映画『リトルミスサンシャイン』紹介、開き直って負け組万歳!!最高のファミリーロードムービーここに!![ネタバレなし] - Cinema A La Carte

映画『リトルミスサンシャイン』紹介、開き直って負け組万歳!!最高のファミリーロードムービーここに!![ネタバレなし]



『リトル・ミス・サンシャイン』基本情報

タイトル
=リトル・ミス・サンシャイン

原題
=LITTLE MISS SUNSHINE

ストーリー
小太りの眼鏡っ子、オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は美少女コンテストで優勝すること。 地方予選で繰り上げ優勝した彼女は、 独自の成功論に取りつかれる父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、 自殺を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)らと車で決勝大会の会場を目指す。

予告編



笑って、泣いて、元気出るハチャメチャ映画

アカデミー賞助演男優賞と脚本賞まで取ったハチャメチャコメディー傑作映画です。作品賞もノミネートされました。バラバラな家族が車でひた走る中、ハチャメチャ大騒動を次から次へと起こしていく話です。

と聞くと「そんなコメディーがなぜそんな評価を?」と疑問に思いますよね。 それくらい強烈なコメディー映画ということです。

面白いだけでなく、コメディーとしてハチャメチャを繰り返しながら、ばらばらの家族がだんだんまとまっていく様。個性あふれるやりたい放題を繰り返す家族が自らを見つめ直し丸くなっていく様。

そして最後はもうおかしくてしょうがないのに、そのおかしさに至るまでの過程もあって泣いてしまう。 そんなコメディー映画なのです。

ストーリー構成は単純明快で、どう考えてもかわいくない女の子が繰り上げ当選で、ミスコンテストである「リトル・ミス・サンシャイン」に出場しに行く話です。カリフォルニアまで自宅からは1000キロ以上。

家族総出で車で行くことになりましたが、みんな自由奔放のためハプニング続出。 悲しい出来事がありつつも、それが家族を1つにするきっかけにもなり、無事会場へと到着。

そして最後は笑い泣きのラスト。そんな映画です。ストーリーが面白いのではなく、重なっていくエピソードが楽しいといった方がいいかもしれませんね。それが素敵で素敵で。

気軽に見れるけど、見た後心が温まり元気を貰える素晴らしい映画でした。如何にもミニシアター系のお金をかけてない感出まくりも本作は好印象に。その独特の雰囲気がたまりませんよね。

最後に踊るシーンがあるのですが、あのダサさも痛快爽快。雰囲気にとっても合ってます。 そんなダサさすらセンスの塊。 愛してしまいたくなる素敵なセンスの映画です。


登場人物が超強烈w

本作の登場人物はとても強烈。ちょっと整理してみましょう。

お父さん ⇒夢は見れるけど実力は伴わないダメな感じですw 上から目線でモノを言うわ、仕事の話といつも電話ばかりしてるが別に儲かってるわけでもない。 終いには短気で妻やおじいちゃんとしょっちゅう喧嘩。 それが冒頭のお父さん。 しかし後半はだんだん丸くなっていくんですよね。 色んな決断を下していったのもお父さん。 最後は素敵なお父さんだなって思いました。

お母さん ⇒ある意味映画の調整役ですね。 一番まともに見えますw 娘を思い、息子の心配をし、伯父さんの世話もして、 お父さんやおじいちゃんとの調整も行う。 この調整がなければ映画としても成り立たない家族だったことでしょう。 素敵でした。

伯父さん ⇒ゲイで、恋人に振られて自殺未遂をしたという境遇。 行く宛がなく仕方なくこの家族に引き取られることに。 自殺未遂しただけあって言動がたまにぶっ飛んだりして強烈なキャラクターでした。 しかし心の奥は優しいんだなというのが徐々に明らかになっていきました。 おにいちゃんに対して良かったですね。 最後の踊るシーンも率先して手拍子していて良かったですw

おにいちゃん ⇒いや、もうおにいちゃん最高すぎでしょwww ホント面白いキャラクターでした。 パイロットを目指しているのですが、 ニーチェに心酔しており夢を叶えるまでは口をきかないとしているため一切喋りません。 夢に向かう気持ちはあるけれど、家族に向けては閉鎖的なおにいちゃん。 だからこそ心を開いて変わっていく様は一番わかりやすかったですね。 後半喋るようになってから深みのあるキャラクターだなと思いました。 もう最後の踊りとか、泣きながら笑っちゃいましたよw

⇒実質主役ですかね? アビゲイル・ブレスリンちゃん見事に演じました。 この演技でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。 家族の中で最年少であり、子供なので大人の事情なんていざ知らず。 だからこそ家族がばらばらでも素直にみんなに心を開きますし、 彼女のミスコンのための珍道中ですから映画全編に元気をもたらしてくれてますね。 おにいちゃんやおじいちゃんに対しての優しさとかほろりとしましたね。

おじいちゃん ⇒さてじいちゃんw じいちゃん語らずに終われませんよw このじいちゃんは典型的なクソオヤジですw 文句言うわ、放送禁止用語言うわ、喧嘩ふっかけるわ、 ヘロイン中毒だわw老人ホーム追い出されるわw しかし、みなさんの周りのそういうおじいちゃん思い出して下さい。 孫には優しくないですか?w そうなんです。 根っからダメなのではなく実は優しいんですよね。 このおじいちゃんもそんなおじいちゃんです。 リトル・ミス・サンシャインに出る孫のためにダンスを教えたりします。 まぁそのダンスのせいで最後爆笑なわけですがw 心優しいおじいちゃんです。 最後ちょっとおじいちゃんは悲しい結末なんですが、 それによって家族はまとまり、観ている私たちも元気をもらえたのかなと思います。 素敵。 アカデミー賞助演男優賞受賞も納得です。


この家族、最初は本当にばらばらです。行動もばらばら、考えてることもばらばら。 家庭崩壊ではないですが、自分勝手の集まりといった感じです。

心から1つになるのは映画の後半ですが、 旅が始まった時点から徐々に1つにはなってきてるんですよね。 旅に出ること自体がまず1つになってる行動でもありますし、車を押すシーンは1つの行動をみんなで行っています。

旅すること自体が家族に連帯感、一体感を生み出し、途中のトラブルや悲劇はそれをより強固にしました。 結果最後のシーンはあの通り。 自然に、じわじわと、気持ちが1つになっていく様が素敵でした。 

悪役なんていない、外的要因の犯罪紛いのトラブルがあるわけでもない。ただただ家族がリトル・ミス・サンシャインまでの道のりを旅する中で描かれる心の模様にほっこりしました。



笑撃のクライマックスw

そして最強としか言いようがないクライマックスは、衝撃といいますか、笑撃といいますか・・・w本作の最後のシーンは面白くて感動します。 ここまでハチャメチャなクライマックスも珍しいですw

しかしそれは収拾がつかないハチャメチャではなく、家族が1つになった象徴とも言える状況です。 見ればわかります。ホントハチャメチャ。でも映画という旅の中で私たちが最後に見るべき最高のクライマックスだったと思います。

あのクライマックスの踊りに一緒に混ざりたいですもんw
「感動した!面白かった!笑った!wすっきり!」 こんな爽快な言葉が感想として並びます。


負け組なりに生きてこうや!

「勝ち組でなくてもいいじゃない!」そんな言葉が聞こえてきそうな本作ぼラスト。本作はコメディーです。 笑って泣ける素敵な映画ですが、奧深さも見事だなと思います。

本作の家族はアメリカの社会における典型的な負け組家族です。 お金もなければ、家族もばらばらなのですから。 「愛があればお金なんていらない」 が正しくてもこの家族には愛すらないわけですから。

しかし、この家族のラストシーンは輝いていましたねぇ。「負け組ですけど何か!?ドヤっ」って感じです。ばらばらではなくなりましたからね。

その時点で負け組ではないのでしょう。勝ち組でもないのでしょう。「自分たちは自分たちだもん!」 それが爽快に伝わってきます。これってとても大切なことですよね。


そもそも勝ち組って何なんでしょう? 

負け組って何なんでしょう? 

定義ってなくないですか?

人間てカテゴライズするの好きですからね。


で勝ち組、負け組の定義は人それぞれでしょう。 「そんなのどうだっていいじゃない。 自分たちは自分たち。」それがこの家族がたどり着いた本作のラストでしょう。他人への迷惑はほどほどにしないといけませんw

しかし自分たちが自分たちらしく幸せでいることを他人は干渉するものではない。他人云々の前に自分だな、なんて改めて思ったり。本作から幸せをもらったように、身近な人からでも自分も幸せを巻くことができたら、それの連鎖はたくさんの笑顔を生むでしょうね。

勝ち組でも負け組でもいいから、自分らしく笑顔でいよう。そんなポジティブな気持ちの最高潮に達したところで記事もサクッと閉じたいと思います。



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