2月 2016 - Cinema A La Carte

第88回アカデミー賞 受賞結果一覧

毎年恒例のアカデミー速報、今年もやりまーす!!



※ノミネート一覧をまず表示して、リアルタイムで受賞した作品を「★付け&赤字」へ変更していきます。どうぞお楽しみに!

【随時更新】第88回アカデミー賞 受賞結果一覧

作品賞
マネー・ショート 華麗なる大逆転
ブリッジ・オブ・スパイ
ブルックリン
マッドマックス 怒りのデス・ロード
オデッセイ
レヴェナント:蘇えりし者
ルーム
★スポットライト 世紀のスクープ

監督賞
レニー・エイブラハムソン(ルーム)
★アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇えりし者)
トーマス・マッカーシー(スポットライト 世紀のスクープ)
アダム・マッケイ(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
ジョージ・ミラー(マッドマックス 怒りのデス・ロード)

主演男優賞
ブライアン・クランストン(トランボ ハリウッドに最も嫌われた男)
マット・デイモン(オデッセイ)
★レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント:蘇えりし者)
マイケル・ファスベンダー(スティーブ・ジョブズ)
エディ・レッドメイン(リリーのすべて)

主演女優賞
ケイト・ブランシェット(キャロル)
★ブリー・ラーソン(ルーム)
ジェニファー・ローレンス(Joy)
シャーロット・ランプリング(さざなみ)
シアーシャ・ローナン(ブルックリン)

助演男優賞
クリスチャン・ベール(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
トム・ハーディ(レヴェナント:蘇えりし者)
マーク・ラファロ(スポットライト 世紀のスクープ)
★マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ)
シルヴェスター・スタローン(クリード チャンプを継ぐ男)

助演女優賞
ジェニファー・ジェイソン・リー(ヘイトフル・エイト)
ルーニー・マーラ(キャロル)
レイチェル・マクアダムス(スポットライト 世紀のスクープ)
★アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)
ケイト・ウィンスレット(スティーブ・ジョブズ)

脚本賞
ブリッジ・オブ・スパイ
Ex Machina
インサイド・ヘッド
★スポットライト 世紀のスクープ
ストレイト・アウタ・コンプトン

脚色賞
★マネー・ショート 華麗なる大逆転
ブルックリン
キャロル
オデッセイ
ルーム

撮影賞
キャロル
ヘイトフル・エイト
マッドマックス 怒りのデス・ロード
★レヴェナント:蘇えりし者
ボーダーライン

編集賞
マネー・ショート 華麗なる大逆転
★マッドマックス 怒りのデス・ロード
レヴェナント:蘇えりし者
スポットライト 世紀のスクープ
スター・ウォーズ/フォースの覚醒

美術賞
ブリッジ・オブ・スパイ
リリーのすべて
★マッドマックス 怒りのデス・ロード
オデッセイ
レヴェナント:蘇えりし者

衣装デザイン賞
キャロル
シンデレラ
リリーのすべて
★マッドマックス 怒りのデス・ロード
レヴェナント:蘇えりし者

メイキャップ&ヘアスタイリング賞
100歳の華麗なる冒険
★マッドマックス 怒りのデス・ロード
レヴェナント:蘇えりし者

視覚効果賞
★Ex Machina
マッドマックス 怒りのデス・ロード
オデッセイ
レヴェナント:蘇えりし者
スター・ウォーズ/フォースの覚醒

録音賞
ブリッジ・オブ・スパイ
★マッドマックス 怒りのデス・ロード
オデッセイ
レヴェナント:蘇えりし者
スター・ウォーズ/フォースの覚醒

音響編集賞
★マッドマックス 怒りのデス・ロード
オデッセイ
レヴェナント:蘇えりし者
ボーダーライン
スター・ウォーズ/フォースの覚醒

作曲賞
ブリッジ・オブ・スパイ
キャロル
★ヘイトフル・エイト
ボーダーライン
スター・ウォーズ/フォースの覚醒

主題歌賞
「Earned It」(フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ)
「Manta Ray」(Racing Extinction)
「Simple Song #3」(グランドフィナーレ)
「Til It Happens to You」(The Hunting Ground)
★「Writing's on the Wall」(007/スペクター)

アニメーション映画賞
Anomalisa
父を探して
★インサイド・ヘッド
ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム
思い出のマーニー

外国語映画賞
Embrace of the Serpent(コロンビア)
裸足の季節(フランス)
サウルの息子(ハンガリー)
ディーブ(ヨルダン)
A War(デンマーク)

ドキュメンタリー映画賞(長編)
★AMY エイミー
カルテル・ランド
ルック・オブ・サイレンス
ニーナ・シモン 魂の歌
ウィンター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い

短編ドキュメンタリー映画賞
Body Team 12
Chau, beyond the Lines
Claude Lanzmann: Spectres of the Shoah
★A Girl in the River: The Price of Forgiveness
Last Day of Freedom

短編映画賞
Ave Maria
Day One
Everything Will Be Okay (Alles Wird Gut)
Shok
★Stutterer

短編アニメ映画賞
★Bear Story 
Prologue
Sanjay's Super Team
We Can't Live without Cosmos
明日の世界



【答え合わせ済み】第88回アカデミー賞ヤギシタ的予想一覧!!

(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

毎年恒例「独断と偏見と皆無な知識」でお届けする私のアカデミー賞受賞予想。とは言うものの悪くても7割型当たるようになってきたので今年もしっかりと予想してみました!


「外れるときは外れるさ!所詮予想さ!」

サクッと以下の予想です!!


第88回アカデミー賞ヤギシタ的予想一覧!!

※答え合わせ完了済みで、的中率は75%でした。

作品賞
☓=マネー・ショート 華麗なる大逆転
→スポットライト 世紀のスクープ

監督賞
当=アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇えりし者)

主演男優賞
当=レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント:蘇えりし者)

主演女優賞
当=ブリー・ラーソン(ルーム)

助演男優賞
☓=シルヴェスター・スタローン(クリード チャンプを継ぐ男)
→マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ)

助演女優賞
当=アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)

脚本賞
当=スポットライト 世紀のスクープ

脚色賞
当=マネー・ショート 華麗なる大逆転

撮影賞
当=レヴェナント:蘇えりし者

編集賞
当=マッドマックス 怒りのデス・ロード

美術賞
当=マッドマックス 怒りのデス・ロード

衣装デザイン賞
☓=シンデレラ
→マッドマックス 怒りのデス・ロード

メイキャップ&ヘアスタイリング賞
当=マッドマックス 怒りのデス・ロード

視覚効果賞
☓=スター・ウォーズ/フォースの覚醒
→Ex Machina

録音賞
当=マッドマックス 怒りのデス・ロード

音響編集賞
当=マッドマックス 怒りのデス・ロード

作曲賞
当=ヘイトフル・エイト

主題歌賞
☓=「Til It Happens to You」(The Hunting Ground)
→「Writing's on the Wall」(007/スペクター)

アニメーション映画賞
当=インサイド・ヘッド

外国語映画賞
当=サウルの息子(ハンガリー)

以下の4部門は毎年恒例予想割愛
ドキュメンタリー映画賞(長編)
ドキュメンタリー映画賞(短編)
短編映画賞(実写)
短編映画賞(アニメーション)


今年の自信について

予想に関しては「感情を入れたら外れる」「サプライズ予想しない」で当てられると学んだため、今年も堅実に前哨戦結果と確率論からの予想です。

作品賞の勢いは『レヴェナント』ですが、毎年ほとんど受賞結果が一致するアメリカ映画製作者組合賞を受賞したのは『マネーショート』なのでそれを作品賞予想としてる感じです。

全体的に「組合賞で受賞した作品を順当に予想した」だけなので、外れたら「アカデミー賞ならではのサプライズ」としてそれはそれで面白く楽しいものではありますね。

今年怖いのが技術系の部門。ほとんど『マッドマックス』が獲ると予想してますが、これが全部『レヴェナント』になる可能性も。そうなると私の予想は史上最低の的中率となり、信頼は地に落ちます(笑)

アカデミー賞はお祭り。予想もお祭り。当たったところで何があるわけでもないですし、外れたところで何があるわけでもありません。

1年に1回のお祭りで、映画ファンにとっては明日が映画歴的な年度末。今年も楽しむぞ!!

おしまい!!


written by shuhei

『リリーのすべて』感想、究極で、親密で、美しいラブストーリー

(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

3月18日公開の『リリーのすべて』をお先に鑑賞させて頂きました。世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベを描いた本作。リリー・エルベへの感情移入はもちろん、リリーの"妻"ゲルダに感情移入して胸が苦しくなりました。何日経ってもラストシーンが鮮明に脳裏に浮かびます…。


スコア

◯私的満足度
★★★★★(5/5)
=苦しいと思うほどのラブストーリー…。

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=難しいかもしれないけど、知る価値はある物語。

◯子供オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ。

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=語りたいが言葉にできないという事象が発生するかも。

◯デートオススメ度
★★★★★(5/5)
=究極の愛の物語を前にあなたたちは何を思う?
(重い話なので軽いデートには向きません)

◯映画リピーターオススメ度
★★★★★(5/5)
=トム・フーパーはずさねえ・・・

(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

感想: 親密で美しいラブストーリーだった

世界で初めて女性への性転換手術を受けたリリー・エルベを描く映画です。

難しいことなど言わずに、率直な感想を申し上げれば「なんて究極で、親密で、美しいラブストーリーなのだろう」と言うこと。

ラブストーリーというものは「愛するものたちの物語」であるわけですが、性別が変わることがそこにあってもお互い愛する(特に妻ゲルダからリリーへの思い)は非常に強く揺るぎないもので、「人はここまで人を愛せるのか」という力強い何かをもらいました。

「愛すること」の究極を描いているので、その意味で二人が決して"普通"で無いとしても私たちには親密であるのです。もちろん、そこには今この現代において昔よりはトランスジェンダーに理解が広まっている風潮があるのが事実。しかし、それを差し置いてもとても親密であるなと感じました。

(エディ・レッドメイン自身がインタビューで本作を「親密で美しい」と語っています)

リリーの壮絶なドラマに心が揺さぶられながら、妻のゲルダの愛がそれにも増して私たちを感動させます。

本当に・・・凄い女性です。究極的に人を愛する手本と言っても過言では無いでしょう。薄っぺらい「愛」や「恋」など語るのが恥ずかしくなるほどです。

(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

とにかく美しい

1920年代のデンマークという美しい舞台、エディ・レッドメインとアリシア・ヴィキャンデルという美しき主演美しき美術美しき音楽。『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』と時代モノで力を付けてきたトム・フーパー監督の演出が細部にまで冴え渡ります。

「女性になるには?」を問うリリーは仕草など細部までこだわります。

エロティックさももちろんその中に入るため、あるお店を「そう使うのか」と感心の目で見てしまうシーンもあるほど。様々な美しさが内在する映画ですが、このリリー自身の美しさはそれだけで1つの魅力と言えるものです。

『つぐない』や『キャロル』などでも指先に意識がいく演出が成されましたが、本作もそういった細部を非常に感じる繊細な美しさを持った作品でした。

そして音楽は語りたくなります。絶好調のアレクサンドル・デスプラのスコア。『英国王のスピーチ』でもトム・フーパー監督と組んでおり、他の監督作品では『イミテーション・ゲーム』『ハリーポッターと死の秘宝』『グランド・ブダペスト・ホテル』などが有名ですね。

本作もアレクサンドル・デスプラらしさが遺憾なく発揮されていて、美しいピアノのメロディーが心に染みます。そこにあの映像・・・。後述しますが、ラストシーンが映像と音楽合わさって脳裏から離れないのです。

(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

ラストシーンにこんなにやられた経験があっただろうか…

本作のラストシーンはとにかく印象的。決して超ドラマティックな何かが起きるシーンではありません。

物語に1つの区切りがついた「その後」の小さなエピソードに過ぎません。しかしそれがあまりにも・・・もう・・・言葉で言い表せないほどのインパクトでした。


「愛」とはここまで深いのかを映画全編で見せつけられ、ラストシーンで「自由」とはこんなにも切なく表現できるのかを見せつけられました。


見ればわかります。泣いたとか、感動したとか、その上をいく何もできず、考える思考が止まってしまう、そんなラストシーンでありました。

本当に素晴らしかった。(私の中で歴代ベストにラストシーンかもしれない)

そんな「愛」と「自由」を意識させられました。

(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

リリー・エルベとゲルダ夫妻について?

リリー・エルベと妻のゲルダについては本作の最初の情報が来た時に記事にさせて頂きましたが、読みやすいようにこちらにも書いておきましょう。

・本名はエイナル・モーゲンス・ヴェゲネルで、リリー・エルベは女性としての名前

・女性であるゲルダ・ゴットライプと結婚

・ゲルダの絵のモデルで女性の服装を身にまとい、そこから目覚めた

・ゲルダはリリーが女性になりたいと思った後も支え続けた

・1930年から1931年にかけて5回に渡る手術を受ける

・睾丸摘出手術、陰茎の除去、卵巣の移植手術、拒絶反応による卵巣の再摘出手術、そして新たな卵巣移植手術などを得て母としての体になった

・1930年にデンマーク国王クリスチャン10世がリリーとゲルダの婚姻を無効とした


原作は2001年に出版されたデイヴィッド・エバーショフの著作です。こちらの映画化ということになります。


どことかは言及しませんが、史実と明確に異なるシーンが複数ありました。

もちろん「史実を元にした映画」は脚色されているので当たり前のこと。私が気付いた脚色シーンは、映画的な感動を増幅させリリーとエルダ(特にエルダ)の内面をより強く描く効果となっていたので良かったと思います。



『リリーのすべて』はトランスジェンダーを描くということで偏見を抱いている方も正直なところいらっしゃるかと思います。しかし、冒頭に書いた通りこの映画は「究極で親密で美しいラブストーリー」なのです。

「愛すること」の本質を描いています。

リリーとゲルダの愛の人生を是非劇場で堪能してみてください。

公開は3月18日からです。

(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

どんな映画?

世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話を描いた伝記ドラマ。1926年、デンマーク。風景画家のアイナー・ベルナーは、肖像画家の妻ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、自身の内側に潜む女性の存在を意識する。それ以来「リリー」という名の女性として過ごす時間が増えていくアイナーは、心と身体が一致しない現実に葛藤する。ゲルダも当初はそんな夫の様子に戸惑うが、次第にリリーに対する理解を深めていく。

公式HP


予告編



『マネー・ショート 華麗なる大逆転』感想、すんげえ面白い!!まさかの爆笑を伴うリーマンショックの舞台裏!!

(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

アカデミー賞有力候補である「リーマンショックの裏でボロ儲けしたアウトローたち」の実話、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』をお先に鑑賞させて頂きました。リーマンショックまでの2年間をシリアスに綿密に描きながら、何度も爆笑させる緩急見事な作品でした!

スコア

◯私的満足度
★★★★★(5/5)
=最高に面白かった!!!!!

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=噛み砕いて入るが金融の話なので人を選ぶかと。

◯子供オススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=害は無いが金融の話なので厳しいかと。

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=予告編で興味が湧いた友人と是非!

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=予告編で興味が湧いたカップルなら是非!

◯映画リピーターオススメ度
★★★★★(5/5)
=この作品の持つパワーは目撃すべし!

(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

感想:すんげえ面白い!!

2月23日現在『レヴェナント:蘇りし者』と並んでアカデミー賞作品賞レーストップ争いを繰り広げる本作。

「リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人の男たちの実話」

という文言を聴くと「あー、アカデミー賞が好きそうな小難しい映画なのかな」と敬遠したくなる方もいらっしゃるでしょう。


しかし!違う!違います!

この作品!シリアスな映画ではありません!コメディです!


2008年の住宅ローン破綻からの市場崩壊(リーマンショック)を描いているので金融を扱ってはいるのですが、そこの複数の笑いやまさかの大爆笑の金融用語説明シーンを伴って、私たちを映画的満足度マックスに楽しませてくれるのです。

それでいながら、リーマンショックが出口の作品なのでシリアスさも同時に持ち合わせます。シリアスとコミカルが見事に融合し、心の奥底に映画的満足度と「今ある安心はバブルでいつか崩壊するかもしれない」という疑心暗鬼の二つを植え付けられます。

傑作です。何でしょうね、「傑作です」という単刀直入でわかりやすい言葉が似合う作品です。映画も傑作だった『マネーボール』と同じ原作者ですが、『マネーボール』に比べて格段にコミカルですね。あれそもそもコミカルではないし。


(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

まさかの用語解説×3

この映画ではライアン・ゴズリングが一部ナレーションも兼ねます。

「金融市場は難しい言葉だらけだ。こんなんじゃ混乱してしまう。マーゴット・ロビーに説明してもらおう。」

とライアン・ゴズリングが発するといきなり入浴中のマーゴット・ロビー(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』にも出演したセクシーな女優さん)が「住宅ローンの危険性について説明するわ」とシャンパン片手にわかりやすく解説www

わかりやすいけど、あまりに笑いすぎて逆に頭に用語入ってこないんですけどwww


このようなトリッキーな用語解説が3箇所あります。マーゴット・ロビーは表に出まくってる情報なので出しておきましたが、あと2人(厳密には2組3人)は伏せておきましょう。

最後の"合成債務担保証券"の用語解説とかもう最高に面白かったです。しかもわかりやすい。(笑いすぎて全部覚えてないけどw)

専門用語連発の小難しい話ではなく、観客に寄り添ったサービス精神溢れる作品であるということであります。
(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

3つの物語は交わらない!

 この映画は3組が別々に市場の崩壊を2年あまり予期して行動していく映画です。

1:クリスチャン・ベイル演じるマイケル・バーリの物語
=アメリカ・サンノゼに拠点を置く元神経科医の資産運用家

2:スティーブ・カレル演じるマーク・バウムとライアン・ゴズリング演じるジャレド・ベネットのチームの物語
=モルガン・スタンレーの子会社フロントポイント社とドイツ銀行

3:ブラット・ピット演じるベン・リカートと、フィン・ウィットロック演じるジェイミー・リプリー&ジョン・マガロ演じるチャーリー・ゲラーのチームの物語
=伝説の銀行家と若手投資家チーム


この3つは最後の市場崩壊で儲けたという着地以外は交わりません。途中ラスベガスのシーンで同じ場所にはいますが、物語は別モノとして進行していきます。

それぞれシリアスな展開を含みつつやはり笑えるシーンも多数。クリスチャン・ベイル演じるマイケル・バーリはヘビメタ爆音でかけながら市場解析。

ライアン・ゴズリングは終始ドヤ顔。意外なことにスティーブ・カレルは真面目な演技に終始でそこが逆に魅力。

ブラピは電話での「◯◯洗浄に行かなきゃ」発言でもう大爆笑。若手の二人も何度も笑わせてくれます。

映画として面白いよなあと思えるものがたくさん詰まっている作品であるということです。

(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

バブルは崩壊するという疑心暗鬼を植え付けられる

実際にリーマンショックは起き、世界経済は一気に衰退しました。その事実を知っていて本作を見ると「住宅ローンは安全だ」と高を括る人々に唖然とします。しかし、それが当たり前と思われていたわけです。

この映画の主人公たちは住宅ローンの危険性を探り危機に備えていくわけですが、「バブルじゃないから」と何度も冷笑されます。

これって私たちが今信じて疑わないものがいつか崩壊するかもしれないというとても大切な警笛の映画でもあるなと思いました。

今目の前にある当たり前、豊かさや幸せなどは当たり前にそこにあってもいつ崩壊するかわからないわけです。

決して疑心暗鬼の上で何も行動できなくなるのは良くないですが、過度な自信だったり思い込みって良くないよなと改めて当たり前の気持ちを植え付けられた次第です。

コミカルさで何度も笑わされる本作ですが、リーマン・ブラザーズの破綻シーンはとても重いもの。「明日は我が身かもしれない」と思うと恐怖心に支配もされました。


映画的魅力と世の中の当たり前を疑えという警笛、その二つが詰まった『マネー・ショート 華麗なる大逆転』。正直「華麗なる大逆転」では無いですが、素晴らしい作品でした。

アカデミー賞作品賞、応援します!


(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

どんな映画?

リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人の男たちの実話を描いた。「マネーボール」の原作者マイケル・ルイスによるノンフィクション「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」を原作に、「アントマン」脚本などを手がけてきたアダム・マッケイ監督がメガホンをとった。05年、ニューヨーク。金融トレーダーのマイケルは、住宅ローンを含む金融商品が債務不履行に陥る危険性を銀行家や政府に訴えるが、全く相手にされない。そこで「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引でウォール街を出し抜く計画を立てる。そして08年、住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が表れる。

公式HP


予告編

written by shuhei

『あやしい彼女』感想、ただただ感無量。。。

(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014CJ E&M CORPORATION

韓国で大ヒットした『怪しい彼女』の日本版、4月1日公開の『あやしい彼女』をお先に鑑賞させて頂きました。これは本当に素晴らしい。笑いあり、涙あり、愛あり、夢あり、希望あり、心が本当に満たされました!素晴らしい!!

スコア

◯私的満足度
★★★★★(5/5)
=もう感無量。。。

◯ファミリーオススメ度
★★★★★(5/5)
=家族で見ようよ!

◯子供オススメ度
★★★★★(5/5)
=子供も見ようよ!!

◯友人オススメ度
★★★★★(5/5)
=友達とも見ようよ!!!

◯デートオススメ度
★★★★★(5/5)
=恋人とも見ようよ!!!!

◯映画リピーターオススメ度
★★★★★(5/5)
=いいから見ようよ!!!!!

(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014CJ E&M CORPORATION

感想:「ただただ感無量…

いやあ・・・


これ・・・


もう何とも・・・


ただただ感無量。。。


本当に素晴らしかった。



よく絶賛する映画のレビューで書くんですが、「心に入ってきたらそれはその人にとってかけがえの無い映画」となります。私にとってこの『あやしい彼女』はそういう作品でした。

※私は松竹の「シネマズby松竹」の編集長も務めていますが、松竹作品であっても正直なレビューを継続していきます。つきまして今回の大絶賛は心からのものであります。


韓国映画『怪しい彼女』のリメイクになりますが、リメイクであり単発作品なので比較する必要や予習する必要はありません

73歳のおばあちゃんが20歳の女の子になぜか変身しちゃって、周囲に様々な影響を与えていく物語です。

本作の見所はもう語っても語っても語りきれないほどです。このまま語ってたら1万字書いても2万字書いても終わらないので、箇条書きでシンプルに整理していきましょう。


※あまりに傑作だったので、Cinema A La Carteとシネマズby松竹で、解説だったりコラムだったりもたくさん執筆&企画していければと考えております!本記事はとにかく「素晴らしい映画であった」事が伝わればな、と!


(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014CJ E&M CORPORATION

[キャスト]
・何と言っても多部未華子!こんなに魅力的な多部ちゃん見たことない!ザ・ベスト・オブ・多部未華子!!

・多部未華子になる前のおばあちゃんを演じた倍賞美津子の存在感が全てを良くしたのは間違いない。

小林聡美・・・もうホントこの御方はなんでこんなにも心に響く演技を毎度残すのか。「頑張ったね」のところ泣いたわ・・・。

・北村匠海の夢を追う熱い演技がまた良いのなんの・・・。

・要潤がまた・・・イケメンで良い存在感でな。

・志賀廣太郎には泣かされそして超笑わされた!

・とにかくキャストがお見事!


[物語]
・韓国版を踏襲しつつも、設定を元にしてしっかりと日本でのそれに再構築。昭和感が心地よい!

・言葉の言い回しがおばさんの多部ちゃんが可愛い。ナイス脚本!

爆笑に次ぐ爆笑をさせつつ、何度もほろりとさせられる巧みな脚本と演出おそるべし・・・。

・最後の方とかもう語るに語れない素晴らしさ・・・。

・というか名作映画のパロディの数々、最高かよ!?

・最後!最後のパロディ、それかよ!!最高かよ!?



[音楽]
・まだ情報未解禁の主題歌&映画内の重要曲、良い。

昭和の歌謡曲の数々の使い方がうまい!

・特にテレビ放送のシーンで歌い上げたあの曲には映像も相まって涙。
(ネタバレにはならないかもですが、楽曲は一応伏せます)



[感じたこと]
・おばあちゃんが人生をもう一度歩む楽しさの中に見えてくる過去の苦しさが胸を打つ。

・広義で「生きる希望」の物語。もう上記の過去の映像と娘とのやり取りには涙が止まらなかった。

・狭義で「家族」の物語。人は様々な境遇で生きているが、きっと多くの人が自分のことを思い返して、心温かくなれる物語だと思う。

感動して涙したが、最後はとにかく爽快だった。その終わりがまた良い!!


[声を大にして言いたいこと]
・多部ちゃん可愛い!!

(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014CJ E&M CORPORATION

とにかく「笑いまくって、泣きまくって、温かい心になって、最後は爽快になれる!」映画、つまり万人が楽しめる素晴らしい傑作であるということです。


もうこれだけ伝えてみなさんが劇場で見て満足してくれれば良いなって。

先に見れた私の使命は「素敵な映画であることを伝えてみなさんに劇場で楽しんでもらって人生にプラスになる時間のきっかけを与える」ことですから。


夢に悩んだり挑戦したりしている若者でも、苦悩して生きる親御さんでも、人生はもうあと少しと思っているご老人の方も、この映画に元気と勇気を貰えるので是非この映画をご覧になってください。

劇場が満席でたくさんの人と笑って泣ける空間で見ることが至福の映画だと断言できます。劇場で見ましょう!

公開は4月1日からです!エイプリールフールにもってこいの映画でもありますので是非とも!!

また別記事で本作の魅力を発信していきますね!それでは!

(C)2016「あやカノ」製作委員会 (C)2014CJ E&M CORPORATION

どんな映画?

見た目は20(ハタチ)歳、中身は73歳!
とっても可愛いのに・・・どこか変?
誰にも言えない秘密を抱えた、“超絶あやしい20(カノジョ)歳”が日本中を魅了する

可愛いルックスと天性の歌声を持つ20歳の女の子・大鳥節子(多部未華子)。その容姿とは裏腹に、口を開けば超毒舌、相手かまわず罵声を浴びせ、時には熱く説教をする。そんな“超絶あやしい20歳”の正体は、73歳のおばあちゃんだった!
戦中生まれの下町育ち、早くに夫を無くし、女手一つで娘を育ててきた。望むような人生を生きられなかった主人公に訪れた二度目の青春!突然若返った彼女は、こうなったらとことん好きなように生きてやる!と髪型も服装もチェンジ、家族も名前も捨て去って、新たな人生をスタート。そんな彼女の天声の歌声は、魂を震わせ、たちまち周囲を魅了していく。
実の娘の心配をよそに、イケメン音楽プロデューサーにスカウトされ、しがないバンドマンの孫とまさかのバンドデビュー!?長年彼女に想いを寄せる幼馴染の次郎も巻き込みながら、初めて思い通りの人生を歩む節子___そんな彼女が最後に気づく大切なものとは?


公式HP


予告編


written by shuhei

『キャロル』感想、美しく、悲しく、どこまでも儚く

(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED

2月11日より公開される『キャロル』を一足お先に鑑賞させて頂きました。アカデミー賞主演女優賞、助演女優賞にノミネートされている本作。美しく、悲しく、どこまでも儚く、心に焼き付く愛の物語でした。


スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4/5)
=美しく、悲しく、どこまでも儚い愛を堪能

◯ファミリーオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=家族向けではない

◯子供オススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=刺激的と言うより難しいかも

◯友人オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=非常に深い愛の物語をどう語り合えるか

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=女性同士の愛の物語なので、好みや考え方によるかも

◯映画リピーターオススメ度
★★★★★(5/5)
=ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの演技は必見!

(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED

感想:「美しく、悲しく、どこまでも儚く

今月末に授賞式迫る第88回アカデミー賞の主演女優賞や助演女優賞などにノミネートされた本作ですが、作品賞候補は最後の最後で逃しました。

その理由はこの作品が他より劣っているからではない、ということは作品を鑑賞して明確に感じました。では何が原因なのか。これはもう単刀直入に申し上げて「女性同士の恋」を描いているからでしょう。

2005年にアメリカで公開された『ブロークバック・マウンテン』という映画。この作品は男性同士の恋愛を描いていました。作品の完成度は凄まじく、アカデミー賞前の前哨戦総なめでした。

しかし肝心のアカデミー賞の作品賞は逃しました。(監督賞は何とか受賞) これはアカデミー賞の体質と言いますか、老会員にはやはり同性愛は受け入れられにくいという事が如実に出ている結果です。

良し悪しは置いておきまして、今回の『キャロル』が作品は素晴らしいのにノミネートを逃す結果になったのはそれ故でしょう。


さて、そんなこんなでこの『キャロル』、女性同士の恋の模様を描いているのですが、非常に静かに、そして美しく描かれています。言ってしまえばラブシーンてんこ盛りとかそういう映画ではありません。心を含めて「触れる」ことを非常に繊細に描いています。

この映画は「触れる」は当然ラブシーン的な身体と身体の触れ合いもそうですが、心の触れ合いも含まれます。その中でも印象的なのが「肩に添えられた手」や「指先」。

こういう繊細さは『プライドと偏見』『つぐない』のジョー・ライト監督が『アンナ・カレーニナ』で遺憾なく発揮していますが、トッド・ヘインズ監督『キャロル』でも非常に印象的なものとなっていました。

(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
恋をするということ。それは心と心が通い合うということ。恋をするその瞬間や、したその理由はなかなか論理的に説明することは難しいと思います。

ただ恋をして、愛する人と気落ちを通い合わせたことがある方なら、小さな触れ合いの大切さや思い出はきっと感じたことがあるでしょう。

『キャロル』はその小さな小さな愛の部分に演出的にアプローチすることで、女性同士の恋(特に本作の舞台は50年代で同性愛に非常に偏見が持たれていた時代)であっても、私たちには「愛する者と愛する者の物語」として心に入ってくるわけです。

クライマックス付近はストーリーが二転三転して、「そこで着地するか!」と思うものでした。もやもやした方もいるでしょう。しかし「愛とは、恋とは、こういうもの。」というラストシーンだったと私は思いました。

それは余韻を残し、映画として映像を見ただけなのに二人の恋模様によって心に触れられた錯覚を持つ非常に印象的で思い出深い体験となりました。


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小難しく書いていますが、言ってしまえば「理屈ではなく積み重ねではなく感情の積み重ね」の恋がゆっくりと丁寧に描かれていくラブストーリーということです。

そしてこれが・・・とても美しいのです。

美しいとは映画的なそれはもちろんですが、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの二人が恐ろしく美しいのです。

ケイト・ブランシェットは・・・もう言わずもがな美しい女優さんですが、本作では恋する女性を演じることでその輝きは眩しいほどに。これは見ればわかる。映画体験すれば納得するものかと思います。

そんなケイト・ブランシェットより若いルーニー・マーラは可愛さを持った美しさ。『ドラゴン・タトゥーの女』のぶっ飛びや『PAN ネバーランド 夢のはじまり』での勇敢さは無くなり、繊細で物静かな女性を演じています。

冒頭に書いた通り、ラブシーン連発の映画ではありませんが、迎えるべくして迎えた二人のラブシーンは・・・ただただ美しいものでした。

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 何だかんだ言って今の時代でも同性愛はまだまだ困難を伴うものです。映画の舞台の50年台ではもう困難どころか大騒動になっています。

これ、ケイト・ブランシェットの役が離婚調整中の母親なのです。なので、その辺り物語に旦那だったり法律家だったりが絡んでくるため、物語は非常に困難な結末へと突き進みます。

ラストは先程濁したとおり。私には「これだよな!」と思えるラストでしたので、是非このラストはみなさん自身が劇場で目撃してほしいと思います。


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決して万人受けするような映画では無いでしょう。しかし映画の持つ、二人の女優が放つ美しさは必見です。

同性愛の映画と言うよりも、「愛しあうことを止められなくなった二人の愛の物語」として是非映画を堪能してみてください。

公開は2月11日からです。

それでは。


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どんな映画?

52年、冬。ジャーナリストを夢見てマンハッタンにやって来たテレーズは、クリスマスシーズンのデパートで玩具販売員のアルバイトをしていた。彼女にはリチャードという恋人がいたが、なかなか結婚に踏み切れずにいる。ある日テレーズは、デパートに娘へのプレゼントを探しに来たエレガントでミステリアスな女性キャロルにひと目で心を奪われてしまう。それ以来、2人は会うようになり、テレーズはキャロルが夫と離婚訴訟中であることを知る。生まれて初めて本当の恋をしていると実感するテレーズは、キャロルから車での小旅行に誘われ、ともに旅立つが……。


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【ネタバレ無し】『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁』感想、シリーズファン必見の祭り!!

(C)2015 Hartswood Films Ltd. A Hartswood Films production for BBC Wales co-produced by Masterpiece. Distributed by BBC Worldwide Ltd.

BBCドラマ『シャーロック』の特別版であり、日本では期間限定劇場公開となる『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁』。映画なのかドラマなのか難しいところですが、劇場公開するので一足お先に感想を書いてみたいと思います。

スコア

◯私的満足度
★★★★★(5/5)
=シリーズファンだからこそ超満足!
※単発作品としてはかなり評価が難しい。

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=楽しい映画だが、幽霊とか死体の不気味さ入りなのでその辺りの難しいとこ

◯子供オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=シャーロック好き同志なら絶対楽しめる!

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=カンバーバッチに妬かない彼氏とならオススメ(笑)

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=BBCドラマの劇場公開なのでシリーズファンならオススメ!

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感想:「シリーズファンなら祭り!」

本作『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁』はイギリスのテレビ局BBCで放送されている世界的人気ドラマ『SHERLOCK シャーロック』シリーズです。イギリスでは正月にテレビ放送されたもので、日本では2月19日より劇場での公開という形になっています。

このBBC『SHERLOCK シャーロック』は、あのシャーロック・ホームズを原作としますが舞台が現代なのです。インターネットや各ガジェットを駆使して事件解決に当たる現代のシャーロック・ホームズが描かれます。今日までにシーズン3まで9話が放送されていまして、今回はスペシャル版となります。

今回の舞台はなぜか現代ではなく、1895年ビクトリア朝ロンドン。要するに原作の『シャーロック・ホームズ』の時代ということですね。

そうなると「そうか、これはファンサービスで単発作品のコスプレ劇なんだな。」って思うのが普通で、私も思ってました…。

確かに今回は「忌まわしき花嫁」というタイトルの事件解決に当たる単発エピソード。事件の真相は「なるほど!」と思えるもので、シャーロックとジョンのバディも時代を変えても楽しいものでした。

しかしですね、この作品はシリーズ全てを見てきたファンの方が断然に楽しめますし、衝撃を受けます。逆に1作も見てないと途中のある展開に「???」となりますし、各キャラクターのネタ的な登場にも「???」となってしまいます。まあ事件のエピソードは単発で楽しめはしますが。


具体的な事は言えません。


最低でもシーズン3は見ておいてほしいです。と言ってもシーズン3をちゃんと楽しむにはその前のも見ないとなので、全部見といて下さい!!


シリーズファンなら・・・見終わった後絶対超笑顔で語れます!というか途中で声出すほど面白くなっちゃうと思います!!


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余談:予習はどうやってする?

シーズン3までの9話は以下の通り。

シーズン1
-1:ピンク色の研究
-2:死を呼ぶ暗号
-3:大いなるゲーム

シーズン2
-1:ベルグレービアの醜聞
-2:バスカヴィルの犬(ハウンド)
-3:ライヘンバッハ・ヒーロー

シーズン3
-1:空(から)の霊柩(きゅう)車
-2:三の兆候
-3:最後の誓い


それぞれ90分程度なので、それなりの量はあります。


DVDのボックスは発売されています。

とは言っても、ファンの方なら良いですが、「映画気になるから予習」レベルで3万円はさすがに厳しいですよね。レンタルしても在庫の関係で予定通り見れなかったり。

そこでベストな選択となるのはストリーミングサービスのHuluです。


月額933円(税込み1007円)でHulu上の全ての作品を無制限視聴できるのですが、「最初の2週間は無料」なので、10日程度で鑑賞して解約すれば実質無料です。宣伝まがいですが、無料なので使って損なし。

※勧めている以上ちゃんと書いておきますが、ちゃんと解約手続きしないと料金は発生します。ご注意下さい。


HuluはNETFLIX上陸前から日本ではサービスを開始していて、非常に使いやすいサービスなので私は継続利用しています。

「10日程度なら無料で予習できる」ので、使わない手はないでしょう!

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時代が変わった魅力とそのままの魅力

今回の『SHERLOCK シャーロック』は時代が変わったことを非常にうまく利用できてると感じました。

そもそも現代版シャーロックのカンバーバッチは現代では良い意味で今までのシャーロック・ホームズらしさが薄まっていました。それゆえに「カンバーバッチだからこその新たなシャーロック」が出来上がったわけです。

そこから時代を遡って、原作そのままのシャーロックの風貌へ変化したのが今作。何なんでしょうね、コスプレ劇に見えながらもオシャレでチャーミングでとても魅力的。気付いた時には「この時代設定で単発映画撮ったらいいじゃない!」と思っていました。

時代が変わったことで、セットがメインとなったことで、それゆえに今まで『SHERLOCK シャーロック』の魅力のチャネルがより増えたなと感じました。


合わせて、時代が変わっても変わらない魅力もありまして、シャーロックはシャーロックでした。あのシャーロックでありました。ジョンももちろん。

あのテーマ曲も旋律そのままにビクトリア朝に合うものになっていました。あと、シリーズ全部見てきたかたなら「おお!」と思う曲もかかります。これはストーリー云々の繋がりではないのでおそらくファンサービスでしょう(笑)


シリーズファンなら様々な要素を魅力的と思うことでしょう。いやあ、よく思いついたと思いました本当に。

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評価は割れるか?それとも…?

私は『SHERLOCK シャーロック』シリーズの単純な面白さや、ちょっと複雑怪奇で入り組んだ物語なども大好きです。

しかし、複雑怪奇で入り組んだ物語には賛否があるのが事実。今回は一応の単発作品ではあるもののその複雑さは踏襲されています。

「シリーズは見ておいて」と書いたのも「より楽しむため」であると同時に「混乱を起こさないため」でもあります。

詳しく書けないのが非常にもやもやしますが、是非公開されたらファンの方々とこの作品楽しく語りたいなと思いました。


ああ、そいえばですが、「シリーズ知らなくても原作知ってる」もしくは「シリーズ知らなくてもロバートダウニーJr版の2作目見てる」という方が笑えるシーンがあります。元々のエピソードのアレンジに爆笑しました。この辺りもホント語りたいです。


何はともあれ、絶対に語りたくなる『SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁』、劇場での公開は2月19日から。

公開劇場はホームページをチェックして頂き、映画の真相を是非劇場で目撃してみましょう!


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どんな映画?

ベネディクト・カンバーバッチ主演で世界的人気を誇る英BBCドラマ「SHERLOCK シャーロック」の特別編。舞台を現代から1895年ビクトリア朝のロンドンに移し描かれるスペシャルエピソードで、本国イギリスとアメリカでは2016年元日に放送される作品を、日本で劇場公開。映画館では「忌まわしき花嫁」本編(90分)に加え、特典映像として「脚本家スティーブン・モファットと巡るベーカー街221Bの旅」(5分)、「シャーロック製作の裏側 主要キャスト・スタッフとともに」(15分)が上映される。


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『パディントン』感想、ダメだろ!最高かよ!!

(C) 2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear TM, Paddington TM AND PB TM are trademarks of Paddington and Company Limited

英国熊映画『パディントン』。完全にノーマークで2月に入ってしまいましたが、あまりの評判の良さに劇場で鑑賞してきました!これは・・・ダメでしょ!!(めっちゃ褒めてます)

スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4/5)
=パディントンとても良い!ニコール・キッドマンに笑うwww

◯ファミリーオススメ度
★★★★★(5/5)
=最高のファミリー映画だよ!

◯子供オススメ度
★★★★★(5/5)
=絶対楽しめます!

◯友人オススメ度
★★★★★(5/5)
=楽しめる楽しめる!

◯デートオススメ度
★★★★★(5/5)
=この上ない安全パイ。

◯映画リピーターオススメ度
★★★★☆(4/5)
=熊映画の新たなる傑作&アンチテッドにはとても良い映画かと(笑)

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感想:「ダメだろ!最高かよ!!」

誤解の無いように一番言いたいことを大声で言っておきます。


ニコール・キッドマンが『ミッション・インポッシブル』のパロディやるのは反則だろwwwこれはwww笑うだろwwwダメだろwww最高かよwww



はい、言いたいことは言いました。そういう意味で「ダメ」です。「ダメ」なもんは「ダメ」です。
※ニコール・キッドマンはトム・クルーズの元妻です。『ミッション・インポッシブル』はトム・クルーズ主演の人気スパイ映画です。


さて、ということで『パディントン』ですが、これは素晴らしい熊映画ですね。野生の熊の不器用さと英国紳士の狭間を行き来するパディントンがとても可愛らしく、色々やらかしながらもちゃんと反省する辺りとても可愛い。

字幕で見ましたが、声優はベン・ウィショー。『007 スカイフォール』『007 スペクター』のQと言えばわかる方もいらっしゃいますかね。このベン・ウィショーの優しい紳士的な声によってパディントンの魅力は何倍にも膨れ上がっているのです。

ちなみに日本語吹替版は松坂桃李が声を当てていますが、ありなキャスティングかなーと。

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パディントンの可愛らしさに魅了されたのは言うまでも無いのですが、この映画は「ダメ」と思うところがあり過ぎます。我慢ならないので、全部書かせてもらいますよ。

※この記事の「ダメ」は全て褒め言葉です。


まずですね、マーマレードがめっちゃ美味しそう!この映画見た後ジャムはマーマレードしか受け付けなくなります!

ダメだろ!最高かよ!!



次!英国紳士の熊映画と思って行ったわけですが、冒頭の地震のシーンのパニック描写めっちゃ迫力ある!ディザスター映画としての威力まで兼ね備えちゃうわけですか!?

ダメだろ!最高かよ!!



ロンドンに着いたパディントン、ブラウン一家に拾われて幸い泊まるところをゲットできました。そこでパディントンは本名をブラウン一家に伝えるのですが、この発音が完全に熊の鳴き声。あんだけ英語喋れるのに何でwww面白すぎでしょwww

ダメだろ!最高かよ!!



お風呂場の珍描写と歯ブラシで耳掃除がもう最低で最高。お風呂場のシーン、アトラクションチックでとっても楽しい。でもあんなの自分の家でやられたらマジで激おこ。

ダメだろ!最高かよ!!


そして!!ニコール・キッドマン全般ですね。ブラウン一家の隣に住むおっさんとの謎のスパイ絡みもアホで最高ですし、冒頭に書いたとおりニコール・キッドマンが『ミッション・インポッシブル』しちゃうところとかブラックジョーク通り越してもう至福の時間だったわけです。

ダメだろ!最高かよ!!


と、ふざけてる部分色々炙りだしていますが、この映画、私には誤算がありました。そう、この映画は家族の大切さや夫婦の愛を優しく優しく描いているのです。ほろりとするわけです。

ダメだろ!最高かよ!!



この点は章を変えてちょっと書きましょう。


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パディントンの物語自体が家族との約束や絆の側面を持っているのですが、ガツンとやられたのがブラウン一家の物語。

小難しい父親、優しい母親、良くわからない祖母、、反抗期の姉、ガリ勉を共用される弟。決して喧嘩家族ではないものの、少し距離を感じさせる家族でした。


パディントンが来るまでは。


パディントンが来ることで大騒動になってしまうのですが、パディントンが来たことで家族の距離は縮まり、そして一つになったのだと思いました。

特に父親。父親がパディントンに対してとにかく当たりが強く、悪役的な側面も最初は持ち合わせているのですが、「子供ができてから〜」のエピソードによって見方が変わりますよね。誰よりも家族思いの父親なのです。


泣けてくるぜ。ダメだろ!最高かよ!!


そんなしんみりと家族の大切さを教えてもくれるのですが、ここでもうまい具合に伏線を張りながら爆笑を何度か生んでくれています。

母親の絵描きの仕事の「ヒーローの顔が決まらない」エピソードとかもう最高なわけです。ニコール・キッドマンじゃなくてパディントンも『ミッション・インポッシブル』のパロディしてるのもまたたまらないわけです。(ゴースト・プロトコルのビル登り参照)

娘の彼氏と母親のエピソードとか「あるあるwww」でこれもまた面白いですね。


冷静に考えれば起こっていることは割と大騒動でシリアス面も持っているのですが、シリアスと笑いとアクションのバランスが非常に良く、とてもとても素敵な映画に仕上がっているわけであります。

熊映画ってやっぱ良いですね。『テッド』も大好きな私ですが、『テッド』と全く違う新たなる熊映画の傑作ここに!という感じでございました。

不満はないですが、ジム・ブロードベントも出演してるので、ニコール・キッドマンとの共演シーンがあったら『ムーラン・ルージュ』を彷彿とさせてちょっとおもしろかったかな。とかは思いますが、映画的には本当に素晴らしかったです!


最後にこの映画の個人的MVPを上げておしまいとしましょう。


MVPは・・・


ジュリー・ウォルターズ演じるばあちゃんのバード!!


おしまい。

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どんな映画?

1958年に第1作が出版されて以降、世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げるイギリスの児童文学「パディントン」シリーズを初めて実写映画化。真っ赤な帽子をかぶった小さな熊が、ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリスのロンドンへやってきた。家を探し求める彼は、親切なブラウンさん一家に出会い、「パディントン」と名付けられる。ブラウンさんの家の屋根裏に泊めてもらうことになったパディントンは、早速家を探し始めるが、初めての都会暮らしは毎日がドタバタの連続で……。


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予告編


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泣いて笑って大忙し!指原莉乃という天才が生んだ傑作、『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』感想レビュー

(C)2016「DOCUMENTARY of HKT48」製作委員会

AKB系ドキュメンタリーは全て鑑賞している私。HKTドキュメンタリーはマスコミ試写がスケジュール合わなかったため、劇場にて鑑賞。HKTには詳しくありません。それでも、この映画は素晴らしかった!指原莉乃は天才としか言えない!


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まずは前提条件

いつもの前提条件をまず。

私はAKB48グループ及び乃木坂46に好意的な人間です。ただしとても詳しい訳ではありません。元SKE48の松井玲奈のファンだったので、SKE48に偏って応援をしていた感じはありました。

しかし、映画の評価で言うと昨年はSKE48ドキュメンタリーよりも断然乃木坂46ドキュメンタリーの方が傑作だと思いました。というか 『悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY Of 乃木坂46』は昨年のベスト映画に上げました。

つまり、AKB全体に好意的だが詳しい訳ではない。SKE48寄りの人間だが、映画は映画として評価するタイプ。

こんな感じの前提条件です。

それでは早速映画の感想を書いていきましょう!


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感想:「笑って!泣いて!大忙し!」

『悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY Of 乃木坂46』は大傑作であり、HKTと同日公開の『道頓堀よ、泣かせてくれ! DOCUMENTARY Of NMB48』は秀作でありながら非常に困惑した一作であったため、今回結構構えて見ました。

そもそも監督が指原莉乃じゃないですか。心配じゃないですか。もうめっちゃ心配しましたよ。完成もぎりぎりでしたし。

しかしですね、そんな心配は無用でした。本当に素晴らしい作品でした!

今までのAKB48グループ及び乃木坂46ドキュメンタリーの中で最も笑える映画。また何度も何度も涙を流した映画でした。それでありながら最後はとんでもない爽快感も味わえる映画でした。

瞬間風速の涙は『悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY Of 乃木坂46』が勝りますが、今回のHKTドキュメンタリーは断続的に泣いてたので、まあとっても疲れました(笑)

繰り返しになりますが、私はHKT48に詳しくありませんでした。指原莉乃、宮脇咲良、兒玉遥は知ってるものの、センターを経験した田島芽瑠や朝長美桜すら知らないレベルでした。

なのに全く混乱しないとてもわかりやすい構成で、その上で笑って泣ける!


しかももらい泣き。


『悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY Of 乃木坂46』では自分自身の境遇と重ねあわせて心が揺さぶられたわけですが、今回のHKTドキュメンタリー映画ではそういった感じはあんまり無し。

とにかく彼女たちの頑張る姿にもらい泣きを連発した感じでした。しかもどれも割とポジティブと言うか、前を向いて進んでいくための涙と今思えば捉えられるものなので、これがまた映画的には最後爽快感に繋がっていくんですよね。

自分自身に重ねあわせて涙することは私よくあるのですが、ここまでもらい泣きしたのは初めてかもしれません。

特に・・・矢吹奈子の「奈子が選抜でごめんなさい・・・」ね。何ですかこのシーン・・・泣くに決まってるでしょ!こんな若くしてそんな謝らないで・・・。

他にも泣けるシーンが多発。連続するシーンでは"メロンジュース"がかかりながら様々ダイジェストしてくところで号泣。あの編集素晴らしいですね。もう何かこの世の終わりと思えるくらい泣いてしまいました・・・。

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今回のHKTドキュメンタリーが他のAKB48グループ/乃木坂46のドキュメンタリーと明確に異なる点は「笑える」ということ。

ウケを狙って入れてきた部分も面白いですし、総選挙での徳光さんのミスの時の総ツッコミも面白い。

劇場が何度も笑いに包まれる。一体感を感じるそれは非常に喜びを感じるものでもありました。

武井壮のあのシーンは反則でしょう。あんなん言われたら今後、そういう目でしかパフォーマンスを見れなくなってしまいますよ。

まったくもう。(褒めてます)

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感想:指原莉乃のHKTへの愛が凄まじい

 今回のHKTドキュメンタリー、画期的なことがありました。

それはメンバーほぼ全員が登場するということ。

今までのAKB48/乃木坂46ドキュメンタリーではそういうことは無く、良い意味で数名のメンバーに焦点を当てて描かれていっていました。

今回のHKTドキュメンタリーも当然中心メンバーである宮脇咲良、兒玉遥、田島芽瑠、朝長美桜らの登場時間は多いです。

しかしそこに限らず全てのメンバーが登場します。また今までスポットライトを当てられてこなかった数名のメンバーにもスポットライトが当てられているのはファンにとっても喜ばしいことなのではないでしょうか。

これは指原莉乃のHKT愛ゆえでしょう。良く言えば「HKT愛」、悪く言えば「切れなかった」ということです。

しかし、切れなかったと言っても映画的には良い方向にそれが効果を発揮してるのでこれで良いのです。

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感想:映画に映画の編集シーンが出てくるのが面白い!

HKTドキュメンタリーでは、指原莉乃監督が映像を取捨選択したり、映画の編集をしているシーンが登場します。

見ている映画がどのように編集されていったかの一部を私たちは見ることができすのです。

「なぜそのシーンを入れたのか」

「なぜあのシーンはそういう切り口なのか」

その理由が指原莉乃監督の口から語られるのです。これドキュメンタリー映画としてめっちゃ面白いなと思いました。

そしてそれを入れることで、ちょっとぶっ飛んだシーンや、明らかに編集によって事実を少し濁しているシーン(佐藤元支配人VS活動辞退のメンバーのエピソード)の意味が理解でき、納得できるのです。

映画的満足度を上げるだけではなく、映画的面白さも増してくれるとても良い構成だと思いました。



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おっさんにもらい泣き

尾崎支配人、映画のタイトルにもなっていますが、この人ホント良いおっさんだなと思いました。おっさんの鏡ですよホントに。尾崎支配人の涙にこっちまで涙するとは・・・。

そして!もう一人おっさんが登場します。

坂口理子ファンのおっさんなのですが、このおっさんが坂口理子を涙ながらに語るシーンで思わずもらい泣きです。そして坂口理子が初めてシングル曲へ参加できるようになった際のシーンでもまたもらい泣き。

アイドルの映画を見に行って二人のおっさんにもらい泣きするとは思いませんでした。でもね、ホントこの二人のおっさん良い人です。

思い出してまた泣きそうだし…。

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まだ誰も諦めていない!

この映画では指原莉乃監督は自分の話はほどほどに、メンバーたを愛を持って描くことに専念しています。指原莉乃自らがナレーションをやってるので、映画全編指原莉乃のHKT愛を感じることができます。

クライマックスとエンドロールはとても前向きで、ここは涙を流すというよりも流した涙を笑顔とパワーに変えてくれる至福の時間です。

そのエンドロールで指原莉乃がナレーションで出てきて言った言葉「まだ誰も諦めていないですからね。」、これがとても良い。

活動辞退や卒業はあっても、HKT48のメンバーたちは前を向いて明るく一生懸命に生きているのだと思いました。映画が放つパワーや明るさは私たちを元気にしてくれるものでもありました。

今までのAKB48グループのドキュメンタリー映画では良い意味でシリアスで色々考えさせられるラストでした。乃木坂46のドキュメンタリーはただただ親子の物語に感動して涙しました。

HKT48映画のラストは笑顔が似合います!AKB48グループのドキュメンタリー映画の新たな一つの正解がここに生まれたと言っても過言ではないでしょう。

HKT48を1ミリも知らなくても大丈夫です。指原莉乃監督、本当に見事に才能を発揮してとんでもない傑作を生み出してくれました。たくさんの笑いと感動、最高か。


最後にこれだけは言わせてください。


指原莉乃&坂口理子が食べてた餃子、指原莉乃&宮脇咲良が食べてたすき焼き、めっちゃ美味しそうだったんですけど!!!!!!


おしまいです。指原、最高の映画をありがとう!!

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どんな映画?

国内4番目の48グループとして博多に誕生し、AKB48選抜総選挙で2度の1位に輝く指原を中心に人気を拡大させていったHKT48。グループの中心にいながらドキュメンタリー映画の監督を務めることになった指原は、メンバーの笑顔の奥に秘められた思いはなんなのか、頑張っていながらも報われていないメンバーに何を聞けばよいのか、そして自分は本当に仲間のためになっているのかと悩み、葛藤していく。そんな指原の葛藤の矛先は、やがて運営スタッフにも向けられていく。


公式HP


予告編


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