愛おしく切なく…リアルな高校生の一部を見事に切り取った『ウォール・フラワー』、傑作!【映画紹介/2013年公開作】[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

愛おしく切なく…リアルな高校生の一部を見事に切り取った『ウォール・フラワー』、傑作!【映画紹介/2013年公開作】[ネタバレなし]



『ウォールフラワー』基本情報
日本公開日
=2013年11月22日
(アメリカでは昨年公開だったのですよ…)

公式サイト
http://wallflower.gaga.ne.jp/

監督
=スティーブン・チョボウスキー

出演
=ローガン・ラーマン
=エマ・ワトソン
=エズラ・ミラー

ストーリー
小説家を志望する16歳の少年チャーリーは、高校入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられてしまう。誰からも話しかけられず、「壁の花(Wallflower)」のようにひっそりと息を潜めて毎日をやり過ごすことに注力していたチャーリーだったが、陽気なパトリックとその妹で美しく奔放なサムに出会い、生活が一変。初めて友情や恋を知るが、過去のある事件をきっかけに、3人の青春の日々は思わぬ方向へ転がり始める。

予告編


こういう高校生ではなかったけれど、思い出話をしたくなる
アメリカで昨年公開されてから随分経過してやっと公開。
海外に住むTwitterのフォロワーさんも大絶賛してた映画だけに期待して少しお先に見てまいりました。

映画的完成度どうこうではなく、この映画を対象物として自らの高校生活を懐かしんでしまいました。私は幸いとても楽しい高校生活を送れました。というか付属高校ということもありちょっと早めの大学デビュー的な高校生活でした。調子に乗ってた感じです、要するに(笑)

なのでこの映画で描かれているような、THE青春!ではありませんでした。
しかし「そうそう、高校生活って色々あったよね、学校以外でも!」と海外の高校生活映画であっても思ったわけでありまして。

この映画のようなことがあった方も多いと思うので、そういった意味で映画的評価どうこう以上に自らの青春を思い出し、そして切なくなったり懐かしくなったりする映画なのではないかなと思います。

映画としては全く内容違いますが『桐島、部活やめるってよ』に似てるかもですね。
映画について語る以上に自分について語りたくなる映画です。

自分を語りたくなるということは映画が体にすっと入ってきたということでもあると思います。よって映画的完成度が高かったなと改めて思いますね。

ローガン・ラーマンの演技の素晴らしさも当然ですが、ハーマイオニーことエマ・ワトソンの魅力が溢れています。完全にハリポタ路線を脱却できてると思います。

個人的には車で大音量の音楽を浴びるように聴いてるあの瞬間の表情が好きです。高校生の成長は何か社会的地位の獲得ではなく自らの心のハードルを超えていくことだと思うのです。その超えた後の一つの充足感を感じることができたあのシーン、一瞬ですが大好きです。

ただ綺麗なだけの青春ではなく、ドラッグだったり、精神病だったり、同性愛だったりも絡ませてきている本作。しかし最後感じるのは爽快感。映画的爽快感と自らの記憶を呼び起こし少しほろ苦くなるこの絶妙な感覚。

もう何度か劇場で味わいたい次第であります。


関連作品
ローガン・ラーマン出演作品


エマ・ワトソン出演作品


written by shuhei