5月 2015 - Cinema A La Carte

映画『トゥモローランド』感想、面白さ満点でブラッド・バード監督好きには幸せ過ぎる時間![ネタバレなし]

(C)2015 Disney Enterprise,inc. All Rights Reserved.

6月6日に公開されるディズニー新作『トゥモローランド』をお先に鑑賞させて頂きました。これは最高に「おもしろい!」です。でも賛否割れるだろうなあ。

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スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3.5/5)
=ブラッド・バード監督の映画はいつもホント楽しい!!今回も!!

◯ファミリーオススメ度
★★★★☆(4/5)
=楽しいですよー!夢がありますよー!

◯子供オススメ度
★★★★☆(4/5)
=楽しめる!子供同士でも語りたくなるでしょう。

◯友人オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=冒険映画として楽しいが価値観や捉え方で見方が変わる。

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=ディズニー好き同士、なら是非!

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=ブラッド・バード監督映画ですのでとにかくエンタメ要素がお見事、それ以上はない。

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感想「ブラッド・バード映画として毎度の面白さ!」

私は本当に都合よく幸せものな人間です。

この『トゥモローランド』という映画は人によって見方、捉え方が相当異なる映画だと思います。この「相当」は要するに他の映画に比べて何倍も的な。

一般論は後にするとして、私はこの映画を見てもうとにかく楽しくて!楽しくて!見終わった後にはただただ「今すぐもう一回見せろ!見れないならサントラを爆音でかけてくれ!」なんて思いました。

私はこの映画を「ディズニー映画」とか「都市伝説映画」として構えて見ませんでした。

もちろんディズニー映画であることは軽くは認識してますが、そんなことは二の次。私はこの映画を「ブラッド・バード監督最新作!」として構えて鑑賞しました。

ブラッド・バード監督と言えばピクサー時代に『ミスター・インクレディブル』と『レミーのおいしいレストラン』という傑作を世に送りました。その後は実写監督として『ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル』を監督。これまた傑作でシリーズ最高傑作と言われていますね。

ブラッド・バード監督の映画はアニメでも実写でも、とにかく「楽しい!」こと。ワクワクする瞬間、ドキドキする瞬間、笑顔になる瞬間が必ずあり、リズムを刻みたくなる音楽も相まって、ふとした時に映画を思い出しすぐにまた見たくなる中毒性があります。

物語の根底には少ししんみりだったり、シリアスだったり、そういうもんもあるのですがとにかく表面は楽しさをド直球で感じられる映画に仕上がっているのです。

『トゥモローランド』も同じです。とにかくブラッド・バード監督映画としてとても楽しい映画に仕上がっています。

私はこの映画を通して、現実世界と未知の世界の冒険旅行にワクワクし、主人公たちが直面するピンチにドキドキし、素晴らしい映像群やユーモアに笑顔になり、終わった瞬間いや、クライマックスに突入したところから「終わるな!終わるなよ!もっと見せろよ!」と思う始末でございました。

予告編こそ見てましたが、『トゥモローランド』の原案的なストーリーに詳しい方々がしの知識や情報を元に公開前から大騒ぎしていたので逆に調べる気が失せ(←流行りに乗れないB型機質)、結果的に純粋にエンタメ映画として楽しめました。

『名探偵コナン 業火の向日葵』の時も前情報無しが完全に勝因となって長楽しめたので今回もそれと同じで、「予習なんてだいたいがベスト」と改めて思いました。

ブラッド・バードの最新作として最高に楽しめた『トゥモローランド』

ただしこの映画を都市伝説映画として見たり、アンチディズニー的な価値観をお持ちの方、シリアスな終末ものを期待されてる方は感想が全く異なってくるでしょう。

誰もが楽しめるであろうワクワクする映画に仕上がっているのに、それぞれの価値感や捉え方で賛否が割れる。つまり意外と見る人を選ぶ映画な気もします。

その点で「超楽しめた!でも見る人を選ぶかも…。」と客観的には難しい立ち位置な映画だとも思いました。

とりあえずブラッド・バード監督映画が好きな方は大丈夫!絶対に劇場で楽しんで下さい。


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どんな映画?

宇宙飛行士を夢見る17歳の少女ケイシーは、ある日、自分の荷物の中に見慣れないピンバッジが紛れ込んでいるのを見つける。ピンバッジに触れたケイシーは、テクノロジーの発達した未知の世界「トゥモローランド」に迷い込むが、ほどなくして元の世界に戻ってきてしまう。そんな彼女の前にアテナと名乗る謎の少女が現れ、「再びトゥモローランドに行きたければ、フランクという男を訪ねろ」と言う。このことをきっかけに、ケイシーは人類の未来をかけた冒険に出ることになる。
参照:http://eiga.com/movie/79351/

予告編

深さより面白さ、そこが楽しめるかのキー

1964年のニューヨーク万博でディズニーが作ったイッツ・スモール・ワールドを起点に、物語は時代を跨ぎながら未来への希望の旅へと誘います。

ジョージ・クルーニー演じるフランクを軸に、子供の頃思い描いた夢と大人になって現実の干渉により描けなくなった夢が描かれ、そこに謎の都市(一応)"トゥモローランド"が絡んできます。

とこれ以上書いていいのか、いけないのか。

異次元的舞台となるトゥモローランドに関してあれこれ触れるとオールネタバレになるので細かいことは是非見て確認してほしいなと思います。

以下のことすらもしかしたらネタバレかもしれませんし、既に書いたこともネタバレかもしれませんが、この映画は秘密結社ミステリー映画では無いのです。

Plus Ultraとかいう歴史の偉人たちの秘密結社にウォルト・ディズニーも属していて〜的な話があり、『トゥモローランド』のアメリカでのプロモーションでもそれに触れているので歴史ミステリーや都市伝説好きさんはかなりワクワクしてるかもしれません。

でもそういう話ではございません。いや、そういう話、歴史の話は出てきます。しかしあくまでも物語として、娯楽要素ふんだんに描かれる『トゥモローランド』であって、ミステリー解読のダヴィンチ・コード的路線へは一切進みません。

仮に本当に秘密結社があっても、ウォルト・ディズニーの秘密を映画を使って大公開するわけはまあないわけで・・・それをネタにしつつ、ウォルト・ディズニーを改めて讃え、今この世に存在するウォルト・ディズニー・カンパニーの自己肯定的側面を全開に描いていきます。

それは別に「ディズニーすげえだろ!」で描かれるわけではありませんが、結末というかメッセージ性に「うん、ディズニーだな」を感じます。

これをブラッド・バード映画視点で楽しんでいればそれは全くもって問題のない許容範囲のそれですが、前述の通りアンチディズニーな方は格好の作品酷評の燃料となりますね。

なのでホント見る人を選びますね。

ミステリー視点で大期待して見た方の感想とかも気になりますね。でもディズニー好きなら楽しめると思いますよ。

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マイケル・ジアッキーノ音楽✕ブラッド・バード演出は至高なんだよ!

今年3月に公開されたウォシャウスキー姉弟の『ジュピター』という作品がありましたが、こちら結構酷評意見の目立つ結果となりました。しかし私は「普通に楽しめた」と感想記事で書きました。

その大きな要素はマイケル・ジアッキーノのコミカルで迫力あるスコアのおかげなんですよね。

ブラッド・バード監督作品はこの『トゥモローランド』も含めて音楽は基本的にマイケル・ジアッキーノが担当しています。『ミスター・インクレディブル』然り、『レミーのおいしいレストラン』然り、『ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル』然りです。

ピクサー作品では『カールじいさんの空飛ぶ家』も担当しており、こちらではアカデミー賞作曲賞を受賞しています。

ハンス・ジマーが映画音楽の1つの到達点と今現代は言われており、私も敬愛する作曲家ですが、それと全く毛色の違うコミカルさを持った「ジアッキーノらしさ」をマイケル・ジアッキーノのスコアからはいつも感じます。

特にブラッド・バード監督作品と『スタートレック』を始めとしたJJ・エイブラムス作品からはそれをより強く感じます。

『トゥモローランド』のスコアも迫力満点でSF感を壮大に出しつつ、時折かかるジアッキーノらしいコミカルなリズムがもうたまりません!

この音楽にブラッド・バード監督の楽しい!面白い!を感じさせてくれる映像は絶妙にマッチするのです。

これは至高であります。

『トゥモローランド』では特にクライマックスでテンションマックスに持って行って笑顔にしてくれる畳み掛けがたまりません!そこからのあのエンドロール曲!

お前たち〜!最高だぜ〜!!(それ違う映画というかアトラクション)

とにかく繰り返している通りこの映画は面白さ満点なのです!それでいいの!深いことは無いから探らないの!

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まとめ

前述の秘密結社Plus Ultraに関してですが、解説的な動画をブラッド・バード監督がSNSでシェアをしています。




トゥモローランドの起源的なあれですね。都市伝説としてですが。

ただし、こちらは映画をコーティングする一つの要素であって、映画にこれが詳細で出てくるわけではありません。

これらを探るミステリー要素を期待していたら「ほええ???」ってなるのはまあ無理ないわけですね。

宣伝が悪いのか、当初の計画とズレてしまったのか、どうなのか、過程はわかりませんが、おそらく大半の人が思い描いているものと違うものが出てくるのが映画『トゥモローランド』です。

ただ私は繰り返している通りブラッド・バード監督映画としてその娯楽要素を超楽しんだので文句なしに至福の時間でした。

繰り返しておる通り見る人によって感想が思いっきり異なる映画となるでしょう。

まあジョージ・クルーニーの兄貴がディズニー映画で渋く決めてるので、それでいいではありませんか。

せっかくですので楽しみましょ。ある種1つのディズニーアトラクションを楽しむようなもの。ブラッド・バード印、楽しもうと決めたなら笑顔がそこには約束されます。

公開は6月6日からです。

おしまい。


映画『グローリー 明日への行進』感想、スクリーンでやっと会えるキング牧師に魂が震える[ネタバレ解説あり]

(C)2014 Pathe Productions Limited. All rights reserved.

アカデミー賞作品賞にもノミネートされた『グローリー 明日への行進』が6月19日に公開されます。一足お先に鑑賞させて頂きましたのでそちらの感想となります。素晴らしかったです。

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スコア

◯私的満足度
★★★★★(4.5/5)
=初のキング牧師映画、お見事でした!

◯ファミリーオススメ度
★★★★☆(4.5/5)
=キング牧師や公民権運動について知っていればお勧め。

◯子供オススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=正直難しいでしょう。大人になったら見てほしい。

◯友人オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=娯楽映画ではありませんが、わかりやすくキング牧師を伝えてくれます。

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ。

◯映画リピーターオススメ度
★★★★★(5/5)
=今後キング牧師の映画が作られようと作られなかろうと、一つの伝記映画の指標かと。

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感想「魂を感じた」

『グローリー 明日への行進』の原題は『Selma』。

今から50年前の1965年のアメリカ、マーティン・ルーサー・キング・Jr.こと、キング牧師がアラバマ州セルマから州都のモンゴメリーまで黒人の未来を背負って行進しました。

そのスタート地点、それがセルマ=Selmaです。日本公開に当たっては本作の主題歌「Glory」からタイトルが改められましたが、映画を見れば決して変な改変とは思いません。良い改変です。

今までマーティン・ルーサー・キング・Jr.、キング牧師の映画は一度も製作されてきませんでした。『ヘルプ 心がつなぐストーリー』などで間接的に描かれたり、対になる活動家マルコムXの映画は製作されてきましたが、マーティン・ルーサー・キング・Jr.の映画は製作されてきませんでした。(理由は後述します)

遂に製作されたマーティン・ルーサー・キング・Jr.の映画は、史実そのものを丁寧に描きつつも再現することに徹せず、セルマの大行進を中心にマーティン・ルーサー・キング・Jr.と周囲の人々のハートを描くことにより軸を置いています。

なので、とにかく熱い、とても熱い。魂の映画となっています。

自由を求め命懸けの活動をした(そして暗殺された)マーティン・ルーサー・キング・Jr.の魂は、クライマックスで私の心にも入って来ました。

「グローリー!ハレルヤ!グローリー!ハレルヤ!」

その魂の叫び(演説)が最高潮に達しても映画は終わらず、その魂をより昇華させるジョン・レジェンドとコモンが歌う主題歌「Glory」により忘れられない映画体験として記憶に宿ります。

偉大なる人物の弱い部分も描きながら、信念を持って黒人の自由のために身を捧げたマーティン・ルーサー・キング・Jr.とその呼びかけに集まった2万5千人の人々、そしてその歴史の一部を見守ったアメリカ国民。決断を迫られたジョンソン大統領、人種隔離を頑なに曲げないウォレスアラバマ州知事。セルマを軸にぶつかり合う黒人と白人。

私たちの魂も震わせられる見事な一作です。

日本人としても決して他人事ではない、現代に生きているからといっても、自由な世の中と言っても、心のどこかで何か優劣を付け、自分の劣る人を差別する酷い根幹を持つ人間という生きもの。

完璧な人間になることができなくても、この映画を見ることで、少しは良き世の中をと望む気持ちが宿るかもしれません。


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どんな映画?

アメリカ公民権運動の最中、アラバマ州セルマで起こった血の日曜日事件を題材に描いた歴史ドラマ。1965年3月7日、前年にノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師の指導の下、アラバマ州セルマで黒人の有権者登録の妨害に抗議する600人が立ち上がる。白人知事率いる警官隊は力によってデモを鎮圧するが、その映像が全米に流れると大きな声を生み出し、2週間後に再び行われたデモ行進の参加者は2万5000人にまで膨れ上がる。事態はやがて大統領をも巻き込み、世論を動かしていく。
参照:http://eiga.com/movie/81648/

予告編

セルマで何が起きた?

セルマからの行進を中心にマーティン・ルーサー・キング・Jr.を描く本作ですが、今から50年前の1965年にアメリカでいったい何が起きていたのか史実を整理しましょう。


参考:配給ギャガのプレス資料

1月
キング牧師と南部キリスト教指導者会議がアラバマ州セルマに目を向ける。セルマでは黒人市民のうち選挙権登録をされている者は2%のみであり、黒人の選挙権登録が長きにわたり妨害されていた。

2月2日
キング牧師、および数百人がセルマでの投票権抗議運動中に逮捕。

2月5日
ジョージ・ウォレス州知事がセルマおよびマリオンでの夜間デモを禁止。

2月18日
州警察がアラバマ州マリオンの行進者を攻撃。非武装のデモ参加者ジミー・リー・ジャクソン(26歳、キリスト教会助祭)が、母ビオラ・ジャクソンと祖父ケーガー・リーをかばって射殺される。

3月7日
ジョン・ルイスとホセア・ウィリアムズの主導の下、セルマからモンゴメリーへの最初の行進の試みがなされるが、エドマンド・ペタス橋で州警察や民兵隊によって阻止される。525人の行進者たちが催涙ガスで追い返され、多くが容赦なく鞭で打たれた。この日は「血の日曜日」として世界に知られることとなる。

3月8日
キング牧師が各宗派の指導者たちにセルマの行進に参加するよう要請。

3月9日
キング牧師が2度目の行進を率いるが、州警察の暴力を恐れてエドマンド・ペタス橋で引き返す。これは「反転の火曜日」として知られる。

行進の同日、夕食を済ませたボストンの白人宗教家ジェームズ・リーブが、棍棒を持った白人の人種差別主義者に襲われ激しく殴打される。2日後、リーブは頭部の負傷により死亡。

3月15日
リンドン・ジョンソン大統領が連邦議会と米国民に対し、「わが国において同じアメリカ国民の投票権を否定することは甚だ間違っている」と発言、直ちに投票権法の制定を行うと発表。後に最も力強い大統領演説の一つと称される。

3月17日
連邦裁判所裁判官フランク・M・ジョンソンが不平等の是正を求めて行進する権利を認める判決を下し、セルマの行進者たちが勝訴する。

3月18日
ウォレス州知事がアラバマ州議会で同判決を糾弾。

3月20日
ジョンソン大統領が、アラバマ州軍を連邦に加入させる大統領命令を発行。


3月21日
連邦軍に保護された約4000人の行進者が約80キロ離れたモンゴメリーを目指してセルマを出発する。

大統領に新法を通せば行進を中止すると交渉するが拒否される。州知事が絶対に阻止すると息巻く中、集結した525人の黒人が教会を出てペタス橋へと向かう。


2日目に歩くことになったキング牧師がテレビの前で見守る中、橋の向こうで待ち構えていた州警察と民兵隊が短い警告の後、警棒で次々と黒人たちを殴り倒していく。

催涙ガスの煙に巻かれ血を流しながら泣き叫ぶ黒人たちの映像がニュース速報として報道され、アメリカ中の7000万人の人々が息を呑んだ。



3月25日
2万5000人近い行進者たちがモンゴメリーに到達。キング牧師がアラバマ州議会議事堂の壇上で有名な演説を行う。

8月6日
ジョンソン大統領が投票権法に署名。


マーティン・ルーサー・キング・Jr.が暗殺されたのはそれから3年後、まだ活動半ばの1968年4月4日のこと。39歳でした。

映画で描かれるマーティン・ルーサー・キング・Jr.は1965年の話がメインです。しかし、彼の生涯全てを薄く伸ばして描くよりも、この期間に焦点を当てることでその人柄や理想とした未来、魂を感じることができました。

描ききれない偉大な人物ならば一部にフォーカスすれば良い。史実を荒らしはしないが、変える所は変える。その一つの成功事例としてこの映画は今後影響を持ち、意義あるものとなっていると私は思います。

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なぜ今まで製作されなかったのか?

今作『グローリー 明日への行進』を知った時に最初に思ったのは「そいえばキング牧師の映画なかったな」ということ。これは公開を知った後もずっと疑問でした。

スティーブ・ジョブズなんて死後すぐに映画化されたし、マーク・ザッカーバーグは未だ大活躍中なのに映画化されたし、活動家であってもドラマチックに映画化することが可能なマーティン・ルーサー・キング・Jr.はなぜ映画化されなかったのか疑問でありました。

その答えは「TBS RADIO たまむすび」火曜日の回、「アメリカ流れ者」のコーナーで本作について町山智浩さんが解説していて知ることとなりました。



マーティン・ルーサー・キング・Jr.の権利関係は遺族が所持をしており、遺族の許可無しにはあの有名な「I have a dream」演説を含んだ彼のエピソードを映画化することが許されなかったのです。

『ヒトラー最後の12日間』という映画でもそうでしたが、歴史上の人物を描くにあたって映画をより良いものに仕上げるには誰もが歴史の授業でならう表面的なエピソードには留めず、その人の弱い部分や人間性を描きたいものです。

マーティン・ルーサー・キング・Jr.は歴史の偉人でありながらも聖人ではなく彼もまた人間なので不倫エピソードが存在しています。そういった部分を遺族は許可できず映画化が成し遂げられなかったようです。

今回の『グローリー 明日への行進』では遺族の許可を敢えて取らず、スピーチ等は類語に変換するなど徹底的に権利をすり抜けて映画化されました。

しかしそれはマーティン・ルーサー・キング・Jr.への冒涜ではなく、彼の魂を今ここにスクリーンに蘇らせたかったからでしょう。

その真摯な姿勢は映画を見れば納得することができます。

詳しくはポッドキャストの音源がありますので以下をご参照ください。


とにかく凄いデヴィッド・オイェロウォの役作り!

本作でマーティン・ルーサー・キング・Jr.を演じたのはデヴィッド・オイェロウォ。何と7年間も役づくりを行い、徹底的にマーティン・ルーサー・キング・Jr.になりきりました。

その成りきりはそっくりさんコンテスト的なそれではなく、魂ごと乗り移ったかのよう。

キング牧師と一緒に自由のために闘ったジョン・ルイス議員オイェロウォを見た瞬間「キング牧師、お久しぶりです」と叫んだエピソードなどが彼の凄さを物語っています。これは百聞は一見に如かずなので是非映画を見て確信してください。

製作に時間がかかってしまったことは結果的に役作りを徹底的にできたということで本作においては良かったと思います。

ちなみにこのデヴィッド・オイェロウォはイギリス人です。それがマーティン・ルーサー・キング・Jr.を客観的に見てそこからアプローチできたという意味でこれも結果的に良かったと映画を見て確信できます。

映画の脇を固めるトム・ウィルキンソン(ジョンソン大統領役)とティム・ロス(ウォレス州知事)らの存在感も見事。

歴史を垣間見ながら多角的に心を刺激される作品、本当に素晴らしいです。

余談にはなりますが、この主役のデヴィッド・オイェロウォはちゃっかりクリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』で学校の先生役で出ています。この人です。これからの活躍が楽しみです。

『インターステラー』のデヴィッド・オイェロウォ

そして「Glory」

本作を語る上で絶対に避けて通れないのがエンディングのテーマ曲「Glory」の力強さです。

アカデミー賞歌曲賞を受賞したのは当然と言わんばかりの名曲と圧巻のパフォーマンスです。ジョン・レジェンドとコモンの掛け合いが本当に見事です。

これも百聞は一見に如かず!


プロモーションビデオ



伝説的な第87回アカデミー賞でのパフォーマンス



魂の映画、『グローリー 明日への行進』は6月19日より公開です。

第87回アカデミー賞作品賞ノミネート作品最後の1つ。映画ファンなら、歴史を知ってるなら見逃しわけにはいきませんよ。

是非劇場でご鑑賞ください。

『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』の日本版予告編に使用されている楽曲 WRETHOV (レトブ)の「In Memories」はiTunesで買える!

(C)Marvel 2015

『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』の日本版予告編に使用されている楽曲、なかなかドラマティックな曲で「これは誰の何?」とネットで大盛り上がり。 WRETHOV (レトブ)が歌う"In Memories"、やっとiTunesで購入できるようになりましたよー!

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こちらの予告編でかかってる曲

『シンデレラ』の前とかにかかってる『アベンジャーズ  エイジ・オブ・ウルトロン』の予告編、こちらの後半で使用されている楽曲が話題になっています。




んで、この曲を使用したPVも公開されました!

※壮大に映像を使用してるのでネタバレ絶対嫌な方は目を瞑って曲だけ聴きましょうw


WRETHOV (レトブ)の"In Memories

この楽曲はWRETHOV (レトブ)というスウェーデンの歌手の歌う"In Memories"という曲で、新曲ゆえにウェブ上に全然情報がない状態が続いていました。

こちら実際に『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』に使用されているわけではありませんが、公式イメージソング的な位置づけにはなっているようですね。

で、iTunesで購入できるようにやっとなりました!!


実際に購入して聴きましたが、名曲ですね。『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』に興味なくても素晴らしいパワーバラードは一聴の価値がありますよ。


『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日公開!

で、肝心の『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロンの公開日ですが、日本「だけ」まだでして完全に世界から置いてけぼりの状況w

公開は7月4日となります。

評判も興行も絶好調ですのでマーベル好きさんは吐血寸前かと思います。普通にマーベルも好きな私でも相当楽しみですからね。

こちらのブログA La Carteでは6月上旬には感想記事を先行でアップできるかと思います。楽しみにお待ちくださいませ。

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映画『名探偵コナン 業火の向日葵』感想、どこで切っても「愛」の物語[ネタバレなし]

(C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

『名探偵コナン 業火の向日葵』を遅ればせながら見てきました。TV/映画の全てを見てるわけではないにわかな私にはとっても楽しめる映画でした!どこで切っても「愛」の物語なのも切なく素敵でしたねえ。

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スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4/5)
=にわかコナン好きには超楽しかったです!

◯ファミリーオススメ度
★★★★★(5/5)
=とっても楽しめるでしょう!

◯子供オススメ度
★★★★★(5/5)
=とっても楽しめるでしょう!

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=大人同士でも楽しめますよ!

◯デートオススメ度
★★★★☆(4/5)
=何気に愛の物語!このブログに書いてることどうぞデートのトークネタにw

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=まあコナンですので、コナンです。

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる



(C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

感想1「面白い!」

まず前提条件として私は名探偵コナンを隅から隅まで見て知ってる人間ではありません。

やっと最近Huluを通して映画は全制覇目前といったところですね。結構好きになってはきましたwでもマンガ読んでないしTV版ほぼ知らないしでまだまだ新参者でございます。その視点から純粋な感想を今回は書いて参ります。

何か今回のコナンは賛否が真っ二つなんですよね。どうもコナンに思い入れがあればあるほどあれこれ微妙だそうで。その点新参者な私は幸せかもですね。ホント今回楽しめました。

私は高校時代世界史が大好きで美術史も大好きな人間でした。ですので絵画ネタや最後の晩餐からのキリストと使徒の話などを絡めたサスペンスフルな展開は自然と熱が入って鑑賞していました。

そして名画を巡って人々を混乱させる怪盗キッドの怒涛の現実離れアクションが楽しい。涼しげにカリスマ性を持って犯行(一応)に及ぶキッドのカッコ良さは見ていて愉快でたまりません。

しかしいつもの怪盗キッドと何か違う。。。怪盗キッドの事詳しく知らない新参者でも「いつもの怪盗キッドと違う。なぜだ?」と台詞で言ってくれるので「なぜだ?」を考えながら見ることができます。

私は前情報ほぼ0でこの映画見たんですね。声優事情とかもそこまで詳しく無いので多少「この人ちょっと違和感」的なのを感じつつも大きく何かには気づかなかったのです。これがどうやら本作を楽しめた最大のポイントのようでした。

なぜなら真犯人の声を当ててるのが某人気俳優だから。何も見てなかったので気付きませんでしたよ。これから見られる方は声優リストを見ないで劇場へ行くと良いでしょう。この声優起用はもう少しどうにかならなかったんですかねw


最後の怒涛の展開に伏線が収束して「なるほど!」となり、キッドには感心しきりで映画終了。とっても楽しめました。


映画は時に予習をしてこそ楽しめるというハードル高いものも存在をしますが、今回の『名探偵コナン 業火の向日葵』に関しては予告編や声優リストなど、もうこれ何も見ないで鑑賞するのが正解な気がします。

そうやって映画を楽しむと良いでしょう。

(C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

感想2「愛の物語じゃん!」

楽しんだ劇場から家路につく時、この映画は様々な「愛」の物語であることに気付きました。


まずコナン(新一)と蘭の愛の物語はいつものアレ。


ゴッホのひまわりを取り巻く人物たちはその絵画への愛を持っています。


真犯人の動機は行き過ぎた対象物への愛。


灰原哀のコナンへの愛も今回一歩踏み込まれます。この愛も素敵。


コナンのピンチに泣く小学生たち。これも愛。


鈴木園子のキッドへの憧れも愛。まあこれはミーハーだけどw


そして…ある種物語のキーである老女の愛…これが切ない。失った愛は辛い。


また全てが明かされた後のキッドの台詞にも愛を感じます。


とにかくどこを切り取っても愛の物語なんですよね。


「犯人わかった、おもしろくない」で終えても、愛を探求して余韻に浸っても、普通に鑑賞したら1800円。

満足は理屈ではないので絶対的に形成できるものではありませんが、今作で愛を考え、自らのそれも考えたりすると、この映画を見たことがこれからの人生の財産になるかもしれませんよ。


そんなことをしみじみ思っちゃう、素敵なコナン新作でございました。

(C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

どんな映画?

歴史的名画であるゴッホの「ひまわり」をめぐって繰り広げられる謎にコナンが挑む。ニューヨークのオークション会場で、かつて日本で焼失したとされているゴッホの「ひまわり」が3億ドルという史上最高額で落札される。その絵を手に入れた大富豪・鈴木次郎吉の目的は、世界に散らばる7枚の「ひまわり」を集め、鉄壁のセキュリティを誇る日本の美術館レイロックで展示することだった。しかしそこへ、巨大宝石しか狙わないはずの怪盗キッドが現れ、「ひまわり」を奪うと宣言する。
参照:http://eiga.com/movie/81464/

予告編(鑑賞前に見なくて良いかも)

コナンの好きなとこ

私がコナンで最も好きなことは正直申し上げて「ハチャメチャ感」なんですよね。

例えば前作『名探偵コナン 異次元のスナイパー』では東京スカイツリーをモチーフにしたベルツリータワーでテロ紛いなことが起きるし、『名探偵コナン 暗黒の追跡者(チェイサー)』では東京タワーをモチーフにした東都タワーでヘリコプターからタワーに銃撃しまくりだし。

「ちょwやりすぎwww」「現実だったら大問題www」を平気でやってくれるのが名探偵コナン。アニメですし、それを迫力満点でありながらもグロさ0で描いてスピーディーに見せるのが大好きです。

今回は後半の美術館シーンのスペクタクル感も見ものですが、飛行機大好きな私は前半の羽田空港への緊急着陸シーンが超楽しかったです。

前作『名探偵コナン 異次元のスナイパー』でも浅草-スカイツリー周りを成功に再現していましたが、今回の羽田空港描写もしっかりと羽田空港まんまになっています。

国際線ターミナルのレイアウトや管制塔、A滑走路は本当にあの位置にあるし、で精巧な描写にもうテンション上がりまくりでした。

まあもちろん「緊急着陸ならC滑走路使えよ」とか「コナン国際線ターミナルで制限区域入っとるやん」とか言うにはあるのですが、その辺りは物語の突っ込みに過ぎないのでまあ良し!

とにかく羽田空港シーン良かった!このスペクタクル!この迫力!これぞコナンだ!!

(C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

まとめ

今回は次回作への繋ぎと認識されてる方も多いですね。しかしそれはそれで全然良くて、怪盗キッドのいつもと違う手口を見せ、それが物語のクライマックスにより効いてくる展開は非常に見応えがありました。

今までも人気のあった怪盗キッドというキャラクターですが今回の展開でキャラクターにより深みが出たのでまたコナンとの対決見たいですね。

蘭を挟んだ時だけ利害関係が一致して協力するコナンとキッドの展開もあれ結構面白いのでまた見たいところですw

今回の映画では個人的にはコナンの物語、蘭の物語、ゴッホのひまわりを取り巻く人々の物語よりも、灰原哀視点で物語を何度も考えました。これからも彼女の物語、対コナン、対それ以上どちらも楽しみにしたいと思います。


という感じで、前情報ほぼ無し状態が完全に勝因となり超楽しめた『名探偵コナン 業火の向日葵』。

5月22日現在まだ興行しっかりとしてる状況ですので気になる方は是非声優情報や予告編などは見ないで劇場へ足を運んでみてくださいね。


おしまい。

(C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

『マッドマックス 怒りのデスロード』感想!ヤバすぎる!とにかく劇場へ行け!狂気!狂乱!狂騒!脅威!極限!極限!極限!極限! #マッドマックスヤバい [ネタバレなし]

(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

6月20日公開の『マッドマックス 怒りのデスロード』をお先に鑑賞致しました!凄えぞ!これ!!ホント凄えぞ!!凄えったら凄えぞ!!



スコア

◯私的満足度
★★★★★(5/5)
=極限の映画だこれは!!!!!!!!

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=残虐だが家族の話もあるぞ!

◯子供オススメ度
☆☆☆☆☆(0/5)
=R15指定なので不可。

◯友人オススメ度
★★★★★(5/5)
=いいから見ろ!!

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=予告編見て「面白そう!」で利害関係一致なら見ろ!!

◯映画リピーターオススメ度
★★★★★(5/5)
=いいから見ろ!!

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる


(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

感想「お前ら!いいから全員劇場行け!!」

『ゼロ・グラビティ』を劇場でご覧になられた方々は、「ゼログラは劇場じゃないとあの良さはわからない。」と言いました。特にIMAXデジタル3Dというフォーマットでご覧になられた方々は特に声高にそう言いました。私も言いました。

その理由はあれこれ言葉を並べるよりも「見りゃわかるんだよ!!」というのが正直なところ。

『マッドマックス 怒りのデスロード』はそれと同じです。

IMAXデジタル3Dで行われた完成披露試写会。あり得ない世界観のあり得ない映像による狂気の120分間はアドレナリンMAXに私たちを興奮させ、狂わせ、そして熱狂させます!


整理した言葉であれこれ語りたくない。


いいから見ろ!!

いいから劇場で見ろ!!

とにかく劇場で見ろ!!

気になるなら見ろ!!

DVD出るまでとか言うな!!

聞き飽きたその言い訳!!

気になるなら見ろ!!

気にならない人はまあいい、知るか!!

気になるのに劇場へ行かない理由を探すな!!

旧3作見てないだと!?大丈夫だ!そんなの後でいい!問題ない!!

行く人がいないだと!?一人で行けよ!!ガキか!!

彼女が行ってくれないだと!?お前が見たいなら一人で行ってこい!!



とにかくこの狂った世界は体験。

見た人にしかわからない興奮。




映画館でその興奮が味わえるなら、2000円前後でそれが味わえるなら、

行ってみればいいじゃない。



取り乱したので冷静な感想は作品紹介を挟んでから。



いいから見ろ!!

劇場で見ろ!!


台詞少ないから字幕でも吹替でもいい!!


こまけーこたあどうでもいいんじゃ!!!!



この興奮を、分かち合いましょう!!!!

(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED


どんな映画?

資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界。愛する者を奪われ、荒野をさまようマックスは、砂漠を支配する凶悪なイモータン・ジョーの軍団に捕らえられる。そこへジョー配下の女戦士フュリオサらが現れ、マックスはジョーへの反乱を計画する彼らと力をあわせ、自由への逃走を開始する。
参照:http://eiga.com/movie/78097/

予告編

予習は後でいい、IMAXデジタル3Dでの鑑賞を推奨!

ジョージ・ミラー監督による『マッドマックス』は既に3作品が製作されています。

1979年:マッドマックス

1981年:マッドマックス2

1985年:マッドマックス/サンダードーム

今回の『マッドマックス 怒りのデスロード』は4作目となりますが、過去作品の予習をしてないとわからないということはなく、リブート"的"になっています。

ですので「予習はいらないでわかるので、まずは今回の映画を見て、その後過去作を」でいきましょう。過去作を見てないことを今回の作品を劇場で見ない言い訳にしてはいけません。

気になるならとにかく『マッドマックス 怒りのデスロード』にフォーカスしてこれを楽しみに待ちましょう。


鑑賞に関してですが本作は「体験する」映画ですので出来る限りの大スクリーン✕高音質での鑑賞を推奨します。


となると、やはりIMAXデジタル3Dでの鑑賞を推奨します。


今回私が鑑賞したマスコミ向け完成披露試写会は、109シネマ木場のIMAXデジタルシアターにて行われました。「IMAX3D字幕版」での鑑賞ですね、つまり。

もうこの大スクリーン✕高音質の「体験」は今回の記事タイトルでも言葉で言い表せないほどの迫力でした。

狂気!

狂乱!

狂騒!

脅威!

極限!

極限!

極限!

極限!


台詞はホント最小限になっていて、最も台詞が多いのは主人公のマックス(トム・ハーディ)ではなく、フリオサ(シャーリーズ・セロン)な気が。

日本語吹替版の声優陣のキャスティングに関してあれこれ物議を醸してますが、このセリフ量ならまあ・・・というレベルかなと。まだ吹替見てないので絶対的な見解ではもちろんあいませんけれども。

よって字幕版でも吹替版でも良いので、とにかく大スクリーン✕高音質で見ましょう!

IMAXデジタルシアターやTCXドルビーアトモスなど。それらが無くても大スクリーンで上映するであろう公開週を狙って是非お楽しみください!!

(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED


この「体験」はまるで薬物体験

さて、取り乱して始まった『マッドマックス 怒りのデスロード』の感想ですが、冷静になってちゃんと感想を述べましょう。

とにかくこの映画は「体験する」映画です。最小限の台詞で荒廃した未来の砂漠を舞台に逃走劇的なチェイスが繰り広げられます。

視覚的興奮度は全編通してマックス!!

上映時間120分中100分近くはアクションシーンと言っても過言ではないほどひたすらアクション!アクション!アクション!アクション!

そのアクションはもう狂ってるシーンに次ぐ狂ってるシーン。

そりゃ実質悪役のイモータン・ジョーを崇拝してる奴らは死んでも蘇るとか言うことを信じてますからね。殺すこと、殺されること(自爆含)を躊躇しないわけです。

そんな狂った奴らは追っ手であって、逃げるのが主人公マックスやフリオサたち。そのチェイスに次ぐチェイスはアドレナリン全開シーンに次ぐアドレナリン全開シーンで、「こんなの見たことねえ!狂ってやがる!」と途中で叫びたくなるほどの迫力体験でありました。

R15指定で狂った殺戮シーンに次ぐ殺戮シーンですが、あまりのスピード感に何かをまじまじと見せつけられるわけではないので下手なPG12映画よりグロさは無いと感じました。グロくはない、ただし、とにかく狂ってる!そんなシーンの連続でした。

あまりに狂ってる世界で、砂漠がメインで常に乾いてる映像なので見てるこっちまでからからになります。

こんな世界、絶対に、絶対に、絶対に、生きたくないですが、映画としてはあまりの迫力体験に終わったあと、

よっしゃもう一回見せろや!!となります。完全に中毒症状です。この中毒症状を生む狂った世界。完全に薬物のそれです。いや薬物やったことないけど、こういうことでしょ中毒症状って。

あくまでも映画。中毒症状にかかるなら望むところだ!どこまでも狂ってやろうじゃねーか!!

※結局テンション振りきれて冷静にまとめられませんでした。反省はしない。

(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED


ほとんど実写だってよ!!

『マッドマックス 怒りのデスロード』の予告編を見た時から良い意味で作りこまれた世界観にCG使いまくりなのかなと思っていました。

プレスシート見てびっくり!ほとんど実際に撮っているそうです!!

もちろんスタントも使ってますがマックス(トム・ハーディ)が吊るされてるシーンや、フリオサ(シャーリーズ・セロン)がマックスを掴むシーンなどはスタント無しとか!!

そのエピソードまで狂ってやがるぜ!!

とにかく全編カーチェイスに次ぐカーチェイス、アクションに次ぐアクション!それがほぼ実写で撮られてるとか、見てるだけで痛みを感じるレベルでございます。

ちなみにこの映画、2011年後半からオーストラリアにて撮影される予定だったのですが、大雨によって砂漠地帯が緑化するというとんでもない事態に遭い撮影中止に。

2012年に入り、撮影装置を全てアフリカのナミビアに送ってそこの砂漠で半年間撮影がされました。つまり映画の中のあの砂漠は本当に砂漠っていうわけですね。狂ってやがるぜ!!

(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED


物語、音楽&まとめ

この映画は「体験する」映画だと繰り返し書いてますが、アクションに次ぐアクションの中の台詞や動作で物語もしっかりと進行していきます。主人公たちの逃亡には意味、目的があるわけです。

物語が着地したと思ったら待ち受ける残虐な結末。そしてそこから始まるクライマックスへの物語。

ノンストップに進む物語の中の小さな描写の積み重ね、それが胸をも打つのです。なんちゅう映画だこれ。特に「種」ね。あれじーんときた。詳しくは見た人で語りましょう!!



本作の音楽ですがジャンキーXLが担当しています。同じくワーナー作品の『ラン・オールナイト』も担当しているハンス・ジマー一派の作曲家です。来年公開予定の『バットマンVスーパーマン』(仮題)でもハンス・ジマーと共に作曲を担当します。

そんなハンス・ジマー一派の新星が『マッドマックス 怒りのデスロード』を音楽面から完璧に盛り上げてくれます。音楽だけだとメロディアスに感じない部分もあるのですが、映画見てから聴くともう!もう!もう!

最高だぜ〜!!(クラッシュかよ) "Brothers in Arms"とかもう最高っす!!



ということでまとめに入りましょう。

もう繰り返している通りこれは「体験する」映画なんですね。そこにしっかりドラマもあって、いやあるけど、そんなことは後回しで良くて、とにかくこの映画の凄さを見た人同士で「マッドマックスやべえ!!」と中身の無いトークをしたいわけでございます。


とにかく最高!とにかく至高!


狂気!

狂乱!

狂騒!

脅威!

極限!

極限!

極限!

極限!


映画が好きなら見逃すな!

狂った祭りは6月20日より!!




映画でよく聞く「こちらヒューストン」、打ち上げ場所と全然違うところにありますので脳内イメージご注意下さい


映画でよく聞く「こちらヒューストン」ですが、その意味をいったんちゃんと考えておくと少し映画のイメージが変わるかもしれませんよ。

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ヒューストンとケネディ宇宙センターは全く別

まず体系的に整理しますと、

ヒューストン=ジョンソン宇宙センター
⇒アメリカテキサス州ヒューストンに存在
⇒宇宙ミッション時は主に管制業務を担当
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f0/Aerial_View_of_the_Johnson_Space_Center_-_GPN-2000-001112.jpg
wikipediaより




ケネディ宇宙センター
⇒アメリカフロリダ州ブレバードに存在
⇒打ち上げ場所、スペースシャトル時代は主たる着陸場所

wikipediaより





「そんなの知ってるわ」な方は面白く無い記事で申し訳ございません。ただ意外とここの整合性とれていない方多いと思うので思いつきでまとめてみました。


『アポロ13』を例に解説

ロン・ハワード監督✕トム・ハンクス主演の大傑作『アポロ13』、こちらの映画を例にこの2箇所の宇宙センターの業務を整理してみましょう。

まず、

アポロ13号の打ち上げがされたのは「ケネディ宇宙センター」です。このシーンですね。



で、管制業務はこのケネディ宇宙センターの中・・・



ではなく遠く離れたテキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターです。このシーンですね。


当たり前だけど意識しないこの距離感

ってことで、打ち上げ場所であるケネディ宇宙センターと、管制業務の母艦であるジョンソン宇宙センター(ヒューストン)は全く別のところにあるんですよね。

当たり前でありながらこの距離感て意外と映画ではイメージしてないんですよね。私自身が大学生くらいまでそうでしたので思い出しついでに記事化してみました。

ちなみに距離はこれくらい離れています。



1013マイルですので1630キロですね。超離れてます。


アルマゲドン・・・

マイケル・ベイ監督の映画に突っ込むのはアレなんですが、『アルマゲドン』で最後シャトルが着陸してきますよね。

あの管制って普通に考えればヒューストンのジョンソン宇宙センターで行っているんですよ。

で、着陸施設はアメリカに複数あれど常識的にはケネディ宇宙センターに着陸です。

あれ・・・????????
管制施設から駆け・・・つけ・・・てる???????

これ以上突っ込んだら負けです!気にしたら負け!


以上、とりあえず「こちらヒューストン」は打ち上げ場所ではないということを意識してちょっと立体的にイメージをしてみましょう。

おしまい。




ダニー・ボイル監督版『スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)』の特報予告編解禁!マイケル・ファスベンダーがスティーブ・ジョブズを演じる!


アカデミー賞受賞監督のダニー・ボイル✕『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキン脚本✕マイケル・ファスベンダー主演で製作させている『スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)』の特報予告編が解禁されました!期待!

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百聞は一見に如かず!

百聞は一見に如かずということでまずは予告編を。



特報(ティザー)予告編ということで雰囲気程度ですが、変に似せることに注力していないマイケル・ファスベンダーのスティーブ・ジョブズが好印象です。

『ソーシャル・ネットワーク』でジェシー・アイゼンバーグ演じたマーク・ザッカーバーグも変に似せずに人間性を掘り下げることに注力して傑作になったので、今回も同じアーロン・ソーキン脚本ということで期待が膨らみます。

マイケル・ファスベンダー演じるスティーブ・ジョブズ

ケイト・ウィンスレット演じるジョアンナ・ホフマンは元マッキントッシュのマーケティングチーフ 

セス・ローゲンが演じるスティーブ・ウォズニアックはアップル社共同設立者

ジェフ・ダニエルズ演じるジョン・スカリーは元アップル社CEO
(ペプシコーラ社長の時にジョブズに引き抜かれる)

期待!

アメリカでの公開は2015年10月9日と賞レースを見越した公開日。結構自信あるんじゃないですかね?

日本公開は未定ですが賞レース参戦作となると2016年初春といったところでしょうか。

この映画は当初デヴィッド・フィンチャー監督✕アーロン・ソーキン脚本と『ソーシャル・ネットワーク』コンビで企画が進んでおりましたがフィンチャー降板後主演のキャスティングを含め右往左往。

右往左往する映画は結果的に出来が悪くなってしまうことも多いのですが、『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞を受賞したダニー・ボイル監督が登板となってからは期待の声の方が大きくなった印象です。

アシュトン・カッチャー主演の『スティーブ・ジョブズ』は似てはいたものの、映画として弱い印象で評判も良くありませんでした。

今回どうなるか。非常に楽しみであります。


映画『ザ・レジェンド』感想、ヘイデン✕ニコラスの中国舞台な王道時代物![ネタバレなし]


6月12日公開のヘイデン・クリステンセン✕ニコラス・ケイジ主演の『ザ・レジェンド』をお先に鑑賞しました。王道の時代物でありながら中国舞台という異色物語ですがきっちり締まる面白い映画でございました。


スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=王道の12世紀舞台の映画といったところ!

◯ファミリーオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=ちょっと残虐ですが家族の話もしっかりと。

◯子供オススメ度
☆☆☆☆☆(0/5)
=R15指定なので不可。

◯友人オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=アクションもあり壮大さもあるので普通に。

◯デートオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=ロマンス要素は少しなのでデートムービー的ではない。

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=最近のニコラス・ケイジ映画では一番良い。

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる


(C)2014 YUNNAN FILM GROUP, OC FILMS (CANADA) INC., 22h22

感想「良い映画として違和感を感じる」

まず純粋に「普通に面白い映画」です。割と安心クオリティの時代物です。
それにしても良い意味でですがこの映画の魅力としての1つが「違和感」ですね。魅力が違和感です。何か日本語おかしいですね(笑)

この映画、主演は『スターウォーズ』の2〜3で主演したヘイデン・クリステンセン。そしてニコラス・ケイジ。あのニコラス・ケイジですね。ハゲの。あとは助演です。

となると、おわかりでしょうが普通のハリウッド映画としての時代物を思い浮かべ、それを想定するわけです。しかし、この映画は冒頭の十字軍バトルシーン以外は中国が舞台です。そうなんです、ハリウッド俳優であるヘイデン・クリステンセンとニコラス・ケイジが中国で色々あーだこうだという映画なんです。

これは要するに「中国に西洋の二人が行き着いて、ひょんなことから王族の用心棒となる」話なんです。とまとめると別に変な話では無いのはわかるでしょう。台詞はオール英語です。ほとんど中国が舞台で、資本も中国の映画ですが、監督は『ラストサムライ』でアクションコーディネートをされていた方なのでアメリカ人です。

良い話✕ヘイデン・クリステンセンとニコラス・ケイジ良い感じに「中国が舞台」「中国人俳優たち」が掛け算されているわけです。そりゃ違和感覚えるわけですね。

でも前述の通りこの違和感は良いもの。中国資本が入ってる映画だからといって無理に中国設定にはなっていません。その時代の中国を舞台にしっかりとその王族の人間関係と心が描かれ、それをヘイデン・クリステンセンとニコラス・ケイジがうまい具合に通い合わせていくのです。

『レッドクリフ』などの超大作でもそうでしたが、中国映画らしい仁や義や礼を本作でも感じることができます。何なんでしょうね、こういう中国映画特有の心がしっかりと描かれる様。いや、これ別に中国映画では無いのですが、そういった心の部分がしっかりと描かれています。

ヘイデン・クリステンセンは落ちぶれながらも心が純粋なザ・好青年。ニコラス・ケイジもワケあり落ちぶれとして登場しますが、近年のニコラス・ケイジのどの役よりも過去の悲しみを背負うことで人間味のあるキャラクターになっていたと思います。

美しい中国の風景、時に美しく時に激しく鳴る音楽、時代もの特有の戦闘描写(スタントコーディネーターをやってた監督ならではの魅力)、そしてしっかりと描かれる心の描写、西洋と東洋の良い部分が交わった、映画のシルクロードとでも言える「良き違和感」、いや「融合」がもたらす謎の心地よさ。

「何かニコラス・ケイジ主演とか地雷臭しか」とか思ってごめんなさい。これは面白い映画ですよ。

是非みなさんも「良き違和感」「西洋と東洋の融合」を劇場で堪能してみてくださいね。


(C)2014 YUNNAN FILM GROUP, OC FILMS (CANADA) INC., 22h22

どんな映画?

12世紀中国で王の後継者争いに身を投じる伝説の用心棒の活躍を描いたアクション。十字軍で華々しい活躍を繰り広げていた最強の騎士ガレインと弟子ジェイコブは、無益な戦いに嫌気が差して軍を離れ、やがて中国にたどり着く。その頃、中国では跡継ぎ争いから皇帝が長男シンに暗殺され、弟の皇子とその姉が命を狙われていた。彼らの用心棒になったガレインとジェイコブは、次々と現われるシンの追手を迎え撃つ。
参照:http://eiga.com/movie/81070/

予告編

ニコラス・ケイジはいじらせて

笑えるシーンが皆無な割と硬派な映画に仕上がっているのですが、ニコラス・ケイジが出ているのでニコラス・ケイジをいじらないとですね。これは映画ファンとしての義務でしょう(真顔)

まずですね、冒頭のニコラス・ケイジ!これすごいです!ニコラス・ケイジが十字軍の格好してます!もうこれ最高です。何が最高って全く似合わない!うん、最高ですね(褒めてます)

時が経ち、中国に舞台を移してからのニコラス・ケイジ!これも凄いです。何が凄いって超薄汚い。「超薄汚い」って何か日本語変ですが、でも本当に「超」✕「薄汚い」なんです。「汚い」ではなく「薄汚い」。酒に溺れてるし何かここだけは真面目な演技なのに「ニコラス・ケイジwww」になります。褒めてますよ、とっても褒めてます。

しかしですね、ここのシーン、この「薄汚いケイジ」にはちゃんと理由があるのです。それが後で明かされて「だから落ちぶれてるのか・・・」と思った時には後の祭りで「ニコラス・ケイジwww」を心の中でやってしまった自分を悔やむわけですね。

ごめんねケイジ、素直じゃなくて。


(C)2014 YUNNAN FILM GROUP, OC FILMS (CANADA) INC., 22h22

ヘイデン・クリステンセン久々の良作&良演な気がする

ヘイデン・クリステンセンと言うと、私的には『スターウォーズ』よりも『ジャンパー』のイメージが強いんですよね。あの映画「さあ、物語はここからだ!」的な終わり方するんですが、面白くないし続編結局なかったしもう色々アレでした(言いたい放題)

しかし本作では落ちぶれ側面も見せますが、その落ちぶれ理由が結構シリアスでしたし、苦悩演技を含めキャラクター的にも素晴らしく演技もとても良かったです。

作品的に超大作までいかないものですが、ヘイデン・クリステンセンの演技、何気に私が見てきた中ではベスト・オブ・ベストかなと思いました。時代に合っていなそうでありつつ、それがむしろ異色感を出していて主役として引き立っていたと思います。

ニコラス・ケイジの方が知名度ありますし、本作でもインパクトありますが、ヘイデン・クリステンセンが一応主演ですので是非彼の魅力も見つけてみてくださいね。


(C)2014 YUNNAN FILM GROUP, OC FILMS (CANADA) INC., 22h22

まとめ

という感じで、ヘイデン・クリステンセン✕ニコラス・ケイジ✕中国で出来上がった『ザ・レジェンド』。

違和感がありながらも無理矢理感の無い、硬派な時代物。純粋ハリウッド映画でも純粋中国映画でも無く、合作なわけですがそれぞれの良い面がしっかりと出ていました。

公開は6月12日です。気になる方は是非劇場でお楽しみください。

公式サイト=http://the-legend.jp/