10月 2015 - Cinema A La Carte

東京国際映画祭、ジョン・ウー監督スペシャルトークショー!伝統と新しい感覚を合わせた新スタイルの邦画に期待



東京国際映画祭で第2回「SAMURAI賞」を受賞したジョン・ウー監督は10月24日、映画を学ぶ学生や若手監督を対象にスペシャルトークショーを行いました。トークショーでは、どんな映画監督に影響を受けたか?邦画についてなど興味深い内容を話されていました。


ジョン・ウー監督はまず「日本にまたきました。いつも応援してくださりありがとう。毎回日本に来る時リラックスしている。私はいま北京で映画の仕事をしている。悩みがあったり心配があったりしている。日本ではゆっくり過ごすことができる。景色も綺麗」とあいさつ。

また「ゆっくりとはいうものの、あちこち見る機会はなかなかない。京都もいったことがない。これから時間がちょっとあるので日本の各地をみまわっていきたい。東京国際映画祭は来年京都でやっていただきたい。真剣に考えてください」と話し会場を笑わせました。

Q&A


Q
映画業界に入ったきっかけ

ジョン・ウー
小さいころから映画が大好きでした。映画を見てよく批評なんかも書いていて、その流れで自分で映画を撮ってみたいと思うようになりました。1960年代の香港の映画業界は師弟制度がメインで、コネや知り合いがいないと世界に入れませんでした。

ヨーロッパに留学していたときに、オープンマインドな映画会社のマネージャーに受けれいてもらい就職できたのです。



Q
影響を受けた映画監督は?

ジョン・ウー
私は日本映画とフランス映画が大好きです。1番影響を受けたのは黒澤明監督。あともう1人はジャン=ピエール・メルヴィル監督です。

Q
ターニングポイントとなった作品は?

ジョン・ウー
『男たちの挽歌』という作品を撮影したとき、新しい試みをしました。それまでの香港映画はいい人、悪い人で展開していき、登場人物の感情はあまり気にされず、事務的な映画がメインでした。

そこで私は、監督のいいたいこと、感情を登場人物に投影してはどうかと提案しました。当時はなかなか人間同士の感情を入れる人はいなかった。私も過去失敗し笑われたことがあり、自分自身を認めようとする気持ちが強かったです。劇中どのセリフも私の感じ取ったこと。そこでアクションプラス人間の感情を入れるようにしました。そしてこの映画は無事成功を納め新しいスタイルが確立されました。

Q
ハリウッドでの映画製作スタイルは?

ジョン・ウー
ハリウッド映画は全世界に配信できる市場ができています。そしてどのスタッフもプロフェッショナルです。また世界各国からハリウッドにやってくる映画の関係者に敬意を払っています。ハリウッドは映画の人材を大事にするところがいいところだと思いました。

撮影を始めた当初は私にとって慣れないことも多かったです。制度で信じられなかったのが、大スターは映画の編集権や脇役の決定権を持つことがあること。自分が撮った映画を終わったあと、役者がまた別バージョンを編集するということもありました。それは私にはとても受け入れられない話でした。ハリウッドは名声やお金、権力というものを最重要視するところがあるのではないでしょうか?

香港の場合は監督中心のやり方でした。脚本がなく、監督が現場で考え、脚本を書きながら撮影していました。

『ブロークン・アロー』は数千万ドル稼ぎ、ハリウッドでの私の地位を固められあました。そこでであったプロデューサーや俳優はどれも素晴らしい人でした。

『フェイス・オフ』を撮ったとき、製作会議で社長が「ジョン・ウーの映画が欲しい」といってくれました。ハリウッドでは、映画を撮影するとき周りが口を挟んだり、いちいちやり方をいってくれるのでうるさく感じることがありました。

でも私はこの社長の一言のおかげで好きなように撮影し、好きなように直すことができました。そのおかげで大成功でした。この2作が成功したおかげでハリウッドでも5人の監督しか持っていない最終編集権を手に入れることができたのです。

Q
邦画について

ジョン・ウー
日本はいまでも映画がたくさんあります。でもわたしは古い邦画が好きです。黒澤明とかよく見みます。いまの監督は現代感覚をもっていてそれはとても大事。

でも日本の映画の古い伝統と、現代感覚と融合するといい作品が生まれるのではないかと思います。古い映画の真髄を取り出し、若者の完成と合わせると新しいスタイルの邦画ができたらといいなと期待しています。

ハリウッドに行くときに師匠からいわれた「西洋のテクニックを駆使して、東洋の精神を描ければそれでいい」といわれました。みなさんもハリウッドに憧れるかもしれないが、日本にいても現代感覚やテクニックと邦画の真髄をあわせるといい映画ができると思う

学生や若手監督に向けて


最後に、ジョン・ウー監督は「東京国際映画祭でこの話をする機会をいただいて、本当ににみなさんに感謝します。若手の方に言いたいこと。過去の作品について飽きられることはありません。日本は素晴らしい作品がいっぱいあり、それを取り入れ、みなさんの力でよりよい映画を作って欲しいです。邦画も大好き。みなさんの健康を祈りつつ感謝いたします」と学生や若手監督に向けてエールを送った。


written by Yukikaze

photographed by Keisuke


『劇場版 MOZU』感想、カオスに、壮大に、容赦なく

(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C)逢坂剛/集英社

11月7日に公開となる『劇場版 MOZU』を東京国際映画祭にて鑑賞させて頂きました。MOZU初見でしたが、壮大な世界観を普通に楽しむことができました。


スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=MOZU新参者としてはわからない部分が多かったが楽しめた

◯ファミリーオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=割と残虐なので難しいところ

◯子供オススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=上に同じ

◯友人オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=MOZU好き同士ならオススメ4〜5に

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=西島さんイケメン過ぎて何ともいえないw

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=CG騙しになっておらず結構壮大に頑張ってる

(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C)逢坂剛/集英社

レビュー:「新参者だが楽しめた」

東京国際映画祭での上映があったため鑑賞。ただし私は何と『MOZU』のドラマを一切見ていないのです。ドラマの映画化でドラマ見てないと大ヤケドすることも多いので、かなり心配だったのですが、結果的に「壮大な世界観を普通に楽しめた」感じでした。

『MOZU』はTBSとWOWOWの共同制作の連続ドラマが放送され、今回その先の映画化となります。

その何十時間と流れてきたドラマを「西島さん主演で結構ハードボイルドなドラマ」程度しか知識の無い状態で見てしまったわけです。あまりにちんぷんかんぷんだったら感想書くのを自粛でもしようと思ったのですが、大丈夫でした。

確かにわからないことだらけでした。池松壮亮くんの役が双子なこととか、西島さんの娘さんの件とか知識が全く無いのでそりゃ当たり前です。というか長谷川博己の役、お前のそのぶっ飛んだ感じ一体何なんだ…。(←楽しんではいた)



という感じでわからない部分がたくさんありましたが、それでも全然映画として楽しめました。

まず、今回の映画はかなり世界観が壮大なのです。言葉を選ばないなら「お金かかってる」映画。海外ロケだけしてドヤ顔でスケール感を出す映画もありますが、本作では海外ロケ(フィリピン)で、爆発やるわ、現地の人たくさん出すわ、でかなりお金かけてやってます。

それだけで「ありきたりじゃない」感をとっても楽しめたわけです。そして『アンフェア』もそうですが、おふざけに走らないハードボイルドさは個人的にとても好みです。長谷川博己さんのいい意味でもぶっ飛びはこのハードボイルドで硬派な世界観だとスパイスですので妨げではなくむしろプラス。

そんな感じで映画全編、壮大でハードボイルドな世界観を堪能できました。



今回は西島秀俊さん演じる倉木ら警察が、日本を裏で操ってきたダルマという存在との対峙するお話。倉木の娘さんの死と、このダルマが関わっているらしいということで徐々に真相へと迫っていきます。

そのダルマを取り巻く人達がまあ厄介。松坂桃李さんの狂気に始まり、伊勢谷友介さんの冷徹さ、そして敵か味方かわからない長谷川博己さんのぶっ飛び演技。オーバアクトもいいところですが、むしろそれが楽しめる感じになっています。

そして西島秀俊さん、香川照之さん、真木よう子さんらの主要人物がそのくせ者役者の中でしっかりと「主演」として際立ってもいます。香川照之さんと真木よう子さんがうまい具合に準主役として丁寧に演技をすることで、西島秀俊さんが際立ちます。まあ一言で言えば「何をやってもイケメン」に仕上がっています。

ラスボスを演じるビートたけしさんは、思ったよりも登場時間は少ない印象。しかしだからこそその単位時間当たりで最大の存在感をスクリーンで見せつけます。予告編のビートたけしさんは一瞬座頭市に見えましたが、映画で衣装全体を見たら特に似てはいませんでした。何だったんだろうあの錯覚は。



映画はストーリー的に一定の結末を見せます。しかし「MOZUらしさ」でもあると思うのですが、ハードボイルドな一貫性がある中で締まりが弱いラストの食事シーンとバーシーンは些か気になりました。ただそれがドラマにおける正常なバランス演出であるなら特に問題も無いのかもしれませんね。ここはドラマを見ていないので何とも言えません。新参者としては気になる箇所ではありました。ただ大きな問題でも無いですね。



ドラマからの映画化ということで『アンフェア』と比べた時に、『アンフェア』よりは初見さんには優しい映画かなと思いました。これはおそらくストーリー以外に見どころが多くあるからでしょうね。ただ『HERO』に比べるとやや難しいところはありますね。

ドラマファンの方で既に鑑賞された方のご意見を見ると賛否両論となっている感じです。それはストーリーの側面がまあ大きいでしょうね。

映画としては最初に書いた通り、とにかく壮大な映画に仕上がっています。アクションも楽しめます。残虐シーンが多いので万人に勧められるものではありませんが、西島秀俊さんのイケメンを拝むという目的でも、壮大な映画を見るという目的でも、気になるなら是非楽しんでほしい一作です。


『劇場版 MOZU』は11月7日に公開です。


(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C)逢坂剛/集英社

(C)2015劇場版「MOZU」製作委員会 (C)逢坂剛/集英社

どんな映画?

妻の死の謎を追っていた公安警察官の倉木は、警察の内部に巣くう闇を明らかにした。しかし、それは恐るべき陰謀の氷山の一角にすぎなかった。ある時、高層ビルが占拠・爆破され、ペナム共和国の大使館が襲撃されるという2つの大規模テロ事件が同時発生。暗殺専門の殺し屋・権藤を中心とするテログループの犯行だったが、権藤らの裏には日本の犯罪史に残る重大事件を裏で操ってきた「ダルマ」と呼ばれる存在があった。


公式HP
http://mozu-movie.jp/


予告編


『ミケランジェロ・プロジェクト』の原作で登場した美術作品をまとめてみる!

(C)2013 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

いよいよ11月6日から公開となる『ミケランジェロ・プロジェクト』。この映画は史実を元にしています。今回は本作を美術史的な切り口から探求してみたいと思います。



本作は美術史好き必見のアートオンパレード映画!

『ミケランジェロ・プロジェクト』は第二次世界大戦下に、ナチスドイツが奪った美術品の数々を取り戻すべく活動した部隊「モニュメンツ・メン」を描いています。

『ミケランジェロ・プロジェクト』感想、誰もが楽しめるテイストで彩られた歴史の知られざる一幕に驚きを感じる


そんな「モニュメンツ・メン」が救った美術品は誰もが知っているものも多数。ざっくりとピックアップしてみることにしましょう。



※「=」の後ろは作者になります。

・ゲントの祭壇画(神秘の子羊の礼拝) 
=フーベルト・ヴァン・エイク&ヤン・ヴァン・エイク

・マルグリート
=アンリ・マチス

・タンバリンを持つ踊り子 
=アンリ・マチス

・占星術師 
=ヤン・フェルメール

・ブリュージュの聖母像 
=ミケランジェロ

・モナ・リザ 
=レオナルド・ダ・ヴィンチ

・最後の晩餐 
=レオナルド・ダ・ヴィンチ

・夜警 
=レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン

・ダヴィデ 
=ミケランジェロ

・祭壇飾り(祭壇画) 
=ファイト・シュトス

・白貂を抱く貴婦人 
=レオナルド・ダ・ヴィンチ

・サモトラケのニケ
=スコパスの弟子

・メデューズ号の筏 
=テオドール・ジェリコー

・村祭り(ケルメス) 
=ピーテル・ブリューゲル

・黄金時代 
=ジャン・オーギュスト・ドミニック・アングル

・母の肖像 
=ジェームズ・マクニール・ホイッスラー

・キリストと姦婦 
=ヤン・フェルメール

・真珠の耳飾りの少女 
=ヤン・フェルメール

・若い男の肖像 
=ラファエロ・サンティ

・画家のアトリエ 
=ヤン・フェルメール

・ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス 
=レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン

・受胎告知
=ロベルト・カンピン

・レンブラントの自画像 
=レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン  

・ピエタ 
=ミケランジェロ  

・黙示録 
=アルブレヒト・デューラー

・監獄の聖パウロ 
=レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン

・善きサマリア人のいる風景 
=レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン



以下作者不明のもの

・カール大帝の胸像

・ラ・グレーズの聖母像

・プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘイムの青銅の棺

・バイユー・タペストリー

・アトラスの胸像

・ロタール二世 行列用十字架

・聖母マリアの聖遺物箱



美術史知識の程度の差こそあれ、あのモナ・リザや最後の晩餐なども「モニュメンツ・メン」が救出をしたのです。彼らの舞台は「何で文化遺産の救出なんてするんだ」と揶揄もされましたが、今となっては素晴らしい功績であったことは自明の理です。

そんな「モニュメンツ・メン」を描いた『ミケランジェロ・プロジェクト』は11月6日からいよいよ公開となります!


『ミケランジェロ・プロジェクト』感想、誰もが楽しめるテイストで彩られた歴史の知られざる一幕に驚きを感じる


第28回東京国際映画祭、レッドカーペット登壇ゲスト(海外編)

ヒラリー・スワンク


10月22日から始まりました、東京国際映画祭(TIFF)。今回は初日に行われましたレッドカーペットに登壇した海外のゲストたちを紹介いたします。


※Cinema A La Carteはプレスとして入っておりますので、写真撮影の承諾を得ております。


まず最初にヒラリー・スワンク

ヒラリー・スワンク

白いドレスで登壇です。『サヨナラの代わりに』ではALS患者という難しい役柄を熱演しておりました。

紳士グマ・パディントン


パディントン


続いては『パディントン』。某クマさんとは違い、こちらは英国紳士なクマさんです。階段をひとりでは降りられないというキュートさ!本編も楽しみです。

ヘレン・ミレンとサイモン・カーティス

ヘレン・ミレン サイモン・カーティス



『黄金のアデーレ 名画の帰還』からはヘレン・ミレンとサイモン・カーティス監督。ヘレン・ミレンは英国淑女という言葉がぴったりな女性でした。映画もとても面白かったです。

ブライアン・シンガー率いる審査員団


ブライアン・シンガー


こちらはブライアン・シンガー率いるコンペティション部門の審査員軍団。左からトラン・アン・ユン、ベント・ハーメル、ナウンサン・シー、ブライアン・シンガー、スサンネ・ビア、大森一樹。ブライアン・シンガーは「『ユージュアル・サスペクツ』で来日したとき、日本語であいさつして失敗したから今回は日本語ではあいさつしないよ」と冗談を飛ばし会場を沸かせていました。

ロバート・ゼメキス

ロバート・ゼメキス

ロバート・ゼメキス

映画祭オープニング作品を飾るのは『ザ・ウォーク』。そしてそれを引っさげロバート・ゼメキス来日!
豪華ゲストが東京国際映画祭のレッドカーペットを彩りました。


written & Photographed by Yukikaze





Perfumeドキュメンタリー映画 『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』感想、世界は彼女たちを愛した

(C)2015“WE ARE Perfume”Film Partners.


10月31日に公開となるPerfumeのドキュメンタリー映画、『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』を東京国際映画祭にて鑑賞させて頂きました。私はPerfumeを詳しく知りませんが、それでもプロフェッショナルさに感心しきりな2時間でした。


スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4/5)
=Perfumeを知らなくてもプロフェッショナルさに感心しきり!

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=Perfumeを知っていれば5になります。知らなくても楽しめます!

◯子供オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ

◯友人オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=ドキュメンタリー映画としてはスタンダードにわかりやすい構成です


(C)2015“WE ARE Perfume”Film Partners.

レビュー:「世界は彼女たちを愛した」

まず今回のレビューの前提条件として、私はPerfumeについて詳しくないということ。詳しくない、なので嫌いということは1ミリもありません。知ってる曲がちらほら、メンバー3人の名前はとりあえずわかる、というレベルです。

よって、Perfumeファンとして見た映画のレビューではなく、「詳しくないアーティストのドキュメンタリー映画を見た映画としての感想」の切り口を取らせて頂きます。


今回の映画はPerfumeにとって初めてのドキュメンタリー映画で、3度めとなったワールドツアーの焦点が当てられています。ワールドツアーは、台北、シンガポール、ロサンゼルス、ロンドン、そしてニューヨークと巡っていくもの。

そのワールドツアーの1つ1つの地点での公演の舞台裏と公演そのものを中心に、Perfumeのプロフェッショナルさを、映画を見ている私たちに見せる(魅せる)映画となっています。

Perfumeの今迄については詳しくは語られないものの、決してPerfumeを何も知らない人が見れない映画にはなっていません。この映画の彼女たちのプロフェッショナルさを見れば、Perfumeに興味が湧くと思います。私はもっとちゃんと彼女たちの曲を聴きたいと思いましたし。



今回の映画は良くも悪くも、「舞台裏の裏」までは迫っていません。例えば彼女たちの知られざる苦悩だったり、アーティストになる前の昔の挫折だったり、売れない時代の悲痛なエピソードだったり。そういうものは描きません。

しかし、だからと言って彼女たちの内面に迫っていないかと言えばそんなことはなく、ニューヨーク公演の後のメンバーたちの涙ながらの感謝の言葉に彼女たちの人となりを垣間見ることができました。

普通の女の子、売れないアーティストだった彼女たちが、「よくぞここまで・・・」と涙するファンも多くいることでしょう。ファンとは言えない、無知な私であっても最後のこのシーンには「ホントよく頑張ってここまで・・・」と思ったほどですし。


映画の最後では今後の彼女たちが目指す目標があ〜ちゃんの口から出ました。その目標、夢はとんでもなく大きなもの。しかし今回の彼女たちのワールドツアー中でも成長していく姿を見た私たちは「きっと、彼女たちならできる」と確信できます。

その2年後の姿を想像しながら、これから私は今まで詳しく知らなかったPerfumeをより応援していければと思いました。



アーティストのドキュメンタリー映画と言うと、自然と今年公開された『アイドルの涙 SKE48』や『悲しみの忘れ方 乃木坂46』を連想される方もいるでしょう。特に映画をたくさん見られてる方なら。

『アイドルの涙 SKE48』と『悲しみの忘れ方 乃木坂46』は全く異なる映画でした。秋元康さんプロデュースの2つのグループのドキュメンタリー映画でも全く異なるもので比較のしようがありませんでした。

なので同じ年の公開映画であっても、この『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』は全く比較のしようがありません。

この映画はあくまでもPerfumeのプロフェッショナルさを示すもの。ワールドツアーの映像もてんこ盛りなのでとにかくエンタメ性が高いです。ファンなら大満足、ファンでなければPerfumeを知るきっかけになる素晴らしい構成と言えるでしょう。


これからの彼女たちが楽しみで仕方ありません。


(C)2015“WE ARE Perfume”Film Partners.


コラム:「日本の文化はもっと世界で愛される」

今回の『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』で非常に印象に残ったのが「海外のファン」の姿です。全ての海外公演において、ファンのインタビューやライブ中の映像がたくさん映し出されていました。

熱狂するファン、歌うファン、踊るファン、そして泣き出すファン…。



Perfumeが海外で公演を行うこと=日本代表のイチアーティストとして海外で公演をするということです。

そのPerfumeに世界が熱狂している・・・・これは日本人としてとても喜ばしいことです。日本のエンターテイメント文化の一翼を担うPerfumeの活躍で日本を好きになってくれる人がもっともっと増えたらいいなと純粋に思いました。

これだけの人に愛されているPerfumeというアーティスト。より多くの人が認知をすればきっともっと世界で熱狂するファンが増えることでしょう。

「日本文化はもっと世界で愛される」

そう確信した映画でもありました。



今回の映画を通して、ロサンゼルス公演やニューヨーク公演などアメリカ公演に自然と目が行く方が多いと思います。しかし、私が最も印象に残ったのはシンガポール公演です。

シンガポールは国土が東京23区ほどしかない小国。世界の金融やエリートに集まるASEAN圏の首都とも言える偉大なる小国でのライブが非常にインパクトがありました。

会場にはシンガポールのファンだけでなく、近隣国のマレーシアやインドネシアからのお客さんも多くいらっしゃいました。

そして何とオーストラリアから駆けつけたファンの姿も。シンガポールはオーストラリアとイギリスを結ぶ航空路の乗り継ぎ拠点でもあり、その世界のハブとなっているシンガポールという国の縮図をライブでも実感しました。


「Perfumeはもっと世界で愛される」、「日本文化はもっと世界で愛される」。

そんな希望を私たちの心に宿してくれる映画でもあったわけであります。


(C)2015“WE ARE Perfume”Film Partners.

どんな映画?

日本はもとより海外でも人気を誇るテクノポップユニット「Perfume」の初のドキュメンタリー映画。結成15周年、メジャーデビュー10周年となったアニバーサリーイヤーに行った海外ツアー「Perfume WORLD TOUR 3rd」と、米テキサスで行われた音楽や映画、インタラクティブの祭典「SXSW 2015」で披露したステージパフォーマンスなど、海外での活動を中心に、約2カ月間にわたり密着して撮影された映像を中心に構成。そのほか、公演ごとに何時間も行っている通称「ダメ出し」会の様子や、わずかな余暇を楽しむ等身大のメンバーの姿、独占インタビューなども収められている。

公式HP
http://we-are-perfume.com/


予告編



『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』感想、「諦めない」人生に学び、パワフルな結婚式に熱狂する

(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.


『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編で、2016年3月に日本公開される『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』をお先に鑑賞させて頂きました。1作目以上に自由に、鮮やかに、パワフルな作品に仕上がっていました!


スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4/5)
=自由な続編の空気感とクライマックスの結婚式に5億点!

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=R指定レベルはないが老人の色恋はあります笑

◯子供オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ。

◯友人オススメ度
★★★★★(5/5)
=1作目好きな人同士行ったらもう最高の時間かと!

◯デートオススメ度
★★★★☆(4/5)
=人生は長い、長き人生を一緒に歩める決断の糧に是非。

◯映画リピーターオススメ度
★★★★☆(4/5)
=『スラムドッグ・ミリオネア』よりダンスすごいです(笑)

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

レビュー:「インド好き、マリーゴールド好きのためのご褒美」

この作品は2013年に公開された『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編に当たります。物語はあの映画のその後を描きます。

『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』感想、イギリス名優集結!インドが舞台の不思議な魅力に溢れる映画


本作単発でも楽しめますが、ストーリーそのまま繋がっているので『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』を鑑賞してからの本作鑑賞をお勧めします。

原題は「The Second Best Exotic Marigold Hotel」。一部で「SecondでBestってどっちやねん」と突っ込みも目にしましたが「二つ目のマリーゴールドホテル」という意味になります。2位に甘んじてるとい意味では無いのでご安心を。

前作では「インドのパワフルな魅力」と「老後の最高の人生の過ごし方」を見せてくれましたが、今回はその先をしっかりと期待に応えてくれる形で見せつけてくれました。


「前作でインドの魅力を見せたな?あれはな、初級編だ。」と言わんばかりにより「インドらしさ」を見せつけてくれた本作。




様々な要素において「インド中級編」を感じましたが、今回何よりも「ダンス」で魅了してくれます。インド映画においてダンスがよく見られるのをご存知な方も多いでしょう。要するにアレです。

しかしそれだけではなく、本作では冒頭からクライマックスにかけて何度もダンスを見せてくれるのです。大丈夫です、英国老人たちが身体に鞭打ってダンスするわけではありません。

華麗なダンスを見せてくれるのは前作で結ばれたデヴ・パテル演じるソニーとテナ・デサイー演じるスナイナです。

特にテナ・デサイー演じるスナイナは前作では「ソニーの恋人」の立ち位置でしたが今作では存在感が増しています。オープニング・タイトルのバックで踊るのテナ・デサイーですし。

テナ・デサイーのダンスは魅惑的でそのインドらしさもたまらないのですが、それ以上にクライマックスの結婚式の本気(ガチ)ダンスシーンが圧巻でした。要するに結婚式の出し物的なダンスなのですが、それが「本気(ガチ)」なのです。

『スラムドッグ・ミリオネア』で見たJai-Ho!が霞むような強烈なパワフルなダンスシーン。これを見るだけでもこの映画の価値があります。それくらい圧巻のダンスシーンでした。

しかも、ダンスシーンと平行であるドラマティックなシーンも描かれるのです。ただ単に踊って済ませるというわけでも無いその構成や演出に脱帽です。

監督は前作に引き続き『恋に落ちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督です。さすがです。




そんな「インドのパワフルな魅力」を前作以上に感じさせてくれた本作ですが、「老後の最高の人生の過ごし方」のその後もまた踏み込んでくれています。インドに恋をしインドで余生を過ごす老人5人ですが、余生を静かに過ごすことなくどんどん活動的になってきます。

しかもほぼほぼ色恋なので「老人凄え」と思ってしまうほど。今回新たに「イケてる老人」で映画へ投入されたのは何とリチャード・ギア。リチャード・ギアが老人カテゴリーになってることに驚きですが、良い感じに映画を掻き乱してくれます。

色恋、仕事、少し見えてきてしまった人生の終焉。様々なドタバタを5人+リチャード・ギアでドラマティックに描いてくれています。

前作はジュディ・デンチ主人公かなと思ったら最後の最後でマギー・スミスが美味しいところを全て持っていく存在感を発揮。さて、今回は・・・今回も同じでした(笑)ジュディ・デンチを霞ませるマギー・スミスの存在感と説得力って凄まじいなと改めて思いました。

本作は基本的にホテルを舞台にした群像劇ですが、マギー・スミス演じるミュリエルの行動や態度がやはり一番ドラマティックで魅力的で考えさせられます。特に後半・・・こんな老人になりたいと憧れの念を持って見てしまいました。

「老後の最高の人生の過ごし方」のその後のもう一歩、それをしっかりと見せてくれてとても良かったです。




私はインドに実際足を運んだことがあります。ニューデリーとオールドデリーの発展の違い、鉄道や駅のカオスさ、バナラシ(ガンジス川)のカオスさ、タージマハルやファテープル・シークリーの美しさなどをあの独特な空気と共に記憶しています。

インド映画では、あくまでもインドそのまま日常ですが、このマリーゴールドホテルシリーズはイギリス人という外国人がインドで過ごす映画なので、より旅行のことを鮮明に思い出すのです。

前作『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』を見てインドに再び出向きたくなりましたが、結局その後足を伸ばせずにいます。

しかし、今回の『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』を見たらもう居ても立ってもいられなくなっています。

おそらく本作は冷静に論評をすると脚本が浅いとかそういう類の指摘はしやすい映画でしょう。しかし私にはそんなことがどうでも良くて、心の奥底に眠っていたインドの記憶を呼び起こしてくれた、そう思わせてくれただけでこの映画は「最高」なわけです。


とにかく最後のダンス!そしてマギー・スミス!


素晴らしい続編に大満足でありました!


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

コラム:「老後の人生の理想のスタンス」

この映画の老人たちの過ごし方は1つの「理想の老人としての過ごし方」だと思います。

「インドで過ごす」ことを指しているのではなく、「残された人生を静かに過ごさない」ということ。

私は86年生まれで現在29歳なので、老人になってからの疲れ方や身体を動かす苦悩は実体験できていません。老人になったら静かに過ごしたいのはある意味正しい願望なのかもしれません。

しかし本作の老人たちはそうではないのです。もちろん静かに優雅に過ごす日もありますが、残された時間が少ないながらやりたいことやチャレンジしたいことに果敢に挑んでいるのです。

だからこそ色恋だってする、仕事も改めてする、様々な冒険やチャレンジもするわけです。今までの人生において満足をしているならまだしも、おそらく「若ければもう少し◯◯したかった」と思うご老人の方は多いでしょう。

そこでどうするか。若者と同じようにはできなくても考えれば何か一歩踏み出せることって意外とあると思うのです。

自分自身が老人になった時に「若ければあれしたのによお」などと文句を言わないようになりたい。この映画の老人たちみたいに最後の最後まで楽しく元気に新しい世界で積極的に生きてみたい。

そう思いました。

お国柄、文化柄もあると思いますが、日本人であってもこういったカッコいい老後の人生送ってみたいです。送ってみせます。

そう思わせてくれたこの映画、私は50年後も見続けていることでしょう。


(C)2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

どんな映画?

インドのリゾートホテルにやって来たイギリス人シニアたちが織り成す人間模様をユーモアたっぷりに描き、世界各国で好評を博したイギリス映画「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編。インド、ジャイプールにあるマリーゴールド・ホテルでは、イギリスから来たイブリン、ミュリエルら5人のシニアたちが楽しい老後を送っていた。若き支配人ソニーは、副支配人となったミュリエルと一緒にホテル拡大を狙って奔走する一方、恋人スナイナとの結婚を目前に控えていた。そんな中、アメリカからチェンバーズという男が泊まりにやって来て、出会いを求めていた女性陣は色めきたつが……。

公式HP
http://www.foxmovies-jp.com/marigold/


予告編





東京国際映画祭『サヨナラの代わりに』ヒラリー・スワンク記者会見。瞬間瞬間を生きることが大事!

(C)2014 Daryl Prince Productions, Ltd. All Rights Reserved.


ヒラリー・スワンクは10月23日、六本木アカデミーヒルズで『サヨナラの代わりに』の記者会見を行いました。こちらに出席させていただいたので、どのようなことを話していたのかレポートいたします。


まずヒラリーは「こんにちわ、このステキな街に戻ってこられてとても嬉しいです。すばらしい人々や、美味しい食べ物など楽しみにしています」ととても嬉しそうにあいさつしました。


Q&A

Q
プリデューサーもしていますが、この映画の主演を自身でやろうと思ったきっかけについて

ヒラリー・スワンク
「本当にこの物語は友情と愛情の美しい物語で、そこに惹かれ、自分で演じたいと思いました。ALSという病気がでてきますが、治療法などもまだできていません。そこで出会う全然違う人生を送った2人。瞬間瞬間を大事にしたいと思う話でした」



Q
映画から得たものはなんでしょう?

ヒラリー・スワンク
「役者であることの素晴らしいことは、キャラクターを演じることで、その人の目を通して新しい体験ができることです。主人公・ケイトからは大切に生きることを学びました。人生において大切なのは、あるがままであることです。そしてそれを人から見てもらうことです。映画ではベックはケイトにいろいろな物を贈りましたが、ベックもケイトに贈り物を贈っています」



Q
時間が限られているときにやりたいことはなんですか?

ヒラリー・スワンク
「私はほんとに恵まれています。違う役を演じることで自分の世界が豊かになります。また仕事で世界中を旅することができるます。旅をすることで自分とは違うタイプの人と出会えます。日本に来たのもそういうことです。色々なものに触ることができました。数年前に自分の愛する家族と時間を過ごそうと思わせてくれたことがこの作品です」



Q
エミー・ロッサムを選んだ理由・感想

ヒラリー・スワンク
「エミーはすばらしい才能をもった役者です。今回はオーディションでした。エミーのオーディションのテープをみたとき彼女しかいないと思ったのです。自由奔放さなどを彼女から感じました。プロデューサーのいいところはキャストについても関われるところですね」



Q
日本の学生にひとこと

ヒラリー・スワンク
「ありきたりだけど、人というのは人生の生徒だと思います。みな生徒であることは変わりません。人生においては諦めないこと。逆境があっても乗り越えることが重要です。若い頃、自分を形成するとき、自分を定義するのは自分自身。自分が誰であるかをいうために自分を作るべきです。ほんとに自分のやりたいことを自分で見つけ夢に向かい選択を日々していく生き方が大事だと思います」



Q
時間があるとき何をされていますか?

ヒラリー・スワンク
「1日でも仕事をストップする時間を作っています。そして犬と遊んだり、本を読んだりすることも大事です。また誰かのことをふと思ったときは、何も形にせず終わらせるのではなく、電話したりメッセージを送ったりしています。他にも次のプロジェクトを探すこと、いろいろなものにアンテナを張ったりして、毎日やることがたくさんあります。本当は時間があるときなんてありません(笑)」




ヒラリー・スワンクは白いドレスでとてもエレガントな笑顔な方でした。会見後、本編を見たのですが、彼女の会見中の発言「瞬間瞬間を大切に生きる」という意味がとても良くわかる映画でした。


劇中では彼女の命が限られたものだからこそのセリフなのですが、寿命が長いと思っていても、いつ死ぬかわかりません。先を見据えて生活することも大事ですが、その瞬間をおざなりにしていいわけではないのです。そんなことを伝えてくれる映画でした。

『サヨナラの代わりに』は11月7日公開です。

どんな映画?

弁護士の夫や友人たちに囲まれながら順風満帆な人生を歩んでいた35歳のケイトは、難病ALSだと診断され、1年半後には車椅子生活を余儀なくされてしまう。友人たちの前で無理して明るく振る舞うことに疲れ果てたケイトは、夫の反対にも耳を貸さず女子大生ベックを介護人として雇うことに。しかし完璧主義のケイトは、気まぐれで料理すらまともにできないベックと衝突してしまう。そんなある日、夫の浮気を知ったケイトの家出をベックが手伝ったことから、2人の間に友情が芽生えはじめる。
参照:http://eiga.com/movie/81385/

予告編




written by Yukikaze

photographed by Daisuke

東京国際映画祭コンペティション部門審査委員記者会見。アメリカに影響を与えた映画はやはりゴジラ

10月22日から始まりました、東京国際映画祭(以下TIFF)。23日の本日は審査員記者会見が行われましたのでレポートしたいと思います。


審査員の面々

今回のコンペティション部門の審査員長は『ユージュアル・サスペクツ』や『X-MEN』シリーズのブライアン・シンガー監督!

ほかのメンバーは、

・『夏至』や『ノルウェイの森』などのトラン・アン・ユン監督

・『1001グラム はかりしれない愛のこと』や『酔いどれ詩人になるまえに』のベント・ハーメル監督

・『ドラゴン・ゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』、『ライズ・オブ・シードラゴン 謎の鉄の爪』などのナンサン・シープロデューサー

・『アフター・ウェディング』や『真夜中のゆりかご』などのスサンネ・ビア監督

・『ゴジラVSビオランテ』や『悲しき天使』の大森一樹監督




一言コメント


ブライアン・シンガー
「昨日の開会式で伝えたように95年のユージュアルサスペクツで来日した。今回で日本は7回目で、TIFFの審査員。素晴らしい審査員たちと仕事ができて光栄に思う」



トラン・アン・ユン
「私自身大好きな日本。東京国際映画祭で仕事ができることを幸せに思う」


ベント・ハーメル
「去年以来1年ぶりに審査員の一人としてこれた。また日本で映画が公開されるということは嬉しい来日」



ナンサン・シー
「私はみなさんより近い香港にいるということで、日本には100回くらいきている。日本食大好き」



スサンネ・ビア
「初来日です。このような素晴らしい審査員たちと仕事ができて幸せ」



大森一樹
「日本の代表の審査員として仕事をすることは光栄に思っている。でもプレッッシャーにも感じている」



記者会見Q&A

Qこの映画祭、映画を見るときの基準としてどういうことを見ようとしているか、聞かせてください

ブライアン・シンガー
「自分の意見をいうといま時差っています。眠くなった場合は映画とコネクトしないということです。時差を感じず見られるということはコネクトしているということです。なんて冗談!でも半分は本気です」
「いろいろな国のものがあり、ジャンルも多岐にわたっています。ジャッジをするぶんにはどこと比較してということを真剣に取り組むことが課題となります」

ベント・ハーメル
「審査員長と同意見で、文化・習慣の違うところだらけなので難しいです。ひとつの審査基準はどういう風にうまい話をしているかだと思います。スポーツと違うのは明確な勝ち負けがありません。審査された立場になったときもありますが、審査員として他の映画祭にもでてるので、最終的には観客の気分で作品を見てその作品をどう評価していくかだと思います」

トラン・アン・ユン
「私にとってはジャンルは大変な違いがあると思うが、すばらしい作品は万国共通で物語をうまく語っている作品です。私はそういう基準でみていきたい」

ナウンサン・シー
「私たちはそういう意味において、映画製作のプロだと思う。みなさんそれぞれ間違った意見ではない。私がいうのはコネクション。ジャンルがどうであろうと自分の心と作品に通じる絆やコネクションができたとき。その作品をみたとき、自分の経験にプラスになった情報が出たときにコネクションが生じます」

スサンネ・ビア
「みなさんの答えをリピートすりかもしれませんが、映画にひこ込まれ、流れに自分も流されてしまい、映画を見ていることを忘れ、自分の中に落とし込こみ、『すごかったな』というリフレクションがでた作品。審査員長も話しましたが、映画祭というのは特殊な場所、作品、興行的に成功するものではありません。しかしすばらしい作品がでてくる場だと思います。すばらしい作品がでてくるということを得られるのが映画祭です」

大森一樹
「映画祭がはじまり30年になるが、映画にとって産業革命といわれるくらい形がかわってきました。まずフィルムからデジタルに変化しています。日本でも様変わりしてきて、私も混迷の中にいます。そして世界中の映画を見て産業革命できているか見ています。そして30年後にも通じる作品があるかどうか見ていきたいです。


Q影響を受けた邦画は?

スサンネ・ビア
「黒澤明」

ブライアン・シンガー
「私自身も大学時代に黒澤明の影響が強かった。リトル東京シネマで黒澤作品がよく流れた。三船敏郎がらい米したときに会う機会がありました。スティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスといった巨匠も黒澤の影響があります。スピルバーグを見て黒澤を見るなどしていました」

ナウンサン・シー
「私自身も日本映画が盛んで、小津安二郎などを見ました。黒澤監督の舞台挨拶では『年を取っていたにもかかわらず毎日学ぶことがある』という言葉が心に残っています。いまでも黒澤作品を見るたびに新しいなにかを学ぶことがあります」

トラン・アン・ユン
「日本映画がとても好き。日本映画から学ぶことはいっぱいあります」

ベント・ハーメル
「私自身もおず監督、黒澤監督の映画が気に入っている。来る前に羅生門を南米の友達に見せたばかり。たまたま友達は4つの物語がリンクして思うことが多くある。そこで新しい脚本を思いついた。いわゆる4人の妻が亡くなるのではなく、結婚した夫が亡くなり、葬儀で4人の奥さんがあつまり亡き夫について語る。そして死人が棺桶の中で夫は彼女たちのいってることは嘘っぱちだと叫ぶ物語。それを脚本にしてTIFFに出展しよう」

大森一樹
「やっぱり黒澤が世界のフィルムメーカーに影響を与えたことがうれしく思います。大学時代に黒澤映画の『赤ひげ』を見て医学部に入りました。しかし、医学部で黒澤作品を見続けて、『あ、医学じゃなくて映画監督になろう』と思ったのです。それも間違ってませんでした」

ナウンサン・シー
「音楽で影響を受けたのはゴジラで、自分は大森監督の影響をうけていることを 感じている」

ブライアン・シンガー
「確かにその通り。映画人の私たちは黒澤監督の影響がありました。しかしアメリカ人3000万人以上はゴジラの影響を受けています」


最後にブライアン・シンガーが「多くの映画を見ることができうれしく思います。いい作品に出会えたらますます嬉しいです」と話し記者会見は終了となりました。



written by Yukikaze

Photographed by Daisuke

東京国際映画祭『ザ・ウォーク』感想、今度は私が夢を実現する番


東京国際映画祭のオープニングにて『ザ・ウォーク』を鑑賞して参りました。ワールド・トレードセンターを綱渡りする偉業を成し遂げたフランス人、フィリップ・プティを描いた作品です。ハラハラ・ドキドキの綱渡りとしんみり響くドラマの余韻に浸っています。


スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=とにかく綱渡りが凄い!

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=害はなし。高いところ苦手だと辛いかも。

◯子供オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ。良い子は真似しないでね!

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=エンタメ、エンタメしてるので楽しめるかなと。

◯デートオススメ度
★★★★☆(4/5)
=上に同じ。

◯映画リピーターオススメ度
★★★★☆(4/5)
=正しいVFX、正しい3Dがここにあり。ゼメギスの意地。

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる



レビュー:「今度は私が夢を実現する番」

本作の主人公は実在するフランス人の綱渡り師フィリップ・プティ。

彼を主人公にしたドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』という作品もあり、そちらでご存知の方もいらっしゃるでしょう。



今回の『ザ・ウォーク』はフィリップ・プティが綱渡りの楽しさに目覚めたところから、ワールドトレードセンターの綱渡りプロジェクト、そしてその後を描いていきます。


オープニングからフィリップ・プティを演じるジョセフ・ゴードン=レヴィットがナレーション「的に」色々と行間説明をしてくれるので、非常にわかりやすく話が進みます。

クライマックスであり、最大の見所である綱渡りのシーンに進む前半や中盤は思った以上にコミカルにゆるい感じで進んでいきます。そこにしっかりとストーリー性を持たせる辺りはさすが名匠ロバート・ゼメキスだなと改めて思いました。

私たちがこの前半や中盤から感じるのは彼の底知れないチャレンジ精神であり、愛する人と夢の実現に向けて頑張るひたむきさであり、彼の恩師パパ・ルディの知恵の巧妙さなど。

あらゆる要素が映画を楽しませてくれるのです。


そして最大の見せ場であるワールドトレードセンターの綱渡りシーン。ここはもう高度なVFXと3D映像で足が竦むほどド迫力に私たちに綱渡りを見せつけてきます。

私は高いところを楽しめるタイプですが、それでも所々ビクッとするものがあり、高所恐怖症の方はきっと相当辛い映画体験になると思います。だからこそ見てほしいとももちろん思うわけなんですけどね。

この綱渡りシーンは呆気無く終わる・・・と思いきやとんでもない見せ場の連続で本当に楽しかったです。




事実としてこの綱渡りは成功したわけで、それはハッピーエンドを約束する偉業だと思いました。

しかし違いました。

2001年にワールドトレードセンターは9.11テロで崩壊してしまいました。綱渡りの偉業を達成した人たちとのその後も切ないものでありました。

「今度は私が夢を実現する番。」

綱渡りのシーンが最大の見せ場でありつつも、この台詞が私は脳裏に焼き付いています。

偉業の先には幸せな人生があり続けるわけではない。そんな痛烈なメッセージが最後に示されました。

「楽しかった!」「面白かった!」と思っていての最後のこの展開。それが映画的には映画を何倍も素晴らしいものにしていたのは言うまでもありません。

その意味で、この映画は本当に余韻の素晴らしい映画だなと思ったわけでありました。



どんな映画?

米ニューヨークのワールドトレードセンターで命がけの綱渡りを敢行した男の物語を3Dで映画化。1974年8月7日、当時世界一の高さを誇ったワールドトレードセンター。フランス人の大道芸人フィリップ・プティは、地上から高さ411メートル、110階の最上階で、そびえたつツインタワー間をワイヤーロープ1本でつなぎ、命綱なしの空中かっ歩に挑む。


公式HP
http://www.thewalk-movie.jp/


予告編



『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』気になるイケメン、ディラン・オブライエンって誰?

(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

いよいよ公開のシリーズ第2章『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』に主演しているイケメンは誰?ということで、今回はディラン・オブライエンを紹介していきます。


ディラン・オブライエンって?

アメリカはニューヨーク出身で、1991年生まれの現在24歳の若手俳優です。
映画出演もまだまだ数が少なく、キャリアはこれからというところですね。

ただ、2012年のサンダンス映画祭で公開された『The First Time』という作品では主演を務めていたりするので、実力は十分にある俳優さんであることがわかります。
この作品、日本には来ていないのでせめてDVD化でもしてもらえるとありがたいですね。

どことなく、ジョニー・デップの若い頃に似ているような似ていないような……気のせいですかね。

「ティーン・ウルフ」という2011年より続く、ドラマ作品にずっと主役として出演していたりもします。

(C)2014 Twentieth Century Fox Film.
そんな中で、世界的に人気なヤングアダルト小説原作『メイズ・ランナー』シリーズ主役に満を持してなったというわけです。

主人公トーマスを演じているということあって、圧倒的な存在感があります。自分の過去に振り回されながらも、迷路を駆け抜ける青年を見事に演じていて今後も目が離せない若手俳優です!



『インターンシップ』面白いよ!


そんな彼が出演していて、日本では劇場未公開となってしまった『インターンシップ』面白いです。メガネを掛けていると、オリエンタルラジオの藤森慎吾さんのようにも見えなくもないですが、どうでしょう。

気になる役どころは、真面目で今まで全然遊んで来れなかったチャラい風若者なんですよね。ディラン・オブライエンはなぜか、真面目な役どころが似合います。


映画のメイキングや海外でのテレビ番組出演などでは、相当ふざけているので本来はやんちゃなのでしょう。いやー、面白いな!


今後の予定は?

もうすでに今から待ち遠しい『メイズ・ランナー』シリーズの3作目が2017年で、2016年には、マーク・ウォールバーグやケイト・ハドソンらと共演する『Deepwater Horizon(原題)』の公開が控えています。

日本での公開日程などはどちらの作品も未定ですが、”『メイズ・ランナー』のイケメン”として盛り上がれば、劇場公開もあり得ると思います。

『メイズ・ランナー』シリーズには他にも注目したい若手俳優が何人も出演しているので、今から注目しておくと何年かあとの活躍が楽しみになるはずです。

これからもディラン・オブライエンに注目しつつ、応援していけたらなと思います。


written by manabu







2015年度 第88回アカデミー賞の司会は・・・クリス・ロック!!!!!(2016年2月28日開催)



2016年2月28日に開催される第88回アカデミー賞、今年度の司会はクリス・ロックが2度目の登板となりました!!



2005年以来2度目の登板!

噂?決定?

まずそこが気になると思いますが「決定」です。




アカデミー賞のオフィシャルTwitterがツイートしています。



クリス・ロックはアメリカのコメディ俳優です。コメディ演技はもちろん、身近な作品だと『マダガスカル』シリーズのマーティの声が有名かなと。

https://goo.gl/BThtnb

2005年のアカデミー賞の司会っぷりは、私当時映画が趣味ではなかったのでリアルタイム見てないのです・・・。

いかがオフィシャルに出ているYoutube動画。




記憶にあるのは2012年のアカデミー賞、長編アニメーション賞の作品発表のシーンですね。「アニメの声優、マジ楽に儲かるよ!」的なことをかるーく言ってます(笑)



陽気でハイテンションなクリス・ロック、二度目と言うことでより楽しく映画業界最大のイベントを盛り上げてくれることでしょう。

楽しみ!!


第1候補はエレン・デジェネレス?

トニー賞を何度も熱狂させたニール・パトリック・ハリスが昨年アカデミー賞の司会を務めましたが、賛否両論で結果はイマイチ。(悪くはなかったけど!)

エレン・デジェネレス姐さんが過去2回とも神懸かりの司会をしていたので、おそらく今年も司会の候補に上がっていたことでしょう。

ちなみに昨年も第1候補はエレン・デジェネレスで、エレン姐さんは辞退。結果的にニール・パトリック・ハリスに落ち着いた経緯があります。


エレン・デジェネレス姐さんのアカデミー賞武勇伝は以下のように様々!










またエレン姐さんの名司会見たいなあという願いもありましたが今年は叶わず!まあまたいつかやってくれると願います!

何はともあれ、経験者のクリス・ロックなので、昨年のやや失敗ニール・パトリック・ハリスから少しは改善してお祭り騒ぎになるかなと!

さあ冬になるとアカデミー賞レースも本格的に開始!わくわくする季節がやってきました!!


おしまい。


written by shuhei