6月20日公開『300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』感想、ザック・スナイダーの偉大さ痛く感じ前作ほどの何かを感じれず。[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

6月20日公開『300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』感想、ザック・スナイダーの偉大さ痛く感じ前作ほどの何かを感じれず。[ネタバレなし]


フランク・ミラー原作×ザック・スナイダー監督の『300 スリーハンドレッド』から7年経って製作された続編です。ザック・スナイダーは今回製作に周り監督はノーム・ムロが務めています。


私的満足度

★★=星2=ん〜イマイチ乗れませんでした。

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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『300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』基本情報

タイトル
=300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~

原題
=300: Rise of an Empire

監督
=ノーム・ムロ

キャスト
=サリバン・ステイプルトン
=エバ・グリーン
=レナ・ヘディ
=ハンス・マシソン
=ロドリゴ・サントロ

ストーリー
紀元前480年、スパルタのレオニダス王が300人の精鋭で100万人のペルシア帝国軍と戦っていた頃、ギリシャのテミストクレス将軍もまた、自由と平和を守るため立ち上がり、その旗の下に集まった同胞たちとともに3倍に及ぶペルシャ軍との戦いに乗り出す。ギリシャ生まれでありながら、虐げられた過去を持ち、ギリシャに対して復讐心を抱くペルシャの海軍女指揮官アルテミシアは、テミストクレスを敵ながらも評価し、味方に引き入れようと交渉してくるが、テミストクレスはこれを拒否。アルテミシアの怒りと復讐心は増大し、ギリシャを壊滅させようと進撃を開始する。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=_S9vSitVlA


前作同様に楽しむか、前作と比較して落胆するか?

7年前『300』は中野サンプラザで試写会で見ました。大学生でした。映画ほとんど知りませんでした。世界史が大好きだった私は単純にギリシア史の映画と思い試写へ出向きました。ザック・スナイダーなど当時知らず、あまりに作りこまれた世界観に『300』は当時拒否反応しか出ませんでした。

それから時を経てここ数年はザック・スナイダーの演出も好きになり、『マン・オブ・スティール』では彼の良さと新しい次元への進化を見て熱狂しました。

そんなザック・スナイダーが今回の続編では監督をせず製作に回ると聞いた時、不安しかありませんでした。あの世界観はザック・スナイダーだからこそ「好きな人は好き、嫌いな人は嫌い」の視点で評価されるものだからです。好き嫌いの尺度であり、クオリティは一級品だったのが前作『300』でした。

結果として前作の世界観を楽しみにポジティブなマインドセットで本作を見るときっと楽しめることでしょう。しかし私のように少しでも不安を抱いていたり、前作との"比較"をしてしまうとこれは「前作を超えられなかった二番煎じ映画」としてしか見れなくなるのです。


前作『300』はテルモピュレーの戦い、今回はサラミスの海戦です。世界史を学習した方なら関係おわかりでしょう。

とは言っても前作同様戦いの構図のみ歴史を反映させているだけで、本作の見どころは作りこまれた映画独特の世界観、ビジュアルと言えるでしょう。まあファンタジー歴史大作的なあれですね。


[DVD発売済み]

本作が盛り上がりに欠けるのは歴史の側面も影響しています。単純に前作『300』の主人公レオニダス1世とくらべて本作の主人公テミストクレスはカリスマ性が無いんです。いや、素晴らしい人だと思います。歴史の偉人です。しかし映画のシリーズ2作目として前作に劣るのです。

その代わりなのかはわかりませんが、エヴァ・グリーン演じるアルテミシアが魅惑的で良い感じです。どうも最近エヴァ・グリーンはこの路線で攻めこんできますね(笑)『ダークシャドウ』とかもそうでしたし(笑)ここは素直に評価すべきところでしょう。

でもそこまでなんですよね。CGを駆使したビジュアル、戦闘シーンの迫力は前作同様素晴らしいのですが、しかし前作でそれを見ている以上新たな興奮はそこにありません。これは「新しくない」という欠点でもあり、「前作と同じあのカッコイイビジュアルが見れる」という利点でもあります。ものは考えようです。


良くも悪くも今作は、いや今作も血みどろであります。

血だらけです、マジで。もう噴き出るわ、飛び散るわ(笑)

ただそれはグロいとかではなくて鮮烈で相変わらずビジュアル重視でこだわってんな〜という感じに思いました。カタルシスはありませんでしたが(笑)


ただ、あーだこうだ色々言ってますが、繰り返している通り1作目のテイストは引き継いでますので、1作目が好きだった方はそれなりに楽しめると思います。1作目の信者の方は比べて落胆するかもですが・・・

タイトルにも書きましたが、もしこの映画、前作同様にザック・スナイダー監督が続投していたら・・・弱いシナリオもザック・スナイダーの演出で超絶クールにキマっていたのかも・・・なんて、できてしまったものに「もしも」を言いたくなる自分がいます。

やっぱこのテイストの映画はザック・スナイダー監督で見たかった。そう思ってしまってるので、この映画は私の中で前作『300』を超えることはできませんでした。

おしまい。


written by shuhei