イーライ・ロス6年ぶりの新作『グリーン・インフェルノ』。ただのホラーではなく環境問題や文化の違いなどを扱うなどなかなか深い映画 - Cinema A La Carte

イーライ・ロス6年ぶりの新作『グリーン・インフェルノ』。ただのホラーではなく環境問題や文化の違いなどを扱うなどなかなか深い映画


(C)2013 Worldview Entertainment Capital LLC & Dragonfly EntertainmentInc.

『食人族』のリメイク『グリーン・インフェルノ』。決してただのスプラッターカニバニズム映画ではございません。環境問題や自然保護の活動家とは実はこんなことをやってんだぜ〜とか、活動家と建築系の企業の関係とか実しやかに描かれております。もちろん単純に鵜呑みにするわけではありませんが、結構深い話です。その間に食人が行われると。


どんな映画?

森林伐採の不正を暴くためアマゾンを訪れた環境活動家の学生たち。過激な活動が問題となり強制送還されることになるが、帰りの飛行機にエンジントラブルが起こりジャングルに墜落してしまう。なんとか生き延びたものの、そこで彼らを待ち受けていたのは人間を食べる習慣を持つ食人族だった。学生たちは食人族に捕らえられ、次々と餌食になっていく。
参照:http://eiga.com/movie/79777/

予告編




森林やその森に住む原住民を救うつもりが、原住民に…


主人公は活動に熱心な学生……ではなく、原住民の文化に興味があり、彼らの文化を野蛮でと思っているタイプ。そんな主人公がなぜ活動家の真似事を始めるかといえば、イケメン活動家に惹かれたから。また父親が国連の重役であるためか、西洋的価値観で固まっている頭で行動し、それを押し付けようと行動します。

同級生の友達にその活動家が参加するグループに誘われてからは芋づる式にずるずると行動を始めペルーの森林地域まで。そこでスマートフォン片手に森林伐採をしているところ中継し、違法性と暴力性を世に訴えることに成功!

帰還中に乗っていた飛行機が墜落し原住民に捕まってしまいます。ここからが惨劇の始まり!次々と死んでいく仲間たち。全員が食べられるわけではありませんが、大半が食べられてしまいます。

しかし、これが笑えるのです。どのように料理されるかは実際にご覧いただいて……。調理法はなかなかバリエーションに富んでいました。また面白いのが極限状態に置かれた人間たちの内面の暴露です。実はこいつこんなこと考えてたのか!とか、こいつとこいつこんな関係だったのか!一番面白いのは学生活動家グループのリーダーです。どんな人間性を隠していたかはぜひ見ていただきたい。

決してただのカニバニズム・ホラーではない


活動家の内容や裏で行っていること、人間関係など決してただのホラー映画ではなく意外と深い話であることが映画を見るとわかります。

これを見ると活動家と称している人の一部の実態がわかるかも?また異文化に対してどうやっていくか、野蛮と切り捨てるのか、それとも文化の違いを認め尊重していくのかなどいろいろ考えさせてくれる映画となっております。

(C)2013 Worldview Entertainment Capital LLC & Dragonfly EntertainmentInc.


ちなみに現地の方に撮影協力を依頼する際、「食人族」の映画を見せてこれを撮りたいと説得したそうな。現地の方たちは爆笑しながら見て映画協力を快諾したそうな。

スタッフロールも面白くて、キャストの横にツイッターアカウントが書かれています。興味ある人は見終わった後、フォローしてみるのもいいでしょう。

カニバニズムを楽しむもよし、未開の地の文化について検証するもよし、自分のスタンスを考えるもよし、環境問題について考えてみるのもよし、いろいろな楽しみ方ができる映画です。映画を見終わった後は焼肉にいくことをお勧めします。

written by Yukikaze