『脳内ポイズンベリー』感想、自分を好きでいないと幸せになんかなれない
『インサイドヘッド』と同コンセプトで色々揶揄された『脳内ポイズンベリー』ですが、感想を遅ればせながら書きましょう。なぜなら「この映画、普通に面白いラブコメ映画」だからです!
感想Q&A
柳下さんは満足できましたか?
めっちゃいいじゃん!
家族で楽しむことはできますか?
まあラブコメなので。
小学生の子供が楽しむことはできますか?
まあラブコメなので。
友達同士で楽しむことはできますか?
面白いです!
面白いです!
デートで行くのはどうですか?
恋愛とは?を知れます。良いですよ。
映画リピーターは見た方が良いですか?
可もなく不可もなく!
[DVD発売済み]
感想:「いいじゃん!」
毎年何度か「なめててすいませんでした!」案件があるのですが、本作もそれ。ラブコメとしてなめてたのではなく、この映画公開(5月)の後夏にピクサー新作『インサイド・ヘッド』が公開されたからでした。
『脳内ポイズンベリー』も『インサイド・ヘッド』も脳内会議がテーマ。数こそ違えど、頭の中で会議するキャラクターたちが"感情"なのも同じです。原作がある『脳内ポイズンベリー』なので、パクリどうこうは無いのですが似てるのでどうも乗れないでいました。
が、コンセプトが同じだけで全く違うお話でした。言ってしまえば人が殺されて刑事が捜査する映画だって全て「刑事モノ」で同コンセプトですもんね。
なので、そこはコンセプト同じでも問題なし!と言うことで「ラブコメ映画」として感想綴っていきます!
30歳になったいちことイケメン青年早乙女の恋模様、いちこの仕事仲間やその他を巻き込んだ複雑な恋愛模様が描かれる本作。
その中でもメインで描かれるのはいちこと7歳年下の早乙女の恋模様。この二人の駆け引きに様々なことを考えさせられます。
そしていちこの過去や今のキャリアや年齢での悩みはあまりに等身大でえげつなく男性でありながらも29歳の私は結構心にきました。
とにかく台詞が良い!そんな台詞をご紹介したく、それもあってなかなか記事を書けずにおりました。(DVD/ストリーミング解禁されて止めながらメモりました笑)
「何が限界だよ!限界っていうのはもっと身体張ってなりふり構わず全て投げ出して辿り着くもんなのよ!」
「自分の仕事にこだわりとかプライドとか、持ってない人って俺好きじゃないな。」
この2つはキャリアというか、仕事方面でめげそうな時に自分に言い聞かせていきたいです。
そして恋愛方面では以下の台詞が痛烈に私の心をヒット。
「自分を好きでいないと幸せになんかなれない。」
「20代後半の女性だったらさ、それなりに恋愛経験もあるはずだし。10代の頃みたいに永遠に変わらない思いがあるなんて、無邪気には信じられないよね。一度恋を失ったことにある人間は、幸せを手に入れた瞬間にどうしようもなく不安になったり、怖くなったり、そういうこと考えたりすることもあるんじゃないかな。」
「大切なのは、誰を好きかじゃない。誰と一緒にいる自分が好きかだ!」
2つ目の長文は前後関係あってなので、台詞だけだと難しいところですが、「10代恋愛&20代恋愛あるある」でなかなか「ですよねえ・・・」という感じでございます。
あ、あと番外編で以下の台詞、これ!これ!
「今どこですか?待っててください。これから告白しに行きます」
言 わ れ た い !
言いたかっただけです、無視してください。
という感じで台詞がたくさん心にヒットする映画=自分にとっては忘れられない映画になりました。
今年は『ヒロイン失格』をはじめとして、面白いラブコメ映画がたくさんありました。『ヒロイン失格』は本当に素晴らしい作品です。
あの作品の良さは高校生の恋愛模様を一種オーバーに楽しく描いてくれてるところ。それが良いのです。
一方対象的な良さを見せるのはこの『脳内ポイズンベリー』で、この作品は30歳未婚でキャリア絶頂期に突入しつつある"恋愛不器用美人"が主人公なので、「あるある」感が全開なんですよね。
だからこそ、歳がほぼ同じな私は性別違えど結構心にヒットしたのかなと思います。「あるある」というか「あったあった」過ぎるもの。
「大切なのは、誰を好きかじゃない。誰と一緒にいる自分が好きかだ!」
これ、本当にたまりません。映画を見て、是非この台詞の映画的な意味合いもチェックしてみてくださいね。DVD/ストリーミング等発売済みです。
どうぞお楽しみください!
作品概要
映画タイトル
『脳内ポイズンベリー』
『脳内ポイズンベリー』
キャスト
真木よう子
西島秀俊
神木隆之介
吉田羊
浅野和之
古川雄輝
真木よう子
西島秀俊
神木隆之介
吉田羊
浅野和之
古川雄輝
監督
佐藤祐市
佐藤祐市
ストーリー
年下男性に翻弄されるアラサー女性の苦悩を、彼女の脳内にある5つの思考を擬人化して描いたラブコメディ。携帯小説の作家として生計を立てている櫻井いちこは、飲み会で出会って以来気になっていた青年・早乙女と偶然にも再会を果たす。彼女の頭の中では、「理性」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」という5つの思考がせめぎあい、声を掛けるか否かで会議を繰り広げはじめる。その結果、早乙女を食事に誘ったいちこは彼の部屋にまで押しかけて肉体関係を結び、やがて2人は付きあうことになるが……。
公開日
2015年5月9日
2015年5月9日
鑑賞者のレビュー
Filmarksの参照をオススメします。
Filmarksの参照をオススメします。
written by shuhei