『ジャッジ 裁かれる判事』感想、ここにあるのは法廷劇でもサスペンスでもなく、渋くも響く親子の愛にしんみり[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ジャッジ 裁かれる判事』感想、ここにあるのは法廷劇でもサスペンスでもなく、渋くも響く親子の愛にしんみり[ネタバレなし]


1月17日公開のロバート・ダウニー・Jr主演『ジャッジ 裁かれる判事』を一足お先に鑑賞してまいりました。サスペンス映画ではありませんでしたがしんみり感じるものがありました。


スコア

◯私的満足度
★★★☆☆(3/5)
=サスペンスではなく親子を描く渋い人間ドラマでありました。

◯ファミリーオススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=娯楽性が低くお子さんと見に行く映画ではないかなと。

◯子供オススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=上に同じ。

◯友人オススメ度
★★☆☆☆(2/5)
=娯楽性が低くもロバート・ダウニーJrらしさがあるので楽しめます。

◯デートオススメ度
★☆☆☆☆(1/5)
=大人も楽しめるけどデートでは…

◯一人映画オススメ度
★★★★☆(4/5)
=通好み的な面はあり。一人で見て自分のことを考えてみると良いかもしれません。

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一言感想

私は普段からネタバレとかあまり気にしないタイプなんですが、本作はたまたま掴んでる情報が少なくてタイトルから法廷劇を想像して鑑賞してしまいました。そしたら全然法廷劇じゃなくて、いや法廷劇なんですけどどんでん返しとか無くて、真相とかも主題じゃなくて消化不良になってしまったのが事実です。

しかしその消化不良は決して作品の質が悪いとかそういうことではなく「ちょっとびっくりしちゃいました」的な側面のお話。

映画を見ながら気付けば消化不良も回復し、真の主題である親子の関係のその先をしっかりと考えることができました。

映画はかなり渋めな作品ですが、ロバート・ダウニーJrが持ち味のユーモアセンスを変に隠さないでちょこちょこ面白いのが良いスパイスに。父親を演じるロバート ・デュバルでの好演はアカデミー賞助演男優賞ノミネート圏内でもありお見事。

この二人の演技だけで成り立っていると言っても過言では無いほどシンプルな物語ですが、この二人の演技合戦が見出した最後の結末にしんみりと色々と考えるものがありました。

決して「面白い!」と言える映画ではなく、「もう一度見たい!という映画でもありません。しかし「良かった」映画であることは確かで、無意識に今後の人生に影響を与えてくるのかなとも思いました。


どんな話?

有能な弁護士だが真偽よりも勝利にこだわり、金持ちを強引に無罪することで知られるハンク・パーマー。父のジョセフ・パーマーは世間から信頼を集める判事だったが、そんな父が苦手なハンクは、長らく父と絶縁状態にあった。しかし、ある時、ジョセフが殺人事件の容疑者として逮捕されるという事件が起こり、ハンクが弁護人を務めることに。正義の人である父が殺人を犯すはずがないと信じるハンクだったが、調査が進むにつれて疑わしき証拠が次々と浮上する。
映画.comより



とにかく演技合戦に引き込まれる!

昨年公開された『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』は頑固な父と従順な息子の交流映画でしたが、『ジャッジ 裁かれる判事』はそうではありません。頑固な父親とプライドの高い息子、言うならばコミュニケーション側面では不器用な二人の交流というか対立が描かれていきます。

冒頭の感想で娯楽性は低いと書きましたが、二人の対立というストーリー展開に事故(事件)の経過や明るみになる真実、そして父の病気など様々な要素がぶっ込まれていくので飽き飽きすることはありません。

ストーリー展開が飽き飽きしないのもありますが、やはりロバート・ダウニーJrとロバート・デュバルの演技が見事で映画の力を強めているのでそれ故に映画に引き込まれていったのかもしれません。

ロバート・ダウニーJrはユーモアセンスもあって大好きなロバート・ダウニーJrがここにもまた見参!という感じでありましたがそれにも増してもうロバート・デュバルの演技がお見事!

というか本作はロバート・デュバルの頑固親父演技が最大の見所と言っても過言ではありません。そんな頑固親父にも当然弱みや避けることのできない病というものがあるわけで、それらが影響してのラストはしんみりとするものがありました。



この演技合戦で法廷劇を見たかったという無理な妄想

ロバート・ダウニーJrとロバート・デュバルの演技合戦は本当に見事で繰り返し繰り返し、というかそのことだけ今日は伝えられれば満足なわけですが、この演技合戦でもっと法廷劇見たかったなと思っちゃうんですよね。

だって法廷の内外含めこの親子は本当に口が達者。裁かれる父親ではなく、二人が当事者ではない法廷劇での争いや協力なんて見せられたらもうテンション上がりまくってしまうのではないかなと思ったり。

まあ映画の「もしも」は何の生産性も生みませんのであれこれ言っても良くないですね。しかしこれは映画への苦言ではなく、「それくらい二人の演技すごいんだよ!」というものでありますのでお許し頂ければ幸いです。

『ジャッジ 裁かれる判事』は1月17日公開!親子の物語×演技合戦、それを楽しめる方は是非劇場でご覧頂きたいと思う作品でございます。