でした。ディカプリオのサバイバルが凄まじいのは何となく耳に入っていたのですが、映画は冒頭数分してから対戦住民との闘いでまあ強烈な描写がいきなり!!

アカデミー賞で3年連続撮影賞のエマニュエル・ルベツキの圧巻の長回しバトル映像は、「『トゥモロー・ワールド』の時代モノ版かよ!」と言って伝わる方には伝わるかなとも。

とにかく「「「圧巻」」」」「「「強烈」」」な幕開けです。『プライベート・ライアン』的な疲労感を私たちは持って映画は始まっていくのです。(褒めてますよ!!)


で、先住民のターンが終わったらディカプリオは熊に襲われて、上記の通り瀕死の重体、息子を目の前で殺されて、自分自身は生き埋め…そこから生き返って復讐という話。

ここからが本題なのです!

そう、ここからが本題なんですよ。

なので、ここから先はストーリー言及しません。言えることは一言「凄まじい」ということでございます。


毛皮ハンターたちを追う先住民、

先住民たちから逃げながらトム・ハーディを追うディカプリオ、

その両方から逃げるトム・ハーディ、


それらが時に残虐なまでに美しい映像と坂本龍一による不気味で後を引く音楽と共に展開されていくのです。

(C)2016 Twentieth Century Fox

この映画の見所は、ディカプリオの演技やトム・ハーディの演技なのは言うまでもありません。

合わせて「時に破壊的で、時に美しい映像」にはやはり言及せざるを得ません。撮影を担当したのは3年連続でアカデミー賞撮影賞を受賞したエマニュエル・ルベツキ。

前述の長回しの圧巻バトルもそうですが、極寒の地を狂気的に美しく、時に静寂さを伴って映し出します。これはもう感じるものなので、いくら言葉で説明しても伝わるものではありません。

『ゼロ・グラビティ』、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、『レヴェナント 蘇りし者』、全く異なる映像での3年連続アカデミー賞撮影賞受賞。来年テレンス・マリック監督の新作で4年連続だったりして(笑)

とにかく時に破壊的で時に美しい映像、是非ご堪能ください!


そんな演技や映像、坂本龍一の独特な音楽など、様々な部分に監督アレハンドロ・G・イニャリトゥの魂が注がれています。こんだけ鮮烈な作品を作り上げたのですから、2年連続監督賞も納得でございます。

最初に「2度と見たくない」と書いたほど圧巻の映画でした。ラストとかもう・・・ね。


しかし、書いていて思い始めました。


この映画体験はもう一度体験しなければと…。


日本公開は4月22日(金)からです!

(C)2016 Twentieth Century Fox


どんな映画?

狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス。狩猟チームメンバーのジョン・フィッツジェラルドは、そんなグラスを足手まといだと置き去りにし、反抗したグラスの息子も殺してしまう。グラスは、フィッツジェラルドへの復讐心だけを糧に、厳しい大自然の中を生き延びていく。参照:http://www.foxmovies-jp.com/revenant/

公式HP


予告編


written by shuhei

dTV作品『裏切りの街』感想、リアル過ぎる不倫事情にひたすら「うわーーーーーーーーーーーー」

©BeeTV

dTVオリジナルドラマで、dTV史上初のR15指定作品『裏切りの街』。こちら鑑賞したので、厳密には映画ではありませんがレビューします。いやあ・・・この不倫、きっついすよ?

スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4/5)
=映像作品としてとても印象に残る。不倫はきっついけど。

◯ファミリーオススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=厳しいかと・・・

◯子供オススメ度
☆☆☆☆☆(0/5)
=R15指定なので良い子は見ちゃダメ!

◯友人オススメ度
★★★☆☆(5/5)
=色々語れる作品だとは思う

◯デートオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=こういう映画を見て感想が言い合えるのが理想だと思うけど…

◯映画リピーターオススメ度
★★★★☆(4/5)
=池松壮亮&寺島しのぶの演技が見事なので是非とも!

©BeeTV

感想:リアル不倫とはこういうことか・・・

世の中謎の不倫騒動連発ですが、どれもこれも良くも悪くも「劇場型」で大騒ぎな様相。そんな不倫「騒動」と真逆をいくリアルな不倫を描いた作品が本作。

どこをどう切り取っても不倫の話なんですが、「リアルな不倫」とはこういうことかと非常にもどかしさを感じる作品に仕上がっていました。

あ、言うまでもなくもどかしさを感じさせられたわけですので、作品としてそれだけ協力ということでございます。

監督は『愛の渦』を撮った三浦大輔監督であります。人が直視しにくい題材をリアルに描かせたら敵いませんんね。

ちなみに本作の主役池松壮亮さんへ、編集長を務めるシネマズby松竹の方でインタビューもしてきたので合わせてお読み頂ければと!

dTV初のR15指定作品「裏切りの街」池松壮亮さんインタビュー「ここも裏切りの街だと思っている」

©BeeTV
本作で描く不倫は若い男と人妻の不倫。お互い何か特段の理由があるわけでもないが、何となく刺激を求めて不倫するために出会い系サイトを利用。

そして出会うわけですが、すぐに身体の関係とかならないでちょっとぎこちなく普通に会うだけの関係でスタート。ここでドラマティックにいきなり激しいラブシーンとかならないわけです。これが何か今までに無かったようで、こういうのがリアルなんだろうなと思う恐ろしさを醸し出します。

で、結果的に身体の関係にもなっていくのですが、そこも言葉では表しにくい何とも胸糞悪い(映画的に褒めてる)感覚が私たちを襲います。

これ、映画ではなくdTVなので逃げようと思えば逃げれる(映像を止めれる)んですが、何かそれをするのも恐ろしい感じの力強さが作品から溢れだしています。


©BeeTV
で、普通の不倫映画だと、ここから段々と破滅していくんですね。

不倫なのに二人でいることが至福になっちゃって、逃避行しちゃったり心中しちゃったり、離婚しちゃったり、あれこれめちゃくちゃにしちゃったりと・・・。


しない。


この作品はそれをしない。


肝心な部分は隠しますが。世間体というものを気にしすぎる日本人を皮肉るかのような、そして結婚してる側の二人も「そうきますか!!ああでもそうなりますよねリアルだと・・・」というなかなかえげつない方向へ話が着地していくのです。

不倫という行為は昨今のワイドショーでも語り尽くされてる通り、決して良いものではありません。しかし、テレビで有名人のそれらを大々的に見せられたり、破滅していく行く末を見せられるよりも、本作を見たほうが絶対不倫したくないと思えます。

同時に、この映画は不倫映画でありつつ「裏切りの街」というタイトルであり、「みんな何かを隠して、嘘をついて生きているんだ」を描いている作品なのです。

不倫と関係ないあなたでも、「言っても、良い顔して生きてんでしょあなた。思っても無いこと言ってみたり、心の中で人の悪口いったり呪ったりしながら。」なんていうことを突きつけられる作品であります。


色々と人間の本質や自分自身が表に出さない感情だったりを考えるときつくなる作品ですが、リアルさというのを痛感できる作品ですので是非鑑賞して頂きたい作品でございます。

映画ではなくストリーミングサービスdTVの作品です。

作品は以下からチェックしてみてください。
dTV


©BeeTV

どんな映画?

公式HP


予告編


written by shuhei

本場ハリウッドで学べる日本人向け映画学校「ISMP」とは?


今回はシネマズby松竹でもライターして頂いていて、ブロガー仲間でもある茅ヶ崎の竜さんからのお便り(寄稿)になります!タイトルからしてわたくし柳下自身知らなかったことなので興味津々であります!


---ここから寄稿---

高校生の頃、「どうしても本場ハリウッドで映画を学びたい!」って、いくつかのアメリカの大学に面接に行ったことがあるんです。

当時は情報も少なくて、アメリカの映画業界で活躍している日本人の前例もほとんどなかったので、ただひたすら映画学部のある有名な大学を回ったんだけど、返ってくる答えはどこもほぼ同じ。

「有名な大学の映画科は入るのからして大変だから、アメリカの別の大学や別の学部に入学して途中でトランスファー(学部編入)しましょう」と。

いやいや、こっちはもう一秒でも早く映画を学びたいのにそんな悠長なことやってられないし、有名な映画監督を輩出しているとはいってもどんな授業をやるのかもよくわからないし、住む場所とかお金のこととか、乗りこえるべきハードルがあまりに多すぎて、僕は断念してトボトボと日本に帰ってきたのです。

でも今は、何もわからない日本人でも本場アメリカで映画を学べる日本人向けの映画学校なんてものがあるんですよこれが!

20年前にこんな学校あったら、僕もう嬉しくて泣いちゃってるよ!

もしかしたら今頃アン・ハサウェイの映画を撮ってたかもしれないなあクヤシイ!

本場ハリウッドで英語と映像技術を同時に学べる!


ISMP(International School of Motion Pictures)は、本場ハリウッドにて現役バリバリで活躍する日本人がロサンゼルスに設立した、日本人をメインターゲットにした映画学校。

初級クラスの授業はすべて日本語で実施されるし、カリキュラムには英語の授業も含まれているので、今はまだ英語に自信がないという人でも、英語と映像技術を同時に学べるんですね。

日本語で学びながら、映画制作の現場では英語を使うそうなので、専門用語とか業界で使う英語とか、映画的な実践英語も学べるんでしょう!

『グラディエーター』『ブラックホークダウン』の編集をやった横山智佐子さんが教えてくれるのは映像技術だけじゃない!?



ISMPを主催しているのは、『JFK』でアカデミー賞を受賞したピエトロ・スカリアと共に、リドリー・スコット監督作品等を始め、ハリウッド作品20本以上を編集している横山智佐子さんという方。

他にも『グッドウィルハンティング』『ハンニバル』『アメリカン・ギャングスター』というハリウッドの一流映画の他、紀里谷和明監督の『キャシャーン』や『GOEMON』などの日本映画の編集もしている、まさに現役バリバリの映像ディレクタ−。

ということは、映像技術だけじゃなくて、一流の映画人たちの姿勢とか考え方とか、物事の捉え方といった、理論だけでは学べない部分も教えてもらえるかもしれません!

理論より実践主義!とにかくバンバン映画を撮る!


大学の映画学部は理論とか歴史とか学科的な授業が多いらしいんだけど、ISMPではどんどん脚本書いて、ガンガン機材に触れて、バンバン撮影して、バキバキ編集して、とにかく映画制作最優先で実践して学ぶことができるんですね。

在学中には3〜5本の映像を制作するそうです。

学校では理論を学び、現場を学ぶのは現場で、という風潮が多い中、ISMPでは理論はもちろんだけど、とにかく撮る!習うより慣れろ!と。

こういう経験こそ、他では手に入れられない貴重なものですよね。

アメリカ滞在中の生活も安心


留学中の住まいは、学校近くの一般家庭でホームステイなので何かと安心。

治安のいいところなので、昼間は女性一人で歩いていても問題はないそうです。

僕もいろんな場所でホームステイしたけど、現地にずっと住んでる人たちは街の隅々まで知っているし、気づいたら街や人に溶けこんじゃってるんですよね。

留学って、学ぶ技術や語学も大事だけど、やっぱりそこでしか味わえない人々の生々しい生活感や空気を肌で体感できるのも本当に大切。僕もまたどこか行きたいなあ。

映像技術は言葉と国を超えるネット時代の最強ツール


ISMPが募集しているのはこんな人。

* 将来、アメリカの映画業界で働きたい人

* 実際にアメリカで活躍している映画クリエーターの生の言葉を聴きたい人

* 本場にいながらも日本語で映画制作を学びたい人

* 本場の映画制作技術を日本の映画業界で活かしたい人

* スクールを経て、アメリカの大学の映画学部に進学したい人

などなど、広がる可能性は無限大です。

でも今は、映像技術が生きるのは映画やテレビだけじゃないんですよね。

誰もがネットにアクセスできるこの時代に、非言語コミュニケーションとして最強のツールである映像こそが、言葉や文化の壁を越えて、世界に発信できる力になっています。

映画業界だけでなく、YouTubeなどの映像メディアやブログで個人的な発信をして生きていける時代がもう来ているのです。

ぜひ本場ハリウッドで、世界に通用する映像技術を学んでみてはいかがでしょうか?

国内説明会のご案内

6月1日にスタートする「2016年度9月生申し込み」に先駆けて、日本国内で無料説明会が開かれます。

現役生の作品上映や横山校長のUstream説明会に卒業生も集合し、説明会の後にはオフ会もあるそうなので、興味のある方はどしどし参加してみてください。


3月19日 @ 四ツ谷『グラッドリ』(13:00〜14:30) 

3月26日@ 品川産業支援交流施設 SHIP(13:00〜14:30)

ISMP公式サイト

(文:茅ヶ崎の竜さん

『僕だけがいない街』感想、馬鹿なの?

(C)2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会
3月19日に公開となる『僕だけがいない街』を一足お先に鑑賞させて頂きました。タイムリープを伴うSFサスペンスでありながら、人のために事を成す愛の物語でもあり感銘を受けました。「馬鹿なの?」の台詞が今でも耳に焼き付いています。


スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4.5/5)
=サスペンスは及第点、ドラマ性に唸った

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=小学生の誘拐事件を扱ってるので胸が締め付けられる方もいるかもです…

◯子供オススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=実質小学生が主人公ですが残虐な部分もあるので…

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=サスペンスとしても、SFとしても、ドラマとしても楽しめるかと

◯デートオススメ度
★★★★☆(4/5)
=大切な人を守るというどストレートな映画でもあるので是非とも

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=「原作より秀逸な前半」とも評されますがその「前半」なので「後半」が…

(C)2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

感想:結構ヘヴィーで最後は感動

主人公悟の周囲で何か事件・事故があると勝手に時間が巻き戻るという設定。巻き戻って主人公はその事件や事故を防ぐのです。

例)トラックが歩道に突っ込みそうになる直前で数分前に巻き戻って、突っ込む場所にいた小学生を事前に救うなど

このタイムリープによって18年前に児童連続誘拐事件の謎に迫るのが主題です。現在と過去を行ったり来たりしながら、主人公悟に正義が芽生え何が何でも愛する人(≠恋人)を救っていくのです。

正直結構ヘヴィーな描写というかストーリー展開もあり、胸が締め付けられる部分も。しかしそれもあってか、ラストの着地には非常に感動をしました。

「私は人のためにここまでできるだろうか?」

そんなことを試写の帰り道ずっと考えていました。


(C)2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

まず私は『僕だけがいない街』の原作は未読、アニメも未見です。つまりまっさらな状態での鑑賞でした。

原作はこちら

未読&未見+藤原竜也さん主演なので、「これってすんげえ狂気の話なのか?」と見当違いの予想すらしてました。

良い意味で裏切られましたね。狂気の演技の多い藤原竜也さんですが、本作はそういう役柄ではありません。ピザ屋でバイトしながら漫画を描く、少しテンションの低い若者という感じ。

あまり感情を表に出さない主人公だからこそ、どんどん正義のために行動をエスカレートさせていくのが非常にわかりやすく伝わっていました。

時間が巻き戻るので『バタフライ・エフェクト』の映画と比較する方もいらっしゃいますね。そこに「児童連続誘拐事件の真犯人は誰か?」「現代で母親を刺殺したのは誰か?」に迫っていくサスペンスでもあるわけです。

(C)2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会
サスペンスとしては前半立て続けに事件が起きるのでどんどん謎が謎を呼んで映画に引き込まれていきます。

私はサスペンス系の映画で誰もが気付く伏線など見落として犯人に気付くのが遅くなることが多いです。それでも本作の真犯人は早い段階で気付きました。

早い段階で真犯人の予想はつくので「後半グダグダ」という意見も理解できます。しかし真犯人がわかっても「で、これどう終わらせるの?」が本作は最後まで見えてきません。


え?これでどうなるの?犯人わかったけど解決してないじゃん!どうすんの!?どうすんの!?


みたいなテンションで映画の後半も私は釘付けでした。ものは考えようですね。

犯人がわかった方は冷めずにクライマックス予想をすると良いでしょう。ついでに「僕だけがいない街」のタイトルの意味も考えてみると良いかもしれません。

(原作ファンの方でも「タイトルに落とし所を見せた」と評価されてる方多い感じですね。)

(C)2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会
私が本作に最も惹かれた部分はサスペンス性でもSF性でもありませんでした。

ズバリ純粋な正義感。

自分の危険など顧みず自らが大切だと思う人を守るためにひたむきに行動する主人公たち。この姿に非常に感銘を受けるとともに「どうして大人になると何でも計算して動いてしまうのだろう…」と凹みもしました。

この映画は現在と18年前を行ったり来たりするので、映画の半分は小学生パート。主人公の子供時代です。

しかしこの場面は脳内思考は大人の主人公なはず。それでもそこでする行動は子供ならではのひたむきさ、純粋さなんですよね。

これは「愛する人を何が何でも守る」という気持ちが100%出ているからでしょう。人間当然自分自身が一番可愛くて大切です。しかしそんなことも考えずにひたむきに行動できるって本当に素晴らしいです。

自己犠牲はほどほどにですが、何でも打算的に考えて行動を必要以上に制限する大人が多い(私もそれ)のでが事実。「こういう純粋さ、どこいっちゃったんだろうな・・・もっとこうやって子供らしさも取り戻さないとな・・・」と自らの人生に課題を課せられた気がしました。

それもあって結末には感動。鑑賞後も余韻が残っています。小学生パートの雛月ちゃんが発する「馬鹿なの?」の台詞も印象的。結末を知ってからこの台詞を思い返すと何か切なくなってきます。


ドラマとして非常に秀逸で素晴らしい映画だったのですが、もう一度見たいかというとなかなか難しく…。


と言うのも小学生が連続で誘拐されて殺されたり、または家庭で親に虐待されるシーンがあるんですよね。虐待されるシーンはスカッとできる落とし所がありますが、タイムリープしても結果的に真犯人は人を殺してるのでそこが非常に重苦しいです。

これはあくまでも映画なので深刻に考えすぎる必要も無いですが、どこか現実的でこういう事件が実際に起こってもいるこの世の中。私は独身ですが、お子さんのいる方はもっと重くこの映画を感じることでしょう。


と書いてはみたものの、この映画にはやはり感銘を受けました。人間ドラマとして、公開されたらもう一度ガツンとやられにいこうと思いました。

(C)2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会


どんな映画?

タイムリープによって18年前の児童連続誘拐事件の謎に迫る青年の奮闘を描いたSFミステリー。ピザ屋でアルバイトする売れない漫画家・悟は、ある日突然「リバイバル」という特殊な現象に見舞われるように。それは、周囲で悪いことが起きる気配を察すると自動的にその数分前に戻り、事件や事故の原因を取り除くまで何度でも繰り返すというものだった。リバイバルによって大事故を防いだものの自らが大怪我を負った悟は、同僚の愛梨や上京してきた母の看病で回復していく。そんなある日、悟の母が何者かに殺害されリバイバルが起きるが、今回はなぜか数分前ではなく18年前だった。そこは、悟の同級生が被害者となった連続誘拐殺人事件が起きる直前の世界だった。参照:http://wwws.warnerbros.co.jp/bokumachi/

公式HP


予告編


written by shuhei

『アーロと少年』感想、ストレートにそこにある友情と勇気

(C)2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

3月12日に公開される『アーロと少年』をお先に鑑賞させて頂きました。圧巻の風景美と友情の物語、シンプルで優しい作品に仕上がっていました!


スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=ピクサーらしさを感じつつもドストレートな物語で少し薄い印象

◯ファミリーオススメ度
★★★★★(5/5)
=今までのピクサー映画で最もわかりやすいストレートな物語!

◯子供オススメ度
★★★★★(5/5)
=子供も安心のわかりやすい物語!

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=ストレートな物語は感動を生むことでしょう。

◯デートオススメ度
★★★★☆(4/5)
=映像美もありうっとり。

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=『インサイド・ヘッド』の真逆なので困惑する方もいるかなと。

(C)2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

感想:『インサイド・ヘッド』の逆をいくストレートな物語!それも良し!

満足度は控えめにしてますが、声を大にして褒めたいことがあります。

もうとにかく風景描写が美しい!!

予告編段階から実写のような風景描写とアニメーションらしいキャラクターの違和感(褒め言葉として)を感じましたが、本当にこの風景描写はうっとりしました。

予告編でも堪能できる圧巻の風景美。これが90分も堪能できるんですよ?これだけでも充分映画体験も価値があります。特に水の描写は美しいなあと…。



ピクサー作品の多くは「もしも」の世界を描きます。前作『インサイド・ヘッド』も「もしも頭の中にキャラクターがいたら?」でしたしね。

今回は「もしも恐竜が絶滅していなかったら」&「もしも恐竜が言語を話せて人間が言語を話せなかったら」という「もしも」設定。邦題『アーロと少年』は問題ないタイトルで、アーロは恐竜の名前なのです。

このアーロはとてもか弱く、何をするにも両親(特に父親)の手助けが必要な子。ある日、ある事故で川で流されてしまってひとりぼっちになってしまいます。そこで出会ったのが人間の少年スポットでした。ひとりぼっちとひとりぼっちのふたりは、力を合わせながら故郷への冒険をしていくのです。

ストーリーはこれ以上でもこれ以下でもありません。これだけ。

(C)2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

映像美は大半の方をうっとりさせると思いますが、このシンプルなストーリー構成は賛否が割れるでしょう。と言っても何も起こらないんじゃなくて、最後はほろりと家族の物語を見せてくれるピクサーらしい素敵で安心のエンディングではあります。


私としてはこのストレートな物語にちょっと違和感を感じました。これは本作単体で考えればどうってこと無いのですが、どうしてもピクサー前作『インサイド・ヘッド』が頭を過ぎります。

頭の中というあまりに複雑な舞台をエンタメ性を持たせて感動的な物語に仕上げたあの神憑りな映画は、私はホント大好きになりました。怒っている方と接する時に優しくなれるようにもなって、学びのあった映画でした。


『アーロと少年』は子供の友情や勇気をストレートに描きます。言語を話す恐竜と言語を離さない少年という設定は「もしも」ですが、物語は王道中の王道なのです。良くも悪くも予定調和のストーリーが展開されていました。

と言っても、予定調和って悪くはないのです。例えば『ALWAYS 三丁目の夕日』なんかは予定調和ですが、それが何よりも感動を呼び映画を見る喜びを与えてくれました。予定調和ならではの喜びや感動もあるんですよね。

本作もそれで、途中「インサイド・ヘッドから随分・・・」とよろしくなマインドで考えてしまいましたが、前述の通り最後はホロリとさせられました。終わり良ければ全て良し的な感じも

(C)2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『インサイド・ヘッド』に比べて褒め言葉として格段にシンプルな物語なので、お子さんはもしかしたらこっちの方が楽しめるのではないかなとも思いました。海外のレビューでも「インサイドヘッド嫌いだけどこれは好き」というのもありますしね。

本作はアメリカでは2015年に公開されました。ピクサーとしては『インサイド・ヘッド』と2作品を同年に公開したということです。これはピクサー史上初です。

本当は『アーロと少年』の方が先に公開される予定でしたが度重なるトラブルで延期。様々なトラブルが噂されましたが、批評は上々。興行も悪くはなかったですが、どちらも『インサイド・ヘッド』の影に隠れる形となってしまいました。

どうも絶賛一色では書きにくい作品ではありましたが、そう言っても圧巻の風景美や友情と家族の物語でホロリとさせてくれる心温まる作品。ご家族とでも、お子さん同士でも、カップルでも、もちろん一人でも、安心して見れる一作だと思います。

公開は3月12日からです!!

(C)2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

どんな映画?

巨大隕石の墜落による恐竜絶滅が起こらなかったらという仮説に基づき、恐竜が地上で唯一言葉を話す種族として存在している世界を舞台に、弱虫の恐竜アーロが、孤独な人間の少年スポットとの冒険を通して成長していく姿を描いたピクサー・アニメーション。兄や姉に比べて体も小さく、甘えん坊の末っ子アーロは、何をするにも父親がいてくれないと始まらない。そんなある日、アーロは川に落ちて激流に飲み込まれ、家族から遠く離れた見知らぬ土地へと流されてしまう。ひとりぼっちの寂しさと不安にさいなまれるアーロは、そこで自分と同じ孤独な少年スポットと出会い、一緒にアーロの故郷を目指す冒険に出る。
参照:http://www.disney.co.jp/movie/arlo.html


written by shuhei