映画『フィールド・オブ・ドリームス』紹介、「きっと彼はやってくる」大人のファンタジーに涙、涙、涙[ネタバレなし] - Cinema A La Carte

映画『フィールド・オブ・ドリームス』紹介、「きっと彼はやってくる」大人のファンタジーに涙、涙、涙[ネタバレなし]



『フィールド・オブ・ドリームス』基本情報

タイトル
=フィールド・オブ・ドリームス

原題
=Field of Dreams

監督
=フィル・アルデン・ロビンソン

出演
=ケヴィン・コスナー
=エイミー・マディガン
=レイ・リオッタ
=ジェームズ・アール・ジョーンズ
=バート・ランカスター

ストーリー
アイオワ州の田舎町に住むレイ・キンセラは農業でなんとか家計をやりくりする、一見普通の貧乏農家。ただ、若い頃に父親と口論の末に家を飛び出し、以来生涯に一度も父の顔を見る事も、口をきく事すらもなかった事を心の隅で悔やんでいる。ある日の夕方、彼はトウモロコシ畑を歩いているとふと謎の声("If you build it, he will come." = 「それを作れば、彼が来る」)を耳にする。その言葉から強い力を感じ取った彼は家族の支持のもと、周囲の人々があざ笑うのをよそに、何かに取り憑かれたように生活の糧であるトウモロコシ畑を切り開き、小さな野球場を作り上げる。その後しばらく何も起きなかったが、ある日の晩、娘が夕闇に動く人影を球場にみつける。そこにいたのは“ブラックソックス事件”で球界を永久追放され、失意のうちに生涯を終えた“シューレス”ジョー・ジャクソンだった・・・

予告編
http://www.youtube.com/watch?v=K7Wu-73prso


(埋め込み不可の動画なのでリンクのみ)


「何かいい」それをいつも思える素晴らしさ

天の声に導かれて、トウモロコシ畑を野球場に変えてしまう主人公。トウモロコシ畑は貴重な収入源なのにそれを潰した主人公。しかし天の声を信じた主人公の周りには奇跡が起き…そして最後は感動が押し寄せる。

野球映画のジャンルでありつつ、これは完全なるファンタジー映画路線。だってもうこの世に存在しない人間が次から次への登場するんですもん。ファンタジーと認識しないと何も認められない映画なのですw

ファンタジーと認めてしまえばあとは心地よいストーリー、そして予定調和ながらもなぜか毎度感動してしまう最後のキャッチボール。それがジェームズ・ホーナーの素晴らしい音楽に乗せて描かれるのです。

毎度毎度涙腺が・・・




ファンタジーの中に見える「大切なもの」の答え

本作に何度も出てくるフレーズ

「ここは天国かい?」

「いや、アイオアさ!」

このやりとりは最初は笑い話のように軽く出てきます。天国=最も素晴らしい所というのが本作の定義であって、主人公は最後に天国が何か、つまり最も素晴らしい所がどこかを悟るのです。よって実際は映画の主題であるのです。

これだけ書けばまぁわかってしまう通り、主人公は「天国=ここ」と悟ります。これは誰でもわかること。しかしその「ここ」の時に映される映像・・・涙ものです。

その「ここ」には色々な要素が詰まっており、映画としてのメッセージでありながら、私も「確かにそうかもしれない」、とそのメッセージに納得をしてそして涙を流しました。最も素晴らしい所、最も素晴らしいもの、それは人それぞれ異なると思います。

しかしその根底にある「本当に素晴らしい所、素晴らしいもの」はこの映画が示しているものなんだなと思います。それを受け入れると自然と心が優しくなれます。その気持ち全開のところで映画は終了。これを傑作と言わずして何といおう?

ということで割と2000年以降の作品を好む私でも20年以上前のこの作品は大切な1本なのです。



今にも通じるものがあるからこそ傑作であり続ける

昨年でしょうか、News Weekの映画特集、2000年台の映画についてでしたが、そこでの傑作の定義が「時代を超えて語り継がれる〜」的なものでした。その時の状況、情勢だったからこそ評価されてのではなく、何年経っても何十年経っても素晴らしい作品だったと思われる映画はやはり傑作ですよね。

『フィールド・オブ・ドリームス』はまさにそうなのかなと私は思います。決して派手さはなく、映画を見れば誰もが20年以上前に作られたとわかる、映像的にも古さが感じられる映画です。

しかしそれは色あせることはなく、むしろそれが味として生きています。そして映画が発信するメッセージが今も昔も不動。だからこそ本作は今見ても、何度見ても感動するのです。

本当に大切なもの=天国は今も昔も変わらないのです。というか人間の心の本質をしっかりと描いてくれたということでしょうね。大げさな議論や重いストーリーに頼らずとも、ファンタジー×野球というテーマで感動を呼び起こすことができるのです。

映画は唯一無二でこそ傑作だと思います。そういった意味で似たような作品がありそうでないなと本作を見ていつも思います。私は本作大好きですが、どうも父親になられてる方や40代、50代の方の方が、ぐっと心にくるようです。

うむ、確かにそうかもしれない。20年くらい経って見た時、きっとまた新しい何かを感じられるのかなと思ってみたり。


ェームズ・ホーナーの音楽だよやっぱり

本作の魅力はストーリーなのは当然ですが、そのストーリーを何倍にも感動的なものにさせているのは間違いなく音楽でしょう。『タイタニック』『アバター』のジェームズ・ホーナー作曲です。

『タイタニック』の10年も前の作品ですが、当時から今のジェームズ・ホーナーの魅力が溢れてますね。本作にはいい意味で派手さがないので、音楽も心地よいです。しかしその心地よさはフィナーレにいくにつれて徐々にドラマティックに。

最後のシーンは涙なしには見られません。今でも何度もサントラ聴いてますが心が穏やかになり、また映画を見たくなります。『タイタニック』の音楽も『アバター』の音楽も『ビューティフル・マインド』の音楽も大好きですが、ジェームズ・ホーナーの音楽だとやっぱ本作が一番好きかもしれません。

素敵です。



"If you build it, he will come."にもらう勇気

時代を超えての傑作。そして本作に思うことは「信じて前に進む勇気」です。本作は野球場をお告げによって作るというかなり大胆な行動ですが、そこまででないにしろ、信じて決めたことは何があっても進めてみせる!そういう勇気を本作の主人公に感じることが出来ます。

人間は悩むことの多い生き物です。時にはそれで精神的に参ってしまうこともあります。しかしそれでも信じて進んでいきたい時ってありますよね。そんな時、同じ境遇でないにしろ心が穏やかになり、かつ「がんばてみようかな!」と思える映画だと思うんです。

大切なもののメッセージ性、感動するストーリーと音楽、そしてもらえる勇気。言葉に表しにくいけどやっぱり「何かいい」んですこの映画。その言葉に表しにくい感動こそ、本作の最大の魅力なんでしょうね。

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