□『テッド』基本情報
日本語タイトル=テッド
原題
=ted
監督
=セス・マクファーレン
出演
=マーク・ウォルバーグ
=ミラ・クニス
=セス・マクファーレン
公式サイト
=http://ted-movie.jp/
ストーリー
いじめられっ子からも無視される孤独なジョンは、クリスマスプレゼントとして贈られたテディベアと友人になれるように祈る。彼の願いが通じたのか、テディベアに魂が宿り、ジョンにとって唯一無二の親友テッドとなる。それから27年の月日が経ち、中年となっても親友同士であるジョンとテッド。一緒にソファでくつろいでは、マリファナをくゆらし、映画を楽しんでいる彼らにジョンの恋人ロリーはあきれ気味。ジョンに、自分とテッドのどちらかを選べと迫る。
予告編
=http://www.youtube.com/watch?v=vS23Dkd9r_4
□感想「おい!素晴らしいじゃないか!!(笑)」
単刀直入に素晴らしい!!その一言につきます!!
笑いあり(大半笑いw)、涙あり、しっかりと構成された脚本の傑作コメディです。
予告編から全開の通りR15ネタが乱発されますw私は下品なものがあまり好きではないのですが、熊がここまでやると何か許せますwむしろ熊だからこそ全然構わない!という感じですw
アメリカで既に大ヒットを記録しており、批評も聞いていたので脚本は何だかんだしっかりしてるんだろうと予想してました。その予想は当っていまして、しっかりしているどころかお見事!という感じでした。
後半なんておっさんの熊相手に涙してしまいました。なかなか予想していない方向へ進み、そして予想してない事態にテッドが遭います。それまでの流れと、その時テッドが話す言葉に涙、涙です。
しかし涙で終わらないのがまたいいのです。最後は私は文字通り"腹抱えて笑った"という状況でしたw最後はお笑い的にいう"オチ"が連続して起こるのですが最後の1カットが完全にツボってしまいましたw
もう最高の映画であります!w
□小ネタの予習をした方が楽しめますw
『フラッシュ・ゴードン』を知ってる方は小ネタを相当楽しめます。というかしらない方は是非ネットで調べておいてほしいですw出演してる"サム・ジョーンズ"という方、是非調べておいてください!そして是非もう1つ!!『トワイライト』シリーズのテイラー・ロートナーくんを知った状態で、劇場へ足を運んで欲しいと思います。
この人ねw
これ知ってるだけで映画だいぶ楽しめますw
□テッドは私たち現実世界の"友達"を象徴している
『テッド』はおっさん熊という設定によりテディベア好きの方からの大批判もあります。しかしこれはもうこの設定思いついた時点で製作者の勝利でしょう。しかも設定オチになってない脚本が本当に素晴らしいです。
テッドはおっさん熊ですが、これを親友や異性の友達と置き換えたらそこらじゅうであり得る話になります。それをしっかり映画で描くことで私達が自分自身を振り返るきっかけにもなるのです。
主人公は35歳で4年付き合ってる彼女がいるのです。そろそろ結婚も考える時だけど、テッドという親友もいる。彼女はテッドと離れろという。愛情と友情の選択が生じるのです。
もし仮に熊でなくこれが異性の友達ならどうでしょう?やはり結婚となると絶好ではないにしろある程度整理が必要となります。しかし友人は友人として自分を必要としているかもしれない・・・
そういった誰にでもあり得る話を実は描いているのです。その着地点がまた見事なのです。ほろりと泣かしてくれます。
親友や異性の友達ではなく"趣味"に置き換えることもできます。結婚を決断するにあたってやめないといけない、又は控えないといけない趣味。それと決別すると愛する人に誓うも裏ではこそこそと…など。
テッド=おっさん熊というネタながらもかなり深い解釈をすることができるのです。
□セス・マクファーレン監督が天才過ぎる件
簡潔レビューの方でうまい言葉回しをできたので語る部分は語れたかなと思います。コメディだけどもしっかりと根底にはテーマ性を持った脚本があるのです。ということで映画を取り巻く小ネタを少し書いてみたいと思います。本作を語る上で絶対に避けて通れないのが"セス・マクファーレン"という人物です。本作では監督、脚本、原案、製作、テッドの声と1人で5役務めました。しかも!今年のアカデミー賞の司会にやりましたwすげえわwww
このようなまとめも登場w
【話題の映画 "TED" の監督が多才すぎる!】
http://matome.naver.jp/odai/2135856298760933101
何が天才ってこの映画、笑えて、時に強烈に下品で、最後は泣かされるんですよwそれを1人で構成してしまうんですから天才以外の何ものでもないですよ。見た目普通の人なのに頭どうなってるのかw
□音楽と挿入歌が素敵
本作のスコア音楽を担当したのはウォルター・マーフィ。映画をふんわりと彩る素敵な音楽でしたがTwitterでジョン・ウィリアムズっぽいとの声が。これ確かにそう思いました!どこか懐かしい雰囲気漂う映画を立てる素敵なスコアでした。そしてノラ・ジョーンズがいい仕事してます!wオープニングロールの"Everybody needs a best friend"がとっても素敵。何とアカデミー賞歌曲賞にノミネートw
そして映画本編でノラ・ジョーンズがノラ・ジョーンズ役で出てきますwこれは笑いましたwなかなかおいしい仕事してました。
□まとめ
おっさん熊という出オチのような設定ですが、映画全編を楽しめたのはこういった音楽や映像、そして脚本の総合的な要素がやはりありますね。こういったクオリティの高いコメディが出てくるのは喜ばしいことです。と同時にただ笑わせようとするコメディではもう太刀打ちできない時代ですね。
『テッド』は続編が企画されてるようですが、如何様にもの広げられるので是非シャーロック・ホームズやジェームズ・ボンドばりに広げていってくれたらなと思っていますw
いやあ面白かった面白かった!!
いやあ面白かった面白かった!!