7月 2015 - Cinema A La Carte

トム・クルーズ 『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』感想、熱狂したら負け

(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

8月7日より公開される『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』を完成披露試写会にて鑑賞させて頂きました。何なんですかこれは!超面白いじゃないですか!!



スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4.5/5)
=超面白いじゃないですか、何ですかこれは!?

◯ファミリーオススメ度
★★★★☆(4.5/5)
=トム・クルーズのサービス精神全開!エロいシーンも無いし健全!

◯子供オススメ度
★★★★☆(4.5/5)
=上に同じ!

◯友人オススメ度
★★★★★(5/5)
=ミッション・インポッシブル楽しまないで何を楽しむ?

◯デートオススメ度
★★★★☆(4.5/5)
=デートムービーです!

◯映画リピーターオススメ度
★★★★☆(4.5/5)
=シリーズ比較含めて見ないと!!

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる


(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

感想、「何ですかこれは!?」

私は怒ってますよ。何ですかこの映画!もうね、ホントいい加減にして下さい。



予告編が全然出し惜しみじゃないくらい超絶アクション連発

オープニングのファーストカットお前かい!

ってかあのシーンオープニングで使っちゃうんかい!

不安になるだろ!それオープニングで使っちゃったら!

と思ったらまだあるんかい!ってかアクション全部凄すぎだろ!

全部トム・クルーズがノースタントでやってるんかい!

ってか何か今回ギャグ要素強すぎだろ!面白いわ!

ウィーンの劇場シーンのノワール感センス半端ないわ!

ってかそのフルート銃くれ!

というかあのミステリアスな姉ちゃん凄え身体能力だな!

そこでまた笑わせるんかい!サービス精神凄えぞ!

イーサンとベンジーのやり取りほぼコントだろ!

潜水シーンマジでトム・クルーズ身体張りすぎだろ!

ってかここでもベンジーお前はギャグ要員かい!

一件落着!かと思ったらカーチェイスかい!

と思ったらバイクチェイスかい!

何だこのバイクチェイス!臨場感凄えぞ!

からの!後半!これは言えねえ!!



ホントいい加減にしてほしいですね。超面白いんですけど。

役者陣もいい加減にしてほしいです。あのですね、全員最高です。



トム・クルーズ演じるイーサン・ハントブレない!

サイモン・ペッグ演じるベンジーがシリーズ一番の活躍!ってか美味しすぎ!

ジェレミー・レナーのウィリアム・ブレントが味方として大活躍!

紅一点のレベッカ・ファーガソンのミステリアス感と身体能力に脱帽!

ショーン・ハリス演じるシンジケートのボス怖すぎ!

アレック・ボールドウィンのクセモノ感半端ない!


ホントいい加減にしてほしいですね。


クライマックスの展開とか割とぶっ飛んだことをするのにそこでもギャグ要素を挟み込んでハラハラ・ドキドキさせながらワクワク・ゲラゲラですよ。


ホントいい加減にしてほしいですね。


ミッション・インポッシブルシリーズはトム・クルーズがプロデュースも務めてるので、トム・クルーズのサービス精神と言うか観客がどうやったら楽しめるかを考えて作られてるんですよね。

もうトム・クルーズ全編通して身体張りすぎ。そしてイーサンハントのキャラがブレないのがとても心地良い。


ホントいい加減にしてほしいです。


まあそうは言っても王道のハリウッド映画の1つですからね。まあキスの1つや2つくらいはどうせ最後に入ると思って冷静さを失わないように見てたわけですよ。


そしたらね、無いの!キスシーン無いの!

凄え!凄え!何て大人なクライマックス!ミッション・インポッシブル凄え!

ミッション・インポッシブルはやっぱシリーズどれも最高!(嘘、2は微妙)

今回も超面白かった!うおぉぉぉぉ!!!!!



・・・熱狂してしまいました・・・私の負けです。




「シリーズ最高傑作!」とトム・クルーズが断言する今作。正直に申し上げて私の好きな順は

4>5(今作)>3>1>2

です。前作のゴースト・プロトコルがやっぱ一番好きです。しかしそれは「好き」の度合いであって、前作の焼き直しではなくまた新たな境地へと足を踏み込んだ今回の『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』はとてもおもしろかったです!

エンドロールに入る直前にまさか爆笑が起きるとは思いませんでした!そこからの爽快痛快なエンドロール!満足度100%超え!

トム・クルーズありがとう!!


どんな映画?

トム・クルーズの代名詞ともいえる大ヒットスパイアクション「ミッション:インポッシブル」のシリーズ第5作。CIAやKGBをはじめとする各国の元エリート諜報部員が結成した無国籍スパイ組織「シンジケート」の暗躍により、イーサン・ハントの所属するIMFはまたも解体の危機に陥る。組織の後ろ盾を失いながらも、イーサンは仲間とともに世界の危機を救うため史上最難関のミッションに挑む。約1500メートルの上空を飛ぶ軍用機のドア外部から機内に侵入するというアクションを、クルーズがスタントなしで演じているシーンが撮影時から話題に。

参照:http://eiga.com/movie/80973/


予告編


この夏唯一と言える「生身の人間」の超大作

様々な映画に様々な魅力がありますが、ミッション・インポッシブルの魅力はやはりトム・クルーズであり現実世界を舞台にした生身のアクションが詰まっているところでしょう。

この夏唯一の「生身の人間」超大作と言えます。


ヒーローだったり(=アベンジャーズ)

ロボットだったり(=ターミネーター)

バケモノだったり(=バケモノの子)

頭の感情だったり(=インサイド・ヘッド)

ミニオンだったり(=ミニオンズ)

凶暴恐竜だったり(=ジュラシック・ワールド)


この夏の生身の人間と言えば久利生検事(=HERO)かイーサンハント(=ミッション・インポッシブル)しかないのでは!ってか無い!

木村拓哉かトム・クルーズか!どっち取るか決めなくていいでしょ、とりあえず両方見ておこうよ!(暴論)

前述の通りミッション・インポッシブルにはとにかくトム・クルーズのサービス精神が溢れています。

「今まで見たことあるアクションはやりたくなかった」

と言う言葉が示す通り、飛行機にしがみついたり、潜水したり、ハイスピードバイクチェイスしたりと既視感の無い新鮮でスタイリッシュで迫力あるアクションが今作には詰まっています。

『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』には様々な魅力がありますが、一言で表せば、


ミッション・インポッシブルの魅力はトム・クルーズ


でしょうね。トム・クルーズ自身の情熱がこっちにまで伝わってくるのでもう最高なわけですよ!

それ以外にも魅力たっぷり!章を変えて続けましょう。


(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

前作に勝るサスペンス性というか「大人らしさ」

前述の通り私は本作を褒めつつ『ミッション:ゴースト・プロトコル』がシリーズで一番好きです。

しかしゴースト・プロトコルとローグ・ネイションは全く異なる作品になっているので優劣は無いです。好みの問題でしかありませんし、『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』を最高傑作と言ってる方の方は大勢ですからね。

今作は監督が『ワルキューレ』以降のトム・クルーズ作品のほぼ全ての脚本を担当しているクリストファー・マッカリー。今回も脚本を務め、『ミッション:ゴースト・プロトコル』でもノークレジットで脚本に携わっています。

クリストファー・マッカリーと言えば『ユージュアル・サスペクツ』の脚本家でして、あの映画でアカデミー賞脚本賞を受賞。サスペンスフルで大人なテイスト、世界観を描かせたら最強の人です。

『ミッション:ゴースト・プロトコル』はピクサー出身のブラッド・バード監督らしさ全開でとにかくアクションワクワク感が全開のアトラクション映画でした。私はそれが大好きです。

『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』はギャグ要素をふんだんに含みながらもシンジケートとIMF、CIA、MI6と複数の組織の攻防をサスペンスフルに描いており、全体的にサスペンスフルで大人な雰囲気が漂います。

クライマックス付近で下手な恋愛要素をぶっこまなかったのもとてもプラスの印象で、それによってこの「サスペンスフルで大人な雰囲気」は不動のものとなっています。

ただアクションバリバリのトム・クルーズPVには終始せずMI6や英国政府を巻き込んだ壮大なサスペンスフルストーリーの脚本が映画をとても上品なものに仕上げています。それでいながらそこにあるのは変わらないトム・クルーズのイーサンハントの魅力が詰まった『ミッション・インポッシブル』。

前作から登場のジェレミー・レナー演じるウィリアムが今回は完全に味方なのでその辺も良い感じなんですよね。そしてサイモン・ペッグ演じるベンジーがどんどん主役級になっていくのも見ていて最高に面白いです。

単発作品として私たちを魅了しつつ、シリーズとしても私たちを魅了するミッション・インポッシブル。

トム・クルーズのサービス精神はお見事としか言いようがありません!

(C)2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

夏映画、迷ったらこれで決まり!

さて、『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』を鑑賞したことで夏の大作はひと通り見切りました。

好みから行けば『ミニオンズ』が最強なのですが、客観的にオススメするのはこの『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』になります。だって面白いもん!

年に数十本、数百本みる映画ファンで無ければ「迷ったらこれ!」ですよ。


『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』熱狂したらそれまで。

あなたはこの魅力に取り憑かれ、逃れることはできなくなります。


おしまい。


公式HP
▶ http://www.missionimpossiblejp.jp/


シリーズ作品






いよいよ『ミニオンズ』が公開!映画の予習?そんなもんはいらねえ!!!!


7月31日よりいよいよ『ミニオンズ』が公開となります。シリーズものですが予習の有無に関して鑑賞済みの身としてしっかりと説明を差し上げたいと思います。


予習?いらん!

私は『ミニオンズ』をお先に鑑賞させて頂きました。

単刀直入に申し上げまして、

『ミニオンズ』が気になってるなら、予習とか気にせずさっさと劇場で鑑賞しましょう!!

この一言に尽きます。もちろん過去作を見ていて損はありませんし、オイシイ部分もあります。しかし混乱はしませんし、映画内で過去作見てないと笑えないなんてこともほぼありません。

気になったらいいから見ろ!

というのが鑑賞済みの身からのアドバイスになります。


時間があれば"グルー"だけ知っておこう

今回公開される『ミニオンズ』は『怪盗グルー』シリーズに出てくる謎の黄色い生物ミニオンのスピンオフ映画です。


ミニオンたち
(C)2014 Universal Pictures.

時系列でいくと、

『ミニオンズ』

『怪盗グルーの月泥棒』

『怪盗グルーのミニオン危機一発』

になります。


2010年『怪盗グルーの月泥棒』
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2013年『怪盗グルーのミニオン危機一発』
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『ミニオンズ』は怪盗グルーシリーズの前につく物語なのです。なので予習はいらないとうわけです。納得頂けるかと!


ただし、『ミニオンズ』は『怪盗グルーの月泥棒』に繋がる物語ですので、"怪盗グルー"というおっさの顔だけ知っておくと、『ミニオンズ』でニヤニヤできるシーンがあるかもしれませんよ。

鼻が印象的なグルーのおっさん
(C)2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED

誰もが楽しめる『ミニオンズ』

『ミニオンズ』は本当に楽しい映画です。

▶ 『ミニオンズ』感想、バナナァァァァァwwwwwヤキトリィィィィィwwwww


その「楽しい」は本当に楽しいだけであって、この映画には感動も涙もありません(笑)とにかくミニオンたちが可愛くて、アホで、バナナで、ヤキトリなんです(笑)

それがいいんです!そこがいいんです!

子供も大人もクスクス笑って、ゲラゲラ笑える映画、それが『ミニオンズ』です。

誰もが頭を空っぽにして楽しめる90分!劇場が混んでるうちにたくさんの人とゲラゲラ劇場で笑えたら満足度も上がるでしょう。


この夏、『ミニオンズ』だけは見逃すな!!


公式HP
▶ http://minions.jp/




『HERO』感想、期待を裏切らず、HEROらしさ全開[ネタバレなし]

(C)2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社


夏休み映画最大ヒット中の『HERO』、普通に見て参りました。テレビドラマそのままの良さと悪さのあるHEROらしい映画でありました。

スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=HEROらしく楽しめる映画でした、それ以上も以下も無し。

◯ファミリーオススメ度
★★★★☆(4/5)
=夏休み映画として無難に楽しめる作品。

◯子供オススメ度
★★★☆☆(4/5)
=難しい部分もあるかもですが楽しめる。

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=そりゃHEROなので楽しめまっせ。

◯デートオススメ度
★★★★☆(4/5)
=上に同じ。害なし。

◯映画リピーターオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=まあ普通にテレビドラマの延長線なので。

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる


(C)2015フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 FNS27社

感想「期待を裏切らず、ザ・HERO」

HEROのドラマ版第2弾は、キャストを半分入れ替えながらもHEROらしさを失わずにとても楽しいドラマでした。最近テレビを見ることがほとんどない私でも毎週テレビを見ました。私と同じ方も多いかもですね。

そんなHEROの映画第2弾となればそりゃまあ見ますよね。ということで見ました。

第1弾はかれこれ7年も前だったんですねえ。



今回の『HERO』もHEROらしさ全開で楽しく見ることが出来ました。

ドラマ版第2弾のキャストを残しつつ、映画1作目ぶりに松たか子が登場。しかもチラリと登場ではなくがっつりと。久利生(木村拓哉)と麻木(北川景子)の検事-事務官コンビのコミカルさをうまく残しつつ、そこに検事になった雨宮(松たか子)を投入することで新しい風が吹いていました。もちろん良い意味で。

ドラマ第1弾や映画第1弾、そしてドラマ第2弾双方の延長線に位置した本作の魅力は「地続き」。とにかく今までHEROを見てきた人たちが楽しめる要素が存分に散りばめられていました。

表向き普通の事故が実は・・・な題材、


型破りな久利生らしさ、


マイルドヤンキー麻木の面白さ、


雨宮の不器用さ、


田村検事の次席そっくりの奥さんネタ、


馬場検事と井戸事務官の掛け合い、


遠藤は相変わらず、


世末さんの片思い、


川尻部長がやっぱりキレる、


牛丸次席の板挟み、


「あるよ」のマスター健在、


そしてドラマ版以上にオイシイ宇野っち(宇野検事)、


佐藤浩市の嫌味たっぷり具合が良いスパイス、


ちょい役かと思ったらここ一番で爆笑を導いた一ノ瀬事務官を演じた大倉孝二。


それら魅力は「HEROらしさ」という言葉でまとめることができます。それ以上も以下も無く、そして必要もなく「HERO」でした。

同じくフジテレビ系のドラマ✕映画で、例えば『踊る大捜査線』や『アンフェア』などは映画版になるとぐんとスケールが大きくなります。しかし今回の『HERO』は違いました。話こそ国際的になってますがスケールはそのままドラマのHERO。

良く言えばHEROらしさそのまま、悪く言ってもHEROらしさそのままでした。それで良いと思います。

下地が完全に存在し、久利生は感情的にブレることは無い。その辺変な風に掘り下げて「新しい久利生の一面」とかやるより「久利生らしさ」を見せてこそHEROなんだろうなと改めて思いました。

ですので目新しさはありませんし、単発映画としては何とも言えません。

あくまでもドラマを楽しんできた人が楽しめる映画であり、その意味では期待を裏切らないものになっていました。

それが限界であり、それで良いのでしょう。

大きな衝撃や感動を得たわけではありませんが、心地良い2時間の映画第2弾『HERO』は、これからの人生でふとした時に見たくなるものになることでしょう。

ということで、HEROが好きな方は是非見てみましょう。



どんな映画?

ネウストリア大使館の裏通りで女性が車にはねられて死亡し、東京地検城西支部の検事・久利生は事務次官の麻木千佳とともに事故を起こした運転手を取り調べる。そんな2人の前に、かつて久利生の事務官を務めていた雨宮舞子が現れる。死亡した女性が、大阪で検事として活躍している雨宮の追っていた事件の重要な証人だったことから、久利生と雨宮は事件の裏に何かがあると感じ、合同で捜査を開始する。

参照:http://eiga.com/movie/81439/


予告編


HEROを全く知らない場合はどうすべきか?

複雑に人間関係が絡み合う映画ではなく、主要登場人物は1つのチームなのでHEROを全く知らなくても見て大混乱に陥ることは無いでしょう。

しかし、HEROらしさということで事件の真相へ迫りながらお決まりのギャグ要素も満載なのでその辺ストーリーが脱線ということで退屈に感じる方もいるかもですね。

テレビドラマの映画化、しかもドラマは2回で映画も1回作られてるのでやはり予習的にHEROは知っておきたいのが実情です。

しかしすべて見るのはあまりに大変。最低ラインとして「HEROの第2弾、北川景子が事務官の方の」だけはチェックしておくと良いでしょう。



ただしそれぞれの人物の特性やHEROらしさがわかれば十分。今回の映画の事件は映画で完結なのでその辺は優しい作りかなと思います。

HEROらしさが好きな人にオススメの1本。夏興行中はヒットが続くと思うので、夏休みのご予定に組み込んでみると良いかもしれませんね。

おしまい。

『日本のいちばん長い日』感想&解説、映画の先の現実に私たちは何を考え、どう未来を見据えるべきなのか


1945年の8月14日〜15日に起きた宮城事件を中心に描いた終戦映画『日本のいちばん長い日』が8月8日に公開されます。戦後70周年、それぞれ感じるものがある映画でしょう。

※当レビューは映画の感想と映画に関する史実解説のまとめです。現在起こっている政治のあらゆる問題等のこじつけの材料とされることは望みません。映画の参考としてご拝読頂けますとありがたく思います。

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(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

まずは映画の感想

歴史映画として胸を打つシーンが多発し、天皇陛下のお言葉心に刺さり、サスペンス映画として見応え抜群。群像劇映画として名優たちの演技合戦を堪能。あの戦争を体験していない1986年生まれの私ですが、大変素晴らしい映画であったと心から賞賛を送りたいです。


「皆、国を思う情熱でした。」


鈴木貫太郎元首相の劇中でのこの言葉が全てを物語ります。終戦を巡り、ポツダム宣言受託を巡り賛否入り混じり、クーデターまで画策されたあの夏。そこに真の善悪は無かったのでしょう。皆、国を思う情熱から判断をし行動をしたのでしょう。歴史がその判断と行動の正誤を下すことにはなりますが、


「皆、国を思う情熱でした。」


この言葉を元に行動していると思うとクーデター未遂を起こした畑中少佐らを悪役として見ることはできません。言ってしまえばもやもやしかしない、そんな混沌とした映画の後半は答えの出ない「未来とは?」「平和とは?」という究極の質問を投げかけられているかのようでした。

原田眞人監督✕史実、『突入せよ!あさま山荘事件』や『クライマーズ・ハイ』でも徹底的なリサーチを元にハイクオリティの映画となっていました。本作もそれに続きます。私は戦争を経験していませんが、あの1945年の半分焼け野原となった東京を映画を通して心に植え付けられました。悲痛でした。

昭和天皇のお人柄とご覚悟鈴木貫太郎首相の命を懸けた終戦工作、迫水久常書記官長の見事な首相アシスト、阿南惟幾陸軍大臣の板挟みになった葛藤と力強き自決、畑中健二少佐の国を思うが余りに暴走する魂。全てが悲痛で圧巻でした。

サスペンス性を盛り上げドラマティックに描く所を描きながらも、史実をごまかさずエンタメ性よりも「あの日」を描くことを妥協せずに行った本作。あの日のこれがあったからこそ今こうして平和に暮らせている。そう思うと、答えの出ない物思いに耽りたくなりました。


総論としての感想はこんな感じです。


ちなみに『日本のいちばん長い日』というタイトル、1967年の岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』と同じですね。しかし今作原田眞人監督『日本のいちばん長い日』はそれとは明確に異なる作品です。



そもそも昭和天皇を映画で描くこと自体が2005年の『太陽』までタブー視されていましたので1967年の岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』では主要人物として描かれませんでした。本作原田眞人監督『日本のいちばん長い日』では昭和天皇のシーン、余すこと無く存在します。群像劇の中の1人の主人公と言っても過言ではありません。

1945年8月15日未明の宮城事件を中心に描きつつも、本作原田眞人監督『日本のいちばん長い日』はその原作書籍である『日本のいちばん長い日 決定版』(半藤一利著)だけをモチーフとせず『聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎』(半藤一利著)、『一死、大罪に謝す 陸軍大臣阿南惟幾』(角田房子著)を参考文献にしています。





後述で「宮城事件」等の史実説明を行いますが、原田眞人監督『日本のいちばん長い日』は1945年8月14日〜8月15日だけを描かず、鈴木貫太郎首相が就任した1945年4月7日から昭和天皇の玉音放送で終戦が国民に告げられた1945年8月15日までを描きます

日本の運命を決めたあの夏の長い日を描くに辺り、それまでの鈴木貫太郎首相と阿南惟幾陸軍大臣の苦悩を徹底的に掘り下げて描いていっているのです。

とてもとても濃い136分でございました。


[別記事]
『日本のいちばん長い日』の参考になった名作戦争映画とは?&原田眞人監督が好きな歴代戦争映画TOP20


この章はこの辺に致しまして、映画の概要紹介と俳優陣の功績を讃えて、史実解説を行ってまいります。

(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

どんな映画?

1945年8月15日に玉音放送で戦争降伏が国民に知らされるまでに何があったのか、歴史の舞台裏を描く。太平洋戦争末期の45年7月、連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。結論の出ないまま広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下される。一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩する。

参照:http://eiga.com/movie/81487/


予告編

演技合戦をライトに語るだけでも意義ある映画

終戦のあの日を描いているのでどの切り口でもシリアスに語るべき映画であるのは事実なのですが、本作、とにかく俳優陣の演技合戦が凄まじいのでそれを語るだけでも意義ある映画だったりします。

クレジットされてる俳優陣を挙げてみましょう。

役所広司

本木雅弘

松坂桃李

堤真一

山崎努

神野三鈴

蓮佛美沙子

大場泰正

小松和重

中村育二

山路和弘

金内喜久夫

鴨川てんし

久保耐吉

奥田達士

嵐芳三郎

井之上隆志

木場勝己

中嶋しゅう

麿赤兒

戸塚祥太

田中美央

関口晴雄

田島俊弥

茂山茂

植本潤

宮本裕子

戸田恵梨香

キムラ緑子

野間口徹

池坊由紀

松山ケンイチ


どうですか、強烈ですね。


堤真一、山崎努、戸田恵梨香、神野三鈴、キムラ緑子らは春に公開された同じく原田眞人監督の『駆込み女と駆出し男』からの続投となります。戸田恵梨香、本作では特別出演として短時間の出演ですがかなり印象を残していきます。神野三鈴とキムラ緑子は役所広司を見事に引き立てます。


映画.comさんの特集で「この俳優凄い!」的な特集が組まれています。

役所広司本木雅弘松坂桃李堤真一山崎努らを中心に。一応この5人が中心の群像劇と言っても問題無いと思います。それぞれ存在感を抜群に残していきます。

山崎努の圧巻の演技が私は特に印象に残りましたね。鈴木貫太郎首相のクセを見事に演じきっています。その山崎努について褒め続けたらもう何文字書いても足りないほどなのですが、今回はあえて松坂桃李について少し書きたいと思います。

と言うのも、この5人の中で松坂桃李だけ言ってしまえば若手です。他はベテラン俳優と言っても差し支えありませんよね。

それ故に結構松坂桃李は今回不安視されていたのですが、心配無用。前半は群像劇の中で陸軍の中の下として程々の存在感で立場を弁えた存在感を残します。ポツダム宣言受託→天皇陛下の玉音放送の内容を知ってからは狂気に取り憑かれたようにクーデターへ邁進。恐ろしかったです。

若手将校ゆえ、と言うのでしょうか。畑中少佐を存じ上げているわけではありませんが、この映画の松坂桃李は畑中少佐でした。あのイケメン俳優松坂桃李ではありませんでした。素晴らしかったと思います。

役所広司の板挟みに遭いながら終戦へ邁進する姿と自決のシーンは見ていて辛かったです。そして堤真一がなかなか意外な書記官長役ですが、うまいこと演じてますね。あくまでも総理の補佐ポジションなので目立ちすぎてはいけないわけですが、山崎努と『クライマーズ・ハイ』で共演しているだけあってうまく脇役に回りつつ渋い演技を発揮していました。

そして本木雅弘の昭和天皇はとても不思議でした。まるで昭和天皇そのもの。あの独特なお言葉回し等見事に演じていました。大切なのは似せることだけではなく、そのお人柄やご心情を演じること。それがお見事。天皇陛下のご苦悩が映画を通して垣間見られました。

ポツダム宣言受託に関するやり取りでもそうでしたが、それ以上にお人柄が感じられたシーンは阿南惟幾陸軍大臣の娘さんの結婚式の心配をするシーン。これは映画なはずです、そこにいるのは本物の昭和天皇ではなく本木雅弘さんなはずです。しかしこのシーン、とても神聖に感じ圧倒された自分がいました。本作の見所の一つですので是非映画を見て確認してみてくださいね。

主要登場人物以外のシーンで涙が止まらなくなったシーンが1箇所。神野三鈴演じる阿南惟幾の妻綾子さんが自決した阿南惟幾陸軍大臣に語りかけるシーンです。これはもう・・・悲痛ですが名シーンでした。

というように演技について語ったらいつまででも語れてしまうのが本作の1つの魅力でもあります。是非世紀の演技合戦をご堪能ください。

(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

用語解説と史実解説

終戦周りの歴史を描く本作、歴史を一切知らないと些か難しい部分があるかと思います。「映画において」大切な用語や史実についてまとめてみましょう。

※映画を鑑賞後「これは知っておいたほうが良いな」と思うものをまとめておりますので、通常の歴史の重要性の尺度では取捨選択しておりません。予めご了承ください。

※本内容はマスコミ試写会で頂いた公式プレスシートを参照にしております。


知っておくと良い用語

聖断
=天皇自らが下す決断。本作ではポツダム宣言受託がそれに当たる

御前会議
=天皇出席のもとで国策や戦略を決定する会議のこと

宮城
=天皇の宮殿のこと、現在の皇居に当たる

詔書
=天皇が発する文書のこと

玉音盤
=天皇が終戦の詔書を読み上げたものが録音されたもの

玉音放送
=玉音とは肉声のこと、終戦の詔書を肉声でラジオ放送されたことから「玉音放送」と呼ぶ

国体護持
=天皇の国法上の地位と権威を守ること

大本営
=戦時中の日本軍の最高統帥機関で、天皇のもと陸海両軍で構成されていた

最高戦争指導会議
=従来の大本営政府連絡会議に変わり1944年に発足した名の通りの最高会議

本土決戦
=日本の本土での決戦のこと、映画内でクーデターを画策した軍人たちはこれを主張し敗戦を認めたくなかった

ポツダム宣言
=1945年7月27日にアメリカ・イギリス・中華民国の3国連名で発表された宣言、日本への降伏勧告、軍国主義勢力排除、連合国軍による占領、植民地の全放棄、戦争犯罪人の処罰などが盛り込まれていた

侍従
=天皇に仕える者、クーデター未遂時に玉音盤を隠して守りぬいたのは彼ら

映画内で描かれる時系列

[回想]
1929年
=鈴木貫太郎は当時侍従長、阿南惟幾が侍従武官

[ここから時系列で映画で描かれるもの]

1945年4月7日
=鈴木貫太郎内閣成立、東條英機元首相の鈴木貫太郎首相への文句も映画で描かれる、鈴木貫太郎首相は陸軍大臣に阿南惟幾を指名。(ここで回想)

=戦艦大和撃沈


4月12日
=ルーズベルト米大統領死去、トルーマン副大統領が大統領就任
鈴木貫太郎首相 「今日、アメリカがわが国に対し優勢な戦いを展開しているのは亡き大統領の優れた指導があったからです。私は深い哀悼の意をアメリカ国民の悲しみに送るものであります。しかし、ルーズベルト氏の死によって、アメリカの日本に対する戦争継続の努力が変わるとは考えておりません。我々もまたあなた方アメリカ国民の覇権主義に対し今まで以上に強く戦います」

4月30日
=アドルフ・ヒトラー自殺


5月8日
=ドイツ、連合国に無条件降伏


5月25日
=東京大空襲


5月27日
=沖縄守備軍、首里城を放棄
(4月1日に米軍が沖縄上陸)


6月22日
=最高戦争指導会議、終戦へ向けて舵が切られ始める


6月23日
=沖縄守備軍全滅


7月27日
=ポツダム宣言発表


8月6日
=広島に原爆投下

=最高戦争指導会議開催、閣議招集、鈴木首相は抜き打ち御前会議開催

天皇陛下「私の名によって始められた戦争を、私自身の言葉で収集できるならありがたく思う。」


8月8日
=ソ連、日本に宣戦布告


8月9日
=朝型、阿南惟幾は陸軍の将校らに本土決戦を申し入れられる

=長崎に原爆投下

=陸軍将校らが阿南惟幾を担ぐクーデターを画策、阿南惟幾はそれを封じるために自らの意思と異なる「戦争継続」を内閣で訴えていくことに


8月10日
=御前会議で鈴木貫太郎首相が聖断を仰ぐ、ポツダム宣言の受託が決定されて国体護持を条件として連合国へ申し入れを行う

天皇陛下 「このまま戦争を続け文化を破壊し、世界人類の不幸を招くことは私の望むところではない。」


8月12日
=連合国から回答文が到着、回答文内における天皇陛下を「subject to」という訳について紛糾。外務省は「制限の下に置かれる」と訳したが、陸軍は「隷属する」と訳し、国体護持にならないとより、本土決戦の主張等強行な姿勢を示していくことに。


8月13日
=最高戦争指導会議が改めて開催される

=阿南惟幾陸軍大臣は天皇のことを気遣うが天皇の決意は固かった。

天皇陛下「心配してくれるのは嬉しいが、もうよい。」


8月14日
=御前会議で改めて聖断が下される

=夜に宮城事件(クーデター未遂)

=23時25分 天皇が玉音放送録音のため宮内省に到着、録音の無事終了

阿南惟幾「日本は滅びるものか。勤勉な国民だよ。必ず復興する。」


8月15日
=ポツダム宣言受託、日本無条件降伏

=阿南惟幾陸軍大臣自決

=畑中健二少佐自決

=正午の玉音放送、終戦

=鈴木貫太郎内閣総辞職


ざっとですが、映画を見る上での予習や見た後の復習になるえあろう史実をまとめてみました。参考になれば幸いです。

まとめ

終戦のあの日を中心とした映画であるため、みなさんそれぞれの戦争知識や経験、また価値観や心情で感想は変わってくると思います。

それで良いと思いますし、そうなっている映画だからこそ映画として素晴らしいと思います。

今現在起こっている政治論争と結びつける方もいるでしょう。私のレビューがその材料とされることが望みませんが、映画をその論争と結びつけることは今それが起こっていて戦後70周年を迎えるに当って決して悪いことでは無いとは思います。

映画的な良い面、悪い面を語りつつ、歴史論争をこの映画でしたら下手すると出口の見えない激論になるかもしれません。そういう映画です。良くも悪くも。

大切なのは「映画を見て、私たち個人がそれぞれ何を思い、何を考え、どう未来を築き上げていくか」でしょう。

それは平和という難しいものに限らず、よりパーソナルな仕事とか結婚とか家族とかそういうもので。あの日があったから今がある。今生きれることに感謝したくなる映画でした。


公開は8月8日からです。戦争の残虐描写はございません。多くの方が私たちの国の70年前の姿を映画で知ることを私は願います。

おしまい。





映画『ヒロイン失格』感想、イケメンは怖いが映画のピュアさには感服!〜桐谷美玲✕山崎賢人✕坂口健太郎〜[ネタバレなし]

(C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社

9月19日公開の桐谷美玲✕イケメン二人のラブコメ、『ヒロイン失格』をお先に鑑賞致しました。イケメン怖い・・・桐谷美玲は可愛い。



スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4.5/5)
=ピュアで素敵!でもイケメン怖い、イケメン怖い、イケメン怖い

◯ファミリーオススメ度
★★★★☆(4/5)
=何も害は無いw

◯子供オススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=中学生以上になったら見たまえ!

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=女性ならイケメンを堪能でき、男性なら桐谷美玲を堪能できる

◯デートオススメ度
★★★★★(5/5)
=ティーンデートには最適、アラサーはやめとけ

◯映画リピーターオススメ度
★★★★☆(4/5)
=いや、マジで面白いですから!なめちゃいかん!

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる



(C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社

感想「イケメン怖い」

完全に守備範囲外の映画、ビビることなくせっかく来たマスコミ試写会なので突撃してみました!

イケメンが怖すぎてネタに走って色々書きまくりたいのですが、まずはまともに総論を。

高校生たちのラブコメ映画ということで、28歳の私からするともう若すぎて青すぎて見てられないかなと思ったら、この映画「めっちゃ面白い」という。桐谷美玲の超オーバーリアクションの連発を中心にゲラゲラ笑わせて頂きました。

ちなみにマンガが原作なんですね。ぶっ飛んでるところとかも楽しかったです。





登場人物たちそれぞれの内面の葛藤も伝わってきて、最後の結末には全く納得いかないものの映画へのめり込んで高校生たちの恋の行く末を見守りました

最初から最後までオーバーリアクションをネタとして入れ込み演出も振り切れててむしろ好感。竹内力、中尾彬、柳沢慎吾らの「あんたたち出る必要あったか」という使われっぷりもそれ自体がネタとなって嫌味0なんですね。

そんな振り切れまくりの前半から後半は「さあこの男女4人どうなる!?」が割とシリアスに展開。前半が振り切れまくりだったので些か退屈な演出にも感じたのは事実ですが、前述の通り登場人物たちの内面がしっかりと伝わってくるものになっており悪くはありません

桐谷美玲の可愛さと山崎賢人と坂口健太郎のイケメンぷりの融合はビジュアル的にとても絵になりこれまた素敵。と、オーバーリアクションやネタに振り切れまくりの部分が好きになれれば楽しむことができちゃう映画というわけです。

ということで意外にも評価は4/5と高めです。だって面白かったもん!十分です!


・・・

・・・

・・・

でもね・・・

イケメンて怖いです。

本当にイケメンて怖い


※ここから先はネタに走ります。中身はありませんので暇な方のみお読みください。


ポスタービジュアルの通りですがイケメンが二人出てくるんですこの映画。


イケメンその1:利太(山崎賢人)
=桐谷美玲演じるはとりの幼馴染、はとりはずっと片思いなのに全然気付かない。イケメン怖い。


イケメンその2:弘光(坂口健太郎)
=桐谷美玲演じるはとりに軽々しく近づいていきなりキス。遊びかと思ったら本当に好きっぽい感じを出していく。いきなりキスって、イケメン怖い。


ぼーっとしてるイケメンと爽やかイケメン。うん、どっちも怖いですね。イケメン怖いです。本当に怖い。法律で規制した方がいいですし、その対策のためなら税金2520億円使っても良いと思いますよ。

まずこの利太っていうイケメンが許せないんですよ。幼馴染がずっと好きっていうオーラ出してるのに気づかないんですよ。これね、見た感じだと本当に気付いてない。気付いてないふりじゃなくて気付いてない。

女の子が好きなオーラ出してるのに気付かないってどういうことですか!?私なんて好きなオーラ出してない女の子が出してると勘違いして被弾したことありますよ。もうホントイケメン怖い。

しかも、地味〜でクラスで人気の無い女の子に優しくして惚れさせてそのまま勢いで付き合っちゃうという。軽っ!!軽っ!!イケメン軽っ!!イケメン怖っ!!

でね、クールだと思ったら後半にいくにつれてクールというよりうじうじしてるだけなのが露呈してくるんですね。情けない男と一刀両断してやりたいんですが・・・うじうじしてても利太くんイケメンなのよ!イケメン怖い。山崎賢人くんが元々イケメンですし、演技が素晴らしいので利太くんは何をしてもイケメンです。イケメン怖い


というのが一人目です。ホント物騒な世の中になりました。オリンピックやる暇があるならイケメンを規制して下さい。ここで2520億円をどーんと!!

さっきからオリンピックネタを使ってますが、特に深い意味はございません。



で、もう一人のイケメンの方に話を移しましょう。坂口健太郎くんが演じた弘光くん。

こ い つ が も う 超 イ ケ メ ン ! !

いや、もうね、何をしてもイケメン。『インサイドヘッド』で鼻から牛乳吹いたライリーはブサイクでしたが、弘光くんなら鼻から牛乳吹いても「きゃあああああああ弘光くん素敵いいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」とか黄色い声飛ぶんでしょうね。イケメン怖い

で、この弘光くんは漫画から出てきたように(原作マンガだけど)イケメンなことするんですね。女の子に顔近づけて「あれ?」とかしたり、いきなりキスしたり、壁ドンしたり!

こ の 壁 ド ン が ま た 超 イ ケ メ ン ! !

最近流行りの壁ドンですが、弘光くんは壁ドン壁ドン壁ドンドンとでも表現した方が良いくらい壁ドンを連発します。これでドキッとしない女の子は多分相当なアンチ坂口健太郎でしょう(真顔)イケメン怖いイケメン怖い

で、こうやって書いていくとチャラ男に思うじゃないですか。それがどうも違うっぽい!映画見て是非チェックして欲しいんですが。涙流しながら「好きだったわ」とか言っちゃうわけですよ!

イ ケ メ ン ✕ 涙 と か そ れ オ リ ン ピ ッ ク な ら ド ー ピ ン グ 引 っ か か る ぞ !

もうホントイケメン怖い

とにかくもうこの二人のイケメンが恐くて仕方ありませんでした。「ただしイケメンに限る」が似合う二人も珍しいです。

完全にネタにしてきましたが、ホント心の底からこの二人イケメンだと思います。山崎賢人くんと坂口健太郎くんそのものが。んで、それぞれが映画のキャラクターのクセを見事に演じきってるわけですね。

でもうじうじイケメンはホント社会の公害ですので早く法律で規制して下さい。官邸が動かないなら谷垣幹事長、あなたがやるべきだ!(真に受けないでくださいね)

という感じでイケメン怖いです。怖いということが伝われば私は嬉しいです。


(C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社


どんな映画?

「別冊マーガレット」で連載され人気を博した幸田もも子の同名コミックを、「女子ーズ」「100回泣くこと」の桐谷美玲主演で実写映画化。幼なじみの同級生・寺坂利太に思いを寄せる女子高生の松崎はとりは、利太のヒロインは自分だとずっと思い続けてきた。ところがある日、利太が同じクラスの地味な女子・安達未帆に告白されて付きあうことに。意外な展開にはとりが焦りを感じる中、学校イチのモテ男・弘光廣祐がはとりに興味を抱きはじめる。

参照:http://eiga.com/movie/81710/


予告編

桐谷美玲可愛い!!

一応男性ですので、イケメンは怖いと思いつつ桐谷美玲の可愛さはもう満腹でございました。

私20代の女優さんのブログの中で桐谷美玲のブログが一番面白いと思ってるくらいなので元々桐谷美玲には好感を抱いています。


ちょっとオシャレしたカジュアルでバカな女子高生役がもう似合うの何の。変顔も連発、坊主のヅラを被るシーンまであって桐谷美玲劇場は爆笑に次ぐ爆笑で見せ場連発です。

若い方のデートに最適な映画ですが、彼女さんがイケメンに夢中になってたら対抗して桐谷美玲に夢中になっちゃいましょう。

それで喧嘩するならそれくらいの仲だったってことです。

とにかく桐谷美玲はキャラもビジュアルもチャーミングに光輝いています。桐谷美玲ファンの方は見ないと損しますよー!

(C)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (C)幸田もも子/集英社

こういう高校生活羨ましい(28歳男性)

とにかくイケメンが怖くて私のインサイドヘッドはビビリで溢れてます。同時に「いいなあこんなキラキラした高校生活・・・」とカナシミも登場。羨ましくてムカムカして、イカリ出しそうです。ヨロコビはいつ戻ってくるのでしょうか・・・過ぎ去りし高校生活は二度とやって来ないので一生戻ってこないかもしれません。ぐぬぬ。

これ以上書くと胃が痛くなるのでこの辺にしておきます。

イケメン怖いですが、王道ラブコメでありたくさん笑える素敵な映画ですので、イケメンウォッチや桐谷美玲ウォッチも含めてお気軽に楽しみに劇場へ足をお運び下さい。

公開は9月19日からです。


公式HP
http://wwws.warnerbros.co.jp/heroine-shikkaku/



【PR】「時間は戻らないけど取り戻せる」、『THE LAST COP/ラストコップ』、最終話を見てそう思った



この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

日テレ×Hulu共同製作ドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』の日本テレビ様より特別に最終話をお先に見せていただけましたので、感想をネタバレ無しでお伝えします。


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『THE LAST COP/ラストコップ』とは?

3本目の『THE LAST COP/ラストコップ』ですが、1本目の記事に概要をまとめたのでそちらの引用を。

「30年間の昏睡から目覚めた52歳の刑事が、22歳の草食刑事とバディを組んで事件解決へ大奔走」
これでこの作品の大まかなイメージが湧くかなと思います。30年の昏睡は置いておいて、52歳と22歳でバディです。そうです、価値観なんて合うわけなく、喧嘩しまくり、ぶつかりまくり。コミカル度全開にドラマは進んでいくのです。現代に起きる数々の事件を衝突しながらも解決していく二人が痛快爽快。
そこに30年昏睡状態という時間的ブランクが生んだ数々の弊害が主人公を襲います。妻は自分の部下と結婚、娘はその部下を本当の父親と思っている、30年で変わった世の中への順応の大変さ(スマフォとか)、そして警察内でのジェネレーションギャップ。コミカル中心に描かれながらも、家族の物語はあまりに切なく昭和の男である主人公の強がりも見ていてこっちが辛くなります。
数々の刑事事件、そして家族の物語を中心に各回展開をされていきながら、30年前に彼が昏睡状態に陥ってしまった事件の真相がドラマの最終回へ向けてじわりじわりと明かされていくのもまた見ものです。
予定調和と意外性の融合、そして全開の娯楽性。見る人を選ばない、アレルギーになる人はとても少ない心地よいドラマになっているなと思いました。
参照:http://goo.gl/cngmRY

笑いあり、意外と涙あり、誰もが楽しめ共感できる作品です。

番組案内ページ
http://www.ntv.co.jp/lastcop/ 

ぶっ飛び設定が教えてくれる時間の大切さ

この作品の主人公京極は30年間眠ったままでした。その弊害と言いますか、それにより彼が目覚めてから食らう宿命はあまりにも辛いです。

30年ぶりに目覚めたら妻は自分の部下と再婚してるわ、娘はその再婚相手を本当の父親だと思ってるわ、住む家はないだ。と。

コミカルに描かれますが、あまりにも辛いですよね。意識が回復して晴れて元気に社会復帰したのに、妻はいなくなり、娘は自分のことを知らず、住む家はない。

30年ぶりの意識回復は、その30年を失っただけでなく、それより前の自らの人生の積み重ねをも失わせてしまったのです。辛い、辛すぎる。

「時間の浪費」

よく言われる言葉ですよね。このドラマの30年ブランクを見ると、人生を1秒も無駄にしたくないと心から思うようになります。

24時間365日を毎年積み重ねていきていけることがどれだけ幸せなことか。それを実感できました。

人の行動を変えるのは一瞬ではなく継続

このドラマの主人公京極は警察の同僚から最初は煙たがられていました。そりゃ30年ぶりに生き返ってジェネレーションギャップ全開ですからお荷物も良いところ。

しかし彼の行動力や真っ直ぐさやひたむきさは徐々に徐々に周りの人々の行動に影響を与えていきます。

わかりやすく言えば『HERO』の久利生みたいな。徐々に徐々に、その行動力が伝染していくんです。

人は偉人の言葉や自己啓発本、セミナーからありがたいお言葉を貰います。しかしその言葉の力による「よし!やったるぞ!」は瞬間的なモチベーションであることが多いです。

大切なのは何事も続けることであり、自然と身につけた行動力は財産となります。そういった日々の継続、積み重ね、人にそれが伝播するような人間にいつかはなりたいなと思いました。

まあこれもなろうと思ってなれるわけではありません。

大切なのは今を一生懸命に正直に生きること。

なんて綺麗事をこのドラマの最終回から教えられました。綺麗事でいいんです。だって昭和のジェネレーションギャップ男から教えられたわけですからね。

その欠点こそ魅力。素敵なドラマでした。

どこで見れるの?

このドラマは日テレ✕Huluのオリジナルドラマ第1弾です。

見れるのはHuluのサイトです。「Huluは月額933円(税別)で、サービス内にある映画やドラマが見放題のサービス」です。

2週間は無料お試しですので、2週間以内に解約すれば完全無料。

http://www.hulu.jp/

今回ピックアップした最終回となるepisode5後編は、7月24日(金)から配信されます。また!7月24日(金)深夜1時40分から、日テレ(関東ローカル)でepisode1が放送されます。

『THE LAST COP/ラストコップ』以外にも数々のドラマや映画と出会うことができます。物は試しに是非使用(試用)してみてくださいね。

おしまい。


『バケモノの子』感想、親は子に学び、子のために人生を全うする[ネタバレなし]

(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

細田守監督最新作『バケモノ子』を公開二日目に通常鑑賞。世代によって見方が変わる不思議な映画だなと思いました。色々考えさせられますね。


スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=娯楽として楽しみつつ色々モヤっと。

◯ファミリーオススメ度
★★★★☆(4/5)
=親子のお話。親こそ色々考える。

◯子供オススメ度
★★★★☆(4/5)
=成長する話。成長する苦難も知れる。

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=娯楽性抜群なので楽しめる。

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=楓ちゃんが女性ウケ良くないっぽい。

◯映画リピーターオススメ度
★★★★☆(4/5)
=細田守最新作、ですので(笑)

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる



(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

感想「作品を楽しみつつ色々モヤっと」

渋谷を彷徨っていた少年九太がバケモノと出会ってひょんなことからバケモノの世界へ。そこで熊徹という厄介な熊の弟子になって成長していく姿を描いていきます。まあド直球ファンタジーというところ。

渋谷の街がとてもリアルで、そのリアルな現実の世界観から異世界へ誘われ映画が始まる様はまるで『千と千尋の神隠し』のオープニングのワクワク感の再来でした。

バケモノの世界でコメディタッチ全開で衝突しながら成長していく熊徹と九太。その師弟関係と言うか親子関係が後半シリアス展開になっていき、最後は胸熱な展開へと進んでいきます。

この映画、凄いと思ったのがかなり多角的に楽しめるということ。大人と子供、既婚と独身、それぞれの境遇で見えるもの、感じるもの、かなり違うと思います。私は色々考え過ぎて消化不良に陥ったので評価は3ですが、作品クオリティはお見事だなと思います。

劇場は日曜の昼下がりでお子さんたくさんでほぼ満席。『妖怪ウォッチ』の時もそうでしたが大人と子供って笑うところ違うんですよね。そういう空間好きなんです。

九太の成長物語として見ると、恋愛っぽい要素も含みつつド直球に「成長とは?」が見えてきて、大人になる子供を親心として見ることが出来ます。

それ以上にこの映画は熊徹の事を色々考えると深く探求できると思いました。熊徹は言ってしまえば「子離れできない大人」です。こういう大人、いるいる。うちの両親そうでもないので冷静に客観的に見れました(笑)

大人は子供を育てようとします。大人は模範になろうとします。しかし大人だって人間なわけで、子供が成長し始めると実は子供から色々教わることになるんですよね。それはスキル的なことだけでなく、心の支えとしても。

そんな熊徹のずっと穏やかになれないで子(=九太)への熱い親心が不器用で愛おしい。最後のシーンなど見ると熊徹の方こそ成長したなと感動しました。

というように感動的な仮想親子の物語なわけですが、同時にこの映画は心の闇を描いていきます

思春期特有(大人でもあるけど)の制御の利かないもやもやがある二人の人間を中心に描かれています。これが結構見ていて色々考えましたね。私あまり感情的に怒るタイプの人間では無いのですが自然とストレスを抱えてしまう弱点もあるので見ていて結構痛かったです。わかるようなわからないようなという意味で。

ある意味そうやって色々と考えさせてくれたので映画がしっかりと心にアプローチしてきたということなんだと思いますが、結構へとへとになりました。

なので、「とても良い映画、娯楽としても申し分なし、そして感動的」でありながら「自分の境遇には合わない作品」でありました。もう少しゆるーく見るのもありですね。

子供ができたらまた違った見方ができるでしょう。また教科書的にもなりそうです。

どなたでも楽しめるor考える映画です。大ヒット中ですので気になる方は是非劇場で!


(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS


どんな映画?

渋谷の街とバケモノたちが住まう「渋天街(じゅうてんがい)」という2つの世界を交錯させながら、バケモノと少年の奇妙な師弟関係や親子の絆を描く。脚本も細田監督が自ら手がけ、声優には、渋天街のバケモノ・熊徹に役所広司、人間界の渋谷から渋天街に迷い込み、熊徹の弟子となって九太という名前を授けられる主人公の少年に宮崎あおい(少年期)と染谷将太(青年期)、ヒロインとなる少女・楓に広瀬すずと豪華キャストが集結している。

参照:http://eiga.com/movie/81500/ 


予告編

楓ちゃんが男性の理想過ぎるというお話

この映画のヒロインの楓ちゃん。可愛い女の子で、親の制限を受けながらも九太を愛情たっぷりに支えます。

「何があっても君を守る」が女性から男性へなので、楓ちゃんはとってもチャーミングでありながら男勝りのカッコいい一面もあると思いました。

が、この楓ちゃん「ちょっと男性の理想的過ぎて不快」という意見がちらほらと。言われてみれば確かに超が付くほどお利口で容姿端麗頭脳明晰と言ったところ。こういう女の子はリアルにいたらオシャレに着飾っている派手めな女の子よりモテると思います。

でもいない。こんな完璧な子いない。いたとしても付き合うと彼氏に厄介なタイプ。そういう女には二度と引っかからないからなオレは!!

すいません、話が逸れました。

『風立ちぬ』の菜穂子さんは「男性の幻想、女性の理想」という論がありましたが、『バケモノの子』の楓ちゃんが「男性の理想」で止まってるのかなと思いました。

それは映画的にプラスでももちろんありますよね。理想を描くのは映画だからこそできることですからね。ただ「こういう女の子嫌だ」とハッキリとした意見を終わってすぐに一緒に行った人から聞いたので「あちゃー^^;」って思いましたw

夏休み映画で誰でも何かしら楽しめる『バケモノの子』ですら男と女について考えるきかっけになるわけですから、性と言うのはホント底なしに探求のしがいがありますね。

AMで「バケモノ恋愛論」書けば良かった(笑)(AM=私が寄稿している女性向け過激恋愛メディア)


という感じで色々語れる映画ではありますので夏休みの代表的な1本でしょう。語り甲斐あるので意義ある映画に間違いなし。気になる方は是非劇場で。


おしまい。


公式HP
http://www.bakemono-no-ko.jp/index.html