『ロボコップ』感想、スタイリッシュに生まれ変わりアイデンティティを問うヘヴィーな作品!ただし続編が無ければ魅力が減る![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ロボコップ』感想、スタイリッシュに生まれ変わりアイデンティティを問うヘヴィーな作品!ただし続編が無ければ魅力が減る![ネタバレなし]


私的満足度

★★=星2=ん〜イマイチ乗れませんでした。

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。


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『ロボコップ』基本情報

タイトル
=ロボコップ

原題
=RoboCop

監督
=ジョゼ・パジーリャ

出演
=ジョエル・キナマン
=ゲイリー・オールドマン
=マイケル・キートン
=アビー・コーニッシュ
=サミュエル・L・ジャクソン

ストーリー
2028年、巨大企業オムニコープ社がロボット技術を一手ににぎる世界。米デトロイトで愛する家族と暮らす勤勉な警察官アレックス・マーフィーは、勤務中に重傷を負い、オムニコープ社の技術によりロボコップとして新たな命を得る。驚異的な力を身に付けたアレックスだったが、そのことから思わぬ事態に直面することとなる。

予告編


こんな映画です

ロボコップのリメイクです(笑)

2028年が舞台になっており、現代のCG技術で製作されておりますので、映像が一級品に進化してる点は、旧作しか許さない否定派の方でも楽しめる部分ではないでしょうか。



感想を書く前に、

まずお断りしておきますと、私は旧『ロボコップ』3作に特に思い入れはありません。理由は簡単でして。

・『ロボコップ』(1987年)=わたくし1歳

・『ロボコップ2』(1990年)=わたくし4歳

・『ロボコップ3』(1992年)=わたくし6歳

リアルタイムで劇場行けておりません。ドラえもんとクレヨンしんちゃんしか眼中にない時代でした。許してください。生まれるのが遅かったのです。

ということでDVD鑑賞だったのですが、それでも1回ずつしか見てないのでやはり思い入れはそこまで・・・。良くも悪くもなく「知ってます」くらいでした。なのでニュートラルな立ち位置で今回は感想書いていきましょう。



感想を率直に申し上げますと、

救いのない『バットマン・ビギンズ』ポジションのリメイク第1作といったところでしょうか。ただし一点非常に疑問な点もあるので後述します。

予算が大規模でCG技術も文句無しで非常に楽しめるビジュアルで展開される本作ですが、映画を終わって感じたことは、「これ続編ないともやもや消化できねえ」ということでした。まあ言うならば最後すっきりしないんですよ、ぶっちゃけ。結末は言いませんけど。



『バットマン・ビギンズ』は次への期待を持たせて終わらせた作品でしたが、"ビギンズ=始まり"を描いた映画であってバットマンの活躍は『ダークナイト』『ダークナイト・ライジング』に比べると格段に少ないです。

しかし『バットマン・ビギンズ』があったからこそ『ダークナイト』や『ダークナイト・ライジング』はあそこまで勝負に出たシナリオで展開できたのです。言うならば3部作という家を建てる上でのがっちりとした基礎工事の役目を担っていたのです。

今回の『ロボコップ』は『バットマン・ビギンズ』と立ち位置は非常に似てると思います。旧3部作とは繋がっておらず新たな1章という立ち位置、基礎工事の役割でロボコップの開発や境遇をしっかりと描いています。


[DVD発売済み]

でもラストがねえ、ここが『バットマン・ビギンズ』のように期待持たせて終わるのではなくどこか寂しさのあるラストだったのです。なので「続きがないとか勘弁してくれ」というのが本音ですね。でも興行が苦戦しており、続編・・・きついかも・・・。


と、続きあってほしい作品ですが本編は不安説多い中私は普通に楽しんだ口ですね。というかバットマンもそうなんですがアメコミやこの手の映画は日本だと固定概念で判断してしまってる方が多いですね。ロボコップ=ロボット=軽いアクション、とか考えてたら大間違え。超シリアスですからね。しかも今回はリアリティ路線強化してるのでそういう体が好きな自分としては嬉しい限りでした。



冒頭に書いたように一点疑問があります。文句ではなくて疑問です。

ロボコップってキリストのメタファーじゃないの?

これです。旧『ロボコップ』では死んだ警官がロボットと結合してロボコップとして生き返る設定でした。これはもうどう見てもイエス・キリストなわけです。それを描いていたのです。しかし今回の『ロボコップ』は警官は瀕死の重傷を負い、仕方なくロボコップとして生きることになってます。つまり死んでない。

ん????

ということは、今回のロボコップはキリストとは何も関係ないということなのでしょうか。結末の境遇など歴史に当てはめると"カトリックの破門"のような気もしないでも無いですが、この辺どうなのでしょう。私の浅い知識では答えが出ませんでした、すみません。

ここ疑問でしたね。リメイクですので設定からいじるのはよくありますが、旧作の根底にあるイエス・キリストというテーマを突き放すのかな?と批判ではなく疑問に思った次第であります。



今の時代にこの映画が作られる意義は様々な観点から感じました。例えば90年代と違いロボットが実際活躍する時代に入ってきています。テクノロジーの進化そのものが映画の世界やSFの世界のように問題になる可能性だってあるのです。コンピュータが人を滅ぼす的な。

そんな時代に差し掛かってきたからこそ、"生身の人間"、"ロボット人間"、"知能を持ったロボット"などをアイデンティティの観点から問うシリアスな映画を製作する意義は存在すると思います。

ただその答えはこの映画では出ません。それは続編で出るのでしょうか。興行が厳しいだけに不安ではありますが、続編をやるなら是非見てみたい。そんな映画に仕上がっておりました。


written by shuhei