映画でよく聞く「こちらヒューストン」、打ち上げ場所と全然違うところにありますので脳内イメージご注意下さい
映画でよく聞く「こちらヒューストン」ですが、その意味をいったんちゃんと考えておくと少し映画のイメージが変わるかもしれませんよ。
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□ヒューストンとケネディ宇宙センターは全く別
まず体系的に整理しますと、ヒューストン=ジョンソン宇宙センター
⇒アメリカテキサス州ヒューストンに存在
⇒宇宙ミッション時は主に管制業務を担当
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wikipediaより |
ケネディ宇宙センター
⇒アメリカフロリダ州ブレバードに存在
⇒打ち上げ場所、スペースシャトル時代は主たる着陸場所
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wikipediaより |
「そんなの知ってるわ」な方は面白く無い記事で申し訳ございません。ただ意外とここの整合性とれていない方多いと思うので思いつきでまとめてみました。
□『アポロ13』を例に解説
ロン・ハワード監督✕トム・ハンクス主演の大傑作『アポロ13』、こちらの映画を例にこの2箇所の宇宙センターの業務を整理してみましょう。まず、
アポロ13号の打ち上げがされたのは「ケネディ宇宙センター」です。このシーンですね。
で、管制業務はこのケネディ宇宙センターの中・・・
ではなく遠く離れたテキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターです。このシーンですね。
□当たり前だけど意識しないこの距離感
ってことで、打ち上げ場所であるケネディ宇宙センターと、管制業務の母艦であるジョンソン宇宙センター(ヒューストン)は全く別のところにあるんですよね。当たり前でありながらこの距離感て意外と映画ではイメージしてないんですよね。私自身が大学生くらいまでそうでしたので思い出しついでに記事化してみました。
ちなみに距離はこれくらい離れています。
1013マイルですので1630キロですね。超離れてます。
□アルマゲドン・・・
マイケル・ベイ監督の映画に突っ込むのはアレなんですが、『アルマゲドン』で最後シャトルが着陸してきますよね。
あの管制って普通に考えればヒューストンのジョンソン宇宙センターで行っているんですよ。
で、着陸施設はアメリカに複数あれど常識的にはケネディ宇宙センターに着陸です。
あれ・・・????????
管制施設から駆け・・・つけ・・・てる???????
これ以上突っ込んだら負けです!気にしたら負け!
以上、とりあえず「こちらヒューストン」は打ち上げ場所ではないということを意識してちょっと立体的にイメージをしてみましょう。
おしまい。