ロン・ハワード監督『天使と悪魔』紹介、タブーを捨てエンタメに特化した良作![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

ロン・ハワード監督『天使と悪魔』紹介、タブーを捨てエンタメに特化した良作![ネタバレなし]


『ラッシュ/プライドと友情』公開記念、ロン・ハワード監督レビュー投稿キャンペーン

『天使と悪魔』基本情報

タイトル
=天使と悪魔

原題
=ANGELS&DEMONS

監督
=ロン・ハワード

出演
=トム・ハンクス
=アイェレット・ゾラー
=ユアン・マクレガー
=ステラン・スカルスガルド
=ピエルフランチェスコ・ファビーノ
=アーミン・ミューラー=スタール

ストーリー
宗教象徴学の権威、ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、秘密結社・イルミナティの復活を探るべくローマへ旅立つ。17世紀、バチカンの科学者への弾圧の陰で結成されたイルミナティが、今にも教皇候補の暗殺を計画しているという。ラングドンと科学者ヴィットリア(アイェレット・ゾラー)は、ガリレオの暗号コードの解明に乗り出すが……。

予告編


『ダ・ヴィンチ・コード』の反省を活かした素晴らしいエンタメ作品

小説ではラングドン教授シリーズ1作目ですが、映画では順番が逆になった『天使と悪魔』。小説版では最後にカトリックとしてタブー過ぎる展開が待ち受けており映画の製作が決まってからのバチカン始めカトリック関係各所からの抗議やボイコット運動は凄まじいものでした。

しかし映画が公開されると次第にその声は消えていきました。そう、タブーの場面まさかの完全カットに打って出たのです。正直そこを一番の楽しみにしていた原作ファンは拍子抜けもいいところ(笑)私は映画は楽しみましたが、まさかのカットにはさすがに驚きました。

しかし、それで良かったと思ってます。そう、1作目は『ダ・ヴィンチ・コード』は原作に忠実にしようとするあまり映画的でない会話がだらだら続くシーンがあったり、変に端折ったりでバランスが悪い部分がありました。

今回2作目は原作を大胆に脚色し、映画として面白い部分は原作からしっかりと持ってくるという形が取られていました。キャラクターの配置が変わっていたり、非現実的なエピソードをばっさり切ったりしてますが、映画的エンターテイメント性はしっかりと確保していました。

言ってしまえば良くも悪くも論争など起きやしないイタリアとバチカンを舞台にしたサスペンスエンターテイメント映画になっていたのです。イルミナティとか出てきますがあくまでも触りだけで、実際の秘密結社や歴史の陰謀などは一切出てこないのです。

しかし信仰の強さや敬虔さなどは描き、その信仰の強さ、古き良きを何が何でも守るという心が真犯人の動機になったりしていた点、考えさせられるものも多い映画でした。

アクションシーンが割とガチだったり、音楽は前作を超える激しさを伴った素晴らしいものだったりと、前作の反省というかパワーアップが随所に見られる点もとても評価できると思いました。当然『ダ・ヴィンチ・コード』ブーム以後の作品であり世界的に中規模ヒット(コケては全くいない)になりましたが、1作目より評判は総じて良かったなと思いますね。

『ダ・ヴィンチ・コード』もそうですが、この映画をより楽しむ方法があります。それはズバリ現地に行くことです!ローマ&バチカンに足を運ぶとこの映画を空間的、視覚的にイメージすることができます。ナヴォーナ広場やサンタンジェロ城、そしてバチカン市国。映画の流れに沿って回るのが非常に面白かったです。普通ローマ行ったら『ローマの休日』コースを回るようですけどね(笑)私は『天使と悪魔』コースやりました(笑)

エンタメ作品に特化させることで原作の持つ重厚感は一切なくなりました。しかしそれによって映画的面白さが格段に増したと思いました。スピード感もあり、『ダ・ヴィンチ・コード』を知らなくても楽しめる続編構成も素晴らしいです。単発でいけますので気になる方は是非ご覧になってください。


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