『抱きしめたい 真実の物語』感想、泣かせにこないから素晴らしい!北川景子と錦戸亮の演技も素晴らしい![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『抱きしめたい 真実の物語』感想、泣かせにこないから素晴らしい!北川景子と錦戸亮の演技も素晴らしい![ネタバレなし]


私的満足度

★★★=星3=普通に楽しめました。

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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『抱きしめたい 真実の物語』基本情報

タイトル
=抱きしめたい 真実の物語

監督
=塩田明彦

出演
=北川景子
=錦戸亮
=斎藤工
=平山あや
=上地雄輔
=佐藤江梨子
=窪田正孝

ストーリー
高校時代に遭った交通事故の影響で左半身がマヒし、記憶障害も抱えている女性つかさ。それでも前向きに笑顔で生きる彼女に恋をしたタクシー運転手の雅己は、付き合っていた恋人と別れ、つかさと真剣に向き合う。いつしかかけがえのない存在となった2人は結婚を決意するが、周囲は猛反対。それでも思いの揺るがない2人の間に新しい命が宿り、それぞれの親もついに結婚を認める。しかし幸せの絶頂の2人に、非情な試練が待ち受けていた。


予告編


こんな映画です

身体と記憶に障害を持つ女性つかさと、その彼女に運命を感じて一緒に歩んでくと決めた雅己の物語。実話の原作のある映画です。

この手の映画はどれと上げずとも「よくあるお涙頂戴」と同じ認識をされますが、本作はお涙頂戴にしていません。良い意味で力強さと軽さのあるバランスの取れた映画になっています。


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表面的なお涙頂戴のエピソードよりも対リハビリだったり対闘病だったり対家族だったりをしっかりと描いていってます。ですので「泣けなかった」「思ったのと違う」という意見も出てきています。

しかし、それは「今までと同じ」ではないという明確な意思表示でもあり、原作となったお二人やご家族を真摯に描いているのではないかと客観的に思った次第です。




感想を率直に申し上げますと、

"男女✕病気✕邦画 "というありきたりな題材でも、今までと全く異なる非常に見事な作品だと思いました。"笑って泣いて"じゃなくて"笑いもくれて、感動もくれて"と思考をもたらせてくれる物語、素敵でした。

実話のエピソードだけ伺うと完全にお涙頂戴なのですが、まあ主人公のつかさが素敵なキャラでして。熱い感じの雅己も対病気のつかさ相手だと清々しいほど。その二人を魅力的にしてるのはまあ言わずもがな北川景子と錦戸亮の演技あってこそかなと。

特に北川景子の演技は(全部見てないけど)ベスト・オブ・ベストとの声も聞こえてくるほどで素晴らしいハマりっぷりだったなと思います。『ディアフレンズ』よりちょっとか弱いけどでもツンとしてる感じ、ピッタリなんですよ。北川景子の魅力だけで本作は合格点と言いたいほどです(笑)

変にお涙頂戴にしてないけどシリアスな題材。そうなった時に洋画寄りの私としては『世界にひとつのプレイブック』を思い浮かべるわけです。あの作品は双極性障害という病気を扱っていましたが、全くシリアスではなく爆笑するポイントまであるコメディとして描かれていました。

しかしそれは病気への冒涜ではないのです。監督のデヴィッド・O・ラッセル監督の息子さんが同じ病気で、監督自身もその気質があるのです。当事者だからこそ優しく描けるのです。

本作は原作がありますが、もちろん当事者が書いたわけではありません。しかし、「エピソードを大げさに感動的に」せず、「実際あったエピソードを下手に涙路線に展開せずしっかりと描く」ことはできるわけです。この作品はできていたわけです。

なので良い意味で軽さがありつつ、北川景子が魅力的で、映画の結末も重いものながら「ずーん」とする気持ちにはならない清々しさを持てるわけです。

変に病気に媚びず、変に障害者に媚びず、そこに訪れた運命とそれを越えようとする人々の物語。それが『抱きしめたい 真実の物語』なのです。

食わず嫌いで見逃したりせず良かったです。素晴らしい映画でした!


written by shuhei