映画『ソーシャル・ネットワーク』の功罪とは何か?それはな、これ完璧にフィクションだってみんなわかってないことだ! - Cinema A La Carte

映画『ソーシャル・ネットワーク』の功罪とは何か?それはな、これ完璧にフィクションだってみんなわかってないことだ!

※『ソーシャル・ネットワーク』徹底解説7連載のその3です。連載目次は記事の最下部に設置してあります。


今回の記事では映画『ソーシャル・ネットワーク』の功罪について書きます。
周りくどい言い方もあれなので単刀直入に言うと、この映画のマーク・ザッカーバーグと実際のマーク・ザッカーバーグ違いすぎますし、映画のエピソードにはフィクションが多数含まれています。

映画は実話でも脚色されることは普通ですが、完成度が半端無かったため本作のマーク・ザッカーバーグのイメージをそのままにfacebookのイメージとしてしまう方が続出しました。

「こんなクソ野郎の作ったfacebookなんて使うか!」
なんて言ってる方も結構いらっしゃいましたね。
あの・・・これ・・・映画なんですけど・・・(汗

アスペルガー的な描写も多く自己中以外の何者でもないですからね映画だと。
完成度の高さが人々を映画にのめり込ませ、そして信じてしまうそのイメージのままにfacebookを考えてしまうという事態が多発。うへ〜皮肉だな…。映画自体が人ぞれぞれ別の感想を抱くスタンスなのも悪く働くとこうなるんですよね。傑作なのに辛いですね。

しかもこの映画マーク・ザッカーバーグに取材しないで製作されました。は?って感じしますよね。どういうことかと言うと途中で追放食らってたエドゥアルドの取材を元に製作されたのです。

2つの本をここでご紹介します。
1:映画の原作ともなったエドゥアルド側からのエピソード
facebook 世界最大SNSでビル・ゲイツに迫る男
-ベン・メゼリック著



2:マーク・ザッカーバーグを密着取材したエピソード
-デビット・カークパトリック著


映画『ソーシャル・ネットワーク』は負け犬エドゥアルド側からのエピソードであって、かつフィクションエピソード多数。これ必ず頭入れといてください。

ちなみに厳密には原作を映画化したのではなく、原作のエピソードの取材メモを元にアーロン・ソーキンが脚本化したようなので原作と異なる部分はそれ故です。

普通ならここまで書かないんですけどね。映画が傑作過ぎて信じる方多発故にこういう記事は書いていかなければなりません。


あともう一点!

女性周りのエピソードを書かずには終われません。2つ上げれば良いかな。
事実と異なるエピその1:エリカは実在しない。
事実と異なるエピその2:途中ナンパしてトイレでヤってたアジア系の女の子と結婚した(ただしヤってたのもおそらくフィクション)


どうでしょうか?
エリカ存在しないんですよ!?あれフィクションですよ!?
そう考えるとこれを事実として捉えると諸々崩れ落ちるのわかりますかね?

オープニングはフィクションなんです。
誹謗中傷したのもフィクションなんです。
途中で闘争心持ってfacebook拡大してやる!って意気込んだあれもフィクションなんでうs。
最後の友達リクエストもフィクションなんです。

そういうことなんです。
フィクションとして傑作ですがフィクションなんです。


また、途中でナンパしてトイレでヤってたあの女の子。
一瞬しか出てきませんがアジア系でしたので今のマーク・ザッカーバーグの奥さんのプリシラ・チャンをモチーフにしてると思います。別れたのかどうかもわからず映画では終わってます。これも計算してなんだろうなあ。

デヴィッド・フィンチャー監督×アーロン・ソーキン脚本・・・恐るべし・・・。


そんな感じでこの映画だけを見てfacebook自体やマーク・ザッカーバーグを語るのはとっても危険です。2011年初頭のfacebookブーム前なんでこの映画のマーク・ザッカーバーグが気に食わないからfacebookやらないって真顔で言われたりしましたからね。

物事は広い視野で認識しないと人生選択も狭くなるということも教えてくれるとんでもない映画ですねこれは(褒めてますw)

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予告編


【連載もくじ】
1:映画『ソーシャル・ネットワーク』が傑作すぎて震えた2011年【鑑賞日記】

2:映画『ソーシャル・ネットワーク』、膨大な情報の中で核となるメッセージは何か?

3:映画『ソーシャル・ネットワーク』の功罪とは何か?それはな、これ完璧にフィクションだってみんなわかってないことだ!

4:映画『ソーシャル・ネットワーク』、『市民ケーン』、『華麗なるギャツビー』 の関連性

5:映画『ソーシャル・ネットワーク』のウィンクルボス双子の片方の身体だけ演じた俳優が『ダークナイト・ライジング』に出てる!?

6:映画『ソーシャル・ネットワーク』が牽引した日本のfacebookブーム、流行らないと言われた謎の風潮とmixiの今から当時を懐かしむ

7:映画『ソーシャル・ネットワーク』で描かれない今のfacebookを統括するシェリル・サンドバーグという女史の最強エピソード