『42 世界を変えた男』、差別にも中傷にも諦めないで困難に立ち向かう勇気を貰う傑作【映画紹介/2013年公開作】[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『42 世界を変えた男』、差別にも中傷にも諦めないで困難に立ち向かう勇気を貰う傑作【映画紹介/2013年公開作】[ネタバレなし]



『42 世界を変えた男』基本情報

監督
=ブライアン・ヘルゲランド

キャスト
=チャドウィック・ボーズマン
=ハリソン・フォード
=ニコール・ベハーリー
=クリストファー・メローニ

ストーリー
史上初の黒人メジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を、ブルックリン・ドジャース(現ロサンゼルス・ドジャース)のジェネラル・マネージャー、ブランチ・リッキーとの交流を軸に描いたドラマ。1947年、ブルックリン・ドジャースのGMだったリッキーは周囲の反対を押し切り、ロンビンソンとメジャー契約を結ぶ。2人はファンやマスコミ、チームメイトからも誹謗中傷を浴びせられるが、自制心を貫き通し、プレーに徹するロンビンソンの姿勢に、次第に周囲の人々の心もひとつになっていく。

予告編



"不屈の精神と友情"という王道が心にくる傑作

周りで評判が良いもののアメリカの野球の歴史に詳しいわけでもないので、イマイチ鑑賞モチベーションが上がりませんでした。しかし、周りでの評判がとても良く、これは見ないと、と思い劇場行ってまいりました!

いやはや、傑作です。感動しました。


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野球映画と言うと私はやはり『フィールド・オブ・ドリームス』が一番好きなんです。だからこそ、このどこか懐かしいテイストと言いますか、少し時代ものな野球場の映像が大好きなんです。その空気感、演出だけでもう大満足でありました。

日本でもありますが、野球には"永久欠番”という風習があります。偉大な選手の付けてた番号は敬意を表し、その後空けておくというあれですね。長嶋監督の3番エピソードなどご存知の方も多いでしょう。

誠に無礼ながら、私はこの映画の主人公であるジャッキー・ロビンソンを存じ上げませんでした。それ故に彼が付けていた42という番号が永久欠番であることも知りませんでした。
しかし、それを知らないからこそこの偉大な選手の事を映画で知ることができた喜びに満ち溢れています。

彼はメジャーリーグ初の黒人選手です。アメリカと黒人差別の歴史は程度の差こそあれみなさん知るところだと思います。
その差別が映画でも痛々しく描かれるわけですが、それを少しずつ緩和というか無くしていく様が描かれています。

今でこそ"スポーツマンシップ"とか言いますが その当たり前が当たり前で無かった時代があったわけです。

ジャッキー・ロビンソンと彼を支持する人々は差別を無くすことの運動をしているわけでなく、平等にプレーできる環境が目的で動きます。
だからこそ、差別とその戦いの描写がそこまで強くないのも映画としてよかったなと思いました。

主演のチャドウィック・ボーズマンとハリソン・フォードの友情が素晴らしかったです。特にハリソン・フォード、助演でこういう渋みが出る俳優さんになっていて、さすがでありました。

差別にも諦めないで困難に立ち向かう勇気と希望を与えてくれる本作。今でも世界は人種差別に溢れています。過去のことばかりに固執して未来を見れないどこかの国もあります。
そういう時代にこういう映画を見ることで、文明がある程度発達しきった今の時代でも、私たちはまだまだ変わっていかなければいけないなというメッセージを受け取ったような気がしました。

感動と余韻に浸ることのできる映画です。
オススメであります。



written by shuhei