『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』感想、スコセッシ✕ディカプリオ史上最もぶっ飛んでて、"超面白いけど" 人に勧めにくい作品www[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』感想、スコセッシ✕ディカプリオ史上最もぶっ飛んでて、"超面白いけど" 人に勧めにくい作品www[ネタバレなし]


どえらい作品を見てしまったw



私的満足度

★★★★=星4=素晴らしい作品でした!

【評価の参考値】
★★★★★+・・・満点以上の個人的超傑作!
★★★★★・・・・お見事!これは傑作です!
★★★★・・・・・素晴らしい作品でした!
★★★・・・・・・普通に楽しめました。←平均評価
★★・・・・・・・ん〜イマイチ乗れませんでした。
★・・・・・・・・ダメなもんはダメ!クソ!
※通知表のような5段階評価で、個人的にツボった作品は例外で5+にしています。
ちなみに私は映画は楽しむ&褒めるスタンスなので評価相当甘いです。

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『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』基本情報

タイトル
=ウルフ・オブ・ウォール・ストリート

原題
=The Wolf of Wall Street

監督
=マーティン・スコセッシ

キャスト
=レオナルド・ディカプリオ
=ジョナ・ヒル
=マーゴット・ロビー
=マシュー・マコノヒー
=ジョン・ファブロー
=カイル・チャンドラー
=ロブ・ライナー
=ジャン・デュジャルダン

ストーリー
22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだジョーダンは、学歴もコネも経験もなかったが、誰も思いつかない斬新な発想と巧みな話術で瞬く間になりあがっていく。26歳で証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになったジョーダンは、常識外れな金遣いの粗さで世間を驚かせる。全てを手に入れ「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになったジョーダンだったが、その行く末には想像を絶する破滅が待ち受けていた。ジョーダン自身による回顧録「ウォール街狂乱日記 『狼』と呼ばれた私のヤバすぎる人生」を映画化。

予告編



こんな映画です

22歳でウォール街の投資銀行へ飛び込んだディカプリオ演じるジョーダン・ベルフォートが主人公です。学歴やコネが無くても自らが持ち合わせる発想と話術で徐々に頭角を表していきます。そして26歳の若さで独立し証券会社を設立します。文字通りの億万長者へとのし上がっていく中で常識外にとんでもない金遣いを始めていきます。

タイトルの通りウォール・ストリートのウルフ(狼)になっていくジョーダン。彼の証券や金融にまつわる話だけに留まらず、下品なワードの連発やドラッグ、SEX関連の描写も超てんこ盛り。さすがのマーティン・スコセッシ映画でクオリティは高いわけですが、ある意味"マーティン・スコセッシ通常運転"という感じで人間のエグい部分てんこ盛りの決して爽快とは言えない映画に仕上がっております。

ポスターにあるように"ヤバすぎる人生"を描いた映画は"ヤバすぎる映画"に仕上がっており、「ディカプリオの映画だ!超見たい♡」とかで行ったり、家族で行ったりするとまあ青ざめて劇場を出ることになるでしょう、マジで(笑)


感想を率直に申し上げますと

「強烈なブラックコメディ」といったところでしょう。億万長者へのし上がる成功話に見えて、不正の話から人生転落の物語であり、ドラッグの物語であり、SEXの物語であります。ブラックコメディで傑作と思える尺度は、一瞬ドン引きしつつも映画を見る中で慣れてきて次第に面白く感じてくることだと思います。


[DVD発売済み]

まず主人公ジョーダン・ベルフォートがとりあえず相当ヤバいです(笑) 彼の回顧録が原作なのでTHE実話なわけですが、まあビジネス絡み、ドラッグ絡み、女絡みとぶっ飛び過ぎてて何も羨ましく感じないという(笑) でも見てて笑えてくるので面白いんです。

そのジョーダンをディカプリオが今までにないレベルにぶっ壊れながら大熱演! 正直いってぶっ壊れすぎててカッコよくないので先に「ディカプリオの映画だ!超見たい♡」とかだと青ざめると書きました(笑) でもこのぶっ壊れは超見ものです! ジャンゴの比じゃないです。これがまた面白い。

だってさ、ディカプリオがSMプレイでロウソク垂らされながら

"I like it!! I like it!!!!"

だよwww くそわろたwww

映画の尺が2時間59分とブラックコメディの"くせに"長尺なんですが、体感時間が短いんです。もちろんブラックコメディなのでドラッグやSEX描写、また不正のエピソードで生理的にドン引きしたらもう苦痛以外の何ものでも無いと思いますが、テンポよくディカプリオしゃべくりまくりで進んでくのでジェットコースターに乗ってるかのごとく楽しめます。

それはやはりマーティン・スコセッシ監督の演出の素晴らしさゆえでしょう。「ディカプリオがカッコいい映画」として見に行ったら青ざめますが、マーティン・スコセッシ監督のディカプリオと組む前の映画やディカプリオとの初タッグ『ギャング・オブ・ニューヨーク』などを見てる方は「お、スコセッシ通常運転(笑)」という感じで楽しめるでしょう。ドラッグとSEX満載ですがマフィアものでは無いのでお行儀良い方ですよ、彼の映画史の中ではwww

ブラックコメディですし、映画として何か社会への訴えをしているようにも思いませんでした。カトリックばりばりのスコセッシ監督ですので言うならばジョーダン・ベルフォートの一連のハチャメチャ行為そのものが神への冒涜であり、裁きを受ける最後は戒めということなんでしょうかね。ヘヴィーな映画ですが次はその視点でちょっと見たい所存です。

スコセッシ映画なのでカトリックに関して意識しながら見ようと最初から決めてたんですが、映画が本当に強烈で苦笑いしたり普通に笑ったりしながら見てたらそう意識することを忘れてしまったんです。それはつまるところブラックコメディとしての『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』に完全にハマった証拠でもあると思うので映画の引力が凄まじかったんだなと改めて思います。

ディカプリオ単独主演で、2番手で出演が長いのはジョナ・ヒルでしょう。予告編や宣伝でもこの2人がメインですしね。ジョナ・ヒルの役は原作の複数人を集約させたオリジナルキャラクターのようです。それ故に公私共にジョーダンに絡んできて存在感があり、インテリ"ぶってる”感じも最高でした。

そしてこの映画の魅力で語らなければいけないのはそれ以外の脇役陣でしょう。『アーティスト』主演のジャン・デュジャルダン。ジョン・ファブロー、ロブ・ライナーらが出ていて、出演時間が短いながらそれぞれ強い印象を残していきます。

が! やはりマシュー・マコノヒーの存在感と魅力は語らねばなりません。『マジック・マイク』で女性ファン大熱狂となったマシュー・マコノヒー兄さんですが本作でもディカプリオとのシーンでディカプリオを食う存在感を放っています。出演時間がそんな長くないので映画全体としてディカプリオを食うことは無く、映画としてバランスは取れてますが(映画全体で主演が食われたら映画としてあれですし)、マシュー・マコノヒー兄さんいいっすよ、マジで。登場した瞬間会場が笑いに包まれたことに笑いました(笑)見た回の客層良かったです(笑)

他にも様々魅力があるわけですが、ブラックコメディなので"ドン引きしないこと"です。肩の力を抜いて"うわ〜こんなの羨ましくねえwwww"って楽しみましょう。主人公ジョーダンに共感なんて1ミリもできませんし(笑) そうやって楽しむ映画です。


こういう理由で行くのは"やめましょう"

「大好きなディカプリオの映画だ♡」

「何か面白そう♡」

「何か楽しそう♡」

「家族と映画に行きたい」

「恋人と映画に行きたい」

やめとけ(笑)

死ぬほど繰り返してる通りこの映画はブラックコメディです。映画を多く見てる人やスコセッシ監督を知ってる方はどんと来い!くらいでしょうが、慣れてない方は結構本気で引く映画かもしれません。声を大にしてもう一度言っておきましょう。

お金にまつわる不正の話、

ドラッグ描写満載、

SEXやヌード描写満載

です。

それに対してトリックの上田教授のごとく「どーんとこーい!」な方は是非本作楽しんでほしいなと思います。スコセッシ監督好きな方は大丈夫です。いつものスコセッシ映画ですので(笑)


まとめ

私はこの映画とっても楽しめましたが、楽しめても人に勧めにくいという類の映画で、なかなか評価が難しい映画だと思います。アメリカでは批評家受けが良くて、一般客は賛否真っ二つなのは頷けます。増して日本だとドラッグとかアメリカ以上にマイナーですのでドン引きかもしれませんね。SEXもそうか。

2013年1月に公開された『テッド』。おっさんエロ熊が暴れるコメディ映画で日本でサプライズヒットしましたが、あの映画と似たところはあるかもしれません。クソ真面目に映画を捉えてマジレス批判されても困るってことです。「こんな下品な映画許せない」という批判。いや、そういう映画なんだからさ…となるわけです(笑)

本作も同じです。「不正なんて許せない」と言ってもそれジョーダンやっちゃったことだし…(笑)「ドラッグ描写が不快」「SEX描写が不快」と言っても、まあ実際あったんだし…(笑)となるわけです。

ブラックコメディやコメディは楽しめなかったら失望感が大きいですが、楽しんだらMAXまで満足できる映画だと思います。マーティン・スコセッシらしいブラックコメディ、ディカプリオのぶっ壊れ熱演もお見事でした。公開されたらもう一度見たいと思います。



※ちなみにジョーダン・ベルフォード本人が最後に出てきます! 最後のセミナーの司会者です! 胡散臭さ全開で笑いましたwww


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written by shuhei