映画『ソーシャル・ネットワーク』、膨大な情報の中で核となるメッセージは何か? - Cinema A La Carte

映画『ソーシャル・ネットワーク』、膨大な情報の中で核となるメッセージは何か?

※『ソーシャル・ネットワーク』徹底解説7連載のその2です。連載目次は記事の最下部に設置してあります。

さて2本目の記事です。
今回は映画『ソーシャル・ネットワーク』の核となるメッセージは何かについて検討します。

これ厳密には無いと言えば無いんです。
中身が無いということではなくて多角的に様々なキャラクターや事象を浮かび上がらせ、観客に諸々の解釈を委ねているからです。

企画の段階でメッセージが確立してそれをどう伝えていくべきか、という映画の基本を調節した完成度と言うこともできるでしょう。とんでもない映画です本当に。

ただ、それだけでは集中力人ぞれぞれの観客にあまりに不親切です。そこで私たちが拠り所とするのはやはり最後のシーンです。さっきの感想記事にも書きましたがこの映画、最初と最後がとても重要なんです。

最初は人間味のないクソ人間で描かれ始めるマーク・ザッカーバーグ。
そこから映画で紆余曲折あって最後のシーンは弁護士との会話です。
「あなたは嫌な奴じゃない。そう振舞っているだけ。」これが拠り所です。


基本的の女性弁護士との対話のシーンは映画においてとてもとても重要です。
弁護士:「あなたウィンクルボス兄弟のこと嫌いでしょ?」
マーク:「僕は誰も嫌わないよ。」

マーク:「僕は悪人じゃないよ。」
弁護士:「分かってるわ。〜略〜 神話には悪が必要。」


映画でマークは嫌な奴ですが不器用で可愛そうで本当は人間味があるんですよね。
なので最後のシーンはむしろそれらが襲ってくるとても悲しいシーンなんだと思うんです。若者で世界一の大金持ちのラストの表情、何て悲しい顔だったことでしょう。

そういう映画なのです。

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予告編


【連載もくじ】
1:映画『ソーシャル・ネットワーク』が傑作すぎて震えた2011年【鑑賞日記】

2:映画『ソーシャル・ネットワーク』、膨大な情報の中で核となるメッセージは何か?

3:映画『ソーシャル・ネットワーク』の功罪とは何か?それはな、これ完璧にフィクションだってみんなわかってないことだ!

4:映画『ソーシャル・ネットワーク』、『市民ケーン』、『華麗なるギャツビー』 の関連性

5:映画『ソーシャル・ネットワーク』のウィンクルボス双子の片方の身体だけ演じた俳優が『ダークナイト・ライジング』に出てる!?

6:映画『ソーシャル・ネットワーク』が牽引した日本のfacebookブーム、流行らないと言われた謎の風潮とmixiの今から当時を懐かしむ

7:映画『ソーシャル・ネットワーク』で描かれない今のfacebookを統括するシェリル・サンドバーグという女史の最強エピソード