タイで歴代興収1位を記録した『愛しのゴースト』感想、ホラーコメディに見せかけた究極のラブストーリーに涙。[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

タイで歴代興収1位を記録した『愛しのゴースト』感想、ホラーコメディに見せかけた究極のラブストーリーに涙。[ネタバレなし]


日本で歴代1位のヒット映画といえば『千と千尋の神隠し』ですが、タイの歴代1位はこの『愛しのゴースト』。昨年タイで旋風を巻き起こした映画が遂に日本上陸です!10月18日より公開となります。


私的満足度

★★★★=星4=素晴らしい作品でした!

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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「幽霊は誰だ!?」話に大爆笑w

賛否ありつつも『千と千尋の神隠し』は深い映画ですから日本で歴代1位の興行収入を記録したのは頷けますが、タイではこの『愛しのゴースト』が昨年歴代1位の記録を塗り替えました。


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これはさぞ深くて面白い映画なのだろうと思っていたのですが、冒頭から戦争映画なのかコメディ映画なのかサスペンス映画なのか、わけがわからない展開に困惑しましたw いや、褒めてますよ。要するに「これ、面白いけど掴みどころないし何でヒットしたんだ?」な展開で始まるんです。

つまり、戦地から帰ってきた主人公+4人=5人と、主人公の奥さんの6人で「幽霊は誰だ!?」なお話なわけです。この時点でリアリティとかどうでも良い展開です。

最初奥さんが実は幽霊になちゃったんじゃないかって展開なんですが次第に「あ、あれ?違くね?んじゃ誰?お、お前か!?」な展開になってきます。

この謎解き要素、幽霊話でもありますしシリアスに聞こえるかもしれませんが、もう大爆笑の連続でありました。如何せんこの5人がクソ過ぎるんですw 褒めてますよw 要するにヘタレってやつです。

「幽霊恐いよ〜(´・ω・`)」とか言いつつ「お、お前か!?」な展開にもう爆笑です。爆笑しつつ王道と言いますか、白けたりしないホラーテイストも盛り込んで一種のジェットコースタームービーにもなっています。私あんまり映画で「恐い」とか思わないんですが、何回かビクッとさせられたので楽しかったです。

で、誰が幽霊なのか!?それはここでは言えませんよ、はいw

という感じで爆笑コメディ×ホラーの驚き要素×真相の謎解き要素でお腹いっぱい大満足映画に仕上がっているわけですが!

ですが!!

この映画の本質と言いますか最大の見所はそこではなく「究極のラブストーリー」要素にあります。ということで、ここまでは前置き!次の章が本題です!



真相が明らかになった時、「究極の愛」が何かを知る

上記のように「幽霊は誰だ!?」で進んでいき、最後にはもちろん誰が幽霊か明かされます。「ほうほう、なるほど」となるわけですが、この映画、そこからが凄いんです。

幽霊の正体を明かして、成仏しない理由とかそういうのも明かして、それで終わりじゃないんです。これはもう言えないんです。だってネタバレになるから。

幽霊の真相に愛を感じたのですが、「究極の愛」はその幽霊にはありませんでした。この“爆笑コメディ×ホラーの驚き要素×真相の謎解き要素のジェットコースター映画”の全編に渡って、実は細かな「究極のラブストーリー」の伏線が散りばめられていたのです。

もうクライマックスの「◯◯が✕✕を抱きしめて△△だらけで戻って、"どうして△△だらけなの?」の一連のシーンに大号泣ですよ。そこでそうだったのか!それ知ってそこまでして、そんなにも・・・!!!!!。゚(゚´Д`゚)゚。

幽霊話なのでリアリティは無いのですが、この映画で描かれているのは「究極の愛」なのです。そう、愛とはこういうもの。これでこそ愛。

ネタバレして語りたい。でも語れない。しかしこれだけは言えるのです。「これは究極の愛の形である」と。

ラブストーリー要素ありつつ映画自体は爆笑コメディ×ホラーの驚き要素×真相の謎解き要素のジェットコースター映画。こりゃ誰でも楽しめますわ。

増してこの映画はタイで有名な怪談話がモチーフになっているようで。でもそれを変えまくってるようで、その切り口というか今風にアレンジした点も大ヒットの要因になったのでしょうね。


良くも悪くも「エンドロールはやりすぎですw」

もうクライマックスの大号泣で「また予備知識無い異国(ハリウッドでもない)映画で今年ベスト級が出てしまった」と、昨年のインド映画『きっと、うまくいく』の時のような充足感を得てエンドロールに入ったんですね。

「まだまだ続くよ」的なのが出ておまけ映像が出てきたのですが、ここで私はもう大減点w

いや、面白いんですけど「究極の愛描いといてそう遊ぶんかい!!」と笑いながら減点ですw ちょっとね、ふざけすぎ。でもそのおふざけ具合がお馬鹿な5人組とその奥さんの本質でもあるので一概に悪くはないですけどね。矛盾とかではない。

でもこれで最後の最後にツッコミが出てしまったので満点はおあずけということでw


ただし、それ以外はもうホント素晴らしかったです。タイ映画なんて触れたことありませんでしたが、政情不安定な国でもエンタメである映画はしっかりと存在するのだなという喜びを感じることができました。

10月18日公開です!

おしまい。


『愛しのゴースト』基本情報

タイトル
=『愛しのゴースト』

原題
=Pee Mak

監督
=バンジョン・ピサンタナクーン

キャスト
マリオ・マウラー
=タビカ・ホーン

ストーリー概要
タイでは有名な怪談で、これまでにも数度にわたって映画化されてきた「メ・ナーク プラカノーン」を再映画化し、本国タイで歴代興行収入第1位のヒットを記録したホラーラブストーリー。若き帰還兵とその妻が織りなす愛を、恐怖と笑いと涙を織りまぜながら描く。仲間たちとともに戦場から帰還した青年マークは、最愛の妻ナークと念願の再会を果たす。しかし村では、ナークはすでに死んでおり、幽霊となって村にとどまっているという奇妙な噂が流れていた。彼女を深く愛するマークは噂を信じずにいたが、やがて帰還兵たちの間で、本当に死んでいるのは自分たちではないかという疑惑が湧きおこり……。監督は「心霊写真」のバンジョン・ピサンタナクーン。



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written by shuhei