Perfumeドキュメンタリー映画 『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』感想、世界は彼女たちを愛した - Cinema A La Carte

Perfumeドキュメンタリー映画 『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』感想、世界は彼女たちを愛した

(C)2015“WE ARE Perfume”Film Partners.


10月31日に公開となるPerfumeのドキュメンタリー映画、『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』を東京国際映画祭にて鑑賞させて頂きました。私はPerfumeを詳しく知りませんが、それでもプロフェッショナルさに感心しきりな2時間でした。


スコア

◯私的満足度
★★★★☆(4/5)
=Perfumeを知らなくてもプロフェッショナルさに感心しきり!

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=Perfumeを知っていれば5になります。知らなくても楽しめます!

◯子供オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ

◯友人オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ

◯デートオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=上に同じ

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=ドキュメンタリー映画としてはスタンダードにわかりやすい構成です


(C)2015“WE ARE Perfume”Film Partners.

レビュー:「世界は彼女たちを愛した」

まず今回のレビューの前提条件として、私はPerfumeについて詳しくないということ。詳しくない、なので嫌いということは1ミリもありません。知ってる曲がちらほら、メンバー3人の名前はとりあえずわかる、というレベルです。

よって、Perfumeファンとして見た映画のレビューではなく、「詳しくないアーティストのドキュメンタリー映画を見た映画としての感想」の切り口を取らせて頂きます。


今回の映画はPerfumeにとって初めてのドキュメンタリー映画で、3度めとなったワールドツアーの焦点が当てられています。ワールドツアーは、台北、シンガポール、ロサンゼルス、ロンドン、そしてニューヨークと巡っていくもの。

そのワールドツアーの1つ1つの地点での公演の舞台裏と公演そのものを中心に、Perfumeのプロフェッショナルさを、映画を見ている私たちに見せる(魅せる)映画となっています。

Perfumeの今迄については詳しくは語られないものの、決してPerfumeを何も知らない人が見れない映画にはなっていません。この映画の彼女たちのプロフェッショナルさを見れば、Perfumeに興味が湧くと思います。私はもっとちゃんと彼女たちの曲を聴きたいと思いましたし。



今回の映画は良くも悪くも、「舞台裏の裏」までは迫っていません。例えば彼女たちの知られざる苦悩だったり、アーティストになる前の昔の挫折だったり、売れない時代の悲痛なエピソードだったり。そういうものは描きません。

しかし、だからと言って彼女たちの内面に迫っていないかと言えばそんなことはなく、ニューヨーク公演の後のメンバーたちの涙ながらの感謝の言葉に彼女たちの人となりを垣間見ることができました。

普通の女の子、売れないアーティストだった彼女たちが、「よくぞここまで・・・」と涙するファンも多くいることでしょう。ファンとは言えない、無知な私であっても最後のこのシーンには「ホントよく頑張ってここまで・・・」と思ったほどですし。


映画の最後では今後の彼女たちが目指す目標があ〜ちゃんの口から出ました。その目標、夢はとんでもなく大きなもの。しかし今回の彼女たちのワールドツアー中でも成長していく姿を見た私たちは「きっと、彼女たちならできる」と確信できます。

その2年後の姿を想像しながら、これから私は今まで詳しく知らなかったPerfumeをより応援していければと思いました。



アーティストのドキュメンタリー映画と言うと、自然と今年公開された『アイドルの涙 SKE48』や『悲しみの忘れ方 乃木坂46』を連想される方もいるでしょう。特に映画をたくさん見られてる方なら。

『アイドルの涙 SKE48』と『悲しみの忘れ方 乃木坂46』は全く異なる映画でした。秋元康さんプロデュースの2つのグループのドキュメンタリー映画でも全く異なるもので比較のしようがありませんでした。

なので同じ年の公開映画であっても、この『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』は全く比較のしようがありません。

この映画はあくまでもPerfumeのプロフェッショナルさを示すもの。ワールドツアーの映像もてんこ盛りなのでとにかくエンタメ性が高いです。ファンなら大満足、ファンでなければPerfumeを知るきっかけになる素晴らしい構成と言えるでしょう。


これからの彼女たちが楽しみで仕方ありません。


(C)2015“WE ARE Perfume”Film Partners.


コラム:「日本の文化はもっと世界で愛される」

今回の『WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT』で非常に印象に残ったのが「海外のファン」の姿です。全ての海外公演において、ファンのインタビューやライブ中の映像がたくさん映し出されていました。

熱狂するファン、歌うファン、踊るファン、そして泣き出すファン…。



Perfumeが海外で公演を行うこと=日本代表のイチアーティストとして海外で公演をするということです。

そのPerfumeに世界が熱狂している・・・・これは日本人としてとても喜ばしいことです。日本のエンターテイメント文化の一翼を担うPerfumeの活躍で日本を好きになってくれる人がもっともっと増えたらいいなと純粋に思いました。

これだけの人に愛されているPerfumeというアーティスト。より多くの人が認知をすればきっともっと世界で熱狂するファンが増えることでしょう。

「日本文化はもっと世界で愛される」

そう確信した映画でもありました。



今回の映画を通して、ロサンゼルス公演やニューヨーク公演などアメリカ公演に自然と目が行く方が多いと思います。しかし、私が最も印象に残ったのはシンガポール公演です。

シンガポールは国土が東京23区ほどしかない小国。世界の金融やエリートに集まるASEAN圏の首都とも言える偉大なる小国でのライブが非常にインパクトがありました。

会場にはシンガポールのファンだけでなく、近隣国のマレーシアやインドネシアからのお客さんも多くいらっしゃいました。

そして何とオーストラリアから駆けつけたファンの姿も。シンガポールはオーストラリアとイギリスを結ぶ航空路の乗り継ぎ拠点でもあり、その世界のハブとなっているシンガポールという国の縮図をライブでも実感しました。


「Perfumeはもっと世界で愛される」、「日本文化はもっと世界で愛される」。

そんな希望を私たちの心に宿してくれる映画でもあったわけであります。


(C)2015“WE ARE Perfume”Film Partners.

どんな映画?

日本はもとより海外でも人気を誇るテクノポップユニット「Perfume」の初のドキュメンタリー映画。結成15周年、メジャーデビュー10周年となったアニバーサリーイヤーに行った海外ツアー「Perfume WORLD TOUR 3rd」と、米テキサスで行われた音楽や映画、インタラクティブの祭典「SXSW 2015」で披露したステージパフォーマンスなど、海外での活動を中心に、約2カ月間にわたり密着して撮影された映像を中心に構成。そのほか、公演ごとに何時間も行っている通称「ダメ出し」会の様子や、わずかな余暇を楽しむ等身大のメンバーの姿、独占インタビューなども収められている。

公式HP
http://we-are-perfume.com/


予告編