『るろうに剣心 伝説の最期編』感想、憎いほど素晴らしい[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『るろうに剣心 伝説の最期編』感想、憎いほど素晴らしい[ネタバレなし]



『るろうに剣心 京都大火編』から1ヶ月半、後編となる『るろうに剣心 伝説の最後編』が間もなく公開されます。一足お先に鑑賞した報告です。凄まじい作品でした!

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私的満足度

★★★★★+=星5+=満点以上の個人的超傑作!

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。



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どこにどう文句を付ければ良いのだろう

『るろうに剣心 京都大火編』はウォーミングアップ」、そんなことを主役の佐藤健くんは言っていました。その時思ったことは「いやいや、京都大火編、十分素晴らしいから。それがウォーミングアップとかいくらなんでも伝説の最後編煽りすぎじゃないか?」でした。

甘かったです。

『るろうに剣心 伝説の最後編』、憎いほど素晴らしく、コミック実写化として極限の域に達していたと思います。どう文句を付ければ良いのかわかりません。


追記)原作ファンの方にお話を伺いましたが、原作とはかなり異なる展開となっているようです。原作を追う鑑賞方法は不満を増幅させるようなので「映画」として鑑賞するようにしましょう。



見せて魅せる映画

『るろうに剣心 京都大火編』の鑑賞は大前提となり、完全に後編として機能している本作。剣心と志々雄の最終決戦へと向かっていくストーリーです。いやはや面白かった!

前作で唸りに唸った極限レベルの剣術アクションは、その前作が完全にウォーミングアップと思えてしまうほどに大進化。もう意味がわからないレベル。凄まじいレベルの剣術アクションが展開されます。


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この積み重なるアクションシーン、見せて魅せる凄まじいシーンでありました。2012年の1作目や『るろうに剣心 京都大火編』でも一部見えたマンガからの実写化として時折見えるマンガチックなアクションの穴も気付けば息を潜め・・・何から何まで、誰と誰が戦っていても凄まじい剣術アクションがてんこ盛りになっていました。

そして『るろうに剣心 京都大火編』では良い意味で「登場人物の内面とかまでは踏み込んでない」と言及しましたが、本作は・・・できてる!!!!!! 前作で登場人物の説明が終わっている分、主要登場人物たちの行動や心情を描く余裕が存在していました。

特にある意味『るろうに剣心 京都大火編』の最後でどん底に落ちた剣心、必ず志々雄を倒すという気持ちや薫を思う気持ち、師匠である比古清十郎への敬意などなど、行動の根幹にある気持ちがしっかりと明確に描かれていました。

つまり、アクション映画としての「おもしれえ!」と人間ドラマとしての「素晴らしい!」の両面の感情が襲ってくるわけです。

「大人気映画(大衆向け)だからきっと子供だましだ」なんて馬鹿にするのは失礼です。

「アニメの実写化だから」と馬鹿にするのは失礼です。

「邦画のアクションだから」と馬鹿にするのは失礼です。

日本映画の一つの通過点として歴史に残る素晴らしい見せて魅せる映画に仕上がっていたました。



福山雅治含めてみんなハマりすぎ

 基本的に『るろうに剣心 京都大火編』の後編の位置づけとして前作で褒めたこと全て、プラス進化として極限レベルの超傑作なわけですが、やはり『るろうに剣心 京都大火編』から引き続きのキャストが素晴らしい。

佐藤健くん演じる緋村剣心は、今回は前作以上に内面的な描写をエモーショナルに醸し出しながら驚愕レベルのアクションもこなしていて、もう文句なしに緋村剣心=佐藤健で着地だなと思いました。数年後にもしリメイクしても、これを超えるのは難しいのではないでしょうか。カッコよくもあり、弱い人間らしさも醸しだして最高でありましたよ。

その敵である志々雄真実を演じた藤原竜也さん『るろうに剣心 京都大火編』から今回のクライマックスの剣心との戦いまで全力で憎悪溢れる志々雄を演じきっていました。最後のシーンはもう鳥肌ものでありました。『るろうに剣心 京都大火編』のオープニングがあれで、本作の最後があれ、志々雄伝説を振り返ると様々なことを思い返す次第です。

また忘れてはいけないというか、語らずにはいられない神木隆之介くん演じる宗次郎、『るろうに剣心 京都大火編』では喜怒哀楽の楽だけの感情でしたが、今回は宗次郎の内面が溢れだしてきます。エモーショナル、ドラマチック、スリリング、様々な言葉で褒めちぎりたくなる宗次郎でありました。映画好きからすると、神木くん=『桐島、部活やめるってよ』の前田で運動音痴イメージですから、宗次郎を見て益々今後のキャリアが楽しみになったわけであります。

そして前作の最後に登場した福山雅治さん。緋村剣心の師匠である比古清十郎役だったわけですが、さすが福山雅治でしてイケメンでカリスマ性があって、かつ剣心の内面を引き出す素晴らしい演技でありました。「この世のすべての哀しみを1人で背負うつもりか?」という台詞、福山雅治さん言うとイケメンすぎて辛い(笑)いつも主役級の福山雅治さんでしたがナイスアシストに留まる加減の効いた存在感も相変わらずイケメンだなと憎くなりました(笑)



「すげえ!!!」ではなく「すげえ・・・」

ハリウッドでもそうですが、アクション映画というのはやはりアクションを体感できるかできないかで満足度って変わってくると思うのです。しかし、これだけ褒めといて『るろうに剣心 伝説の最期編』のアクションは体感できません。

もちろん褒め言葉としての「体感できない」です。

だってあまりにスピーディーで一瞬で動いていくアクションの連続ですよ。もう唖然です。「すげー!!!!!!」ではなく「すげえ・・・・・・」なんです。何言ってるかよくわからないと思いますが見ればわかりますよ。

これは映画館でスクリーンに釘付けで集中して見るからこそ思うことかもしれません。この剣術ハイスピードアクションは是非劇場で堪能して「すげえ・・・・・・」を感じてほしいですね。



何かもう凄すぎて映画を見れた喜びで最後泣いた

まさかるろうに剣心で泣くとは思いませんでした。感動してとか悲しくてとかそういう涙じゃないんです。悪く言えば別にストーリーに泣かされてなんで無いんです。

あまりに凄まじい邦画を見た喜びでエンドロールで涙をこぼしました。

「凄い・・・日本映画でここまでやったか・・・大友監督・・・半端ない・・・」とか思いながらもうぼろぼろですよ。

全てに驚き、満足し、楽しんで、圧倒されて・・・今年見てきた全ての映画の中で最も「映画を見れた喜び」を感じることにできる傑作でありました。

憎いほど素晴らしい。

これ以上無い惨事を関係者のみなさまへお送りしたいと思います。

おしまい。






『るろうに剣心 伝説の最後編』基本情報

タイトル
=るろうに剣心 伝説の最後編

監督
大友啓史

キャスト
佐藤健
=武井咲
=青木崇高
=蒼井優
=江口洋介
=伊勢谷友介
=藤原竜也
=神木隆之介
=滝藤賢一
=福山雅治

ストーリー
「京都大火編」「伝説の最期編」として連続公開する2部作の後編。日本征服を狙う志々雄真実を止めようと戦う緋村剣心だが、志々雄配下の瀬田宗次郎に逆刃刀を折られてしまう。かつてない窮地に立たされた剣心は、志々雄一派に打ち勝つため、自ら壮絶な道を選ぶ。

予告編


written by shuhei