『X-MEN:フューチャー&パスト』感想、14年に渡ってきた様々なシリーズが見事1つの形に!過去と未来、歴史とフィクションの見事な融合に驚き感心するシリーズ最高傑作![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『X-MEN:フューチャー&パスト』感想、14年に渡ってきた様々なシリーズが見事1つの形に!過去と未来、歴史とフィクションの見事な融合に驚き感心するシリーズ最高傑作![ネタバレなし]



X-MENシリーズのかれこれ7作目にして全ての物語(過去と未来)が融合した本作『X-MEN:フューチャー&パスト』。ジャパン・プレミアのヒュー・ジャックマン舞台挨拶と併せて鑑賞してきました!


私的満足度

★★★★★=星5=お見事!これは傑作です!

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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『X-MEN:フューチャー&パスト』基本情報

タイトル
=X-MEN:フューチャー&パスト

原題
=X-Men: Days of Future Past

監督
=ブライアン・シンガー

キャスト
=ヒュー・ジャックマン
=ジェームズ・マカボイ
=マイケル・ファスベンダー
=ジェニファー・ローレンス
=ハル・ベリー
=エレン・ペイジ
=イアン・マッケラン
=パトリック・スチュワート
=ニコラス・ホルト



それでは感想を!

「ファンで無い人たちにはキツイかもしればいが、ブライアン・シンガー監督はシンフォニック・クライマックスに向けてアクションのムチを打つ」

これはイギリス"ガーディアン"誌のスティーヴ・ローズの論評です。(wikiより引用)

はっきり言いますがこれは間違ってます。なぜなら私はX-MENの大ファンではないからです。でも私はこの映画に唸り、感心しました。感想は簡単に表せます。


過去6作、あれもこれもととっ散らかっていたX-MENシリーズが本作で見事に1つの形になりました!よくぞまとめた!面白かった!


[DVD発売済み]

よくこの多層的で複雑なストーリーをわかりやすくまとめ、登場人物たちの心の描写まで丁寧に描き、アメリカ史を見事に取り入れ、ユーモアも入れ、アクションも必要なものをしっかりと取り入れ、最後は感動させたと思いました。


この映画の欠点は"出来過ぎ"ということになります。マジで。




ただですね、X-MENシリーズ見てないと結構きついと思いますよ。『X-MEN』3作、『ウルヴァリン』2作、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』、全て見てる人はかなり唸ると思います。最低限『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』だけは見ておきましょう。いや、でも全部! 『ウルヴァリン』も含めて全部見てから挑んでほしいです!

そもそもアメコミですので、1本も見なければX-MENが何かもわからないでしょうしね。必ず『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』だけは是非!




ストーリーは簡単に言うと【未来】で迫害され絶滅の危機に瀕しているミュータントたちが、【過去】へウルヴァリンの"心"を送ることで、絶望の未来を変えようという話です。って何言ってるかわからないですよね。

でも、言うほど複雑じゃないです。

どれが【未来】でどれが【過去】かはかなりわかりやすく描かれています。【未来】と【過去】、複雑でとっ散らかるのではないかと心配しましたが、監督はブライアン・シンガーです。X-MENシリーズの功労者だけでなく、あの『ユージュアル・サスペクツ』の監督でもありますので、冷静に考えれば複雑な話をわかりやすく見事に演出する力を持ち合わせてるんですよね。

X-MENシリーズのオールスター出演ということで大盤振る舞い、となるかと思いきやしっかりとドラマを描くことに主眼を置き、必要のない目眩ましなアクションは無し。ヒーロー映画と違い迫害されているミュータントたちが主人公なのでその内面の苦悩がしっかりと描かれており、とても見応えがありました。

重厚感半端ない中でクイックシルバーのスローモーションシーンなどはユーモアに溢れながらも最高のカタルシスを味あわせてくれます。クスっと笑いながら、混乱もなく、アクション大量でないのに時間の長さを感じさせない。なんちゅう出来過ぎ感。

『ラッシュ/プライドと友情』でも同じこと書きましたが、監督の力量や編集の巧みさが本作でも成功要因の1つでしょうね。



そして、キャストがやはり素晴らしい!【未来】で展開される絶望、絶滅ぎりぎりの展開、パトリック・スチュワートイアン・マッケランの存在感がやはり素晴らしいですねえ。そしてそれに負けず劣らず、この【未来】ではエレン・ペイジの存在感が見事です。

【過去】は『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の続きになります。最初の方は「お、今回はジェームズ・マカヴォイの存在感大きいな!」となります。しかし、後半「ちょwマイケル・ファスベンダー存在感ありすぎwww」となります。この2人のケミストリーはホント見事ですね。

【未来】に影響を及ぼす【過去】の行動をするミスティークですが、ジェニファー・ローレンス圧巻の存在感。キーパーソンですからね。ジェニファー・ローレンスの魅力あってのミスティークであります。

そして【未来】と【過去】を繋ぐのがウルヴァリン。ヒュー・ジャックマンもうホントハマり役ですよね。安心感があります(笑)



X-MENシリーズはアメリカ史を始めとした歴史をモチーフにしているので、世界史を深く学習してる人はより楽しめるのが嬉しいです。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』ではキューバ危機が描かれましたが、本作ではその後のケネディ暗殺やヴェトナム戦争、そしてニクソン大統領の登場が描かれます。

名前が出ませんが映画の後半出てくる大統領を見た時、時代的に「お、ニクソンだ」って思うか思わないかで歴史面での楽しさも変わってくるでしょう。もちろんわからなくてもストーリーが??になることはありません。知ってればより楽しめるということです。

言うまでもなくミュータント(X-MEN)はユダヤ人だったり、ゲイだったり、マイノリティの象徴であります。それがアメリカ史(今回はヴェトナム戦争やケネディ暗殺、ニクソン大統領など)をモチーフにした世界で展開されるわけですからね、充足感半端ないです。

言うならば「うおー!おもしれー!!」ってならないわけです。扱ってるテーマはマイノリティの生き残りですからかなり重いです。それが必要な大規模アクションを用いて展開されるのです。重厚感半端ないです。

歴史映画を見つつ、アメコミSF映画を見つつ、アクション映画を見つつ、重厚な人間ドラマを見た感じです。過去のX-MENシリーズの好みと理解度で本作の評価は相当変わるでしょう。ただ、面白い面白くないは置いておいて、シリーズを知ってる方なら誰もが本作の見事なまとめ度には唸ることと思います。

X-MENシリーズが好きな方は絶対見るべきです!

あとジェームズ・マカヴォイとマイケル・ファスベンダーが好きな方は半端ないので言わずもがな見て下さい(笑)



さて『X-MEN:フューチャー&パスト』で今までのX-MENが1つにまとまった感がありますが、続編製作決定してます。まだまだ続きます(笑)

続編のタイトルは『X-Men: Apocalypse』。2016年5月27日の公開を目指しているようです。ブライアン・シンガー監督が続投のようで、ミュータントの起源に焦点が当てられるようで、1980年代が舞台とのこと。これまたアメリカ史との兼ね合いでも楽しみですね。


ホント素晴らしい作品でありましたが、繰り返している通りX-MENシリーズ見てないと結構きついと思います。

『X-MEN』3作、『ウルヴァリン』2作、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』。是非チェックしてから見てほしいですね。

過去作を「見ないとわからない」ではなく「見てこそ隅々まで楽しめる」からです。でも時間ない!って方には6分のダイジェスト動画が出回ってたので紹介しておきましょう。
youtu.be/xhkJ77mJr28 

最低ラインとしてこの動画と『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の事前鑑賞、これで挑みましょう!

熱狂的興奮よりもとにかく唸った『X-MEN:フューチャー&パスト』。5月30日より公開です!


written by shuhei