『北朝鮮強制収容所に生まれて』感想、この人権問題が今この世に存在している衝撃を受け言葉を失う・・・ - Cinema A La Carte

『北朝鮮強制収容所に生まれて』感想、この人権問題が今この世に存在している衝撃を受け言葉を失う・・・


私的満足度

★★★=星3=普通に楽しめました。

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

WATCHAでレビューをチェック&書いてみる








『北朝鮮強制収容所に生まれて』基本情報

タイトル
=北朝鮮強制収容所に生まれて

原題
=Camp 14: Total Control Zone

監督
=マルク・ビーゼ

ストーリー
北朝鮮の強制収容所で生まれ育ちながらも奇跡的に脱北した青年の想像を絶する半生に迫ったドキュメンタリー。北朝鮮の政治犯強制収容所で政治犯の両親の間に生まれ、幼少時から強制労働や飢え、看守の暴力を強いられて育ったシン・ドンヒョク。23歳の時に運良く収容所を脱出した彼は、北朝鮮から中国を経てやがて韓国へとたどり着く。ドイツのドキュメンタリー作家マルク・ビーゼが、シン本人へのインタビューを中心に、2人の元収容所関係者にも話を聞き、収容所の衝撃の実態を明らかにしていく。

予告編


こんな映画です

ドキュメンタリー映画です。公式サイトからの引用で流れを説明します。公式HP

北朝鮮の政治犯強制収容所第14号管理所で、政治犯の両親の“表彰結婚”の結果として生を受け、生まれながらの政治犯として育った申東赫(シン・ドンヒョク)。「北朝鮮強制収容所に生まれて」は、2005年、収容所から脱出して現在は韓国に暮らすシン・ドンヒョクの想像を絶する半生と、北朝鮮強制収容所の実態を、本人へのインタビューをもとにドイツ人監督が描きだしたドキュメンタリーです。映画は脱北した元北朝鮮の秘密警察員オ・ヨンナムと、虐待、拷問、処刑を行っていたクォン・ヒョクにも取材。衝撃的な内容に、世界の映画人が驚きの声を上げた作品です。


感想を率直に申し上げますと、

見るに耐えないあまりに悲惨な非人道的行為が今も北朝鮮で行われていると思うと背筋が凍り、世は何て非情なんだと絶望感すら抱きました。それがひしひしと伝わってきたのでドキュメンタリー映画としては見事だと思いました。


[DVD発売済み]

映画の完成度的側面についてあれこれ言及するつもりはございません。内容と言いますか、この事実について少し説明をしていきます。

まず私がこの申東赫(シン・ドンヒョク)さんのエピソードについて知ったのはクーリエ・ジャポンの記事でした。
その時のクーリエ・ジャポンのブログ記事はこちら
http://courrier.jp/blog/?p=11311

取り上げられたクーリエ・ジャポンはこちら



証言録の書籍化もされています。



映画は当然、その話がより詳細に明快に描かれており、再現アニメも非情にエグいものでした。もう劇場から逃げ出したいほどに・・・。しかしここで描かれていることはあくまでも真実。今この時も強制収容所で非人道的な扱いを受けてる人が何百人といるのが事実なのです。もっと非人道的な行為が行われていても不思議ではありません。

クーリエ・ジャポンや特集記事などで強制収容所の悲惨さはある程度知っていたので何も知らない方よりショック度は薄く見れると思いましたが・・・いやはや関係無いですね。どの角度から見てもこの行いにはただただ絶句です。

申東赫(シン・ドンヒョク)さんは教育を受けずに育ったと思えないほど知的な風貌と喋り方。非情に好印象を受けますが、身体は傷跡が多数あり腕も拷問によって曲がってしまっています。

そして映画を見ていると疑問が湧くのです。冷静にインタビューに応える申東赫(シン・ドンヒョク)さんは本当に冷静なのかと。韓国社会の規範に無理矢理合わせているだけなのではないかと。強制収容所にいた時に空気を読んで感情を押さえこんでいたように。

強制収容所は今もあるこの世の非情、申東赫(シン・ドンヒョク)さんはきっと表に出さない相当の苦悩を抱えて生きていると思うそれなど。様々なことを考えて見てるのですが、嘆くことしかできません。

非人道的なことはわかっていても、だからといって映画を見て何か行動を起こせるそれではありません。それもあってやはり嘆きしかないです、はい。

ほぼ単館上映ですし、あまりにヘヴィーな内容ですので「是非ご覧になってください!」なんて言えません。国際政治や国際人道に関して学んでる大学生の方には是非ご覧になってほしいですね。議論の価値がある映画です。

完成度は文句無し、しかしこの非人道的な行いの事実にただただ嘆くことしか出来ない。非常にきつい映画でありました。


written by shuhei