『とらわれて夏』感想、どこの昼ドラだよ的な男女の物語が息子視点でクールに描かれる。[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『とらわれて夏』感想、どこの昼ドラだよ的な男女の物語が息子視点でクールに描かれる。[ネタバレなし]


『JUNO』『マイレージ、マイライフ』のジェイソン・ライトマン監督がコメディを脱した新作『とらわれて夏』を鑑賞しました。


私的満足度

★★★=星3=普通に楽しめました。

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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『とらわれて夏』基本情報

タイトル
=とらわれて夏

原題
=Labor Day

監督
=ジェイソン・ライトマン

キャスト
=ケイト・ウィンスレット
=ジョシュ・ブローリン
=ガトリン・グリフィス
=トビー・マグワイア

ストーリー
9月はじめのレイバー・デイ(労働者の日)を週末にひかえたある日、アメリカ東部の小さな町で暮らすシングルマザーのアデルと13歳の息子ヘンリーは、偶然出会った脱獄犯のフランクに強要され、自宅に匿うことになる。危害は加えないと約束したフランクは、アデルの家事を手伝い、ヘンリーには野球を教えて過ごし、ヘンリーはそんなフランクを次第に父のように慕うようになるが……。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=fnSEIbwdvns


感想「ありえない展開からの、ありえない生々しさが面白いw」

褒め言葉ですが…いや〜何か…生々しいっす(笑)

息子と二人暮らしのケイト・ウィンスレット演じるアデルが脱獄犯を匿うことになって、SEXまでしちゃうというお話。どこの昼ドラだしwww

真面目に映画のプロットだけ整理整頓していったらホント何か変なエロスを含んだ昼ドラ的なお話なんですが、でもですね、昼ドラって楽しいじゃないですか。なのでこれもぶっ飛んでて面白かったです。


[DVD発売済み]

脱獄犯=凶悪犯ではないです。だからこの脱獄犯、無駄に温和(笑)家事して、アデルの子供の世話して、アデルの夜のお相手までする。もう一度言いましょう「どこの昼ドラだよwww」

ケイト・ウィンスレットが主演というのが拍車をかけるんですよね。『愛を読むひと』や『リトル・チルドレン』、『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』などでもそうでしたが、あの膨よかな身体から溢れる欲求不満感!性欲むんむん感!あれが絶妙なんですよ。

身 体 か ら 溢 れ 出 る「私 を 激 し く 抱 い て ! !」という意思!(言い過ぎ)

その昼ドラ仕様がハリウッド仕様なわけですから面白くないわけがないのです!



描かれるのは息子の視点で

小馬鹿にしたような書き方をしてますが、続きます←

本作は母子家庭の母と息子、そして脱獄犯の3人が軸になるのですが、映画の視点がこの13歳の息子なんです。

13歳というとちょうどこう色々とエロ知識というかいらん妄想というかあかん妄想とかし始める時期でしてね。エロ方面で頭が逝ってる状態の歳でもあります。(言い過ぎ)

その視点で描くという構図が映画におけるこの大人の男女の生々しさを増す演出装置にもなってるわけです。下手な脚本と演出では破綻しそうなこの構図ですが、ここは脚本&監督がジェイソン・ライトマンですから。サラリとわかりやすくクールに描いてくれてます。

小さな物語における小さな演出で物語を語るのはジェイソン・ライトマン本当にうまいです。母子家庭故に父親的なものが抜け落ちてる13歳のヘンリー。父親に家の修繕等を習えなかった故に不器用というのを工具の名前がわからないという設定で伝えるのです。うまいなあ。

結末は「ほうほう、そうきたか」と私の予想とは少し違うものでこれも面白かったです。これも息子視点があったからこそ満足いくものであったかもしれません。二人の男女の心が揺れ動く様だけ描く映画なら不満たらたらになってたとも思います。

ということで昼ドラ的と馬鹿にしたように書きましたが、そうだからこそ面白い映画なのです。

まあただ明確に言えるのはジェイソン・ライトマン監督作品の中では私的には全然ベストでは無いですね。やっぱちょっと意地悪でありながらも心に刺さる『マイレージ、マイライフ』のようなジェイソン・ライトマン作品をまた見てみたいなと思いました。

おしまい。



written by shuhei