まさかの爆笑シーン連発のイ・ビョンホン主演の娯楽大作『王になった男』【映画紹介/2013年公開作】[ネタバレなし]
日本語タイトル
『王になった男』
原題
"광해, 왕이 된 남자"
監督
チュ・チャンミン
出演
イ・ビョンホン、リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、キム・イングォン、シム・ウンギョン
公式サイト
http://becameking.jp/
ストーリー
1616年、暴君の悪名高き朝鮮第15代王の光海君(イ・ビョンホン)は権力争いの渦中にあり、常に暗殺の危機にさらされていた。そんな折、彼とそっくりの容姿を持つ道化師ハソン(イ・ビョンホン)が王の影武者として宮中に上がることになる。重臣たちは、何とかして身分の低い平民であるハソンを王に仕立て上げようと画策するが……。(シネマトゥデイより)
予告編
□感想
韓国映画は普段見ないのですが、試写の機会があったので数年ぶりに観てきました。
イ・ビョンホン主演の歴史フィクションということ以外事前情報入れず。
どんな話か一切わからない状態で試写ってきました。
いやぁ…とんでもなく面白かったです!
文字通り"面白かった"です!!
宮廷サスペンスという軸にたくさんの笑いが散りばめられ、リーダーシップについても語り描く。
エンターテイメント映画として文句なしの完成度、傑作映画でした。
史実ベースにフィクションを織り交ぜた本作、始まってすぐに劇場は爆笑の渦に包まれました。
くすくすではないのです。大爆笑です。私も声出して笑ってしまいました。
何に笑ったかは言わないでおきます。とにかく面白かったですw
そんな笑いの場面を挟み込みながら皇帝と、皇帝そっくりの影武者、
イ・ビョンホンが一人二役で彼に演じて物語は進んでいきます。
神経質な皇帝、呑気な影武者、その演じ分けはお見事でした。
宮廷の中でほとんど繰り広げられるため、下手な演出をするととても窮屈な印象が出てしまいます。
しかし本作はそんなことなく、見事な緩急の付け方で飽きるところが一切ないのです。
笑いの場面の後に緊迫した場面、また笑い、そして語りで心に響く台詞の数々…
セット等美術や衣装など視覚的にも楽しめる要素が満載で文句の付けようがありません。
あまりに面白く物語が進み、影武者の方の皇帝をずっと見ていたくなったわけで、
途中で『これどういうオチに持っていくのだろう…』と不安になりました。
しかしとても素晴らしい落とし所が用意されてました。とても感動的でした。
政治的軋轢が生じている日本と韓国ですが、娯楽映画である本作では
『それは置いといて』というスタンスが良いと思います。
というかあまりに面白いのでそんなこと忘れます。それくらい面白い映画でした。
私はイ・ビョンホンの過去作をほとんど見てないのですが、
どうもイ・ビョンホンの過去作は一般受けしない作品が多いとのツイートを目にしました。
しかし本作はそんなことなくとんでもなく面白い、とその方はツイートしてました。
その通りだと思いました。
映画において"面白い"という言葉は非常に抽象的です。
しかし本作は本当に"面白い"のです。
イ・ビョンホンを中心に周りの俳優陣も素晴らしく、
美術や衣装、音楽も洗練されていて、物語も面白い。
そして爆笑シーンが連発。これぞ映画ですよ。
ゲストのいないただの試写会なのに最後は拍手喝采でした。
大満足でした!
韓国映画やイ・ビョンホンについてあまりの知識が乏しいので詳細や解説は書かず、
これにてレビューはおしまいにしますが、
とにかく全ての方にオススメできる娯楽映画です。
こういった期待してなかったけど面白い、という体験、
幸せだなと改めて思った次第です。