『ローン・サバイバー』感想、文句無し久々の強烈な戦争映画!圧巻、圧倒、極限状態の究極の選択の先にある生と死に涙[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ローン・サバイバー』感想、文句無し久々の強烈な戦争映画!圧巻、圧倒、極限状態の究極の選択の先にある生と死に涙[ネタバレなし]


ネイビーシールズ創設以来最大の惨事と言われた「レッド・ウィング作戦」の映画化『ローン・サバイバー』の感想記事です。

私的満足度

★★★★★=星5=お見事!これは傑作です!

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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『ローン・サバイバー』基本情報

タイトル
=ローン・サバイバー

原題
=Lone Survivor

監督
=ピーター・バーグ

出演
=マーク・ウォールバーグ
=テイラー・キッチュ
=エミール・ハーシュ
=ベン・フォスター

ストーリー
米海軍特殊部隊ネイビーシールズ創設以来最大の惨事と言われた「レッド・ウィング作戦」の映画化。2005年6月、アフガニスタンの山岳地帯で偵察活動中の4人のシールズ隊員は、あるひとつの決断によって、200人を超すタリバン兵の攻撃にさらされることになる。極限の状況を生き延び、奇跡の生還を果たした唯一の隊員マーカス・ラトレルが執筆し、全米ベストセラーとなったノンフィクション「アフガン、たった一人の生還」が原作。

予告編


こんな映画です

米海軍特殊部隊ネイビーシールズ創設以来最大の惨事と言われた"レッド・ウィング作戦"の映画化です。つまり実話です。

2005年6月、アフガニスタンの山岳地帯で偵察活動中の4人のシールズ隊員が200人を超すタリバン兵に囲まれ一人を除いて全員死亡。救助ヘリが向かうも撃墜されその16人も全員死亡。映画のタイトル通り「独りの生存者」を描いた強烈な映画となっています。

原作はこの生存者のマーカス・ラトレルさんが執筆したベストセラーです。

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また、この戦闘のエピソードは"ハーバード白熱教室"の中でも取り上げられておりますのでビジネス書等読まれる方はそちらの観点からチェックしてみてはいかがでしょうか。

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感想を率直に申し上げますと、

新たなる戦争映画の傑作に出会えた!と思いました。強烈ですが傑作でした。

やはりこの時代になると第二次世界大戦ものやベトナム戦争ものを脱して2000年以降のアフガニスタンやイラクを題材とするものが増えてきましたね。戦争映画ではありませんが『ゼロ・ダーク・サーティ』と同じくタリバンを敵として描いています。

究極の選択の数々、戦闘シーンの悲惨さ、小さな優しさ、救いの無さ……。極限状態で実際に起きたことを目の当たりにし、言葉も出ません。もうただただ強烈で、ただただ辛くて、圧巻、圧倒の映画でありました。


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本作はアフガニスタンに潜入したシールズ部隊の戦いを描いていますが、シールズ部隊というのはアメリカ軍の中でも精鋭揃いの最強部隊です。入隊した8割が辞めてしまうというほど過酷な訓練などもチラッと触れられています。

そんな精鋭揃いの部隊は『ゼロ・ダーク・サーティ』でも登場し、オサマ・ビンラディンの暗殺任務を遂行しました。つまりアメリカ軍の上の上な部隊なわけです。そんなシールズ部隊が本作ではひょんな事から大ピンチ、大惨事に陥ります。

そう、潜入中のアフガニスタン山岳地帯で、タリバンではなく一般住民と遭遇してしまうのです。拘束用のロープを持ちあわせていない隊員たちには2つの選択肢しかありません。"殺すか逃すか"。その究極の選択が全ての始まりでした…。

実話でタイトルのごとく一人生還すると知っていても、それ冷静に考えると「一人しか生還しない」わけなので見ていてどのシーンも「ずーん」としてしまうのです。しかし戦闘シーン等が強烈で、落ち込んでもいられないという。凄い映画ですホントに。

戦闘シーンがいちいちえげつないのなんの・・・ロケット砲連打ちは反則だろうよタリバンさんよ・・・。少数精鋭の部隊なので『プライベート・ライアン』のような悲惨さとはまた違い、狭いからこそ痛みや恐怖が伝わってきました。それぞれ良さがあります。

囲まれてる中で如何に生き抜くかという映画なので、中盤からはいちいちが究極の選択なのです。見てる方としてはもう辛いというか、久々に手に汗握る戦争映画でした。『ブラックホーク・ダウン』好きな方とか多分ハマります、はい。



壮絶な映画の中には小さな救いも示されます。後半パートの村人たちです。本作ではタリバンは悪として描かれていますが、アフガニスタンを悪とは描いていません。そこにアメリカ兵がいても怪我人なら助ける、その心に感動を覚えました。

あまりに壮絶な映画体験で、観たあと抜け殻になってしまいました。戦争映画を見る度にその悲惨さを痛感し、平和を望むのですがまあそんなの偽善でして、戦争望まなくても人を憎んだり恨んだり日常でもするのは事実なので、平和を考える以上に人間て発達してもホント発達しきらない愚かな生き物だなって思いますね。

それでも生きていかないといけないわけですけれども。



壮絶な戦争映画として見ればその圧巻の出来に満足することができるでしょう。また『ハーバード白熱教室』で取り上げられている通り、"選択"という行為の事例として今日まで取り上げられ続けているのでその視点で見ても面白いと思います。

アカデミー賞は今年良作揃いで、本作は技術系のノミネートのみに留まりましたが、年によっては入り込んでもおかしくない傑作だと思いました。

"究極の戦争体験"を久々にできる映画です。そこから何を感じるかはあなた次第。その体験をしたいと思ったら、是非劇場で、大スクリーンでご堪能ください。



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written by shuhei