『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』感想、"海上版ゼロ・グラビティ"の如くロバート・レッドフォードが一人で生還する力強い映画![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』感想、"海上版ゼロ・グラビティ"の如くロバート・レッドフォードが一人で生還する力強い映画![ネタバレなし]


私的満足度

★★★=星3=普通に楽しめました。

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』基本情報

タイトル
=オール・イズ・ロスト 最後の手紙

原題
=All Is Lost

監督
=J・C・チャンダー

出演
=ロバート・レッドフォード

ストーリー
人生の晩年を迎えた男が自家用ヨットでインド洋を航海し、気ままな海上の旅を楽しんでいた。しかしある時、ヨットが浮遊物に衝突して浸水。無線も故障し、悪天候にも襲われ、男は自分がどこにいるのかもわからなくなってしまう。飢えや渇き、孤独と戦い、極限状態の中で自分の本当の気持ちに気付いた男は、読まれるかどうかもわからない一通の手紙をつづりはじめる。

予告編


こんな映画です

ロバート・レッドフォードが一人でボート乗ってたら故障して漂流する映画←

『ゼロ・グラビティ』を超えてこっちは登場人物たった1人。独り言すらほぼ無いので『ゼロ・グラビティ』以上に異色な映画であり、生還を目指す目的が一緒なので"海上版ゼロ・グラビティ"と例えても変ではない映画だと思います。

ひたすらロバート・レッドフォードが出てる映画なので、往年からの彼のファンは必見ですよー。


感想を率直に申し上げますと、

ロバート・レッドフォード独り演技あっぱれ!!

といったところでしょう。配給会社キャンペーンうまくいかなかったんですかねえ。ロバート・レッドフォードのこの熱演はアカデミー賞ノミネートされるべきだと思いました。上で例えていますが『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロックみたいな立ち位置です。独りで生還しようと頑張る的な。



しかしこっちの映画は『ゼロ・グラビティ』の海洋版と例えつつもだいぶ異なるところもあります。この『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』、台詞がほとんどなく海上ですので終始ピンチでも無いのです。波が凪の時は静かな時も流れます。

ですので『ゼロ・グラビティ』以上に見る人を選ぶ映画だと思いました。幾度かのピンチに陥り、飢えや乾きに耐えつつも冷静さを失わず淡々と生きようとする主人公を描いているので。


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既にビジネスの世界からはリタイアした老人が主人公なので生きる術と冷静さを持ち合わせています。その知恵の限りを尽くし、淡々と命を繋いでいくのです。大きな見せ場があるわけでなく、一本の線のような映画です。退屈に思えるシーンも時折ありますが、線と捉えれば気になりません。

海洋ものですが海洋パニックものではなく現実味があります。もちろん嵐には遭いますし主人公は一難去ってまた一難の連続なのですが取り乱さず頑張って生き延びます。応援したくなるというより唖然とする感じです(笑)



映画を見ていて面白かったのが異様に音が気になる点ですね。台詞がほぼ無いのでそうすると自然音や音楽に耳がいくのです。ゴールデングローブ賞で作曲賞獲って「え?」って思いましたが、意識がそっちへいく映画なのでそれはある種納得でもありました。

普通の映画と五感の使い方が異なるという点で非常に実験的な映画だと思いました。海上映画ですので結構画面揺れてます。『キャプテン・フィリップス』ほどではありませんが、画面酔いする方もいらっしゃると思うのでご注意下さいませ。



生きるということだけを描いた映画ですので、そのストレートで少ない情報量の映画に人それぞれ感じるものがあると思います。「淡々としててつまらない」と思うか「主人公の生きる意思に勇気を貰った」と思うか、人生の糧になる映画になるかどうかは、あなたの捉え方次第でしょう。

ロバート・レッドフォードの熱演に関しては文句無しですので、それを目的に鑑賞されても損はありません。

3月14日より公開です。


written by shuhei