『ホビット 決戦のゆくえ』感想、素晴らしい!一連の旅路の終わりに喜びと寂しさが同時に襲い涙が溢れた…[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ホビット 決戦のゆくえ』感想、素晴らしい!一連の旅路の終わりに喜びと寂しさが同時に襲い涙が溢れた…[ネタバレなし]



遂に完結となるホビットシリーズ最終章『ホビット 決戦のゆくえ』、感想披露試写会にて鑑賞させて頂きました。本当にお見事な作品でした。素晴らしい!


私的満足度

★★★★★+=星5+=シリーズ合算評価で満点以上の個人的超傑作!

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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旅が終わった…

かけがえのない、仲間たちがいた。
ともにひとつの場所を目指した。
困難でも、彼らがいたからここまで来られた。
弱くても、彼らがいたから勇気を知った。
一緒でなければ成し遂げられないことがある。
彼らとともに挑む、これが、最後の、最大の試練。
待ち受けるのは、決死の闘い。そして。冒険の終わりの永遠の別れ。
勝っても、負けても、もう二度と彼らに会うことはない。
友への万感の思いを込めて、圧巻のラスト・アドベンチャーが今、始まる!

オフィシャルプレスより


『ホビット 思いがけない冒険』から2年、『ロード・オブ・ザ・リング』から13年、遂に一連の物語の終焉をこの『ホビット 決戦のゆくえ』で迎えました。


[DVD発売済み]


先に断っておきますが、私は『ホビット』及び『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの熱狂的な信者でもなければ、原作愛読者でもありません。ファンの方からしたら失礼極まりないですが『ホビット』前2作を鑑賞しつつもキャラクターの名前を全員は把握しきれてないくらいには認識が甘いレベルです。

もちろん好きな映画ではあります。ですから「ほどほどに」楽しみにしてました、今回の完結編。

言ってしまえばそんな中途半端な私でも、この旅路の終焉、仲間たちとの別れと『ロード・オブ・ザ・リング』へと続くその道に胸が熱くなり涙が溢れてしまいました。

素晴らしき映画を見た喜びがまずそこにはあります。本当に見事な映像美、そして迫力。それらによって描かれる熱き物語。俳優陣の熱演にハワード・ショアのスコア、そして既に知っている『ロード・オブ・ザ・リング』へと繋がる道筋が見えることでもう感情がよくわからなくなりました。喜びに満ち溢れました。

そんな喜びと同時に2つの寂しさが私を襲いました。1つは物語内におけるキャラクターたちの失われた命に対する寂しさ、そしてもう1つは遂にこれでシリーズが終わってしまうという寂しさです。

喜びと寂しさ、この映画1本ではなくその外に広がる中つ国の物語全てが1つの物語として形になったラスト、「ああ、これで終わった」充足感と喪失感が同時に襲ってきました。

そこからのエンドロールが落ち着くどころか涙腺を決壊させる反則技。もう感情ごっちゃごちゃ。卒業式で卒業生が泣くが如くおいおい泣いてしまいました。喜びと寂しさ、「感動」とは違う感情の爆発が起きました。

そして落ち着いた私はただただこの映画へ感謝をしたいと思ったのでした。壮大な、いや壮大過ぎる物語を経験させてくれてありがとうと。家路につきながら、これからもう1回シリーズ全てを見なおして、原作の隅々まで読んでもっと世界観を知るんだと心に決めました。

私は原作愛読書ではありませんし、ファンの方々からすると図々しいレビューに見えるかもしれませんが、遅ればせながらこれからこの世界をもっと知っていきたいと思います。そう心に誓わせてくれた『ホビット 決戦のゆくえ』、傑作と言わずして何というのでしょうか。


愛、疑心、忠誠、使命、そして友情

原作をサラッと図書館で流し読みしたのはかれこれ『ホビット 思いがけない冒険』の公開時。当時も同時期公開の『007 スカイフォール』にハマっていたのでかるーく読んだだけ…。失礼極まりない…。

ですのでこの『ホビット 決戦のゆくえ』の細かな人物たちの結末を全然覚えていなかったわけです。逆にそれだからこそ新鮮に映画を堪能することができたわけですけれども。

物語から感じたこと、まずは「愛」ですね。愛の形はそれぞれ。それは男女かもしれないし、親子かもしれないし、上に立つものから民への愛かもしれません。その愛が答えは出ずとも問題提起される本作。その様々な形が心を絞めつけてきます。

次に「疑心」これはトーリンがこれでもかこれでもかと体現していきますね。何かに取り憑かれた人間は冷静な判断ができなくなります。これは実世界でもそうですね。破滅するギリギリまできたトーリンはどうなるのか。それはみなさんがその目で目撃してください。

続いて「忠誠」、これはドワーフを中心としつつ闘いが描かれる本作ですから様々な忠誠が描かれていきます。その忠誠は揺らぐこともあります。しかし揺らいでも根底では忠誠心は失われていないことも。忠誠とは信じることでもあります。それが様々な形で描かれるのもまた本作の魅力なのではないでしょうか。

「使命」、これも描かれていきますね。これは「決戦のゆくえ」の原題がThe Battle of the Five Armiesで五軍の闘いなのでその闘いの意義、使命が様々描かれます。その闘いに翻弄されるビルボもある種使命で動きますね。この小さな勇気がまたたまらないわけですけれども。

そして「友情」です。これはもう最終章で別れ連発なのでとにかく泣かされます。中盤のどんぐりエピソードもそうですし、クライマックス一連のシーンが終わった後のビルボとトーリンのシーンもたまりません。そして仲間たち、つまり友との別れ。それは物語の中の別れでもありつつ、私たち観客がこの映画の愛すべきキャラクターたちとの別れでもあり寂しさに溢れました。辛いです。


ホビット前2作から地続きなので前2作を見ないとどうにもなりませんが、その地続きから描かれたこれら様々な物語は最終章に相応しい形で見事に結実していったなと思いました。


毎度圧巻の映像美は文句なし!

『インターステラー』がとにかくできるだけ実写で攻めてたのと対照的にこちらはCGフル活用。だからこその良さがこの映画では出ています。っていうかCGを使ってこその題材ですので。

完成披露試写会は3D字幕版だったのですが、HFR3D=ハイフレームレート3Dという形式での上映でした。こちら『ホビット 思いがけない冒険』から対応していますが、何かというと、以下引用。


HFR3Dは従来の秒間24フレームの倍になる秒間48フレームで撮影が行われ、
より滑らかに、かつ3D上映のチラツキが軽減する事になります。
参照:http://cinemark.blog.so-net.ne.jp/2012-12-13


映像がとても滑らかなんですよね。『ホビット』シリーズは3Dの効果がなかなかというかかなり見事です。奥行き感、立体感が独特の世界観を引き立ててよりその世界に誘ってくれるのです。

通常の3Dでも十分この効果は享受できると思いますが、やはりIMAXデジタルシアターやハイフレームレート3D上映が最強なので、最強環境で鑑賞されたい方へはこれらを推します。



素晴らしき中つ国への旅行をさせてくれた関係者へ感謝

45分を超える戦闘シーンが圧巻とか、ルーク・エヴァンス演じるバルドが性格イケメン過ぎて理想とか、オーランド・ブルーム演じるレゴラスが相変わらず規定外イケメンとか色々語りたいことはまだまだありまして、褒めても褒めてもきりがないのでその辺はみなさん共通の見解として割愛します。

私は今この一連のシリーズの終焉に当たって、とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。

これだけの旅の原作を書いたJ・R・R・トールキン、それを『ロード・オブ・ザ・リング』と合わせて6本の映像世界に仕上げたピーター・ジャクソン監督をはじめとした数えきれないほどのスタッフ、その熱意に応えた俳優陣らにとにかく感謝、感謝です。素晴らしい冒険をありがとうございました。

また、熱狂的なファンの方々がいたからこそこれが実現できたことは言うまでもないでしょう。私はこの映画を見てやっとこれからもっと世界を知ろうとしている新参者と言いますかまだまだ素人ではありますが、これから精進致しますので是非快く迎えてください。

『ホビット 決戦のゆくえ』は12月13日より公開です。必ず1と2を復習してから行きましょう。その先には喜びと寂しさが待っています。


The Last Goodbye.


基本情報

タイトル
=ホビット 決戦のゆくえ

原題
=The Hobbit : The Battle of the Five Armies

監督
=ピーター・ジャクソン

キャスト
=イアン・マッケラン
=マーティン・フリーマン
=リチャード・アーミテージ
=エヴァンジェリン・リリー
=ルーク・エヴァンス
=ベネディクト・カンバーバッチ
=ケイト・ブランシェット
=イアン・ホルム
=クリストファー・リー
=ヒューゴ・ウィーヴィング
=オーランド・ブルーム

ストーリー
ビルボ・バギンズ、トーリン・オーケンシールドら旅の一行は、邪龍スマウグからドワーフの故郷を奪還することに成功するが、怒りに燃えるスマウグは町を襲う。スマウグから取り戻した財宝に執着するトーリンは、友情や名誉も犠牲にしても財宝を守ろうとし、その行為をいさめようとするビルボは危険な選択をせねばならなくなる。そうした中、魔法使いのガンダルフは、さらに恐るべき存在である冥王サウロンの復活に気付いていた。サウロンはオークの大群を放ち、その危機にドワーフやエルフ、人間といった中つ国に生きる各種族は、わだかまりを捨てて団結するか、さもなくば滅びるか、究極の決断を迫られる。

予告編


written by shuhei