『ラヴレース』感想、描かれるのは苦節の日々、リンダ・ラヴレースの壮絶な人生に唖然とした[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ラヴレース』感想、描かれるのは苦節の日々、リンダ・ラヴレースの壮絶な人生に唖然とした[ネタバレなし]


私的満足度

★★★=星3=普通に楽しめました。

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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『ラヴレース』基本情報

タイトル
=ラヴレース

原題
=Lovelace

監督
=ロバート・エプスタイン
=ジェフリー・フリードマン

出演
=アマンダ・セイフライド
=ピーター・サースガード
=シャロン・ストーン
=ジェームズ・フランコ
=ロバート・パトリック

ストーリー
1972年製作のポルノ映画「ディープ・スロート」(72)で一世を風靡した女優リンダ・ラブレースの半生を描いたドラマ。カトリック信者の両親の厳格さにうんざりしていた21歳のリンダは、地元のバーを経営するチャック・トレイナーと付き合い、すぐに結婚。チャックによって性の快楽に目覚めていく。やがて売春容疑で逮捕され、保釈金や借金で行き詰ったチャックは、妻であるリンダをポルノ映画へ出演させてひと儲けしようと思い付き、リンダはポルノ映画「ディープ・スロート」に主演することに。たった7日間で撮影された同作は大ヒットを記録し、リンダは「プレイボーイ」編集長のヒュー・ヘフナーら著名人からも支持される「セックス革命のシンボル」として祭り上げられていくが……。


予告編


こんな映画です

ポルノ映画『ディープ・スロート』に出演して一世風靡したリンダ・ラヴレースを描いた映画です。一見"ラヴレース"の"ラブ"が愛と勘違いしそうですが名前からきています。

R18指定でアマンダ・セイフライドがポルノ女優を演じていますが、あくまでラヴレースの人生の映画であって、ポルノを題材にしているだけで本作のジャンルがポルノ映画ではありません。

潔く脱いでおり、ポルノ撮影シーンもあるのでR18なのでしょうが、過激とは思いませんでした。あくまでも必要なシーンとしてそれらが存在しているだけ、一人の女性の壮絶な経験を描いた映画となっています。



感想を率直に申し上げますと、

リンダ・ラヴレースという人物に同情したくなりました。そう思えたので映画は心に入ってきたということでしょう。派手な映画ではなくR18ですが、エロい映画でもありません。伝説のポルノ女優と言われた人物の人生がここまで寂れていたのかと唖然としました。

彼女は敬虔なカトリック教徒の両親と同居する退屈な日常にウンザリしていました。これが1つ目の災難。バーの経営者チャックと知り合ってすぐに結婚。これが2つ目の災難。

このたった2つの災難、しかし人生で最も重要な"両親"と"結婚相手"の2つが災難だったため、彼女はこんな人生を送ることになってしまったのです。人生は最後は自らの選択によるものですが、ただただ可哀想と思う人生ですね。


[DVD発売済み]

旦那は金遣いが荒く、借金返済のためにリンダをポルノ映画に出演させることに。これが『ディープ・スロート』という伝説の映画なのです。私は見てないのでここのところは語れませんが。

しかしその映画で彼女は一躍有名に。ここまでは私たちが今まで知っていたラヴレースなわけですが、ここからの彼女の人生を映画は描いています。そこには華やかさの欠片もありませんでした。

続く貧困生活、旦那からのDV、たった数日のポルノ撮影が人生でレッテルとなってしまう苦悩、理解してくれない両親などなど・・・何一つ彼女は報いを得ることはできなかったようです。

そんな彼女は自分の人生を否定せず、そうなってしまった境遇からできることをしていきます。それもこの映画で描かれています。感動するとか、不快に思うとか、そういう映画ではなくただただ壮絶な人生を目の当たりにして唖然とする映画です。


主演を演じるアマンダ・セイフライド、よく頑張りました。体当たり演技素晴らしかったです。一箇所爆笑するシーンもあるのですが、そこもチャーミングで良かったです(笑)しかしそれ以上に凄かったのがシャロン・ストーンですね。老けたばばあの演技が強烈でした。

華やかなポスターから華やかな人生の波瀾万丈を想像しましたが、良い意味で唖然とする映画でした。自らの意思決定の弱さもきっとこんな人生を送る羽目になってしまった要因かと思いますが、その後力強く運命を受け入れ生きる姿が素晴らしかったです。

それは境遇や時代違えど一つの"素晴らしい生き方"なのではないかと思った次第です。


written by shuhei