「SNSと映画館」について【グロースハック】を着地点として考えてみた - Cinema A La Carte

「SNSと映画館」について【グロースハック】を着地点として考えてみた

Twitterのハッシュタグで#SNSと映画館というものを先日目にしました。Twitterで議論をしても文字数の少なさとスレッドの無い流動性からだいたい無駄足踏むことが多いので参加はしませんでした。(※私の場合140文字で説明しきれない時に、その制限にイライラして議論が面倒になるという意味。)

今回はタグは閲覧していて非常に読み応えのあるものでありました。発案者の方のこちらの説明文を読んでみると、要は「映画関係者や映画館はSNSを面白く活かして映画産業を活性化させていくことはできませんかね?」ということのようであります。

なのでその観点から自分なりに考えてみた上でのやや気恥ずかしい結論を書かせて頂きます。(←ここでもAKB引っ張る)


今回の議題
=映画又は映画館活性化のためにSNSをどう活用していくべきか?


タグでは広義に議論がされていましたが、今回のブログはこの議題に絞って考えをまとめていきたいと思います。あくまでも私案ですのでこれを評価するしないではなく、使えると思ったところを掻い摘んでみなさんのSNS運用に活用して頂けたら嬉しいです。議題に関する私案ですのでタグでの議論へのコメントはほとんどしておりません。


ではまとめます。まず、"SNSの活用"は大きく分けて2つあります。

1:当事者自らが面白いアカウント運営をして人々を魅了し集客に繋げる


2:口コミを発生させ、自然と情報がSNS上へ拡散され集客に繋げる


この2つを突き詰めていく必要があります。深堀りしていきましょう。ちなみに1より2が大切なので飛ばし読みしてもらってもOKです。


1:当事者自らが面白いアカウント運営をして人々を魅了し集客に繋げるには?
⇒これはタグの方でも様々な議論がされていましたが、要はブランディングです。映画配給会社ならたくさんの人を魅了するfacebookやTwitterのアカウント戦略を構築して運用していく。映画館ならカスタマーサポートや他の映画館との差別化を図り魅力的に見せていく必要があります。

細かく戦略立案のモデルプランを書いたら5万字くらいになりそうなので必要ならば直接お問い合わせください(笑)

一応箇条書きで軽くポイントをまとめてみます。


[facebookの活用に関して]
・facebookはウェブにおいては支店的な役割です。ウェブにおける本店はサイトやブログなのでそっちにまずは力入れてからSNS対策です。

・何だかんだ日本一のSNSはfacebookなのでfacebookうまく活用するに越したことはありません。

・facebookは有料広告も打てるので作品ごとにアカウント作ってキャンペーンとかもいい感じにできます。

・予算をかけなくてもfacebookページを通常のウェブページと連動させて活用するのはありです。何事も塵も積もればです。

・様々なfacebookページの良い所を真似ましょう。映画に限らずANAさんとか無印さんとか。人々を魅了し、自然といいね!やコメントが集まるページは参考にすべきです。

『テッド』のfacebookプロモーションは見習うべき超成功事例ですのでお勉強しておきましょう。



[Twitterの活用に関して]
・facebook同様にTwitterはウェブにおける支店です。ウェブの本店はサイトやブログなのでそっちにまずは力入れてからSNS対策です。特にTwitterはfacebook以上に情報が流れていくので本店に添えるなんてもってのほかです。あくまでもビジネス活用においての話で個人でTwitterだけ利用とか全然OKな話。

・あくまでもコミュニケーションツールであるので一方向配信で使うべきではありません。シネマトゥデイさんとかみたいに全力で一方的割り切ったらそれはそれでありかもですが真似る必要性はないです(笑)

映画.comさんやワーナーさんのようなゆるいアカウント運用はやっぱ素敵です。運用者の人柄が感じられるアカウントは親しみを感じ人気も出ます。

・映画作品ごとにアカウントを作成するのは時と場合によりけりです。フォロワー500人とかしか集まらないで運用するのは時間の無駄になるので。配給会社アカウント(ワーナーさん公式とかGagaさん公式とか)だけで作品プロモーションを賄うのも全然ありです。facebookに比べて作品単体のアカウントは映画ファンだけ囲って意味なしな状態が結構多いです。

・絶賛のツイートばっかりRTしまくる公式アカウントはうざい。バルス!

・ただしちょいちょいRTするのはいい感じ。ワーナーさんうまい(笑)

・写真投稿ばんばんやるべし!映画館なら良い雰囲気の写真とか。ただしセンス無い場合は自粛で(笑)

・ハッシュタグの活用はケースバイケースです。タグの発案者さんがこちらでタグの活用法を提言されてますが、ハッシュタグは言うならばメルマガなんです。認知されれば使うし見るけど、認知されないと何かツイートにくっついてる尻尾的な印象です。つまり映画好きや感想コメントを囲うには最適だけれども、年に1〜2回しか映画館に行かない方々へのプロモーション波及にハッシュタグは使いにくいのです。舐めるようハッシュタグにアクセスするなんて考えられないので。よってケースバイケースです。うまく使って、使い過ぎない頼り過ぎないでいきましょう。


[Google+に関して]
・個人アカウントでのテスト運用でいいので関係者さん方々はそろそろみんなはじめましょうよ(笑)

・と笑ってますが本当に始めた方が良いです。なぜならGoogleのSNS故に検索に影響を与え始めているからです。こちらの記事でGoogle+の検索への影響の仮説を説明しております。

・Google+での映画トークはfacebookやTwitterに比べて盛り上がっていないです。一応映画コミュニティとか作ってはあるんですが2500人くらいなのでまだまだです。上記の理由や潜在顧客がいたりはするので優先順位3〜4位でいいのでそろそろ動かし始めましょう。ひと通りの活用法はこちらにまとめてあります。


[Youtubeに関して]
・映画配給会社さんは予告編や特典映像をアップされてますが、付加価値のある人を重視したものを始めることはできないでしょうか。どこの配給会社さんも予告編と特典映像、インタビュー映像中心で似たり寄ったりです。そこを抜けだしたオリジナリティが当たればガツン!といくのでは無いでしょうか。慣習に甘えず新しきを作りましょう。

・映画館もYoutubeページ持ってはいかがでしょうか。簡単な動画ならiPhoneで編集できる時代なのでどんどん動画を活用していくべきです。まずは試すことから。


その他SNSたくさんありますが、一先ず基本を軽く。軽くまとめているのでちょっと濁して専門家さまから見た際に「おいおい」と突っ込みも入るかもですがまずここに書いてあることは「やってて当たり前」のことなのでやってない場合は是非取り入れてみてくださいね。




2:口コミを発生させ、自然と情報がSNS上へ拡散され集客に繋げるには?
本当に大切なのはこっちなんです。『テッド』のfacebookプロモーションとも若干被るのですが自然と溢れる口コミこそ最高の宣伝材料なのです。その口コミは作品の絶賛でなくプロモーションコンテンツでも良いことは『テッド』が実証済みです。まあエロ熊はズルいっちゃずるいですが(笑)でも知恵絞って頑張りましょう。

映画配給会社さんのプロモーションに関しては、予算を確保して様々プロフェッショナルにされてると思うのでので割愛します(笑)私の提言など「お前!バルス!」だと思いますし←

映画館のプロモーションについてアイディアをまとめます。
ポイントとなるのはブログタイトルにも書いた"グロースハック"です。

グロースハックの定義や戦略立案の小難しい話は後に回します。以下の写真をご覧ください。

http://cargocollective.com/somosfos参照

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http://cargocollective.com/somosfos参照

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これはスペインはマドリードにあるレストランです。

自然と写真を撮りたくなって、SNSにアップしたくなるようなアイディアを考え、実践するのです。「口コミをお願いするヤラセをせずに、口コミを発生させる戦略」それがグロースハックです。




人々が集まったり、立ち止まったりする場所に映画館を進化させるのです。もちろん今までにないチャレンジでしょう。しかし何かを変えるには新しいことをしてこそでは無いでしょうか。

何も全員に映画を見てもらう必要はありません。口コミしてくれれば良いのですから。なので誰でも見れるところで何か面白い展開をしてみると良いでしょう。


私が最もお世話になってる映画館はユナイテッドシネマさんです。豊島園と豊洲を重宝してます。この2つの映画館をグロースハックの観点から考えるととんでもなく勿体無いなって思うんです。

・豊島園
⇒西武線の駅側の壁やスペース使って何かできるんです。道路側では巨大ポスターやってますし。特に夏は豊島園プール大繁盛なのでそのお客さん達の目に止まる何かをしたら良いと思います。プール帰りのお客さんに来てもらわなくても良いんです。マドリードのレストランのように人々が写真撮ってSNSにアップすれば宣伝になるのです。

・豊洲
⇒売店から劇場も切りの間にある水の流れる装置&巨大ポスター。それ映画見ない人含めた誰もが見れるとこにあったらどんだけ効果的だったことか…構造上の問題なのでこっちは改善難しいかもですが(笑)あんなところに水流しても正直みんなスルーしてるし、しかも昼間逆光で写真撮るのも難しい…。お洒落だけど何も生み出さないのでこういったお洒落装置をグロースハックに使えるように今後できたらプラスになると思います。

さて、この2つはシネコンですが、小さな映画館はどうすべきか?別にド派手にグロースハックしなくても良いと思うんです。ちょっとしたお持て成しとか、プレゼントとか。そういった小さな喜びがSNSにアップされたら自然と良い印象が広がっていきます。何も一瞬で広まる必要は無いですしね。塵も積もればです。


ちなみにグロースハックはかなり広義な言葉でして、プロモーション的な意味合いに限った話では無かったりします。ただアイディアプロモーションも含むので今回はそれに特化して事例を上げてみました。ウェブサービスにおけるグロースハックだとこんな事例があったりもします。

映画館のプロモーションに関して言えば"AARRR"のグロースハックチェックポイントなども押さえておくと良いと思います。(AARRRはシードアクセラレーター氏が提唱したフレームワーク)


【AARRRのグロースハックのチェックポイント】
Acquisition(サービスにユーザーを誘導する)
=映画館に来てもらう

Activation(サインアップなどをしてもらう)
=映画を見てもらう

Retention(繰り返し利用してもらう)
=リピーターになってもらう

Referral(サービスの共有や友人の招待)
=口コミしてもらう

Revenue(優良ユーザーの醸成)
=ヘヴィーリピーターになってもらう


これを突き詰めていく"だけ"だったりします。もちろんそれが難しいのですが(笑)AARRRをしっかりと書き出し、映画館としてできることをしていきましょう。


また#SNSと映画館を見て映画産業の今後を危惧しているみなさんは、AARRRで言う「リピーター」「口コミ」「ヘヴィーリピーター」になれるので私設応援団的に映画館を支えていきましょう。

映画作品のレビューを書くと「面白い」「面白くない」や「素敵なレビュー」「クソレビュー」など様々なコメントが飛び交いますが、みんな映画が好きだからこそそういうやり取りになるのです。映画が好きだからこそ、映画好きとしては最後に書いた「リピーター」「口コミ」「ヘヴィーリピーター」の部分押さえつつ映画を楽しんでいきましょう。

映画配給会社さんや映画館さんはコンテンツ溢れる時代で厳しいと思いますが、是非ともここで踏ん張って新たな戦略立案やプロモーションもしつつ映画を盛り上げてほしいなと思います。


以上、【グロースハック】を着地点として、"鈴懸の木の道で「#SNSと映画館」のタグを見てしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの"でありました。(←結局AKBで締める)