映画『天の茶助』感想、沖縄舞台のファンタジームービーに笑って笑って勇気を貰う![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

映画『天の茶助』感想、沖縄舞台のファンタジームービーに笑って笑って勇気を貰う![ネタバレなし]


6月27日公開の松山ケンイチ主演作『天の茶助』をお先に鑑賞させて頂きました!エンタメ要素と人生で大切なことを教えてくれる素敵な作品でございました!


スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=ファンタジーと沖縄の融合を楽しみ最後はしっかりストーリーが締まる!

◯ファミリーオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=害は無し!ラブホネタ以外はw

◯子供オススメ度
★★★☆☆(3/5)
=勇気を貰える!ラブホネタ以外はw

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=普通に「面白かったね!」と言える素晴らしさ

◯デートオススメ度
★★★★☆(4/5)
=恋愛が良い感じに描かれてますのでオススメ!

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=一風変わっていながら魅せる映画!

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感想「笑って笑って勇気を貰う、いい感じ!」

人間というのは天の上の脚本家がそれぞれ脚本を執筆していて、それぞれお互いに鑑賞しながら人生を変えているというのが本作の基本設定。そしてその天の世界で脚本家たちのお茶係をしているのが松山ケンイチ演じる主人公の茶助です。

ひょんなことから下界に降りてある人間の既に完成したシナリオを変えてほしいと脚本家に頼まれ人間の世界へ。そこで一騒動どころか百騒動起きるのが本作。笑いあり、シリアスありのエンタメ要素満載の素敵な映画でした。

最初こそあまりにぶっ飛んだ設定に困惑したものの、沖縄を舞台にその沖縄らしさを強みとしてテンポ良く、ユーモア全開に展開されていく茶助のバタバタ劇は非常に見応えがありました。

設定は天と下界とちょっとSFチックですが、下界つまり人間の世界は普通の沖縄そのもの。しかも変に観光地を使用せずにうるま市(多分)のアーケード街を中心に生活感のある沖縄が描かれていきます。

松山ケンイチ演じる茶助、この人物の設定や感想は一言では言い表せません。如何せん下界の物語は天の脚本家によって干渉されるので途中であれこれ設定に変化が生じていくのです。言葉で説明できないわけではありませんが、これは何も言及しないほうが楽しめる!だから何も言いません。

とにかく茶助は一途でどこか「昭和の男」であり、真面目に馬鹿なことやらかしたり天から来たのにちょっと性欲あったりで笑わせてくれます。爆笑に次ぐ爆笑ではなく、クスクス笑いに次ぐクスクス笑いなのがとても魅力的です。

笑いを伴いながら茶助の下界での行動はあまりに影響力が大きく大騒動に。「これは風呂敷広げすぎてラスト大ゴケするパターンか…?」と心配になるほど。

しかしそんなことは全くなく、むしろ「なるほど!そういう設定ならそこに着地させるわな!そうそう!それで良い!」と思えるラストが待ち受けていました。

もし私たちの今生きるこの世界が天にいる脚本家たちによって干渉されているものであるならば、それってちょっと絶望を感じますよね。自らの意志とか反映されないわけですから。全て運命だなんてまっぴらごめんと思いますよね。

私も思いました。その思った「設定への不安」、しっかり映画のラストでケジメを付けてくれています。

運命がそこに待ち受けていても強い願いがあればきっと運命は変えられる。映画では描かれませんが余命3ヶ月を宣告されても頑張っていきる方もいますよね。願いや意志、その大切さをしっかりとこの映画は教えてくれます。

その教え方が大真面目に説教臭くではなく、この映画のちょいゆるテイスト×松山ケンイチのゆるさを持って教えてくれるのも愛しいわけです。

というようにハチャメチャでありながら良テンポでユーモア全開で茶助と周囲の人物たちが私たちに生きる勇気を教えてくれます。そんな素敵な映画でありました。


どんな映画?

地上に生きる人間たちの人生や運命のシナリオを書きつづる天界の脚本家たち。そんな彼らのお茶くみ係である茶助は、自分が不用意に発した言葉により天界のシナリオが書き換えられ、人間界で生きるユリが交通事故で死ぬ運命であることを知る。ユリを助けるため人間界に降りた茶助は、ユリの暮らす沖縄に向かうこととなる。
参照:http://eiga.com/movie/80007/

予告編


映画パロディ(ネタ)や言葉遊びで

「二人は船上で恋に落ちるも、氷山に船が激突しその愛は死を持って別れとなり・・・」と言えばほとんどの方が『タイタニック』を思い出しますよね。仮に『タイタニック』をご覧になってなくてもこういう説明ならまあ『タイタニック』かなってわかりますもんね。

こういうわかりやすい映画ネタを色々入れてくれてまして、もちろん少しマイナーな映画ネタもあるのですが、『タイタニック』のネタがあるので笑えます。なぜそういうネタがあるかというと、本作は天の脚本家が人間の人生を執筆しているから。

天の脚本家がその時のブームな映画ネタを執筆にそのままパクるという風にネタが使用されます。適当すぎでしょ天の脚本家w

言葉遊びもとてもおもしろかったです。「芸じゃないし、ゲイじゃないし」とか。本作松竹さんの映画なのですが、同日夜に試写った『駆込み女と駆出し男』でも言葉の掛け合いの遊びがあったので、監督が作り手違えどどっちもちょっと「松竹らしさ」が自然と出ていて何かほわっとしましたね。

ただ単に「よし、笑わせるぞ!」ではなく、映画や言葉といったものを用いて計算された適当な笑いを提供してくれるのは心地良いです。そのゆるさが本作の魅力でもあると思いました。


「映画を見る集中力が切れる」理由が新たに1つ生まれた

この映画、「ゆるめさも魅力でスカッとする秀作」で間違いないと思うのですが、本当に本当に申し訳ないながら映画のクライマックス付近で私はこの映画に集中できなくなりました。

理由は・・・

「映画ファンの集い」の常連の方が一人エキストラで出演していてしかも普通に目立ってたからw

この方は「趣味エキストラ出演」というのを伺っていたので「これ絶対あの人だよな・・・w」と最初出た瞬間にほぼそうと確信し、その後数度映り込んできたので「絶対そうだwww◯◯さんだwww」って思ったわけですね。

つまり、完全に映画関係ない部分で笑い始めてるわけですね。これはこれで楽しめる要素なわけですが、その近辺の映画の台詞とか忘れちゃってるので相当後ろのエキストラばっかり見てしまっていたようです。

こういった楽しみ方は「楽しみ方」ではあるので悪くはないですが、映画本編を集中してみていたその集中力が散漫してしまったので少し反省です。

でも、これホント名演技でしたので、今度のイベントでみなさんに紹介したいです(笑)


まとめ

等身大の沖縄を描きつつ、そして笑わせつつ、ファンタジー要素を交えてうまくいかない運命を自らの意志で変えていく勇気を与えてくれるエンターテイメント感動作『天の茶助』。

 5月病的なあれで自らの人生このままで良いんだろうか、なんて思ってる方には6月末ではありますが打って付けの一本かなと思います。

自らの人生は自ら決めるものです。

この映画を見るか見ないかもみなさんが決めるもの。

でも、もし良かったら、少しでも人生を、運命を変えたいと思いながらももがいているならば、「よし、『天の茶助』見よう!」と腰を上げて劇場へ行かれると良いでしょう。

ちなみに、松山ケンイチが主演で見事な演技を見せてますが、オイシイのは寺島進ですのでこれは是非劇場で爆笑してみてくださいねw

おしまい。