『ファンタスティック・フォー』感想、必見!![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ファンタスティック・フォー』感想、必見!![ネタバレなし]

(C)2015 MARVEL & Subs. (C)2015 Twentieth Century Fox

10月9日に公開される新しい『ファンタスティック・フォー』をお先に鑑賞させて頂きました!いいですか、「必見」の映画です。ただし!「文章をよーく読んで何が必見なのか、用法用量を守って正しく服用するように」お願い申し上げます。


スコア

◯私的満足度
☆☆☆☆☆(0/5)
=でも必見!!

◯ファミリーオススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=うん。

◯子供オススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=うん。

◯友人オススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=うん。

◯デートオススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=うん。
◯映画リピーターオススメ度
★★★★★(5/5)
=ある意味映画史に残るから必見だよおおおおお☆

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる

(C)2015 MARVEL & Subs. (C)2015 Twentieth Century Fox


感想「みんな見ようよ!」

この映画は本当に凄い!

まずね、ホントにホントにホントに続きが見たい!こんなにも続きが見たくなる映画はそうはありません!

だって!

だって!

だって!

だって!

だって!

「そろそろクライマックスくるううううう?????」

と思ったら終わっちゃうんだもん!


いや、そういう映画ってたくさんありますよね!

『るろうに剣心 京都大火編』だってそうだったし、『ダークナイト』だってきっちり終わりつつやっぱその後が気になって仕方なかった!『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』だってこの後気になりましたね!

しかし!今回の『ファンタスティック・フォー』は一味違う!クライマックスの見せ場の後のストーリーが気になるんじゃなくて、クライマックスの見せ場を期待したらそのまんま映画が終わっちゃった!


合コンで例えますと女の子と話をして、その後お気に入りの子に連絡先を聞こうとしたら「はい、ここまでーwww」と言われてお店の外に出されるようなもん。しかもお店を出ても女の子の姿は無く、そこには荒野が広がっていた・・・みたいな!V8!V8!


築地市場で例えると長時間目の前でゆっくり焦らされながらマグロを捌かれて、やっと目の前にマグロ丼が出てきた。と思ったら「今日は閉店なので食べれませーんwww」と言われるようなもの・・・みたいな!


付き合ってちょっと経ったカップル(純粋設定)で例えると、公園でいい雰囲気で肩を寄せ合って心臓の鼓動が聞こえそうになって・・・ふと彼女の顔を見ると目をつぶって・・・それで唇を近づけようと思ったら「夢だったwww目が覚めたwww」・・・みたいな!


(C)2015 MARVEL & Subs. (C)2015 Twentieth Century Fox


シリアス展開✕ヒーローになるまで、という掛け算は『バットマン・ビギンズ』を彷彿とさせ、仮にヒーローになるまでに1時間の描写がかかろうがそれが後に効くドラマであれば全然良いわけですよ。ビギンズはそうだった。

しかしながら『ファンタスティック・フォー』は約1時間かけて色々と悩むんですが、とにかく悩み悩み悩み悩みまくる!

いや、私は別にそれにはイラッとしませんでした。むしろ必死に「きっと!今主人公の頭の中では!カナシミが暴れていて!ヨロコビが頑張って司令部に戻ろうとしてるんだ!楽しい友達!ビンボン!ビンボン!」って言い聞かせて見守ってました。(インサイドヘッド参照)

(途中飽きて頭のなかで「キングボォォォォォブ!」を再生していたのは秘密)


確かにドゥームという敵はいて、それが主人公たちのアイデンティティレベルから対峙する設定にはなっているのですが、どうも盛り上がらない。

弱いわけじゃないんですが、ファンタスティック・フォーのユニット4人で戦いを挑んだら余裕で勝てちゃう感じに唖然。

例えるなら『るろうに剣心 伝説の最期編』で志々雄が最後の1:4のシーンで4人に襲われて普通に負けちゃう的な。むしろ最期こういう感じで1:4でやれば盛り上がり感上がったんじゃね的な気もしますが、まあ後からああだこうだ言っても致し方なし。


(C)2015 MARVEL & Subs. (C)2015 Twentieth Century Fox

と、色々書いておりますが・・・この映画をよく思えないのは、本作が抱えるというか明るみに出てしまった製作中のトラブルを知ってしまっていてもう冷静に作品を見ることができなくなっているという原因が正直言ってあります。

・ジョシュ・トランク監督とプロデューサーのサイモン・キンバーグが不仲で現場で何度も衝突したこと。

・ジョシュ・トランク監督が映画の公開前に「1年前のバージョンならもっと評価されていたに違いない。ただしそれをみなさんがみることはない。」とツイートしたり。

・ジョシュ・トランク監督と主演のマイルズ・テラーが殴り合いしたという話が表面化してきたり。

・再撮影時にキャストが全員揃わなかったという話が表面化してきたり。


とにかくネガティブな情報が公開前からどんどん表に出てきてしまいました。撮影終盤にはジョシュ・トランク監督は控室すら取り上げられたとか何とか。もうぐちゃぐちゃ。


それを踏まえると本作はベストを尽くした作品とは判断できないのです。ストーリーの矛盾という点は無くとも、明らかに抜け落ちている場面が見受けられます。撮影出来なかったのでしょう。

表に出てきているこういった情報は一部に過ぎませんし、間違いもあるかもしれません。よってジョシュ・トランク監督が本当に悪いかどうかはわかりません。しかし良くも悪くも監督はプロデューサーの意見も含めてコントロールすることは必要であり、制約の中でベストを尽くすべきではあります。

その意味で現場が混乱し、ベストの作品を送り出したとは言い難いジョシュ・トランク監督はいくつかの判断ミスをしてしまったのは間違いないでしょう。デビュー作の『クロニクル』大好きですし同情もしますけれども。

(C)2015 MARVEL & Subs. (C)2015 Twentieth Century Fox


「あれがダメ!これがダメ!」と言うより「何でこうなっちゃったんかねえ」と思った『ファンタスティック・フォー』。

良くも悪くも映画ファンには必見の作品だとは本当に思います。タイトルは些かふざけていますが、『ジュラシック・ワールド』や『ミニオンズ』が席巻した世界の夏映画興行の影で静かに敗者となった『ファンタスティック・フォー』は応援の意味でも是非見てあげてください。

また、この場を借りてこういった作品でもしっかりと観客に作品を送り届ける義務のある映画配給会社や映画宣伝会社の方へ敬意を表する所存です。

『ファンタスティック・フォー』の続編はやるのでしょうか。ジョシュ・トランク監督はこれからハリウッドで生き残れるのでしょうか。

シビアな世界で「失敗は成功の元」など軽いことは言えませんが、応援をする次第です。


おしまい。



ちなみに真面目な映画の感想記事もたまに書いてます。
『日本のいちばん長い日』感想&解説、映画の先の現実に私たちは何を考え、どう未来を見据えるべきなのか



(C)2015 MARVEL & Subs. (C)2015 Twentieth Century Fox

どんな映画?

特殊能力をもった4人のヒーローチームが活躍する姿を描き、2005年と07年にも映画化された「ファンタスティック・フォー」を、新たなスタッフ&キャストで描くSFアクション。天才的な才能をもつ発明オタクのリード・リチャーズ、シャイな女性科学者スー・ストームと、何かと暴走しがちな弟ジョニー・ストーム、そしてタフで孤独なベン・グリムの4人は、ある実験の事故の影響でそれぞれ特殊な能力を獲得する。リードはゴムのように伸縮自在で強靭な肉体となり、スーは体を透明化し、ジョニーは炎に変化して空を飛ぶことができるように、そしてベンは、圧倒的な怪力と頑丈な岩石の体になった。その能力に戸惑い、思い悩む4人だったが、そんな彼らの前に異次元の脅威が迫る。

参照:http://eiga.com/movie/81624/


予告編


旧シリーズ