『マレフィセント』感想、荘厳な映像美に酔いしれ、あの物語を再解釈する喜びを覚える作品[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『マレフィセント』感想、荘厳な映像美に酔いしれ、あの物語を再解釈する喜びを覚える作品[ネタバレなし]



7月5日より公開になるアンジェリーナ・ジョリー主演の『マレフィセント』、一足お先に鑑賞してきました。


私的満足度

★★★★=星4=素晴らしい作品でした!

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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事前の不安や不信は払拭された!

私の価値観ですが、どうも最近のディズニー実写映画は時折過度につまらない。例えば『オズ はじまりの戦い』、何なんですかねアレ……。好きな人は好きみたいですがつまらないとかじゃなくて何かイラッときたんです。

で、そこからの『マレフィセント』。撮影が開始された際に出てきたアンジェリーナ・ジョリーのツノ付き写真を見て思ったことは、「あ〜あ、こりゃやっちまったなディズニー・・・」でした。

ここで明確にその時馬鹿にしたことを謝りたいと思います。「写真一枚で映画をつまらなそうなんて思う馬鹿なことは二度としません。『マレフィセント』面白かったです!馬鹿にしてすみませんでした!」



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ツノ写真から抱いていた不安や不信、『眠れる森の美女』がマレフィセント視点で実写化されるという不安や不信、ディズニー実写の最近の失敗作の経験則からの不安や不信。

こんなもんどうでも良い心配でした。もう一度言いましょう。

『マレフィセント』面白かったです!




荘厳な映像に酔いしれその世界に飲み込まれる

ディズニーは時としてテクノロジー視点での驚きを与えてくれます。映画でも『パイレーツ・オブ・カビリアン』シリーズで特に2と3では半端ない技術力で圧倒的な映像を我々に与えてくれました。

本作でも映像の驚きを与えてくれますが、今回感じたことは迫力ではなく「映像美」です。『眠れる森の美女』の世界観と言いますか、まあ本作『マレフィセント』のお伽話の世界観の実写映像は息を呑む美しさに溢れていました。

その美しさが際立つからこそ暗い世界観の場面も際立ちます。そのバランス感覚といいますか、今回は技術力ではなく表現力や映像センスを堪能できました。

『マレフィセント』の世界観は言うまでもなくファンタジーの世界。現実世界の話ではありません。そういった作品では登場人物たちがその世界観から浮いていると一気に萎える要因にもなります。

『マレフィセント』ではそれがありませんでした。まずアンジェリーナ・ジョリーの見事なまでのハマりっぷり! 最初に書きましたがホント馬鹿にしてすいませんでした! という感じです。

世界観に入り込んでストーリーを追っていてもふと意識するほどアンジェリーナ・ジョリーのアップが多いです!その多用されるアップから溢れる美しさ、荘厳さ・・・さすがアンジーであります。ブラピに愛されてるだけあります!(←)

そしてエル・ファニング。『アイ・アム・サム』で天才子役として名を馳せたダコタ・ファニングの妹ちゃんです。最近妹の方が目立ってきてますね。今回見事に美しくどこか幼さが残るオーロラ姫を演じてました。

どうしてもオーロラ姫と言うと『眠れる森の美女』のあの美しく大人びたオーロラ姫を連想するので、こちらも見る前はアンジェリーナ・ジョリー同様に不安だったのですが、この『マレフィセント』ではエル・ファニングのオーロラ姫以外考えられないほど見事なハマりっぷりだったと思います。

余談ですが、エル・ファニングはブラッド・ピット主演の『バベル』でブラピの娘役で出演してたんですよねえ。ブラピともアンジーとも共演とは何たる運命なのでしょう。

世界観を見事に作り上げた映像美、そしてそこに見事に当てはまるキャスト陣。まあこれしっかり構築されてりゃストーリーが少し疎かでも文句なんて無かったりするわけであります。


ストーリーもしっかりと『眠れる森の美女』をサポート!

さて褒めてしかいませんが、まだ褒めます。この手の物語はストーリーは二の次になりがちですが『眠れる森の美女』のサポートではなく、視点を変えてちゃんと1から構築していて見応えがありました。

実は『眠れる森の美女』と整合性が取れてなかったりします。これがどういう意味かは見ればわかります。それに批判もあるようですが、本質は整合性ではなく「愛」だと思うので問題無いです。

悪役を主人公にする以上、悪役の弱い面と言うか善の部分を描くことになるわけで、『マレフィセント』でもそれがふんだんに描かれます。だから『眠れる森の美女』と併せて考えると何か悲しくなるのです。

マレフィセント・・・何か実は悪い人じゃなくね・・・?って。

自分がした事に後悔するマレフィセント・・・これ既に無数にあるディズニー映画それぞれの悪役もこうなのかな・・・?って思うと感情が何か、こう、よくわからなくなるのです。

マレフィセントにも愛はある。悪にも愛がある。誰にでも愛がある。そう痛感しました。

その愛こそが作品の本質でしょう。愛ゆえの行為、愛ゆえの罪悪感、愛ゆえの苦しみ、なのです。


まとめ

ファンタジー映画ですからのめり込めるかが大きいです。私は存分に堪能したのでのめり込めました。

これはやはり映像美と俳優陣のハマりっぷりが大きかったでしょう。そこに併せてストーリーの側面で色々と考えることになりこれもまた良かったです。

全てが完璧の手放しの大絶賛映画というわけではないでしょう。ジェームズ・ニュートン・ハワードの音楽がいつものジェームズ・ニュートン・ハワードの音楽なので、(それが良さですが)個性に欠けてるなと思ったりもしなくもなかったです。しかし世界観には合ってますので一概に悪いわけではないでしょう。

ファミリー層も狙った映画だと思うので上映時間は97分と控えめ。その中で物語は存分に効率的に描かれてはいますが、アンジェリーナ・ジョリーのマレフィセントが魅力的だったため、もっともっと見ていたいと思ったりもしました。これは贅沢な不満という感じです。

総じて面白く、家族とでも友達とでも恋人とでも鑑賞できる1本ではないでしょうか。7月5日より公開!アナ雪のあとは是非これを!


『マレフィセント』基本情報

タイトル
=マレフィセント

原題
Maleficent

監督
ロバート・ストロンバーグ

キャスト
=アンジェリーナ・ジョリー
=エル・ファニング
=サム・ライリー
=シャルト・コプリー
=ジュノー・テンプル

作品概要
ディズニー・アニメの名作「眠れる森の美女」(1959)を、邪悪な妖精マレフィセントの視点から描き、アニメでは語られなかったマレフィセントとオーロラ姫の間にある隠された物語を明らかにする実写3D映画。アンジェリーナ・ジョリーがマレフィセント、エル・ファニングがマレフィセントに眠りの呪いをかけられるオーロラ姫を演じたほか、ジョリーの娘ビビアンが幼少期のオーロラ姫に扮している。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=GTu5piG9Leg


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written by shuhei