『ブロークン・シティ』感想、この手の陰謀ものは実世界のあれこれとリンクしてもやもやを助長する。映画は素晴らしい。【映画紹介/2013年公開作】[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『ブロークン・シティ』感想、この手の陰謀ものは実世界のあれこれとリンクしてもやもやを助長する。映画は素晴らしい。【映画紹介/2013年公開作】[ネタバレなし]


この手のサスペンスは日本ではヒットしませんが『消されたヘッドライン』とラッセル・クロウ好きとしては飛びつきました。

『ブロークン・シティ』基本情報

タイトル
=ブロークン・シティ

原題
=Broken City

監督
=アレン・ヒューズ

出演
=マーク・ウォルバーグ
=ラッセル・クロウ
=キャサリン・ゼタ・ジョーンズ

ストーリー
元警察官で私立探偵のビリー・タガートは、警察を辞職するきっかけとなったある事件の秘密を知るニューヨーク市長のホステラーに呼び出され、妻の浮気調査を依頼される。ビリーが調査を開始すると、浮気相手はホステラーの対立候補バリアントの右腕的存在であるアンドリュースと判明。しかし、ほどなくしてアンドリュースは何者かに射殺されてしまう。

予告編


感想「素晴らしかった!日本にも置き換えることができる皮肉があるな…」

どうもこの手の政治サスペンスは人気出ないですし評判も良くないんですよね。まあ日本が舞台でもそういうもんですしね。

私は『消されたヘッドライン』や『スーパチューズデー 正義を捨てた日』などが大好きなので今回も無条件でお気に入り認定です。しかもラッセル・クロウが政治家役。必然的に『消されたヘッドライン』の対局(あの時ラッセル・クロウは記者役)に位置付けしたくなるわけです。

[DVD/Blu-ray発売済み]

本作はマーク・ウォルバーグ演じる元警官で探偵のビリーが主人公で、ラッセル・クロウ演じるホステラー市長があれこれやっていく映画であります。あれこれやっていく、って曖昧すぎますが(笑) まあ内容言いにくいので。

一つ明確にしても問題無いと思われるのが、“本作は浮気調査の切り口で物語が進んでいくがそれは切り口に過ぎない”ということです。本作は市長選挙の紆余曲折と言いますか陰謀と戦略の駆け引きの物語です。The政治物語なのでお堅い部分はどうしてもあります。

ただそのお堅い中で、ラッセル・クロウ演じるニューヨーク市長がかなりいいんですよ。ラッセル・クロウはホント演技の幅が今でも広がっていて素晴らしいなといつも思います。またキャサリン・ゼタ・ジョーンズのスパイスもお見事です。

本作最大の見どころは何と言っても市長選でのテレビ討論シーンでしょう。この辺政治に興味が無いとおそらく時間が永遠に感じるほど退屈かもしれませんが…。私はここがもうとんでもなく面白かったです。

そして最後はきっちりサスペンスのオチが付きます。伏線回収素晴らしかったです。しかしもやもやも残ります。いや残しました、自分の中で。

それは映画中盤に出てくる再開発におけるエピソード。そこで"公然の秘密"というキーワードが出てきます。「みんな知ってるけど言わないよね」というやつです。

他にも同じ考察されてる方が数名いらっしゃいましたが、日本だと中間貯蔵施設の建設あれこれ。中間といいながらそこに一旦それを建てたら、まあきっと最終処分施設もそのままそこでできることでしょう。そんなこと政府は言ってない? 言ってないならやりませんかね?

そういう事実と映画がリンクして、日本でも様々思惑が交錯しえるんだろうなと改めて思いますね。(中間貯蔵施設に関してはそれを連想しただけで私がそれに関してこの記事でどうこうコメントしたり立場を表明する意図は一切ありません)

政治サスペンスは実世界を如実に反映させます。本作も映画的である面が多分にありますが全くあり得ない話のラインを攻めてきてる映画なのでとても見応えがありました。娯楽性はそこまで高くないですね。なので色々考えながらみないと退屈になるかもです。

レビュー書くのが遅くなってしまい、既に公開は打ち切りになってると思われます。DVDが出ましたら政治映画興味ある方中心に是非チャレンジしてほしい作品であります。


written by shuhei