『ダラス・バイヤーズクラブ』感想、マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトの怪演にのめり込む!あり得ないような実話が胸を打つ![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ダラス・バイヤーズクラブ』感想、マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトの怪演にのめり込む!あり得ないような実話が胸を打つ![ネタバレなし]


私的満足度

★★★=星3=普通に楽しめました。

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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『ダラス・バイヤーズクラブ』基本情報

タイトル
=ダラス・バイヤーズクラブ

原題
=Dallas Buyers Club

監督
=ジャン=マルク・バレ

キャスト
=マシュー・マコノヒー
=ジャレッド・レト
=ジェニファー・ガーナー

ストーリー
1985年、テキサス生まれの電気技師ロン・ウッドルーフはHIV陽性と診断され、余命30日と宣告される。米国には認可された治療薬が少ないことを知り、納得のできないロンは代替薬を求めてメキシコへ渡る。そこで米国への薬の密輸を思いついたロンは、無認可の薬やサプリメントを売る「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立。会員たちは安い月額料金で新しい薬を手にすることができ、クラブはアングラ組織として勢いづく。しかし、そんなロンに司法の手が迫り……。

予告編


こんな映画です

『あなたを抱きしめる日まで』に続いて実話です。

マシュー・マコノヒー演じるロンはロデオボーイで超プレイボーイ。酒と女が大好きな自由奔放で楽しい生活を送っていました。そしたらある日突然HIV陽性と診断。しかも余命はたった30日と宣告されます。ゲイではなくてもHIVには感染してしまうのです。

たった30日の余命に希望も何も無くなったロンですが、治療薬が無いのではなく"アメリカでは認可されてない"ということを知りメキシコへ渡ります。そこで何とか自らのHIVの進行を止める薬を見つけます。(治るわけではない)

何とか延命できたロンはそれら薬をアメリカへ密輸し、アメリカにいるHIV患者たちを助けようと思いたちます。ロンはその薬を売る"ダラスバイヤーズクラブ"を設立し、人々を救っていきます。

しかしそれは違法なことであり、バレるのは時間の問題でもあり・・・

という形で話が進んでいきます。基本的にロンの生きる道とダラスバイヤーズクラブ設立、その後の彼の信念と残りの人生が描かれていく映画です。




感想を率直に申し上げますと

マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトの演技が凄まじすぎて、それをまずは褒めざるを得ません。普段の二人からは想像もできない減量、ジャレッド・レトは女装までして原形を留めていません。この怪演にまずは息を飲みます。


[DVD発売済み]

マシュー・マコノヒーと言えばいつも脱ぎまくりの裸定番俳優の位置付けでしたが、近年のシリアス路線の極めつけが本作と言えるでしょう。筋肉が無くなり…骨と皮になったマコノヒー。それでいて彼自身の持つ陽気さや軽さはうまいこと活かされていて、魅力半端ないです。ロンは基本的に軽い男なんです。30半ばで酒と女とドラッグですからね。しかしその軽さがあったからこそできた延命と、その先の行動。最後の彼には重みが感じられました。アカデミー賞主演男優賞の受賞、いけると思います。

そしてジャレッド・レトですよ。本当はダンディーな人なんですが、美人なオネエとして本作では登場。ロンの人生を変えて最後の生きる道を導いていきます。仕草一つ一つがなぜか胸を打ちます。やってることはぶっ飛んでるのですが、なぜか…。アカデミー賞助演男優賞の受賞が確実と言われていますが当然と言える演技でしょう。


HIVを扱っていてアカデミー賞となるとすぐにトム・ハンクスの『フィラデルフィア』を思い出しますが、本作は全く違います。本作は冒頭紹介した通りやってることは違法行為なのです。しかしロンは密輸=金儲けではなく、「同じ病気のやつら助けてやりてえなあ〜」からの行動なのです。この軽いカウボーイ感(テキサスだし)とやってることの信念とが相まって不思議な魅力を放ちます。

新薬を捌くダラスバイヤーズクラブにはHIV患者が来るので、そこで多くのゲイの方の人生を目撃します。私は身近にHIV患者はいませんので自らの経験と照らしあわせてどうこうはないのですが(偏見は一切ありません)、その人たちが救われてロンが感謝される様には涙しました。

彼はまさかHIVになるなんて思ってもいなかったでしょう。延命できつつも、もちろん早くして亡くなってしまったロン(実話)。最後の最後に彼が背負ったHIVという重い十字架、それを背負った中で彼は出来る限りのことを行ない、人生を全うしたのでしょう。


当事者になることがもしかしたらあるかもしれませんが、今は客観的にこの映画を「生きている上で背負いたくなくても背負ってしまった運命の中で、ベストを尽くして生きる」大切さを改めて感じました。

素晴らしい映画でありました。




こんな人にオススメ

マシュー・マコノヒーやジャレッド・レトが好きな方や、HIV等に関して興味がある方はもちろん、超ヘヴィー級では無いので気になる方は是非ご覧になってください。



written by shuhei