映画『ソーシャル・ネットワーク』紹介、傑作すぎて震えた2011年[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

映画『ソーシャル・ネットワーク』紹介、傑作すぎて震えた2011年[ネタバレなし]

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※『ソーシャル・ネットワーク』徹底解説7連載のその1です。連載目次は記事の最下部に設置してあります。


『ソーシャル・ネットワーク』基本情報

監督
=デヴィッド・フィンチャー

脚本
=アーロン・ソーキン

出演
=ジェシー・アイゼンバーグ
=アンドリュー・ガーフィールド
=ジャスティン・ティンバーレイク
=アーミー・ハマー
=ルーニー・マーラ

ストーリー
 2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)との出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが……。

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予告編


こんな完成度でこんなもん見せられたら圧倒されるに決まってるがな

2011年1月に日本で公開された映画『ソーシャル・ネットワーク』。アメリカでは前年の10月〜11月から試写が始まり空前絶後の大絶賛。アカデミー賞最有力と言われ、最後は『英国王のスピーチ』に"大人の事情で"敗れたものの、批評家賞を席巻し、ゴールデングローブ賞も受賞した堂々たる大傑作映画でありました。

まず言えることは"完成度"という言葉を使って賞賛したくなる大傑作だったということです。"面白い"という表現も使える映画なのは間違いないんですが、とにかく光る職人芸的映画の完成度!それをまず褒めずにはいられないんです。

よく映画で「演技が良かった」、「ストーリーが良かった」、「最後感動した」まど様々褒め言葉あるわけですが、よく考えるとこれらは映画の一側面を褒めているに過ぎません。この映画は違うんです。全てが素晴らしいんです!だから"完成度"を褒めたくなるのです。

ただ、この映画とっても疲れます。映画は2時間なので普通の長さですがそこに通常の3時間の映画に匹敵する台詞量がぶち込まれてるんです。あまりの"完成度"に見ながら飽きることも疲れることもありません。ただ終わってから一気に疲れがくるんです。それくらい集中して見た映画でした。

それ故にテレビで放送するのはCM挟むので集中力散漫になって向いてないんじゃないかなと思ったりもするわけでございますw

映画はとにかく多角的に描かれます。facebookの誕生秘話でも成功秘話でもありません。CEOマーク・ザッカーバーグのサクセスストーリーでもありません。マーク・ザッカーバーグが抱えた2つの訴訟を中心にfacebookというものが多角的に描かれていくのです。

そしてアーロン・ソーキンの神憑りの脚本とデヴィッド・フィンチャーの神憑りの演出が織りなす観客に解釈を委ねるシーンの数々。それ故に私たちそれぞれこの映画から抱くイメージが異なるのです。ニワトリの件、通報の件、などなどなど。

細かな解説は別記事に回すとしまして。私の中ではこの映画はショーン・パーカーが出てきてからが本番です。やはり彼が出てきてからの後半1時間がもう最高に面白いわけです。言葉悪いですがお荷物だったエドゥアルドがこてんぱんにされていく様がもう最高にクールだったわけであります。"This is our time!"最高です!

この連載で何度でも書きますが、この映画で最も大切なのは最初と最後です。
オープニング、マーク・ザッカーバーグは最低の失言男として映画に登場します。アスペルガー的でもありますよね。しかしエンデイングの彼はどこか人間味が出ています。ここでの弁護士の台詞が重要です。「あなたは嫌な奴じゃない。そう振舞っているだけ。」これが全てです。

そこからの最後のマークの行動…もう最高にクールな映画じゃないですか!!

ちなみに別記事で書きますがこの映画のマーク・ザッカーバーグと実際のマーク・ザッカーバーグはとんでもなくかけ離れています。全てを信じるのではなく、映画としてクールに楽しみましょう。

『ソーシャル・ネットワーク』最高であります!!

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【連載もくじ】
1:映画『ソーシャル・ネットワーク』が傑作すぎて震えた2011年【鑑賞日記】

2:映画『ソーシャル・ネットワーク』、膨大な情報の中で核となるメッセージは何か?

3:映画『ソーシャル・ネットワーク』の功罪とは何か?それはな、これ完璧にフィクションだってみんなわかってないことだ!

4:映画『ソーシャル・ネットワーク』、『市民ケーン』、『華麗なるギャツビー』 の関連性

5:映画『ソーシャル・ネットワーク』のウィンクルボス双子の片方の身体だけ演じた俳優が『ダークナイト・ライジング』に出てる!?

6:映画『ソーシャル・ネットワーク』が牽引した日本のfacebookブーム、流行らないと言われた謎の風潮とmixiの今から当時を懐かしむ

7:映画『ソーシャル・ネットワーク』で描かれない今のfacebookを統括するシェリル・サンドバーグという女史の最強エピソード