『キャプテン・フィリップス』、ポール・グリーングラス監督×トム・ハンクス、完璧な陣容で製作された完璧で衝撃的な大傑作!実話!!【映画紹介/2013年公開作】[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

『キャプテン・フィリップス』、ポール・グリーングラス監督×トム・ハンクス、完璧な陣容で製作された完璧で衝撃的な大傑作!実話!!【映画紹介/2013年公開作】[ネタバレなし]

『キャプテン・フィリップス』

『キャプテン・フィリップス』基本情報
日本公開日
=2013年11月29日

公開形式
=IMAX2D/2D

監督
=ポール・グリーングラス

出演
=トム・ハンクス
=キャサリン・キーナー

ストーリー
09年4月、援助物資として5000トン以上の食糧を積み、ケニアに向かって航行していたコンテナ船マースク・アラバマ号は、ソマリア海域で海賊に襲われ、瞬く間に占拠されてしまう。53歳のベテラン船長リチャード・フィリップスは、20人の乗組員を解放することと引き換えに自ら拘束され、たった1人でソマリア人の海賊と命がけの駆け引きを始める。米海軍特殊部隊によって救出されるまでの緊迫の4日間を描く。

予告編


期待を遥かに上回るポール・グリーングラス監督最高傑作!
11月29日公開ですが東京国際映画祭にて一足お先に鑑賞して参りました。
2009年ソマリア沖でシージャックに遭ったコンテナ船の船長フィリップスの戦いと生還を描いた実話であります。

冒頭すぐシージャックが起き、あとはひたすらテロリストとの攻防戦…。
ポール・グリーングラス監督の揺れるカメラ×高密度編集の神業がこの題材に見事に機能。
そこにトム・ハンクスの鬼気迫るキャリアベストの演技が重なり…。

この映画を大傑作と言わずに何を大傑作と言いましょうか!

緊張感MAXで描かれる描写に背筋伸びっぱなしでありました。

[DVD/Blu-ray発売済み]

ポール・グリーングラス監督のドキュメンタリータッチの映像は時として何が起こってるかわからなくなります。それは私たちに不安を与えます。「今どうなってるの?もう少しわかりやすく見せてよ…」と。

しかしそれは不安ではありますが、映画的不満にはなりません。
なぜならその不安感は映画の登場人物たちが置かれている極限状態に近づくツールとなるからです。

『ボーン・アルティメイタム』では最後ニヤリとしました。
『ユナイテッド93』は悲しい物語でしたが衝撃的過ぎて涙すら出ませんでした。
しかし本作『キャプテンフィリップス』で私は涙しました。

ポール・グリーングラス監督の映画で涙したのは初めてでした。
映画の中心を成す緊迫したシーンとクライマックスの救出・突入シーンで今年ベスト級の傑作なわけですが、その先の出口に涙を流すやるせなさを植え付けてきた本作。

これはポール・グリーングラス監督×トム・ハンクスによる見事なケミストリーによるものなのは確かです。そしてそれにプラスしてソマリアの海賊は望んで海賊をしてるわけではないというやるせなさにもよるのです。

ソマリアの海賊は元漁師であったり、元々仕事に就いていたのです。
厳しいソマリア内戦とソマリア沖での国外船の漁によってソマリアの漁師たちは失業をしてしまったのです。つまり悪である海賊は望んで悪になったわけではないのです。

映画における海賊のリーダーとフィリップス船長のやり取りの積み重ねもあり、とてもやるせなさを感じます。

緊迫感MAXで展開される本作。手に汗握る攻防戦は多くの方の支持を得ることでしょう。同時にこの映画はポール・グリーングラス監督作品ですので揺れるカメラに酔う方も続出の恐れもあります。

ポール・グリーングラス監督作品『ボーン・アルティメイタム』や『ユナイテッド93』など試してから劇場で挑んで頂ければと思います。



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written by shuhei