『オール・ユー・ニード・イズ・キル』感想、何度も死んで鍛えて死んで…必死なトム・クルーズに笑いながら楽しめるどんがらがっしゃーん娯楽大作![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』感想、何度も死んで鍛えて死んで…必死なトム・クルーズに笑いながら楽しめるどんがらがっしゃーん娯楽大作![ネタバレなし]


7月4日より公開されるトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の感想です。


私的満足度

★★★★=星4=素晴らしい作品でした!

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

WATCHAでレビューをチェック&書いてみる




ゲーム映画で面白い!

近未来の地球でギタイとかいう名前の怪物と戦争する映画です。トム・クルーズとエミリー・ブラントが全編通して全力で闘いながらラブコメ要素交えて進んでいく物語です。

と書くと王道ハリウッド映画に思えますが本作は全然違います。RPGゲームをしてるのを想像してください。マリオとかでも良いです。敵に倒されたらセーブしたとこからやり直しが利きますよね。本作はそれとほぼ同じです。

要するに死んだらやり直し、死んだらやり直し、死んだらやり直し、そうして鍛えられてくのです。細かい設定は是非映画で理解を。そんな難しくないです。


[DVD発売済み]

とにかく死んでやり直し、死んでやり直し、死んでやり直し。完全にゲームの世界が展開される映画です。下手したら興ざめするようなゲーム的なストーリーにも関わらずこれがまあ面白いのなんの!

ゲーム的ループを変にシリアスに描かず、わりと笑わせながらテンポ良く見せてくれたのも利点ですかね。娯楽要素全開でアクションはどんがらがっしゃーん!な感じで痛快爽快!ラストは思わぬ方向へ・・・と映画的楽しみが凝縮された魅力的な作品に仕上がっておりました!

本作の原題は"Edge of Tomorrow"で、邦題は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』。なぜこうも変えた?と思ったら桜坂洋さんの原作タイトルが『All You Need Is Kill』なんですねえ。

後半こそストーリー変わってますが、原作の本質を映画的に描くための改変ですのでそれも良し。素晴らしい娯楽映画にまた出会えた喜びを感じています。


トム・クルーズがクズでだんだん全てが笑えてくるw

トム・クルーズと言えば? これはまずは何と言っても『ミッション・インポッシブル』シリーズのイーサン・ハントを思い浮かべる方が多いと思います。ここまで4作作られ、歳と共に衰えるどころか魅力が増してるシリーズでさすがトム・クルーズ、カリスマだなと思いますね。

『アウトロー』や『オブリビオン』といった近年の作品から、『トップガン』や『デイズ・オブ・サンダー』と言った出だしの頃の映画まで、トム・クルーズの演じる役柄はどこか才能あふれたデキる男なことが多いです。

しかし、本作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のトム・クルーズ演じるウィリアム・ケイジはまあとにかくヘタレw いや、頑張ってるんですが、何度も死んで(殺されて)必死に別次元で生きて目覚める様がいちいち面白いのですw

ダグ・リーマン監督もトム・クルーズのコメディ的センスをインタビューで絶賛されてますね。笑わせようとしてないんだけど必死過ぎるトム・クルーズにだんだんツボっていき死を迎えると笑ってしまう妙な感覚を味わえる映画でもあります。

そのトム・クルーズと一緒に戦うエミリー・ブラントがデキる女な感じでトム・クルーズを引き立てつつ彼女自身も存分に魅力を放っています。エミリー・ブラントと言えば『プラダを着た悪魔』ではアン・ハサウェイを引きててましたし、この辺り絶妙な女優さんだなといつも思います。超絶可愛いわけではないですが結構好きです←


ダグ・リーマンの良さが出てる

本作の監督はダグ・リーマン。

ボーンシリーズ1作目の『ボーン・アイデンティティー』や『Mr.&Mrs.スミス』などを監督しています。ボーンシリーズではいざこざあって1作のみの監督でしたが、『ボーン・アイデンティティー』も『Mr.&Mrs.スミス』も痛快爽快な映画で大好きです。

しかしダグ・リーマン監督は『ジャンパー』という中途半端な映画を監督した人でもあります。あの映画は前評判というか宣伝が超面白そうでとんでもなく期待して劇場へ足を運んだんですが、まあつまらなかったです。

つまらないというか興行当たらないと続編のGoサインなんて出ないのに、1作目から続編ありきで興ざめしました。(続編は結局作られず)その件とボーンシリーズの監督交代騒動とで偏見ですが好きじゃない時代が私にはありました。

しかしその2年後の『フェア・ゲーム』ではアクションを封印して硬派な政治サスペンス映画を作り上げました。そこからの『オール・ユー・ニード・イズ・キル』、完全に持ち直したなと思いました。

ダグ・リーマンの良さはやはりテンポとセンスですね。『ボーン・アイデンティティー』でもそうでしたが、ちょっとしたシーンにセンスが現れます。オシャレというかセンスいいんです。アクションシーンもセンスが良い。

それでいてストーリーテリング力が抜群で、間延びしないスピーディーなテンポの演出が魅力的です。そのスピーディーなテンポ演出は本作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のような多次元作品では良さがより際立ちます。

ダグ・リーマン監督のためにこの原作は今日まで映画化されなかったんじゃないかと思うほど。監督の力量が見てとれる作品に仕上がったと思います。


まとめ

さて、監督論を語ったり些か難しめな話も書きましたが、ストーリーがシンプルで多層的でわかりやすく誰もが楽しめるどんがらがっしゃーんアクション満載な本作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』。

何度死ぬと言ってもグロい死に方は無くどんがらがっしゃーんのどさくさに紛れて何度も死んでいきます。娯楽映画として、万人向けアクション映画として、好き嫌いの尺度を抜きにすれば勧められない要素がありません。

映画には好き嫌いがありますので、どんな映画でも嫌いと言う人は当然います。本作もアクション映画で細かな心情描写など無い点、評論的な視点で深く映画を見たい人の期待には応えられないでしょう。

しかし、それで良いではありませんか。アクション映画でラブコメ要素もあってトム・クルーズがヘタレで笑える。これ、楽しんだ者勝ちです。どんがらがっしゃーんの楽しめるアクション映画。

さあ、楽しめるかもとワクワクしてきたみなさん、7月4日以降是非劇場へ! 一人でも多くの方が娯楽映画、アクション映画として楽しめたらブログを書いてる身としては幸いであります。

おしまい。


『オール・ユー・ニード・イズ・キル』基本情報

タイトル
オール・ユー・ニード・イズ・キル

原題
Edge of Tomorrow

監督
=ダグ・リーマン

キャスト
=トム・クルーズ
=エミリー・ブラント
=ビル・パクストン
=ブレンダン・グリーソン
=ノア・テイラー

ストーリー
「ギタイ」と呼ばれる謎の侵略者と人類の戦いが続く近未来を舞台に、同じ時間を何度も繰り返すはめになった兵士が、幾度もの死を経験し、成長していく姿を描く。戦闘に対して逃げ腰な軍の広報担当官ウィリアム・ケイジ少佐は、戦闘経験が全くないにもかかわらず最前線に送り込まれてしまい、あえなく戦死。しかし、死んだはずのケイジが意識を取り戻すと、周囲の時間は戦闘が始まる前に戻っていた。再び戦死するとまた同じ時間に巻き戻り、不可解なタイムループから抜け出せなくなったケイジは、同様にタイムループの経験を持つ軍最強の女性兵士リタ・ヴラタスキに訓練を施され、次第に戦士として成長していく。戦いと死を何度も繰り返し、経験を積んで戦闘技術を磨きあげていくケイジは、やがてギタイを滅ぼす方法の糸口をつかみはじめる。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=nBs7vxHCvzg


関連商品

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
桜坂 洋
集英社
売り上げランキング: 257




All You Need Is Kill 2 (ジャンプコミックス)
小畑 健
集英社 (2014-06-19)


All You Need Is Kill (JUMP j BOOKS)
桜坂 洋
集英社
売り上げランキング: 778


written by shuhei