『テッド』監督最新作『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』感想、下ネタ純愛映画です、もう最低です(褒めてます)[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『テッド』監督最新作『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』感想、下ネタ純愛映画です、もう最低です(褒めてます)[ネタバレなし]



エロ熊コメディ『テッド』が日本でも大ヒットしたセス・マクファーレン監督の最新作『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』の感想です。相変わらずにR15指定に相応しいお下品ネタ炸裂で最低でした!(褒めてます)


私的満足度

★★★★=星4=素晴らしい作品でした!(下品だけどw)

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。



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前提条件:『テッド』好きな人は見て!嫌いな人は見ないで!

まず前提条件としてあの『テッド』路線ですので、お下品なネタに真面目に引いてしまう方は門前払いです。見るべきではありません。『テッド』で「くっそわろたwww」な人が最高に楽しめる映画です。


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また『テッド』同様にそのお下品なテイストの中に様々な映画のオマージュが含まれています。表面だけでも楽しめるけれども、映画が好きで詳しいほどあれこれ小ネタを楽しめる作りになってます。

『テッド』の事前鑑賞もオススメします。『テッド』でヒロインだったミラ・クニスを覚えておいてほしいのです。本作『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』にはミラ・クニスは出てきません。でも覚えておいてください。なぜなら劇中で出てないのにいじられるからですw

そしてこの映画、素晴らしいのが『テッド』同様に「実はいい話」に落ち着いていくところです。ふざけまくって支離滅裂ではなくちゃんとドラマ性も持たせているのです。このバランス感覚、いやアンバランスな中で作品の質を上げてくるセス・マクファーレン監督は凄えなと改めて思う次第です。

エロだけでなくグロまで入ってセス・マクファーレン節炸裂!

『テッド』同様にまずはこの作品が「どれだけ酷いか」を書かなければなりません。あ、褒め言葉ですからね「酷い」ってw

まずもう今回もとにかく下品!エロいというか下品!w

エロ熊テッドが出てこないだけマシかなと思いましたが、アダルトな大人だけしか出てこない故に逆に酷くなってましたw何が面白いってそのお下品ネタを名優たちがこぞって演じてしまう点なんですよ。

だって出演者、シャーリーズ・セロンに、リーアム・ニーソンに、アマンダ・セイフライドですよ?まあ『テッド』同様にジョバンニ・リビシは酷い役でここはもう安定の存在感でしたがw

そのエロいというか下品なネタ炸裂の中で本作は西部劇なので地味にグロいシーンも多発。「エロ」と「グロ」でR15指定ど真ん中直球勝負してきます。

これはもう悪ふざけでしかありません。その悪ふざけに関して正しい鑑賞の仕方は「くっそwwwわろたwww」と楽しむことです。少しでも不快に思ったら、それはあなたの負けです。

ちなみに宗教ネタでも畳み掛けてくるのでこの辺マジになっちゃう人はいるかも…でもマジになったら負けなんです。だって相手はアカデミー賞でユダヤ人ネタ言っちゃうセス・マクファーレン監督ですから。



お下品な中で炸裂するメル・ブルックス監督『ブレージングサドル』への愛

セス・マクファーレン監督は『テッド』の中で映画『フラッシュ・ゴードン』への愛を炸裂させました。今回の『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』ではメル・ブルックス監督の『ブレージングサドル』への愛を炸裂させています。

1974年に公開された『ブレージングサドル』は西部劇ですがコメディなんですね。私うっすらとしか記憶になくて語る資格無いのですが、細かいネタだけでなく広義でこの映画への愛を炸裂させています。

そもそもですが、「豪華キャストで最低なネタを含めた西部劇」の時点で『ブレージングサドル』への愛全開なわけであります。予習するほどではありませんが、併せて楽しんでみるのも良いかもしれませんよ。

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根底に純愛を描き最後はスカッと!

全編通してエロとグロと問題発言で疾走していく本作『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』ですが、『テッド』同様に根底には心温まるドラマが含まれています。

『テッド』は「仲良しな大人の男の片方が結婚することになって、友情が切れそうになるも新しい形を模索する」物語でありました。

『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』は「ヘタレな男が失恋するも、しっかりと成長して男としての自信を得て未来へと進んでいく」物語です。

この「未来へと進んでいく」が良いんです。失恋して成長してモトサヤとかじゃないのがいいんです。細かい結末は…劇場でw

映画のストーリーは歴史が進むにつれて多種多様になりましたが、やはりスタンダードな結末は主人公の成長が描かれるということです。本作は様々な映画へのオマージュが捧げられ映画愛に満ちあふれている点から、このスタンダードな結末もとてもよく似合います。

それでいて下品。

「下ネタ純愛映画」という新ジャンルをここに見た気がしました。冒頭の繰り返しになりますが、『テッド』が好きな方はきっと楽しめます。あれを楽しめなかった方はきっと楽しめません。というかドン引きします。

言うまでもなく付き合いの短いカップルでデートで見てはいけません。しかし、こういう映画をカップルで見て爆笑し合えてこそ、理想のカップルだと思ったりしてw

おしまいw



『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』基本情報

タイトル
=『荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて』

原題
=A Million Ways to Die in the West

監督
=セス・マクファーレン

キャスト
=セス・マクファーレン
=シャーリーズ・セロン
=リーアム・ニーソン
=アマンダ・セイフライド
=ジョバンニ・リビシ

ストーリー
銃すら撃った経験のない地味で冴えない羊飼いの青年を主人公に、その不満と不安に満ちた生きざまを豪華キャストで描いた西部劇コメディ。1882年、アリゾナの田舎町に暮らすアルバートは、決闘を挑まれてもヘ理屈をこねて逃げ出す始末で、ガールフレンドのルイーズに捨てられてしまう。しかし、ある日、町に現れた射撃の名手でミステリアスな美女アンナと急接近。やがて2人は恋に落ちるが、時を同じくして大悪党クリンチが町に襲来し、アンナに近づいたアルバートに制裁を加えようとする。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=45lou6rxJr0



written by shuhei