『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』徹底解説その2〜キャスト編〜 - Cinema A La Carte

『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』徹底解説その2〜キャスト編〜


(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC.


マーティン・フリーマン、ベネディクト・カンバーバッチら人気俳優から、イアン・マッケラン、ケイト・ブランシェットなど大物役者まで!『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』両シリーズの主な出演者をチェック!



一躍スターダムに!『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの出演者


・イライジャ・ウッド(フロド)

主人公フロドを演じたイライジャ・ウッドは、実は子役出身。8歳のとき『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の端役でデビューを果たし、 翌年には早くも映画初主演をつとめています。フロド役のキャスティングが難航していた『ロード〜』製作陣にオーディション用ビデオを送ったところ、すぐに出演が決まったそう。

『ロード〜』以降も順調にキャリアを積んでおり、2014年公開の主演作『ブラック・ハッカー』では主演と同時に製作も担当し、また今年日本でも公開した『ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女』では製作総指揮をつとめています。

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・ヴィゴ・モーテンセン(アラゴルン)

1985年の『刑事ジョン・ブック 目撃者』で映画デビューしたヴィゴ・モーテンセンも、『ロード〜』をきっかけに世界的に有名になりました。アラゴルン役のオファーがきた際、長期の海外撮影に躊躇しオファーを断ろうとしたところ、『指輪物語』ファンの長男に熱望されて出演を決断したそうです。

『ロード〜』でのスタントはほぼ全て自らこなしており、剣術担当のスタッフに「これまで指導した中で最高の剣士」と言わしめたほどの腕前。また演技面では、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『イースタン・プロミス』での演技が高く評価され、第80回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

『イースタン・プロミス』でのヴィゴ・モーテンセン
(C) 2007 Focus Features LLC. All Rights Reseved.


・オーランド・ブルーム(レゴラス)

演劇学校の卒業2日前にレゴラス役のオファーがきたというオーランド・ブルームは、『ロード〜』の出演で女性人気が爆発。続けて出演した『パイレーツ・オブ・カビリアン』シリーズのウィル役としてもよく知られています。

『ロード〜』以降は、ブラッド・ピット主演の『トロイ』やリドリー・スコット監督の『キングダム・オブ・ヘブン』といった歴史系大作にも出演。近年は『ホビット』シリーズで再びレゴラス役を演じ、華麗なアクションを披露しています。


・リヴ・タイラー(アルウェン)

エルフの姫にしてアラゴルンの恋人であるアルウェンを演じたのは、『アルマゲドン』のヒロイン役で有名なリヴ・タイラー。同作の主題歌を歌ったエアロスミスのボーカルである、スティーブン・タイラーの実の娘です。『ロード〜』の撮影時は、他のキャストと違って一人のシーンが多く、寂しい思いをしたことも多かったそうな……。

『ロード〜』以降は、エドワード・ノートン主演のマーベル作品『インクレディブル・ハルク』のヒロイン役なども演じています。


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あの人気俳優も!『ホビット』シリーズの出演者


・マーティン・フリーマン(ビルボ)

『ホビット』シリーズの主役であるビルボは、イギリスの俳優マーティン・フリーマンが演じています。彼は『ホビット』出演時にはすでにBBCのドラマ『SHERLOCK』のワトソン役で人気が出始めており、ビルボ役での映画主演も話題になりました。

マーティンはビルボを演じるにあたり、老いたビルボを演じたイアン・ホルムの動きをそっくり真似することから始めたそうで、歩き方や身振り手振りもイアン・ホルムのビルボそっくり!

今後はマーベルの新作『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』への出演が決まっています。


・リチャード・アーミティッジ(トーリン・オーケンシールド)

ドワーフの王子であるトーリンを演じたリチャード・アーミティッジは、『ホビット』シリーズで初めて映画の主要キャラクターを演じました。『ホビット』以前は『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』や『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』といった大作で脇役を演じていたため、トーリン役での出演が決まって現地入りした後も「降板させられるかも」という不安から、なかなか荷解きができなかったそうです。

『ホビット』以降は2014年のパニック映画『イントゥ・ザ・ストーム』で主役を演じています。


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・エヴァンジェリン・リリー(タウリエル)

アメリカの人気ドラマ『LOST』に出演しブレイクしたエヴァンジェリン・リリーは、『ハート・ロッカー』『リアル・スティール』といった作品に出演したのち、映画オリジナルのキャラクターであるエルフの女戦士・タウリエル役で『ホビット』シリーズに参加しました。今後の作品としては、今月公開のマーベル作品『アントマン』に出演しています。

実は彼女、『ロード〜』でいたずら好きホビットの片割れであるメリーを演じたドミニク・モナハンと、『LOST』での共演がきっかけで一時期お付き合いしてたんだとか!

エヴァンジェリン・リリー(左)が出演する『アントマン』
(C)Marvel 2015


・ベネディクト・カンバーバッチ(スマウグ/サウロン)

日本でも大ブレイク中のベネディクト・カンバーバッチは、竜のスマウグの声とモーション・キャプチャーを担当した他、実はサウロンの声もあてていました。

『ホビット』以前はジョー・ライト監督の『つぐない』や、スティーブン・スピルバーグ監督の『戦火の馬』といった作品に出演し、いずれも演技力を高く評価されており、『ホビット』の後主演した『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』では、第87回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。またドラマ『SHERLOCK』ではビルボ役のマーティン・フリーマンと共演しています。

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ベテラン揃い!両シリーズ共通の出演者


・イアン・マッケラン(ガンダルフ)

6作通して魔法使いガンダルフを演じたイアン・マッケランは、『ロード〜』に出演が決まった時点で一度も読んだことのなかった原作をすぐに読破し、撮影現場でも監督にいろいろ意見を出していたそうです。

20世紀中盤から舞台と映画の両方で活躍しており、1981年には『アマデウス』のブロードウェイ公演でトニー賞の男優賞を受賞。『X-MEN』シリーズのマグニートー役としても有名で、威厳のあるキャラクターを多く演じています。


・クリストファー・リー(サルマン)

今年6月に93歳で亡くなったクリストファー・リーは、白の魔法使い・サルマンを演じていました。彼は元々トールキン作品の大ファンで、『ロード〜』『ホビット』のキャスト・スタッフの中で唯一、トールキン本人に会ったことのある人でした。

20世紀中盤のドラキュラ映画で有名になった彼は、190cm超えの長身と耳に残る低い声から悪役を演じることが多く、近年は『スター・ウォーズ』シリーズのドゥークー伯爵役としてもよく知られています。昨年公開した『ホビット 決戦のゆくえ』が彼の遺作となりました。


・ケイト・ブランシェット(ガラドリエル)

エルフの奥方ガラドリエルを演じたケイト・ブランシェットは、なんと「エルフの尖った耳を付けてみたい」という理由でオファーを受けたそう!そんなお茶目な彼女は、1998年『エリザベス』に主演し演技力を高く評価され、スターの仲間入りをしました。

『ロード〜』『ホビット』以外にも数々の作品に出演しており、近年は『ブルー・ジャスミン』で主役を演じ、アカデミー賞を始めとする多くの映画賞で主演女優賞を受賞しました。今後の出演作は、ジョージ・クルーニー監督の『ミケランジェロ・プロジェクト』の公開が今年11月に控えています。

『ブルー・ジャスミン』での演技を高く評価されたケイト・ブランシェット(左)
Photograph by Merrick Morton (C)2013 Gravier Productions, Inc.


実はみんな仲良し!


このように、年齢もキャリアもバラバラなキャストが揃った両シリーズですが、スタッフも含め、実はみんなとっても仲良し! 和気あいあいとした撮影現場の様子は、各作品のDVDの特典映像でも見ることができます。キャストやスタッフが仲良しなのは、我々観客としても非常に嬉しいことですよね!



この他にも素晴らしい役者さんたちがたくさん出演しているのですが、長くなりましたので今回はこのへんで! また次回もお読み頂ければ幸いです。それでは!


written by ayako