映画『ストレイヤーズ・クロニクル』感想、エンタメと社会問題の融合。岡田将生、染谷将太、そして松岡茉優いいぞ![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

映画『ストレイヤーズ・クロニクル』感想、エンタメと社会問題の融合。岡田将生、染谷将太、そして松岡茉優いいぞ![ネタバレなし]


6月27日公開の『ストレイヤーズ・クロニクル』をお先に鑑賞して参りました。エンタメ路線を突き進みつつもシリアス要素も入れ込んで楽しめる作品に仕上がっていました。


スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=シリアスありつつも娯楽&コメディ要素ありで割と軽め。

◯ファミリーオススメ度
★★★★☆(4/5)
=娯楽映画なので安全パイ。

◯子供オススメ度
★★★★☆(4/5)
=アクション要素あるし安全パイ。

◯友人オススメ度
★★★★☆(4/5)
=普通に楽しめる映画なのであり。

◯デートオススメ度
★★★★☆(4/5)
=謎のラブコメ要素もデートならプラス効果。

◯映画リピーターオススメ度
★★★☆☆(3/5)
=岡田将生、染谷将太、松岡茉優と俳優陣いいっすよ!

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感想、ザ・エンタメだから楽しもう!

※私は原作を読んでおりませんので一映画を鑑賞した感想になります。

前情報として「特殊能力を持って育てられた2組が大人になって運命のように出会い、そして戦う」的な予告編情報だけで鑑賞しました。結果的にこれだけしか情報を入れなかったのはとても良かったようです。面白かったです。

この映画「特殊能力を持って育てられた2組が大人になって運命のように出会い、そして戦う」のはストーリーのほんの一部でしかないんですよね。超能力バトル合戦かと思いきやそんな簡単な話ではなく、彼らの運命を切り開く熱き物語でありました。

「X-MENかよ」と突っ込もうと思ったのですが突っ込むも何も「X-MENだね」と納得しながら見ました。しかしこれは悪口ではなく褒め言葉。特殊能力を持っていることは決して高材料ではなく彼らにとっては苦悩でしかないわけです。

岡田将生演じる昴率いる希望チームと、染谷将太演じる学率いる絶望チーム。それぞれクセのある二つの物語が、戦いへと発展し、その結末が映画のラストではなく最後はもう一歩その先へ。

高速アクションも含みつつ、少しシリアス要素も含みつつ、「自らの人生は自らの決断で切り開く」私たちが誰もがせねばならない用ももしっかりと含んでいました。謎のラブコメ要素がそのシリアスさをかき消しており、かなり戸惑いましたがエンタメ映画として考えればまあそれも良いのかもしれませんね。

「エンターテイメント性が高く」×「アクションを重視した」×「面白い」映画を作ろうとした製作陣の意図がしっかりと伝わってきました。深さよりも楽しさを素直に味わってこそ満足できる映画でしょう。

言わずもがな人気俳優共演ですのでそれぞれのファンの方は楽しめることでしょう。特に岡田将生染谷将太白石隼也松岡茉優黒島結菜辺りのファンの方は。あと予告編とか全く出てませんが一番美味しいのは本郷奏多くんなので是非彼の妙演にも注目してみてください。


どんな映画?

1990年代の日本で、生まれてくる子どもに突然変異を促して人間の能力を極限まで発達させる実験と、遺伝子操作で動物や昆虫の能力を持つ子どもたちを生みだす実験が秘密裏に行なわれた。20年後、実験により視覚や筋力をそれぞれ異常発達させられた昴らは、特殊能力の代償として精神崩壊の危機におびやかされながら、その解消の鍵を握る外務副大臣・渡瀬から裏の仕事を請けおっていた。ある日、渡瀬を狙う謎の殺人集団アゲハが現われるが、彼らの正体もまた、20年前の実験で生みだされた特殊能力者たちだった。
参照:http://eiga.com/movie/81044/

予告編

俳優陣の個性を楽しめる

X-MENみたいに各キャラクターそれぞれ特殊能力が備わっています。その特殊能力は破壊度高くて同じ世界にはいてほしくないですが、エンタメ性は抜群です。

岡田将生演じる昴の3秒先の未来が見える予知能力は特に見ていて楽しい。銃だろうがナイフだろうがパンチだろうが全てササッと避けていっちゃうんですね。岡田将生の爽やかさがそれとうまくマッチしてて爽快です。

その岡田将生演じる昴の対極に位置するもう一つのグループ通称アゲハを率いる染谷将太演じる学の特殊能力は謎。これは映画を見てチェックして欲しいですが、この学の癖のあるキャラクターがもう染谷将太過ぎて、マジで染谷将太で、染谷将太なのでホント見事です。彼以外の俳優では考えられませんねこの約は役は。

他にも様々な特殊能力者が出てきますが、キーパーソンになっていくのが黒島結菜演じる碧。この女優さん本当に申し訳ないながら今までちゃんと認識しておりませんでしたが、今回の幼くも力強くそしてチャーミングな碧を見事に演じていました。

若手女優さん様々いる中で、私は松岡茉優が一番好きなんですね。『桐島、部活やめるってよ。』で嫌味たっぷりの沙奈を演じてそこから注目しており、『リトル・フォレスト』でも橋本愛より松岡茉優ばっかり注目して見ておりました。

今回の『ストレイヤーズ・クロニクル』、プロデューサーが『桐島、部活やめるってよ。』の佐藤貴博さんということでその繋がりから松岡茉優キャスティングされたのかもしれませんね。口から変な針出す恐い役でしたが、時折見せるチャーミングさやラストの熱演がとても魅力的でした。

他にも成海璃子鈴木伸之高月彩良などが印象的な演技をしており、各超能力キャラを楽しむことができます。

それらを外部から見守る伊原剛志演じる渡瀬の嫌な感じもとても良かったです。胡散臭いけど説得力のある政治家そのものでありました。

是非俳優さんたちにも注目してみてください。


違和感はX-MEN考えすぎからか?

超能力者たちが主人公で割と苦悩してるという設定なのでどうしてもX-MENを意識せずにはいられません。前述の通りX-MENそのものなところもあるのですが、考え過ぎると違和感を覚えます。

それはアクションやキャラクターがもたらす違和感では無いのです。シリアスさの度合いが違うのです。

X-MENと言えばなかなかのシリアステイストなアメコミであります。私はそのシリアスさが大好きで『X-MEN:フューチャー&パスト』は昨年の満足度ランキング3位にさせて頂きました。

『ストレイヤーズ・クロニクル』は確かにシリアス設定なのですがラブコメ要素を挟んでくるのです。ゲスの極み乙女。の挿入歌とエンディング曲が良曲ながらもゲスの極み乙女。の曲ですのでそのラブコメ度を増幅させます。

これが違和感で違和感で。シリアスに始まり、シリアスに進むので、内心で「お、アクションもいいし日本版X-MENいいじゃん」とか思っちゃったんですね。無駄な知識は時として仇になります。

ラブコメ要素はもうホントラブコメ要素で、ラブコメ映画主演の筆頭格福士蒼汰くんもびっくりなレベルで本郷奏多くんがナイスアシストしています。バランスで戸惑いましたが、ラブコメ要素も魅力の一つなのでしょう。というかそう思わないと多分満足度がガクッと下がります。

映画が好きだと勝手に期待して勝手に裏切られることがありますので知識の無駄な動員はエンタメ映画では良くないなと痛感をしました。

もう一度見ることがあれば多分割りきって結構全てを楽しめそうな気がします。それくらいザ・エンタメ映画でありました。

浅めではありますが、害が無いので結構オススメできます。映画に関してあれこれ深く考えなくても、気軽に楽しめるので映画ライト層を含めてオススメです。


まだまだ先ですが、『ストレイヤーズ・クロニクル』は6月27日から公開です。どうぞお楽しみに!



原作

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