映画『ソーシャル・ネットワーク』、『市民ケーン』、『華麗なるギャツビー』 の関連性 - Cinema A La Carte

映画『ソーシャル・ネットワーク』、『市民ケーン』、『華麗なるギャツビー』 の関連性

※『ソーシャル・ネットワーク』徹底解説7連載のその4です。連載目次は記事の最下部に設置してあります。


今回の記事では映画『ソーシャル・ネットワーク』、『市民ケーン』、『華麗なるギャツビー』 の関連性についてです。

3つの映画のストーリーを並べてみましょう。ギャツビーは今年公開された方にします。


『ソーシャル・ネットワーク』ストーリー
2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグは、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリンと共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカーとの出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが……。
=要するに成功した男の苦い話


『市民ケーン』ストーリー
新聞王ケーンが、“バラのつぼみ”という謎の言葉を残して死んだ。新聞記者のトンプソンは、その言葉の意味を求めて、生前のケーンを知る人物にあたるが……。様々な人物の証言から、新聞界に君臨した男の実像が浮かび上がる。
=要するに成功した男の苦い話


『華麗なるギャツビー』ストーリー
ニックが暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー(と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。
=要するに成功した男の苦い話


そういうことです、はい。
時代やストーリー違えど主人公の境遇は同じなんです。
『華麗なるギャツビー』をここに持ってきたのは完全に持論なんですが、『市民ケーン』は映画評論家の町山智浩さんが映画公開時に比較で解説されてましたね。

デヴィッド・フィンチャーはfacebookの史実を描くのではなく、この脚本を使って21世紀の『市民ケーン』を作りたかったと仰っているようです。そう考えると史実として信じてはいけない『ソーシャル・ネットワーク』ですが1人の男の詠歌盛衰と考えるとやはり傑作だなと思う次第です。

ギャツビーもそうですもんね。全てを手にしたと思いきや肝心の愛するデイジーだけは最後まで手に入らなかったわけですから。ビジネスの"成功"の定義を完遂したところで人生の成功ではないと教えられてる気もして面白いですよね。

今回はこんな感じでおしまい。


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※吹替え版注意



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【連載もくじ】
1:映画『ソーシャル・ネットワーク』が傑作すぎて震えた2011年【鑑賞日記】

2:映画『ソーシャル・ネットワーク』、膨大な情報の中で核となるメッセージは何か?

3:映画『ソーシャル・ネットワーク』の功罪とは何か?それはな、これ完璧にフィクションだってみんなわかってないことだ!

4:映画『ソーシャル・ネットワーク』、『市民ケーン』、『華麗なるギャツビー』 の関連性

5:映画『ソーシャル・ネットワーク』のウィンクルボス双子の片方の身体だけ演じた俳優が『ダークナイト・ライジング』に出てる!?

6:映画『ソーシャル・ネットワーク』が牽引した日本のfacebookブーム、流行らないと言われた謎の風潮とmixiの今から当時を懐かしむ

7:映画『ソーシャル・ネットワーク』で描かれない今のfacebookを統括するシェリル・サンドバーグという女史の最強エピソード