『ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口』感想、体験がもたらす息を呑む極上[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口』感想、体験がもたらす息を呑む極上[ネタバレなし]


『ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口』というアートドキュメンタリー映画を見てまいりました。体験がもたらす息を呑む極上がここにはありました。ただ好き嫌い分かれるでしょうねこれは。


スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=世界史好きでヴァチカンいったことある身としては極上でありました。ただ3Dの是非は結論が出ない。

◯ファミリーオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=害は無いですが世界史知識や美術知識が無いと相当退屈かも。

◯子供オススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=上に同じ。

◯友人オススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=趣味が合えばまあありだけど。

◯デートオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=上に同じw

◯映画リピーターオススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=映画じゃないという声もちらほら、まあわからんでもない。

◯WATCHAでレビューをチェック&書いてみる



一言感想「これは体験させるもの」

私高校生の時、いや大学に入ってからも世界史ばっかり勉強してたんですね。勉強というか研究という名の趣味ですね。大学に入ってからの海外旅行は「世界遺産×映画ロケ地巡り」でリゾート地とか行かなかったし。それくらい歴史の世界に浸るのが好きなのです。

この映画はそんな私のツボをド直球に刺激するものでした。賛否真っ二つの映画で「ナレーションがだるい」「合間の映像いらなくね?」「絵画より彫刻見せろ」など批判的意見も多いです。

私にはその批判的な意見が全て「極上」でした。美術館とか行ってオーディオ解説聞いたり、美術教養番組とか大好きな私にはナレーションは至福。合間の映像も価値体験を深くしてくれるもので至福。絵画も大好き。全てプラス要素だったのです。

3D映像に関しては些か疑問もあるので星評価は3にしてますが(この辺は後述)、この映画を通して提供される建築物や美術品、ナレーションや映像がもたらしてくれる情報は全て至福でありました。

大学2年生の時にローマ&ヴァチカンに行っており、朝早くからヴァチカン美術館に並んだことがあります。(2007年当時は美術館お昼すぎとかに閉まっちゃう感じだったので)システィーナ礼拝堂は荘厳は雰囲気ではなく観光客でがやがやしてたのも今となってはいい思い出です。

そんな記憶もこの映画は呼び覚ましてくれました。

一度生で見ているものが多いので脳内補完できたのもこの映画を楽しめた要因かもしれません。もう一度あの場所へ行きたい。あの雰囲気を味わいたい。そう思わせてくれたので、この映画は価値があったのだと思いました。




どんな映画?

歴代ローマ教皇の収集品を収蔵展示するバチカン美術館を、世界で初めて4K(Ultra HD)3Dカメラで捉えたドキュメンタリー。カトリックの総本山バチカン宮殿にあり、500年の歴史の中で歴代の教皇たちが収集してきた芸術作品を収めるバチカン美術館。ラファエロの「アテネの学堂」や、システィーナ礼拝堂を飾るミケランジェロの「アダムの創造」「最後の審判」、ダ・ビンチ、ジョット、カラバッジオといったルネサンス期の巨匠たちから、ゴッホ、シャガール、ダリら近現代の芸術家の作品まで、同美術館が誇る美術史に残る傑作の数々を、最先端のテクノロジーによる精緻な映像で記録し、3D立体視化した。世界中から来場者を迎えるバチカン美術館の壮大な魅力を捉える。案内役は、美術館館長のアントニオ・パオルッキ。日本語版ナレーションは「世界の車窓から」でもおなじみの俳優・石丸謙二郎。
参照:http://eiga.com/movie/81335/

予告編

3Dの良し悪し

この映画は3D映画で、美術品をより高精細に見せることでその世界へ誘うというのが目的とされています。しかしこれに関しては良い面と悪い面と両面あると思いました。

良い面はもうそのままで、美術品とりわけ彫刻物を立体的に見せることでより映像にのめり込み、まるで今その美術品の目の前にいるような錯覚を味わうことができるのです。これは今までにない3D体験の一つでもありました。

一方悪い面と言いますか気になるのは3D映像特有のマイナスポイントが如実に出てしまっているところです。ざっくり言えば3D映画は2D映画よりメガネをかけることで暗くなってしまいます。(ざっくりです、規格云々とかわからないわけではないです)

3D大前提で製作されている高精細な映画はこの辺は想定もされているわけですが、本作は想定こそされていても美術品、とりわけ絵画がどうしても元から古いものなので暗い印象を受けてしまうのです。

彫刻品なら立体感が出ることでその暗さは気にならないのですが、絵画だとどうしても気になってしまいました。もちろんそんな大して暗いわけではないんですけどね。

Dが生きていた部分と死んでいた部分がありました。「仕方ない」と割り切ればそこまでですが、この辺は3Dによってその場にいるように思わせる目的の3D化は今後まだまだ改善の余地ありだなと思いました。

ざっとですが、こんなとこですね。


上映劇場非常に少ないので公式ホームページでご確認の上、映画の中の世界史旅行をお楽しみください。
http://www.vatican4k3d.com/theater.html